●10.01.13 10シーズン開幕 updata
●10.01.13 10シーズン開幕
ドンドンドンドンドン! 川崎フロンターレ! °( [ I I])q))
と、いうことで、地獄の縁より蘇った海豚通信、実に1年ぶりの更新である。この1年間の間に、我が川崎フロンターレはACLを逃し、ナビスコを逃し、リーグ戦も逃し、天皇杯も逃し、嗚呼、ああっァァァッ。
まぁもうね、過去のことは振り返らないの。振り返っても仕方ないもの。ぅっぅっ、と、いうことで(二度目)、過去のことを振り返っても仕方ないので(二度目)、今年の川崎の陣容や展望などについて極めて前向きに書いてみたいと思う。
昨シーズンの川崎は4タイトル全てでそれなりに惜しかったように、それまでの肝心な試合を落とす「勝負弱い」チームから一歩成長し、勝負強くはないものの、重要な試合でそんなに負けていないし、結構しっかり節目の試合に勝っていたように思う。ただ、あと1勝が足りなかったというだけで。
その辺りで、関塚監督的に「優勝以外いらない、許されない」という状況で戦い、実際に後一歩の所まで迫った。今までも限られた予算の中で内部的に打てる手は全て打ち、そのほとんどをプラスの成果として結びつけてきただけに、関塚監督が契約を固持したのはわからないでもない。正直、関塚監督はやれることを全てやり尽くしてしまったんだと思う。
出来れば関塚監督の下で優勝を、と言いたいところだが、ただでさえ監督業は過酷な職業だ。重圧やストレスも大きく、体調面に不安を抱える身では戦い続けるのにも限界がある。関塚監督無くして川崎の躍進語れず、ただただお疲れ様と言いたい。
後任の高畠監督は関塚監督より長くチームにいる「川崎の全てを知る男」であり、監督としての実績は浅いが、関塚監督がダウンした際は代行として一度チームを率いている。関塚監督同様に「采配」という部分の勝負師タイプではないが、育成とマネジメントの手腕は高く、新しい監督を連れてきて一からチームを作り直すよりも、選手の駒が揃い戦術が浸透している現状においては極めて妥当な判断だろう。
選手については、素質はあるが出場機会に恵まれない久木野や養父をいつも通りJ2にレンタルで移籍させ(武者修行という意味合いだとは思うが、過去にこのシステムで成長して戻ってきた選手がほとんどいないという……)、機能しなかった山岸をやはりレンタルで放出(3-5-2の左として補強した途端4バックになったのは運がなかったと思うので、広島で頑張って下さい……)、レギュラーとしてそのまま起用する目的で横浜FMから左サイドバックの小宮山と、レンヌから元日本代表ボランチの稲本を獲得した。
来期の布陣は、大幅にシステムから変えるつもりでない限り、以下のような感じになるだろう。
テセ(矢島)
ジュニ(黒津)
レナチ(VJ・登里)
中村(VJ・楠神)
谷口(田坂)
稲本(横山)
小宮山(森・伊藤) 森(井川)
伊藤(佐原) 菊地(寺田)
川島(杉山)
システムは守備時はレナチーニョが左MFに入る4-4-2型&攻撃時はジュニーニョが左FW、レナチーニョが右ウィングのような位置にくる変則4-3-3のような今期のシステムを引き継ぐか、もしくは、前回高畠監督が使ったトップ下ありの4-2-1-3かなー。手堅く行くなら後者かもしれないが、その場合VJ(ヴィトール・ジュニオール)のトップ下、中村・稲本のダブルボランチという可能性もある。
補強に関していえば、選手層が厚くなってきたチームをより強くするには、もう即レギュラーを張れる日本代表クラスの選手を足すしかないので、小宮山、稲本の補強は見事という他ない。相変わらず選手補強はピンポイントで極めて適切だ。ここ数年川崎最大の補強ポイントは左利きのサイドバックだと言い続けていたうーさーさんも大満足的な。
昨期の川崎は中村を攻撃に専念させる意味で4-4-2の右MFに配し、谷口・菊地(横山)のダブルボランチを基本にしていたが、視野の広さと判断の速さ、ロングパスのスピードと精度が武器である中村は、前目の位置ではその長所を活かしにくい部分もある。
特にジュニーニョとの距離が近すぎると一発の怖さが低下するため、その置き所は非常に悩ましいのだが、代表含めてACLなど強烈な過密日程の中、運動量を要求されるボランチのポジションで一年戦うのは非常に厳しく、高さとマンマークの強さがある菊地をCBに下げ、DFのわりに足下の技術が高い横山をボランチに固定することで、一応「ボールの収まる所」がそれなりに作れたようにも見えた。
が、実際には横山と中村憲剛の展開力の差は歴然としていて、ポジションを一列上げたことで中村憲剛がボールに触る機会自体が減ってしまったように思う。そのため、シーズン終盤ではパスが出せる横山の相方として、ボールを受ける側になるアタッカータイプの谷口ではなく、ボールを持って運べる田坂の出場機会が増えたりもした。要するに、川崎は「中盤より後、特に左サイドの展開力不足」に悩まされ続けたのである。
そこへきての小宮山と稲本の加入だ。小宮山はドリブル、パス、シュートという攻撃に関するスキルが高く、サイドバックとしては守備が軽いとも言われるが、守備の出来るウィング的サイドMFの森を左利きにしたような攻撃的なDFで、攻撃的ポジションの方が適性が高そうな森と違い、基本的に本職のDFだ。年齢も若く、代表候補合宿に選出されたこともある。アウグスト、マルコンと3-5-2時代は左利きのブラジル人にこだわってきたチームにとって、4-4-2の左SBを任せられる選手として最適な人選だろう。
稲本についても、ここ数年出場機会に恵まれていないが、クラブや代表での実績、中村憲剛よりも年上であり、海外経験も豊富で知名度抜群。真面目な選手が多い川崎に足りなかった「経験と華」と実力を兼ね備えた選手であることは間違いない。
