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週刊・上杉隆

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 だからやったわけではないけれども、ダムだろうが何だろうが、バッサバッサと切った公共事業が223(事業)ありますね。(自民党)政調会長のころなんて、私が切ったのは2兆8000億円ですよ。スパッと切ってしまいました。総理から命令されたわけでもないですが、しがらみがないからやったと言われるのですが、しがらみがあったって私はやってしまうけれども。それは秘書なのですよ。そういうことを全部、うちなんかでもずっと、うちなどでもやっているのは。では、「おまえ、幾ら政治資金で集めてきた」、「どこからか」、「その会社は大丈夫か」、「背後に誰かいないか」と。そんなことまで、一々、これは小沢(民主党幹事長)にも言えることですよ。小沢(民主党幹事長)の、例の西松の件について批判されているけれども、総務省に届けた政治団体から貰っている。ちゃんと政治資金規正法のとおりに処理しているわけですから、だから小沢(民主党幹事長)たちは、「一体何が悪い」と言うのだと。その「政治団体がどうだこうだまで調査する調査機関まで政治家が雇えるか」と言うと、そんなものは雇えないですよ。私は、でっかい調査機関を持っているけれどもね(笑)。あなた方たちの素行ぐらい、すぐ調べられてしまうけれどもね(笑)。

 現実問題、できないでしょう。鳩山総理だってそうですよ。親の代からの秘書もいるでしょう。

(中略)

 来年から施行の政治資金規正法の改正では、そうではないと。これは政治献金をしていない人が、ほかの人がした政治献金で、私が使っているものについて、「1円まで領収書を見せろ」と。これは、理にかなっていますか。そういうことをやることが、亀井静香の政治資金の使い方をきれいにすることなのですか。全然違うでしょう。あなたたちだってそうでしょう。いろいろな取材の領収書を出さなければいけないという立場の人もいるでしょう。あなたたちは、全部、その1円までの取材費の領収書を作って出せますか。さっきの記者会見でも、私は「あなた、出せるかい」と言いました。こんなことは、現実は出せないはずですよ。では身銭を切って、ということを記者はやるのかと。

 だから、新聞記者も、自分たちでもできないことまで政治家に求めるなということですよ。だって、自分ができないくせに、政治家に対してそういうことをバァーッと。鳩山総理の場合だって、そんな私などみたいに貧乏な…、今は、お金が集まるから、そんなに貧乏でもないけれどもね(笑)。ないけれども、そんな、鳩山総理が羨ましいですよ。それは愛情溢れるお母さんに、と思って。

問)やはり、金額が1か月1500万円とか、普通の人からすると、そんなに大きいのが何で分からなかったということですよね。

答) 1500万円といったら、私だって政治活動に1500万円以上使っているのではないですか。

問) そうですか。

答) と思いますよ。私が使っているわけではなくて、秘書も使っているし、事務所にそれぐらいかかります。あなた(大塚副大臣)だって使っているでしょう。

副大臣)いや、私は全然。1500円ぐらいです(笑)。

http://www.fsa.go.jp/common/conference/minister/2009b/20091225-2.html

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Business information

著者プロフィール

上杉隆
(ジャーナリスト)

1968年福岡県生まれ。都留文科大学卒業。テレビ局、衆議院議員公設秘書、ニューヨーク・タイムズ東京支局取材記者などを経て、フリージャーナリストに。「宰相不在 崩壊する政治とメディアを読み解く」「世襲議員のからくり」「ジャーナリズム崩壊」「官邸崩壊 安倍政権迷走の一年」など著書多数。最新刊は「民主党政権は日本をどう変えるのか」(飛鳥新社)。

この連載について

永田町を震撼させる気鋭の政治ジャーナリスト・上杉隆が政界に鋭く斬りこむ週刊コラム。週刊誌よりもホットで早いスクープ情報は、目が離せない。

宰相不在―崩壊する政治とメディアを読み解く

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