[ホノルル 12日 ロイター] 岡田克也外相は12日、クリントン米国務長官と80分にわたって会談した。懸案となっている沖縄の米軍普天間基地の移設問題では協議が平行線に終わったが、日米同盟については深化の方針を確認した。
クリントン国務長官は会談後、普天間基地移設問題の解決を日本側にあらためて促したとした一方、完全な解決には時間がかかることにも理解を示した。長官は記者会見で「(普天間移設は)われわれが非常に重視している問題だ」とした上で、「世界中の数多くの課題にも取り組んでおり、こうした取り組みも続ける」と述べた。
岡田外相は、普天間移設問題について5月までに結論を出す政府方針をあらためて伝え、日米安保条約改定50周年に合わせた日米同盟深化の意向を表明した。