「中村憲剛の二列目」を維持していく場合、ダブルボランチとして共に「攻撃的なアタッカータイプ」というプレースタイルの被る谷口と同時に起用するのか、起用した場合、どちらがより守備的な位置でプレーするのかはわからないが、攻撃センスだけではなく谷口以上に強いフィジカルとそれなりの展開力を考えるに、稲本の方をアンカー的に置いた方がいいのかな、と個人的には思う。
前線にテセ、その両サイドにジュニーニョとレナチーニョ、中村憲剛をトップ下的な役割の右サイドに配し、稲本・谷口のダブルボランチ、サイドバックは左小宮山・右に森。ウイイレなら最強厨的な超攻撃的布陣である。川島が過労死しないことを祈りたい。
あとは、単純に「機能するのか」「こんだけ超攻撃的で守備は大丈夫なのか」という部分だが、こればっかりはやってみないとわからんっつーか、しかし期待せざるを得ない陣容だ。中村も稲本も谷口も森も小宮山も「攻撃に出た場合に後が(ポジション的に)空いてしまう」というリスクを背負うが、守備が出来ない選手ではなく、そのポジションにおいて単体の選手として皆守備力は低くない。
テセ、ジュニーニョ、レナチーニョ、VJ、川島辺りは、怪我無く額面通り働いてくれればよく、決してビッグクラブではないが、全てのポジションに代表級の選手が揃った「これで弱かったら吹く」チームになったことは間違いないだろう。
課題になるのは、森・小宮山の左右のバランス、中盤の攻守の切り替えや連動性だ。特に中盤の選手が上がったスペースをどう埋めるのか、相手に固められた場合にどう崩していくのか。課題は例年とそんなに変わらないが、前線の連携や守備意識は昨年でだいぶ高まっているし、攻撃に転じた場合のカードは格段に増えている。もう行くか!? 全力で行くか!? 的な?! ドンドンドン!(書くの飽きた)
●09.05.10 11節 対浦和戦
久々にちゃんと試合を見たのでなんとなく復活。イェーイ、オレだー、見てるー?
今シーズン、フロンターレはチーム躍進の立役者である関塚監督が病気療養から復帰し、Jリーグ最強に近い攻撃陣はほぼそのまま、若手も着々と育ち、みたいなチームとして非常にいい時期のはずだったんだけれども、蓋を開けてみれば外国人頼みの単調な攻撃、意図の見えない戦術、いまいちピリっとしない守備と、なんか見てても楽しくないからあんまりちゃんと見てなかったんだよなー。
で、まぁ調子出なかったからだと思うけど、メンバーを休ませ易いACLの試合からポジションやシステムを修正し始め、シーズン開始当初の前線にジュニーニョ、テセ、レナチーニョを並べる3トップに谷口の1ボランチという4-3-3から、ジュニーニョとテセの2トップに中村憲剛、VJのOMF、ダブルボランチに4バックという4-4-2に変えたことで、少しずつ攻守が噛み合ってきた印象。
単純に、ジュニーニョもレナチーニョも足元でボールをもらって切り込んでいきたいという非常によく似たタイプなので、2人を同時に起用すれば前線のテセとトップ下タイプのVJ、4人の攻撃陣と、残り6人の守備陣が分断され、中村憲剛や谷口が攻撃に絡めなくなる。
先制できれば相手が前がかりになって空いたスペースを使う攻撃のスピードが活きても、劣勢になった場合に下がられた相手に対して攻撃の人数不足で崩しきれない→両サイドのジュニーニョ・レナチーニョが無理する→高い位置でボールを奪われて逆にカウンターという悪循環が多く、ジュニ・レナ併用の3トップはシステムとして機能してなかったように思う。
そこから、形としては2トップながら、テセをできるだけゴール前に張らせ、その周りをジュニーニョとVJがサポートし、後ろから中村憲剛や谷口が押し上げる、昔の3-5-2の時に近い役割分担に戻った感じ。
特に、ジュニーニョは昨年からスピードが衰え始め、本人もある程度自覚があるのか、浦和戦の前にテセを呼んで「下がったりサイドに流れたりしてゴールから離れないように、ゴール前にいれば自分とVJがテセに点を取らせるように動くから」と話をしたらしく、実際浦和戦ではその通り、ポスト的に中央に張ったテセの周囲のスペースをジュニーニョ、VJ、途中交代で入ったレナチーニョが流動的に動いて浦和の守備陣から3点もぎ取った。
ジュニーニョは元々トップ下の選手なため視野も広く、無理して全部自分で決めにいこうとさえしなければ、そのテクニックと決定力は当分Jリーグでは通用する。ブラジル人のストライカーはとにかく「フィールド上では自分が王様」という意識が想像以上に強いので、ホントにそう思ってるなら点を取るという役割をテセに譲るっていうのは結構すごいことだw
心の底からそう思ってるかはわからないけど、チーム愛の強いジュニーニョが結果を重視し、より周囲を活かすことを考えると、川崎はもう一段階強くなる可能性があるような。
しかし、噛み合いつつある攻撃陣とは逆に、守備陣は伊藤、寺田、村上と4バックからモQN以外の3人が続々離脱。3人とも復帰に3〜4週間という診断らしく、ACLの疲労がピークにある今(だから怪我したんだけど)、特にリーグ戦での苦戦が予想される。
といいつつ、ぼく的には、怪我を喜んじゃいけないんだけど、交代の少ないDF陣の離脱は格好の若手育成の機会であり、そんなに悲観してなかったりとかも。特に、今期はボランチとして出場の多い菊池・横山共に本来はDFとしての獲得であり、対人に強い菊池、ボールの扱いが軟らかくキックが正確な横山は、高齢化する川崎山脈の後継者として現状でもレギュラーに遜色ない力を持ってるといえる。あとは経験じゃのう。
唯一の不安は村上が離脱した左サイドバックで、元々そのポジションにいた(本来はCBの)伊藤もいないため、左サイドをちゃんと守れるDFが全滅状態。山岸を使う、中央を菊池・横山のコンビニして右に井川、左にモQNを回す等が考えられるが、山岸のDF起用、モQNの左サイド起用は適性な配置ではないため、山岸を使えば守備力・攻撃陣との連携が下がり、モQNを使えばチームのストロングポイントである右サイドの攻撃力が削がれる。
