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小惑星探査機 はやぶさ

小惑星探査機「はやぶさ」情報

日本時間2010年1月14日現在
地球より(Distance from Earth): 58,722,790 km

今週のはやぶさ君

はやぶさ君「はやぶさ」は、地球への帰還に向けての長い旅路の途中にありますが、2007年10月以来の「冬眠モード」を終え、2009年2月4日11時35分にイオンエンジンを再点火、動力飛行を開始しました。
これから、2010年3月頃までイオンエンジンによる加速を徐々に行い、地球帰還へ向けた第2期の軌道変換を行う予定です。
「はやぶさ」の旅はまだまだ目が離せません。 これからも「はやぶさ」関連の小ネタを、少しずつ報告できればと思っています。

2010年1月14日[更新]

はやぶさ君は、今週も地道にイオンエンジンによる加速を続けています。
今のところ、はやぶさ君と地上の間では256bps(bits per second)くらいの速度の通信が確保できています。この通信速度は、最近のインターネットと比べるととてつもない遅さです。漢字やひらがなを一文字送るのに16bit必要なので、256bpsでは一秒間に16文字しか送ることができません。これは100kbの写真を送るのに6分40秒もかかる計算です。実際には、はやぶさ君の「今の体調」も報告させながらデータをダウンロードしますので、もっと時間がかかります。

それでも、はやぶさ君にとってこの通信速度は結構速いほうです。256bpsの速度で通信ができれば、設定によっては30秒に一度はやぶさ君の健康状態をチェックできます。
はやぶさ君との通信速度は、はやぶさ君の向き・距離・アンテナの面積などによります。距離が半分になると、受信効率は4倍になります。また、アンテナのお皿の半径が半分になると、受信効率はだいたい1/4になります。現在使用しているアンテナは、直径64mのうすださんではなく、鹿児島県内之浦にある直径34mのうっちーさんですので、お皿の面積ではちょっと不利です。
とはいえ、今のところはやぶさ君がイオンエンジンを吹くための向きと、通信に適した向きの関係が悪くないこともありますが、やはりはやぶさ君の近さをひしひしと実感しています。はやぶさ君との通信にかかる往復伝播時間も10分を切っています。

2010年1月14日00時00分(日本時間では、1月14日の09時00分)現在のはやぶさ君は、地球からの距離58,722,790km、赤経9h46m26s、赤緯17.35度にいます。

軌道情報

2010年1月14日[更新]

「はやぶさ」は、先週からまた一歩地球に接近する軌道へと移りました。最接近距離は、約140万kmです。面外からの接近状況も計画通りに推移しています。
地球の引力圏を通過する軌道へのったということは、「はやぶさ」が地球への往復飛行に一応の区切りをつけたこと、帰還できたことを示しています。
今後は、月軌道半径を通過する軌道へと移行し、また、地球大気への再突入、そして地上でのカプセル回収と、一歩一歩進めていく計画です。
地球まで約6000万km。イオンエンジンによる航行もあと2ヶ月となりました。

「はやぶさ」プロジェクトマネージャ 川口 淳一郎

[画像クリックで拡大画像]

慣性座標系(黄道座標系)での「はやぶさ」位置(2010年1月)

慣性座標系(黄道座標系)での「はやぶさ」位置(2010年1月)

最新トピックス

2009年11月19日[更新]

小惑星探査機「はやぶさ」の帰還運用再開!
小惑星探査機「はやぶさ」のイオンエンジンの異常について、対応策を検討してきましたが、スラスタAの中和器とスラスタBのイオン源を組み合せることにより、2台合わせて1台のエンジン相当の推進力を得ることが確認でき、今後の運用に対する見通しが得られましたので、イオンエンジンの状況を注視しつつ帰還運用を再開することとしました。

関連リンク

今後の予定

2010年6月 地球に帰還

ミッション達成度

【達成!】電気推進エンジン 稼働開始(3台同時運転は世界初) 50点
【達成!】電気推進エンジン ある期間(1000時間)稼働 100点
【達成!】地球スウィングバイ成功
(電気推進によるスウィングバイは世界初)
150点
【達成!】(自律航法に成功して)イトカワとランデブー成功 200点
【達成!】イトカワの科学観測成功 250点
【達成!】イトカワにタッチダウンしてサンプル採取 275点
カプセルが地球に帰還、大気圏に再突入して回収 400点
イトカワのサンプル入手 500点