松山放送局

2010年1月14日 18時59分更新

プルサーマル中止を申し入れ


伊方町の伊方原子力発電所3号機で来月、計画されているプルサーマルについて、反対しているグループが、14日、原発の耐震性が確認されていないなどと指摘し、中止するよう四国電力に申し入れました。

申し入れを行ったのは「伊方等の原発の危険に反対する愛媛県民連絡会議」のメンバー8人で、松山市にある四国電力松山支店を訪れました。
この中で、グループの和田宰代表幹事が「四国電力の耐震性の評価は地震の規模を小さく見積もっている」として、原発の耐震性が確認されていないと指摘しました。そのうえで、使用済み核燃料から取り出したプルトニウムを一般の原発で再び燃やす、プルサーマルを中止するよう申し入れる文書を手渡しました。
これに対し、四国電力の担当者は、「さまざまな研究機関のデータも含めて万全を期して耐震性の評価を行っている」などとこたえました。
申し入れの後、和田代表幹事は、「大きな地震が起きる可能性もあり、プルサーマルに関する県民の不安は大きい。計画を強行しないでほしい」と話しました。

伊方原発の耐震性を巡っては、現在、国が審議を進めていて、評価が妥当だという結論などが得られた場合、四国電力では、国内で2番目となるプルサーマルを、来月実施したいとしています。