ぼくも去年から左利きのサイドバックが一番欲しい欲しい言ってたのだが、そこはまぁどこのチームでも欲しいとは思うけど、そこは今後の川崎の一番の補強ポイントだよなー。守備に限らず、川崎は意外と専門のサイドプレーヤーが少ないので、村上の離脱は頭の痛いところだ。田坂を右に使ってモQN左、久木野の起用とかも考えられつつ、でも消去法で山岸かなー。うーん。
つーか、ぼくは正直せっかく獲得した山岸にはもっと活躍して欲しいから試合には出て欲しいんだけど、サイドといってもサイドバックではなくFWに近いタイプの山岸をDFとして使うのは、それはそれでなかなか難しいんだろうなー、とか。選手としての能力は個人的に高く評価しているため、ポジションがないっていうのが残念でならんのう。
例によってとりとめはないのだが、まぁそんな感じー。
●08.12.06 08シーズン終了
08シーズンのリーグ最終戦となるアウェイ東京V戦は0−2で勝利、鹿島が札幌に1−0と勝利したため結局優勝に届かなかったが、リーグ戦を2位、若干罰ゲームチックなACL出場権と賞金1億円を獲得して終了となった。
ゲームの方は、怪我のVJに代わって谷口がトップ下、ボランチに菊地が入る前節と同じ布陣で、試合内容もまぁ前2節と似たようなもん、みたいな(大雑把)。
敵ながら東京Vがちょっと可哀想な判定がいくつかあり、福西のプレーとかも運悪くジャスティスの目の前でやっちゃったし、スローで見ると完全に腕で突いてるとは思うんだけど、まぁサッカーの接触プレイとかスローで見たらみんなアウトみたいな部分もあるしなぁ。一発退場が相応しかったのはなんとも言えない感じ。あと、フロンターレは二度ハンドしておりましたがスルーでした。すいません。
審判の判定含めてサッカーで、残念ながらJリーグの審判は決してレベルが高いとは言えず、判定が有利に働くこともあれば、泣かされることもある。そういう意味では東京Vは運がなかったとは思うけど、こういうのが直接的な要員で降格とかちょっとキツいよなー。
そして、ぼくは千葉出身だから、フロンターレ以外ではジェフにかなり好意的だったりして、今節は正直フロンターレが勝って(東京Vが負け)ジェフも勝ってジェフが降格を免れる、というのがベストな結果であるからして、0−2から4−2で逆転したジェフようやったのう的。ブログに「必ずなんとかします!」と書いて0−2になっても心が折れずにチームを鼓舞し続けたミャキさんに本日の漢気賞をあげたい。
フロンターレ的な大きな話題といえば、我那覇の0円提示と関塚元監督の復帰かな。
我那覇については、ジュニーニョと共に長くチームを支えた日本人エースにしてJ2時代からの功労者ということで、チーム的に「戦力外」故の0円提示ではなく、テセの台頭や怪我の影響、ドーピング裁定でのメンタル的な部分も踏まえて、我那覇のために環境を変えるという意味で、移籍金が発生しない形を取ったのは温情だろう。
ドーピングの裁定についても、既に出場停止処分を受けていたため、追加の処分の発生や問題が大きくなってリーグなどとの関係が悪化することを望まなかったチームと、自分自身の身の潔白を望んだ我那覇で対応にズレが生じた部分は致し方ない。その結果として我那覇はサッカーに集中することができなかったし、チャンス自体はある程度与えられていたにも関わらず、我那自身も結果を出すことができなかった。
その辺りで環境を変える必要はあったと思う。我那覇もそれを望んでいたし、チームも容認した。故の0円提示だ。元日本代表にして、06シーズンには日本人最高の18得点を挙げたストライカーであれば、欲しがるチームはたくさんあるに違いない。チームの中心選手が去るのは寂しさも感じるが、このままチームにいても出番は増えないだろう。昨年は神戸、清水辺りが興味を示していたし、横浜M辺りも欲しがってそうだ。どこへ行っても、次のチームで頑張っていただきたいと思う。
関塚さんの復帰も最近ずっと噂されていたのだけれども、退任後に調子の上がらなかったチームを立て直し、リーグ2位という結果を残した高畠監督をヘッドコーチに降格させるという形で、というのはそれなりに大胆だ。
元々鹿島から来た時にも4バックがやりたかったもののチームの状況を見て3バックでやってきたという4バック指向の監督であるため、今期やってきた4-2-1-3からどういうサッカーを目指すかに注目したい。
個人的には、関塚さんよりも長くチームを見てきた高畠さんもいい指導者だが、監督には向いていない(監督としてのキャリアが不足しているっていうのも含め)のかなー、という印象。
4-2-1-3というシステムも今いる選手(ブラジル人3人や、寺田・伊藤・井川のCB3人)を効果的に共存させるためのもので、関塚さんが中村憲剛をトップ下からボランチに配したり、井川や黒津をサイドに使ったような長期的な視野での育成を前提にした再配置を行った訳ではないし、試合での選手交代が全体的に遅く、采配で勝った試合という印象が余りなかったりして。
今期衰えの目立ったジュニーニョの処遇や、山岸をどのポジションで使うかなど、人材配置の適正さにおいて評価の高い関塚さんがどういう構想を持っているのか気になるところだ。今日も早々に相手が10人になったせいで引いて守られ、前線の選手の個人技への依存度合いが高い故に守備に人数をかけられると崩せない、という今シーズンの大きな課題をまたも露呈した感じだし、そこをなんとかしてもらわねば。
しかし、今シーズン2位になったことからもわかる通り、現状のフロンターレにはJリーグで上位を戦う力が十分にある。無いのはタイトルだけ。つまり、来シーズンはホントに優勝を狙わないとそろそろ危険であり、言い訳も許されない。
