米ネバダ(Nevada)州ラスベガス(Las Vegas)で開催された世界最大級の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(Consumer Electronics Show、CES)」で新しいCPU「Core i7」を見せるインテル(Intel)の担当者(2010年1月8日撮影、本文とは関係ありません)。(c)AFP/Robyn Beck
【1月10日 AFP】フランスのソフトウェアエンジニアが、コンピューターを使った円周率算出桁数の世界記録を更新したと発表した。
パリ(Paris)のデジタルテレビ局でソフトウェアコンサルタントとして働くファブリス・ベラール(Fabrice Bellard)氏は円周率を2兆6999億9999万桁まで算出したと主張している。
これは2009年8月に筑波大学(University of Tsukuba)の高橋大介(Daisuke Takahashi)氏がスーパーコンピューターを使って計算した2兆5769億8037万桁を約1230億桁上回る記録だ。
高橋氏が計算に要した時間は29時間だったが、ベラール氏は2進数での計算に103日、検算に13日、10進数への変換に12日、変換の確認に3日の合計131日を費やした。使用したパソコンは2000ユーロ(約27万円)足らずで、CPUは2.93GHzの米インテル(Intel)製「Core i7」。1.5テラバイトのハードディスクを5台つないでいるほかは普通のパソコンだという。
第三者に結果を確認してもらえるよう、算出した円周率の一部をウェブサイトに公開している。また希望する研究機関などに計算結果を収めたファイルを提供している。ベラール氏は円周率そのものに興味があるというより、円周率を計算するプログラムを書くことにやりがいを感じているそうだ。(c)AFP
【参考】ベラール氏のサイト(英語)
【参考】高橋大介氏のサイト(日本語)
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