軍作戦でコーラン侮辱し住民が抗議行動、一部暴徒化　アフガン

カブール（ＣＮＮ）　アフガニスタンでイスラム強硬派勢力タリバーン掃討に当たる北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）主導の国際治安支援部隊（ＩＳＡＦ）当局者は１１日、同国南部ヘルマンド州で１０日実施した作戦中、イスラム教の聖典コーランをけがしたとみられる行為があり、住民らが抗議行動を起こしたと述べた。

コーランを侮辱したとする行為の詳細は不明だが、ＩＳＡＦの報道担当は破壊などは否定した。地元の行政当局と協力し、経緯を調べている。

抗議行動の参加者は過激化し、武装して治安当局の事務所を襲撃、受刑者の釈放なども求めたという。また、学校に放火するなど暴徒化した。この騒ぎに乗じて武装勢力構成員がアフガン行政当局者に発砲、ＩＳＡＦ軍兵士が応戦して射殺したという。

ヘルマンド州の行政当局者は、作戦実行中、地元女性への無礼な行動やモスク（イスラム教礼拝堂）を破壊する行動もあったとしているが真偽は不明。ＩＳＡＦによると、作戦実施はアフガン軍が主体でＩＳＡＦ軍は支援任務に当たった。