正直、大分がナビスコ取ったのが羨ましかったぜ。来年こそ、そろそろ何らかのタイトルを取っていただきたいと切に願っております。お疲れ様でした。
●08.11.29 一足早い大反省会
ホーム最終戦となる神戸戦は4−0で大勝。数字上は優勝の可能性を残しつつも、最終節に鹿島がリーグ最下位の札幌に負け(川崎は当然勝ち)、尚かつ得失点差5を逆転する必要があるため、現実的にはまぁちょっと難しいなって感じ。
とはいえ、最終節に優勝の可能性を持って試合に臨むのは川崎の歴史上初めてじゃないだろうか? あー、今日鹿島が引き分けのまま終わって、明日名古屋も引き分けか負けで、時節川崎が勝ち&鹿島が引き分けで優勝、みたいなシチュエーションだったら味スタ行ったんだけどなー。忙しいしィー、寒いしィー、多分行かなァーイ。
さて、前節でACLを制したG大阪、今節ここ6戦で5勝負けなしの神戸と難敵相手に4−0、4−0と、優勝の可能性含めて川崎の攻撃力的な「強さ」みたいなものが若干クローズアップされてるのだけれども、ぼくとしてはここ2戦の大勝は「点をたくさん取った」「勝った」以外の部分ではあまり評価していない。
もちろん、この大事な局面で難しい相手に結果を出すっていうのが、それ以外のことと比較して圧倒的に重要で価値あるものなのは当然なんだけど、試合内容自体は両方共良くなかったし、結局優勝出来なさそうっていうのも含めて、見ててちょっとモヤモヤする感じだったっつーか。
今日の試合も、内容、チームとして機能してる度合いはテセが2点目を決めるまでは神戸の方が全然上、川島の好セーブ連発がなければ、逆の展開になってもおかしくなかった。それでも大勝したりするからサッカーはわからんスポーツだよなー。
秋頃はともかく、現状、というか結果としてと言ってもいいと思うんだけど、今期中盤からやってきた4−2−1−3は正直、システムとしてはあんまり機能してない、という印象だなぁ。
大きく気になる部分は2つあり、ひとつは3トップのジュニーニョとレナチーニョの所、もう一つは伊藤の左サイドバックでの起用だ。
過去にも書いているけど、ジュニーニョとレナチーニョは非常にプレイスタイルが近く、共に足下でもらってからドリブルで抜いていきたいタイプであり、また運動量が多い訳でもないから、ディフェンス面でも余り期待ができない。
そのため、テセを1トップに近い形で前線に張り、その両翼に2人を起き、テセを川島のキックターゲットにする基本スタイルからの攻撃の展開性が非常に乏しいく、試合を見てるとわかるんだけど、テセ自体はターゲットとして結構競り勝っているのに、その後のセカンドボールを拾えていない。攻撃開始時はダブルボランチが結構低めの位置にいることもあって、テセ一人が浮いてるケースが多い。
ジュニーニョ、レナチーニョ共にブラジル人らしい、効率重視というか、美味しいところでもっていきたいタイプだから、要するにこの2人を同時に起用すると、決定力と引き替えに前線の運動量や連動性といったシステム的な「崩し」に必要な要素が著しく低下する。
これは自陣から攻撃を組み立てる場合も同じで、両方とも下がってボールをもらいにくる形が多く、ドリブルで突破したがる→囲まれて取られる、高い位置でカウンターを食らう、のが怖いからボランチやサイドバックが上がりにくい、という悪循環。逆にそういう流れの中でボンボコ点取れるっていうのもスゴいんだけど、なんていうか、ポテンシャルと比較して絶対的な「強さ」をチームが引き出せてないストレスを感じるっていうか。
今日は比較的中村憲剛のパスに裏を狙う意図が結構あって、ジュニーニョもレナチーニョも中へ入っていくだけではなく、DFの後をえぐる、サイドに開いていくような形は意識されていたとは思うけど、うーん、やっぱりイマイチだった気がする。
伊藤の左サイドバックでの起用も、FW同様にチームとしての機能、構造よりも個のポテンシャルを重視した配置が裏目に出てるパターンで、元々CB、ストッパーである伊藤は守備時の安定感をもたらしても、攻撃時の脅威にはなり得ない。
しかも、左サイドは伊藤の前に王様ジュニーニョがいて、前にジュニーニョがいればジュニーニョに預けるから、伊藤がジュニーニョを追い越していくような崩しは当然しないし、2対2の局面で伊藤とジュニーニョの相手をする場合に、ジュニーニョに2枚付ければ攻撃が止まるということになる。意外性が創造できないのだ。
個の力に頼った前線の連動性、創造性の低さと、守備をボランチ含めたDFに委ね過ぎ、攻撃はFW頼みという前と後の連動性の低さ。
決定力の高い前線、スキルフルな中盤、対人の強い高さのある守備陣と、個別のポジションでのクオリティがなまじ高いだけに、それをより高いレベルに「活かせていない」ことが非常にもったいなく感じる。
つーか、優勝争いに踏み留まっているのは、川崎が強いんじゃなくてどこもグダグダで勝ち点的な優勝ラインが低いからなんだよなー。
優勝の可能性のあるチームのサポがこの時期に悲観的なのもどうかとは思うのだが、今シーズンの川崎を見ていてすごく思ったのは、過去に感じていた「スペクタクル感」が余り感じられなくなってきている点。
チームが強くなれば、良い試合、良い内容だけでなく、「勝利」を求められる。負けるリスクを追って勝ちに行くのではなく、負けないようにやっていくと結局チームはどんどん無難な試合内容になっていってしまうんだけど、これは川崎が「強豪」に近付いてる証拠なんかのう……。
そもそも、我那覇や黒津、久木野といいった力のある生え抜き選手を抱えているのに、なんでレナチーニョを取ったのかにもよるんだよなー。昨シーズンから気になってたジュニーニョの衰えは今期非常に顕著で、来期ジュニーニョの代わりとしてレナチーニョを考えている、ならわからないでもないんだけど。
