メッセ黒田涙の謝罪　吉本は無期限謹慎に

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　昨年１２月、大阪・ミナミのガールズバーで男性店長（２４）を殴ったとして大阪府警南署に傷害容疑で逮捕されたお笑いコンビ「メッセンジャー」の黒田有（たもつ）容疑者（３９）が１２日、釈放された。大阪地検が起訴猶予処分とし、身柄を釈放した。

　黒田は吉本興業本社（大阪市中央区）で会見し「笑いを届ける仕事をしておきながらこういう不祥事を起こして、心よりおわび申し上げます」と十数秒間にわたって深々と頭を下げた。目には涙を浮かべ、唇をかみしめていた。トラブルの原因は酒で、普段から酒癖の悪さを指摘されていたが、この日は「仲間同士で悪乗りすることが多くあった。それが事件につながったことは否めない。今は（酒を）飲む気になれない」と酒断ちを宣言した。所属事務所よしもとクリエイティブ・エージェンシーは黒田に対して厳重注意と無期限謹慎処分を下した。

　黒田は昨年１２月２５日、ガールズバーで料金２５万５０００円を請求されたことに腹を立て、店長の顔や体を殴ったとし、知人の男性（４０）とともに翌２６日に逮捕。当初は「けんかの仲裁に入っただけで殴っていない」と否認していたが、その後「自分が先に手を出した」と大筋で容疑を認めた。

　当初、被害者のけがの程度が顔面骨折など２カ月の重傷とされたが、顔面打撲など２週間の軽傷と判明。被害者と示談が成立していることなどから起訴猶予処分となった。同社によると、被害者とは今月８日に示談が成立し、示談金は黒田が負担するという。今後について黒田は「仕事が好きなので、迷惑をかけた方々に恩返したい」と復帰を誓った。

　［2010年1月13日9時4分　紙面から］