釈放&謝罪のメッセ黒田は無期限謹慎 

 謝罪会見で頭を下げるメッセンジャー黒田=吉本興業本社
 謝罪会見で頭を下げるメッセンジャー黒田=吉本興業本社

 大阪・ミナミのガールズバーで男性店長(24)を殴るなどしてけがを負わせたとして、漫才コンビ「メッセンジャー」の黒田有容疑者(39)らが傷害容疑で大阪府警に逮捕された事件で、大阪地検は12日、黒田容疑者らを起訴猶予処分とし、釈放した。その後、所属の吉本興業で会見した黒田は「笑いを届ける仕事をしながらこういう不祥事を起こし…被害者の方にも申し訳ない」と十数秒間にわたり深々と頭を下げた。吉本から厳重注意と無期限の謹慎処分が言い渡され、しばらく反省の日々を送ることになる。

  ◇  ◇

 逮捕から17日ぶりの釈放に、黒田の顔色は青白く、視線は定まらず声は消え入るようだった。黒いスーツ姿で会見場に入り、冒頭十数秒間にわたるお辞儀を3回も繰り返した。「被害者の方にけがを負わせてしまったこと、大変申し訳なく思っております」と深々と頭を下げた。

 約100人の報道陣を前に、事の重大さも再認識したようだ。「テレビでも、僕は人に攻撃をしたりする方の人間。それは自分の制御があってこそ、笑いとして成立するもの。今まで自分の笑いを楽しんでもらっていた方に申し訳ない」と言葉をかみしめるように話した。

 当面は謹慎生活を送ることになるが「今は、とても酒を飲む気にはならない。迷惑をかけた方々に恩返しができるとすれば、ネタも、人間性も、自分の中でさらに見つめ直して頑張るしかないので、しっかりと反省をしたい」と話した。

 吉本興業の子会社にあたり、タレントのマネジメントなどを行う「よしもとクリエイティブエージェンシー」の水上晴司社長は「不起訴となっているものの、本件に関する黒田の行動は軽率としか言いようがなく、社会人としてあるまじき行為。謹慎の時期については白紙の状態。ご迷惑をおかけした皆さま、世間の皆さまが理解をいただけるまでは(復帰はない)」と説明した。

(2010年1月12日)

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