関塚監督の後を受けた高畠監督が、脆かった3バックを捨てて4バックに移行したことは評価できる。が、山岸のサイドバック起用、ジュニーニョとレナチーニョの併用、伊藤のサイドバック起用と、難しい部分の舵取りは全体的に結構微妙。
来期も同じ形を踏襲していくとしたら、優勝を狙うには左利きの本職サイドバックが必要だ。過去にも書いている通り、前で使った方が活きる山岸を左サイドのFWで起用し、ジュニーニョとレナチーニョは併用しない。
テ セ(我那覇)
山岸(黒津) ジュニ(レナチーニョ)
ヴィト
谷 口 中 村
補強 寺田 井川 もQN
守備もでき、相手の裏を狙うフリーランを得意とする山岸と、左利きのサイドバックであればジュニーニョ&伊藤に出来ないポジションチェンジや、DFを引きつけて逆サイドを空ける動きも出来るだろうし、ジュニーニョを右に回せば攻撃意識が高く縦への突破スピードがあるモQNとのコンビは強力だ。
伊藤・寺田・井川と3枚全部使いたい気持ちはわかるが、適正の問題もあるから、3人で2つのポジションにするしかない。サイドの出来る井川を右に、両サイド出来るモQNを左にという考えもなくはないが、モQN自身が左サイドを好んでないのでこれもNG。
書くの飽きてきたので終了。来年はもっとがんばれ! みたいに、優勝はもう諦めたっぽいふりしつつ、本当は当然ちょっと期待しているんだよ。嗚呼、全盛期のイチローだったら1試合で2勝できただろうに。
●08.10.25 30節 対札幌戦
久しぶりに等々力で試合見てきたーよ。結果は3−1。見た感じのボール支配率と点差的に「川崎の圧勝」みたいに捉えられているが、試合の内容やチームとしてのコンディションは決して良い出来ではなかった。
札幌の方はJ2への降格が決まり、中盤のクライトン、前線のダビィにボールを集めようという以外にチームとして明確な攻めの形が見えず守備も精彩を欠いていた。モチベーション的にも一番ションボリしてるとこだしのう。優勝を争うチームが最下位の相手に引き分けでは上を狙いようがないので、川崎としては内容よりもとにかく勝ち点3が欲しい試合。
川崎の方は例の4-2-1-3、怪我で離脱の山岸に代わって伊藤が4バックの左に入り、寺田・井川の3人が左にひとつずつポジションをズラし、右に怪我から復帰のモQNが入る形。それ以外は特に変更無く、現状でほぼベストメンバーな布陣。
守備は比較的安定し、攻撃面でもポゼッションで圧倒的に上回ってる感じだったが、ゲームの組み立てと攻めのアイデア的な部分でかなり課題の見える試合だったと思う。
先に点が取れたことでリスクを負わずに守備に専念したんだろうけど、何度も縦に抜けて好機を演出したモQNの右サイドに比べ、ストッパーの伊藤がサイドバックの位置にいる左サイドは完全な展開力不足。その辺りも含め、1トップ気味に中央に張るテセはともかく、ウィング的な位置取りにいる右レナチーニョ、左のジュニーニョ、中盤のヴィトール・ジュニオールの前線4枚がボールを持つとどうしても中へ中へと入っていってしまい、守備の人数が多い場面では攻めてるのに詰め切れない場面が多く見られた。
4-2-1-3ではダブルボランチの中村憲剛・谷口も基本的には中央に近いポジショニングなため、全体的にサイドにボールが動かない、特に左サイドが全く使えていない感じだった。札幌の3バック相手だと、サイドのスペース自体は結構空いていただけに、そこを狙いにいけない構成っていうのは、ちょっともったいないなーと思ったり。
ポジションが流動的とはいえ、レナチーニョはジュニーニョによく似た「足元にもらって抜いていきたい」タイプのFWで、両者共にどうしてもボールをもらう位置が低くなる。カウンターのような形で相手DFの枚数が少ない場合にはそのテクニックとスピードは大きな武器になるが、自陣から時間をかけて攻めていく形になる場合、テセも含めたフリーラン、囮になるような動きの少なさが、中村憲剛やヴィトール・ジュニオールのパスの出し所の少なさに繋がっているように感じた。
まぁ1試合で2、3度抜けてって1、2点取れればいいんだろうけど、強いチーム相手に膠着状態になった時に、狙って崩すアイデア不足には陥ると思う。
テセをトップに張らせて両サイドをジュニーニョとレナチーニョが使い、その後をヴィトール・ジュニオールが詰めてフォローする、くさび形の様な3トップ+トップ下の形故に、パサーではない両ウィングによる自力突破以外の組み立てが比率として少なくなっちゃうんだよなー。その辺で、現状のメンバーによる4-2-1-3は、弱い相手には強いが、強い相手にはそんなに強くない、みたいな印象を受けた。
今シーズン、特に中盤以降4-2-1-3にシステムを変えてから4バックの左にDFとして入る形になった山岸は「チームにマッチしている」とか「活躍している」という印象はなかったんだけど、ぼく自身は中に入っていきたがるブラジル人FWと違い、外に開いていくタイプであり、ボールを持ってない時によく考えて動いている山岸をかなり評価していて、今日の試合も3トップが中央テセ・左ジュニ・右レナチーニョではなく、中央テセ・左山岸・右ジュニだったら、全く違う試合の流れになったんじゃないかなー、とか思いながら見てた。
常に相手の裏を狙い、外に流れていく意識の強い山岸がいれば、相手のDFは左右により開いて守らざるを得なくなり、故に中央にスペースが出来る。そうすれば、より中央のテセやジュニーニョが活きる形になるはずだ。レナチーニョもものすごくいい選手だが、突破力とかシュートの上手さとかの選手個別の能力の他に、チームとしての機能を意識した場合に、前に似たタイプの選手を並べ過ぎない方がいい、というのは川崎を見ていて常に感じるところ。
山岸は29節に靱帯損傷で復帰までは6週間の見込み。要するに今シーズンはもう試合に出れないが、来期は是非ともサイドバックではなく、3トップの左として使って欲しいなー、と思った。
