元大関千代大海が引退 年寄「佐ノ山」を襲名へ
魁皇戦の敗戦で引退を決めたと話す元大関千代大海=13日午前、東京都墨田区の九重部屋
大相撲の元大関で、今場所から関脇に転落していた千代大海(33)=本名須藤龍二、大分県出身、九重部屋=が初場所4日目の13日、現役を引退した。同日午前、日本相撲協会に引退届を提出し、年寄「佐ノ山」を襲名することが協会の持ち回り理事会で承認された。今後は部屋付き親方として後進を指導する。
同日午後には東京・両国国技館で引退の記者会見を行う予定。
千代大海は10勝すれば大関に復帰できる今場所で、初日から3連敗。13日朝「きのう(魁皇に敗れた3日目)、テレビをつけたら何十回と自分がひっくり返ったVTRを見て、ここしかないと思いました。きょうの朝、師匠(九重親方=元横綱千代の富士)に伝えた」と話した。九重親方も「きょうで引退する」と認めた。
千代大海は1992年九州場所で初土俵。95年名古屋場所で新十両になり、九重親方が92年4月に部屋を継承して育てた初の関取となった。
激しい突っ張りを武器に番付を駆け上がり、99年初場所で初優勝し、場所後に大関に昇進した。優勝3回。大関在位65場所は歴代最多の一方、けがやけいこ不足がたたってかど番14度も史上ワーストだった。
(2010年1月13日)
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