東アジアサッカー連盟(小倉純二会長)は12日、2月6日から東京で開幕する「東アジア女子サッカー選手権決勝大会」を北朝鮮代表が辞退し、台湾を代替出場させることを発表した。
北朝鮮女子の入国は、東アジア連盟が日本協会を通じ、麻生政権下で許可を得ていた。しかし昨年12月、拉致問題担当相を兼任する中井洽国家公安委員長が、制裁措置の続く北朝鮮の入国に難色を示し、ビザの発給が遅れた。これを受け、昨年末、北朝鮮側は参加取りやめを同連盟に通達。1月5日に日本政府がビザ発給を認め、同連盟は文書で北朝鮮の参加を促し、11日に電話で北朝鮮側の意向を確認した。しかし辞退の意向は変わらず、12日朝に辞退が正式決定した。
「日本は選手、役員含めた27人のビザを発給をするとしたので、FIFA(国際サッカー連盟)の規定通りで、問題にはならないと思う。辞退は東アジア連盟規律委員会がどう判断するか。大した額ではないが罰金になると思う」と、小倉会長は参加を辞退した北朝鮮代表に、同連盟が制裁措置を科す可能性が高いことを示唆していた。
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