そして、FC東京のお陰で鹿島が負けて、また首位まで勝ち点2差。ワーイ。残り4節、大宮→G大阪→神戸→東京Vは全て関東、上位との直接対決がない、というのは肝心の試合に弱い川崎的には結構恵まれたスケジュールだが、まぁ結局どことやっても「負けたら優勝争いから脱落する」というのは一緒だから、最後まで期待が持てるような戦いを続けていって欲しい。
あと、Bボタン押したヴィトール・ジュニオール足速すぎ。
●08.10.06「最近のフロンターレ、どう?」
夏コミやったせいで6月以降仕事以外に振り分ける時間が全く作れず、試合を全然見てなかったから書けなかった海豚通信だが、最近また情報を追ってるので久しぶりに書いておく。
川崎はジュニーニョがイマイチ調子に乗れなかったり森を怪我で欠いていることもあり、3バックによる守備の不安定さ、攻撃時の枚数不足対策だと思うんだけど、夏場辺りからシステムをいつもの3-5-2→4-2-1-3に変更。現在の布陣は以下のようになっている。
テ セ(我那覇)
ジュニ 黒 津(レナチーニョ)
ヴィト
谷 口 中 村
山岸 伊藤 寺田 井川
で、攻守共に機能し始めたこともあり、最近わりと好調。4-2-1-3は4-3-3みたいなもんなんだけど、公式でも4-3-3ではなくずっと4-2-1-3て書いてて、真ん中の3が2-1に分かれてるのは、攻守の役割が明確に違うって言いたいのかなー。
この形が成立するのはひとえにジュニーニョ、テセ、黒津、レナチーニョと並ぶ攻撃陣がJリーグ屈指の決定力を持っているからで、日本人FW中心のチームではこういうやり方は成り立たない。
というのも、このシステムの特徴は3トップよりもむしろ4バック+2ボランチの方で、単純に、後4+2枚、前1+3枚で攻守をほぼ切り分けているのだ。
元々やっていた3バックと違い、4バックはサイドを起点にされにくく、中央の突破はボランチ2枚が壁になってケアすることで守備は安定する。じゃあ最初から守備の枚数を増やせば良かったんじゃんとか思うんだけど、後に6人残せば前は4人。相手も5、6人残っていたら数的不利的に通常は崩しにくい訳で。
その辺り、川崎は3-5-2の時にやっていた「ポゼッションで上回りボール回しで崩す」というサッカーから、元々得意だった「相手の攻撃を速いタイミングで潰し、セカンドボールを拾ってからの高速カウンター」に戻ってる、という印象。
主体的に崩しにいって崩し切れずに逆にカウンターを食らって失点、というパターンが減り、少し下がり目の位置から中村憲剛がタクトを振るい、前線でジュニーニョ、レナチーニョ、ヴィトールがポジションチェンジしながら縦に抜けていく鋭さがある。これは、川崎がJ1に昇格した時のジュニーニョ、我那覇、マルクスの時のイメージに近い。
展開力と突破力の高い森を欠いていることや、伊藤、寺田(の故障を埋めた横山)、井川というディフェンスラインが成熟期にある、っていうとこなのかなー。あとは、ヴィトール・ジュニオールの存在が大きい。
ヴィトールはフリーランが上手く自らがセカンドストライカー的に中に飛び込んでいくタイプだったマギヌンと違い、少し引いた位置でFWのフォローが出来るトップ下型の選手でありつつ、マギヌンよりも止める・蹴るの技術が高く、選手としてのイメージはマルクスに近い。
その辺で、自分で強引に抜けていきたい意識の強いジュニーニョやテセと組んだ場合、マギヌンが出過ぎると前3枚が孤立し、ボランチやサイドの上がりを待つ「タメ」が作れていなかった昨年と比較し、攻撃の緩急がついてるんじゃないだろうか。ヴィトールは運動量もマギヌンと同等、前線からのボールチェイスの意識も高く、守備での貢献度も非常に高い。選手としての優劣っていうより、FWとの相性、チーム事情にマッチしてるという感じ。
前の攻撃のバランスがいいから中盤に余裕ができ、谷口辺りは守備専となって攻撃センスを活かす局面が少なくなるが、元々低い位置の方が視野の広さとロングパスの正確性が高い中村憲剛は長所が生きる形になる。
全員が代表クラスに成長した守備陣に、中村憲剛、谷口の中盤、前はブラジル人&テセ。選手のクオリティでいうと特に補強が必要な部分が見当たらないくらい質が上がり、システムもその選手を活かす形を見出せている。つまり、川崎は今かなり力のあるチームになっていて、実際に優勝が狙える位置にもいるのだ。
まぁ優勝できるかどうかは運なので、そこはヒッソリと祈りつつ敢えて言及しないが、このシステムで唯一無理が生じているのは山岸のDF起用かな。うーん、ダメじゃないけど、もったいないなー。
山岸はフィジカルも強いしサイドの選手としては守備の苦手なタイプではない。だから、4バックの左でも特に問題なく機能はするんだろうけど、山岸自体はサイドバックじゃなくて、むしろFWに近いタイプの「ボールを受ける側」の選手なんだよね。なので、攻撃の機会がない位置での起用はもったいないし、山岸にしてもチームとしても若干不本意って感じかもしれない。前目の位置の選手をDF起用するために2億5000万も移籍金払った訳ではあるまいて。
が、山岸が左のサイドバックの位置にいるのは、たぶんもQNこと森がいないからだなー。このシステムで、もし森がいたなら、以下のような形が理想型なんじゃないだろうか。
テ セ(我那覇)
山岸(黒津) ジュニ(レナチーニョ)
ヴィト
谷 口 中 村
伊藤 寺田 井川 もQN
これは、選手の入れ替えのない場合の来期の予想布陣でもある。さすがに我那覇と黒津のどちらかはいないだろうし、来期一番悩むのはジュニーニョの処遇。上手さがあるのでJリーグでは未だにトップクラスのFWだが、今期序盤からその最大の武器だった爆発的な加速力に衰えが見え始めてる気が。
