盗聴7
テーマ:盗聴現在も仕事で日本人妻とアメリカ人の夫婦喧嘩の間に入る事があるが、結婚してはいるものの全く言葉が通じていないと言うケースがいくつもある。
多分彼女達がアメリカに行ったら同じような状況になるのだろう。
この手の人達が、外国人と結婚する日本人女性に対する偏見を生んでいる気がする。
その後も盗聴器に関する問い合わせは続き、信憑性が高いと思われる件には対応するも、実際に機器を発見したり、事件に発展したケースは無かった。
そう言えば日本人留学生からの依頼で、海に近い高級コンドミニアム内の探査を行ったが、やっぱり何も出てこなかった。
結局は不倫相手の男性が分かれる理由を探していたらしく、社長の「別れなさい。」の一言で片付いてしまった。今風に言うと援助交際なのか。
不倫相手にアパート代を出させ、そこに別の男を連れ込んでおいて、不倫相手が別れを切り出すと、「奥さんにバラす」と脅していたらしい。
そこで、盗聴器を仕掛けられる前に先に知識を付けようとしての依頼だった。
大した知識欲だ。
このブームの最後に電話をかけてきたのは、自称音楽家の男性で、自分の作った曲がことごとく有名音楽家(USポップの有名な人だったが名前失念)に盗作されており、ギターの中に盗聴器が仕掛けられていただとか、有名人本人が幽体離脱して作曲したノートを写しに来たので幽体を逮捕してくれれば問題は解決するだとか言っていた。
根拠を聞くと「TVで日本語を勉強してると言っていたが、それはオレのノートを読む為だ!」だそうだ。
暇な時はそれはそれで楽しめたが、流石に飽きた。
ブームが過ぎて2年程してからだったか、再度同じ日系人女性から電話があった。
実はこの2年間は東京のオフィスで仕事をしていて、LAに帰ってきてたまたま出た電話が同じ日系人女性だった。
内容もほぼ同じで、「事件当時ありもしなかった証拠が出てきたりと、相手が有名人の親戚筋だけあって、対抗するのが難しいのでなんとか助けて欲しい」と言うものだった。
一時間程したら社長が戻るので、その頃にこちらから電話すると伝え、電話番号とファックス番号をもらい、貰った番号に間違いがないか確認をし一旦電話を切った。
オフィスに戻った社長に報告し、直ぐに電話をかけなおしたがその電話は既に使われていない電話番号になっていた。
そしてその後、その日系人女性から連絡が来る事はなかった。
オチがなくって申し訳ないけど、この話しはここで終わり。
この後オレが日本に帰るまでの間に、盗聴器に関する問い合わせは無かった。
ブームだったんだね。
この日系人女性の話しはどうなったは知らない。
気が向いたら調べてみる。
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何となく思い出した映画。
『インターネット』にパート2があるのは知らなかった。
TUTAYAで探してみよう。
www.dff.jp