2010年01月13日

上海ディズニーランドが東京を超えられない理由

日経ビジネスに面白い記事を見つけました。 

上海ディズニーランドが東京を超えられない理由
「非文明的な行為」との戦いが始まる



 

<引用開始>
上海DLの建設を起爆剤に、浦東開発の加速、観光をはじめとするサービス産業の高度化など、その経済効果に対する上海市の期待も大きい。上海DL建設が正式に発表される前に、予定地周辺の土地価格が急騰し、海外のベビー用品店も浦東に進出するなど、その期待の大きさがうかがわれる。  

従って、ウォルト・ディズニーと中国側のパートナーがその気になれば、本家を超える世界最大のディズニーランドが建設されることになっても不思議ではない。そうなれば、香港DLだけでなく、東京DLも地盤沈下を懸念せざるを得なくなるかもしれない。
<引用終了>
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20091126/210604/


 
三遊亭楽太郎師匠は亡くなられた三遊亭円楽師匠なら(自らの芸の出来を謙遜して)こう言うと話していました。 

ひどいもんだね〜 これで銭がとれんのかい? 


日経ビジネス社も、日本経済新聞社も同じです。これがプロの仕事ですか。ディズニーランドについて何も理解していないのでしょう。 


論談への投稿文から

<引用開始>
徹底したマニュアル主義は、ハンバーガーで成功した日本マクドナルドと共通している。 

ディズニーランドは米国文化そのものだが、テーマパーク運営にはきめ細やかな接客手法など日本流のノウハウが入っている。従業員参加型のQC(品質管理)活動だ。混雑するイベントへの効率的な誘導や混雑時の入場制限システムなど、世界のディズニーランドの中でもトップクラスといわれるTDLの接客態度の良さの背景になっている。
<引用終了>
日本経済新聞社説 2003年4月15日 独走するディズニーランド 


「きめ細やかな接客手法など日本流のノウハウが入っている。」以前にも書きましたが、入っているのはノウハウやテクニックではなく、日本人が古くから有している「思いやりの心」です。「思いやりの心」は「分かち合いの心」であり、「もてなし合いの心」なのです。日本人のこの「心」による運営が高く評価されているのです。 


「従業員参加型のQC(品質管理)活動だ。」普通の人が読めば、かの有名なQC活動を思い浮かべることでしょう。 


ハッキリ申し上げて、日本経済新聞のこの社説は間違っています。TDLではいわゆるQC活動は行なってきませんでした。ですから、「TDLの接客態度の良さの背景」には全くなっておりません。TDL独走の要因は全く別なものですが、どうやら日本経済新聞社は、安全管理を含めたTDLの成功要因を全く理解していないようです。
<終了>
http://www.rondan.co.jp/html/mail/0802/080211-11.html 


もう一度書きます。


ひどいもんだね〜 これで銭がとれんのかい? 


東京ディズニーランドは、本家のディズニーランドを超えています。(今はレベルが格段に落ちましたが) 


中国のディズニーランドが日本のディズニーランドを超えられない本当の理由はこちらのブログ記事をどうぞ。
香港ディズニーランドと東京ディズニーランドの違い、香港ディズニーランドの謎と疑問?
http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/article/6831178.html 


 もう一つ、上海にディズニーが進出したのはディズニーランドの成功が目的ではないと私は見ています。私は99%の確率で、中国市場でディズニーブランドのコピー品の流通を監視するためであると見ています。 


東京ディズニーランド開園当時、日本でもミッキーまんじゅうならぬ、ミツキーまんじゅうが売られました。中国政府は、受け入れを許可した以上、コピー品の排除に努める義務が生じますが、「そうとは知らず」なのでしょう。 


そう考えると上海ディズニーランドはアメリカという国家が送り込んだ「トロイの木馬」と考えられますね。