まぁ後継者となる予定だったフッキは既にどこかへ行ってしまったが、新加入のレナチーニョがそうなるかもしれない。レナチーニョはブラジルのオリンピック代表候補だったり「ロビーニョ二世」の呼び声の高い高速ドリブラーで、23歳という若さながら、ジュニーニョも「攻撃については文句の付けようがない(課題は守備のポジショニングらしい)」と言わしめる逸材。
「へーなへーなへな、ヘナチーニョーという応援歌もお気に入りで、性格も明るいし、日本にもわりと馴染んでる感じ。ほんと、川崎のブラジル人捕獲力の高さには頭が下がるぜ。
まぁそんな感じで久々に取り留めなく書いてみたが、川崎は6節を残して現在勝ち点2差の3位。十分優勝を狙える位置にいる。てゆか、今節上位対決の大分に勝ち、鹿島・名古屋が引き分け浦和が負けるという展開で、チームの歴史的に最も優勝が狙える位置にいるかもしれない。
残りは清水戦、札幌、大宮、G大阪、神戸、東京V。ガンバ以外、優勝の可能性のある上位との直接対決がないのはいいのか悪いのかわからんけど、次節、苦手なアウェイ清水戦を残り越えるともしかするともしかするかもしれんね。
まぁ期待しない程度に期待しておくー。
●08.04.27「第8節 対柏戦」
体調不良により休養していた関塚監督が、過労性の不整脈と診断され、早期の復帰見込みが無くなったことから正式に辞任となった。
川崎を率いて5年目、J2でブッちぎりの優勝→J1で8位と健闘→J1で2位→J1で5位&ナビスコ準優勝&ACLベスト8&天皇杯ベスト4と、長くJ2に甘んじていたチームを常に右肩上がりで勝てる・応援し甲斐のあるチームへと変貌させた手腕は素晴らしく、ぼくに限らず多くのサポにとって川崎=関塚監督だったように思う。
関塚監督の最大の魅力は、選手の将来性を見る目と育成能力の高さ。中村憲剛の視野の広さを活かすためにトップ下→ボランチへコンバートしたのを始め、攻撃的な位置だった谷口の身体能力を活かすためにMF→DF(守備の勉強に)→更にボランチへコンバート、DFの井川はサイドにコンバードされたことで攻め上がりやラインの押し上げを磨いてDFに戻り、FWの久木野も同じくサイドを経験することで縦への突破力と前線からの守備意識を大幅に向上させた。
昨年の川島、今年の山岸以外にコストをかけた大きな補強はなく、自前の選手を我慢強く使って育てることで、J2時代からのメンバーである我那覇、中村憲剛を代表に選ばれるレベルの選手に育て上げ(代表候補も入れれば黒津、森、寺田も)、他チームで出番の少なかった井川、大橋、河村(磐田に復帰)らもチームの中核に底上げしている。
野球の巨人が非常に悲しい感じになっていることからもわかる通り、地域密着の理念を貫くには生え抜きで強くなるという部分が重要で、しかし、それは決して容易なことではない。そういう意味で、J2から上がったチームがそのままJ1で戦えるレベルになっていったのは関塚監督の手腕あってこそだと断言できる。
辞任は非常に残念だが、チームを率いて5年目。強くなってきたことで「今年は優勝できるかも」というリアルな期待のプレッシャーは相当大きかったのだろう。毎年単年契約だったこともあり、今年優勝できなかったら辞任するんだろうなーとか思っていたし、監督業は身体の不調を抱えて出来るようなものではない。ありがとう、お疲れ様でしたとしか言いようがないっつーか、ゆっくり休んで健康を取り戻していただきたいと思う。
選手もチーム関係者もサポも、ただただありがとうとしか言いようがないであろう、そういう素晴らしい監督だった。後任は監督代行を勤めていた高畠コーチがそのまま昇格。関塚監督より長く川崎を支えてきたチームをよく知っている人だし、体制の変更もないから、今シーズンはよほど負けが込まない限りはこのままいくと思われる。
そんな感じで、高畠新監督に、というよりも関塚前監督に勝利を捧げたい川崎一同が試合開始から気持ちの入ったプレーで柏を圧倒……といかないのが漫画と現実の差であり、茂原問題でやはり気持ちの入った柏の超強力なプレス&高速カウンターに逆に圧倒される展開。
川崎は開幕から未だリーグ戦無得点のジュニーニョにテセの2トップ、サイドは山岸・森、トップ下に谷口、中村憲剛とアンカー気味の位置にルーキーの菊地のダブルボランチ、3バックはいつもの伊藤、寺田、井川という3−5−2。
BSのシステム図では菊地だけがアンカーの位置で中村憲剛が谷口とならんだ3−1−4−2(そんなシステムあんのか?)のような形になってたんだけど、見てた限りでは中村はほぼいつも通りの位置(ただし攻撃時は憲剛が前に上がり菊地がその後ろを埋めるという明確な役割の違いがあった)の3−5−2だった気が。
格下相手ならともかく、プレスの強い相手を展開力で翻弄するというのは非常に難しく、そもそも最近パス回しで崩せてないっていうのもあり、谷口をトップ下(通常は大橋)に、菊地をボランチ(通常は谷口)に、身体とキープ力の強い2人を同時に起用したと思われる。
しかし、予想以上に柏のボールホルダーへのチャージがハンパなく、川崎の選手がボールを持つとアッという間に2人、3人と囲まれ、高い位置でボールを奪われる→そのままサイドを使って高速カウンター→中盤が猛烈な勢いで上がりみたいな感じで、川崎も同様に球際に強くいってたものの、柏の圧倒的なプレスの前に攻めあぐね&攻められるで、あれよあれよと2点も取られてしまった。つえー。マジパねー超絶つえー。
しかし、ハーフタイムを境に、シーズン途中に無念の辞任となった闘将・関塚監督の勝利への執念というべき涙雨が降り始め、奇跡のように川崎を救う。
序盤のプレスと激しい雨や気温の低下、スリッピンなグランド状態の影響で、柏は予想よりも早くスタミナが切れて運動量が落ち、2点というリードもあってかDFラインが徐々に下がっていく。このため中盤にスペースが生まれた川崎が中村憲剛、右の森を中心とした展開力で崩していき、ジュニーニョのPKで1点返すと、森のミドルシュートで同点、井川のミドルシュートから谷口が押し込み逆転、0−2から3−2と奇跡の逆転勝利となった。
