岡山放送局

2010年1月13日 22時35分更新

砲丸投げ事故で教諭ら書類送致


去年9月、岡山県笠岡市の高校で体育の授業中に生徒が投げた砲丸が別の生徒に当たって大けがをした事故で、警察は13日業務上過失傷害などの疑いで現場にいた教諭ら3人と砲丸を投げた生徒の書類を検察庁と家庭裁判所に送りました。

書類を送られたのは岡山県立笠岡工業高校で保健体育を教えるいずれも男性の教諭2人と非常勤講師、それに砲丸を投げた2年生の男子生徒の4人です。

この事故は去年9月、笠岡市横島の笠岡工業高校のグラウンドで、体育の授業中に2年生の男子生徒が投げた砲丸が記録をとっていた別の生徒に当たってこの生徒が頭の骨を折る大けがをしたものです。

警察の調べによりますと教諭ら3人は生徒の安全を守る体制をとらなかったとして業務上過失傷害の疑いがもたれています。

また男子生徒は砲丸を投げる前の安全確認を怠ったとして過失傷害の疑いがもたれています。

警察は13日、教諭たちの書類を笠岡区検察庁に、また生徒の書類を岡山家庭裁判所にそれぞれ送りました。

警察の調べに対して4人は「注意していなかった。安全確認するなどの自分たちの役割を果たしていなかった。」と話しているということです。

笠岡工業高校の中桐上雄校長は「2度とこのような事故が起きないよう再発防止に最善を尽くしたい。ケガをした生徒には1日も早く元気になってもらいたい」と話しています。