2010年1月12日 19時38分更新
全長80メートルを超える巨大な備前焼の登り窯での作品づくりに挑戦している備前焼作家、森陶岳さんとその弟子たちによる作品の展示会が、12日から倉敷市で始まりました。
瀬戸内市に工房を構える森陶岳さんは、室町時代から江戸時代にかけて作られた「古備前」と呼ばれる備前焼の魅力にひかれ、当時の技法にならって弟子たちとともに全長20メートルから50メートルの巨大な登り窯を作って作品を製作しています。
現在は、5年後の窯焚きを目指し、全長80メートルを超える巨大な窯での作品づくりに共同で取り組んでいます。
展示会は、森さんと7人の弟子たちが、大窯での備前焼のこれまでの成果を見てもらおうと開いたもので、会場にはあわせておよそ160点が展示されています。
このうち森さんの作品、「三耳壷」は、全長50メートルの大窯で2回焼いて作られたもので、高温で焼き上げた際に松の灰などが降りかかって出来る「胡麻」と呼ばれる備前焼特有の模様が、素朴な風合いとなって現れています。
この展示会は倉敷市の天満屋倉敷店で今月25日まで開かれています。