映画化:漫画家、西原理恵子さんの元夫の小説 来年秋公開

2009年12月27日 18時44分 更新:12月27日 22時36分

 漫画家、西原理恵子さんの元夫で07年にがんで亡くなったフリーカメラマン、鴨志田穣(ゆたか)さん(享年42)の小説「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」(スターツ出版)が映画化される。アルコール依存症を克服した鴨志田さん自身の体験をもとに描いた作品で、主人公の夫妻を浅野忠信さんと永作博美さんが演じる。来年秋公開予定。

 酒が原因で家族とも離れ、心身ともにぼろぼろになった元戦場カメラマンの主人公が、アルコール依存症を克服し、元妻や2人の子どもたちの愛する家族のもとへ帰っていくまでが描かれる。原作を読んだ東陽一監督が脚本も手がけた。

 主演の浅野さんは、脚本を読んで「自分の年齢で考えるとあり得ることで、とてもリアルだった。すぐにでもやりたいと思った」という。プロデューサーの山上徹二郎さんは「アルコール依存症には重くてつらいイメージがあるが、映画で描かれるのは家族のつながり。人と人がつながることで見いだされる希望を描いた」と話している。

 鴨志田さんは戦場カメラマンとして、内戦時のカンボジアなど世界各地を取材した。西原さんの漫画「毎日かあさん」でも描かれている。【小林多美子】

文字サイズ変更
この記事を印刷

PR情報

 

おすすめ情報

注目ブランド