ジュニーニョのPKはコースが甘い&コースを読まれた大失敗にも関わらずボールが滑ってゴールに吸い込まれ、森のミドルや谷口のシュートも共に遠目から打ったシュートを柏のGKがスリップ、キャッチでなかったボールをゴール前の乱戦から押し込んだもの。柏の運動量の低下も含め、全てが雨に助けられた感じの試合だった。
川崎は谷口のトップ下がとりあえずは功を奏した感じ。一昨年にボランチながら13得点、ゴール前に飛び込むタイミング、いい位置になぜかいるポジショニング勘など前線ではFW並みの嗅覚を持つ谷口を高めの位置でというのは過去にも何度かあり、競り合いやヘディング、シュートの強さがストロングポイントになる反面、回りを活かすプレーやパス能力の低さ、ボールを受けて起点になれる訳ではない辺りで展開力不足をもたらす諸刃の剣でもある。
この日はボランチに谷口に似たガツガツしたタイプでありつつより守備的なルーキーの菊地を起用したため余計に心配だったが、菊地が運動量、対人守備の強さを見せ、中村憲剛や森が攻撃を担う役割分担が比較的上手くいっていた。
菊地は浦和の鈴木に似た攻撃的な資質を余り持っていない反面守備能力が非常に高いタイプのボランチで、同じルーキーの横山と共にぼくが今シーズン特に注目している選手。スマートさの無いプレーぶりといいルックスといい、野犬感があってとてもよい。ワフワフッ。
菊地の働きも含め、2失点したシーンは共にゴールした柏の方を褒めるべき内容で、守備に関してはそこそこ安定してたように思う。気になるのは相変わらずのFW陣(というかジュニーニョ)の不発ぶりと、山岸が攻撃に絡めていない点。うーん、山岸自体は悪くないと思うんだけど、ボール回ってこないし、ボールもってもあんまり仕事してないんだよなー。ぼくの過大評価なんだろうか……。
試合に勝ったことで、谷口のトップ下起用は相手を見つつ次節以降もあると思うが、ジュニーニョ&テセに谷口、山岸とアタッカータイプが並ぶ前線が機能するのかはなんともいえないとこ。この日みたいに柏がバテて中盤にスペースができれば中盤が押し上げてミドルで崩して押し込むみたいな形が生きるんだけど、0−0や0−1のような展開で守備の堅いチームが人数かけて守るのをどう崩していくのか、その辺に注目しつつ高畠新体制を見守っていきたいと思う。
●08.04.17 「日本代表合宿に寺田が初選出」
ウッフォー、結構忙しいんだけれどもこればかりは書いておかねばなるまいて! 4/21から始まる日本代表合宿に、我が川崎フロンターレかDFの寺田さんが初選出! ドンドン、パフパフ、パーラー。
いやめでたいねこれは。ぼく的に中村憲剛や川島ら常連を抜いた中で「最も川崎から選んで欲しい選手」としてここ数年ずっと推してただけに、32歳という年齢含め、初選出は感慨もHITOSIOってもんだぜ。
川崎の試合を見ない世のほとんどの人には無名の存在だと思うが、189センチの長身で空中戦に強いだけでなく、上背からは想像つかない確かな足下の技術とカバーリングの巧さを兼ね備えた素晴らしいセンターバック。
対人に強く、カバーリングも的確で、足は速そうに見えないんだけどデカいだけあって守備範囲もかなり広い。川崎では3バックの中央でDFラインを統率している守備の要であり、正確なフィードを活かした攻撃の起点でもある。
まぁ中澤or闘莉王のバックアップ扱いで出番はあんまりないだろうけど、地味ながらホントにイイ選手なので、試合に出たり本選出されるようなことがあったら、是非注目していただきたい。最終ラインでボールを持っても非常に落ち着いており、相手FWが寄せてきたのをフェイントでかわしたりするまったりとしていて味わい深い大人っぽさが魅力で、アワアワしがちな日本代表の守備陣にUTTETSUKEの人材だと思う。
●08.04.08 「第5節 対京都戦」
第5節の対京都戦を観戦。結果は0−1。いや実にしょっぱい。
一瞬の隙を突いてゴールを奪った柳沢先生の動きも見事だったけど、相手の守備を崩せず焦って前がかりになってカウンターで失点死亡みたいな負け方は、去年から繰り返されてる川崎のダメパターン。
なまじ攻撃力があるだけに、押してる展開で攻めきれずにいるとハマりやすく、見てて一番しょっぱい負け方だと言える。焦りなのかプレッシャーなのか、節目の試合、大事な試合でやりがちなのが川崎の脆さでもあり。
京都は川崎と同じ3−5−2だが、シジクレイを中心とした中央の守備に安定感があり、キープ力の高い田原と、裏を狙う柳沢だけを残して前半は全体的に引き気味の布陣。無理して押し上げず、ボランチの辺りで中村憲剛を徹底的に潰していくゲームプランな感じ。
敵陣までは自由にさせてもらえるものの、ジュニーニョ、テセ共に本来のキレがなく、ゴール前に人数をかけて守る京都の守備を完全に崩すことはできなかった。もう少しサイドを使うべきだったと思うが、焦りもあるのか中へ切れ込んでいくような攻めが多く、アタリバ、シジクレイという身体能力の高いヤツらに止められまくり。
川崎は3−5−2といいつつ右のモキュンがDFに近く、左の山岸がFWに近い、左高右低(?)の若干変則的な位置取り。中村憲剛が上がって行く際はモキュンが少し下がって内側に締め、山岸が上がっていく際は谷口がDFライン近くに吸収される感じで動くんだけど、まだまだ山岸が馴染んでないっていうか、いい位置にいてもボールがこなかったりとか、当然上がった後ろを狙われることも多い。
その辺で、左右のバランス、中央とサイドのバランスがイマイチ噛み合っていない感じで、サイドの裏を狙われて攻められ、それをケアしようと山岸が下がると攻める時に微妙な人数不足、みたいな。回して崩していくような攻撃の連動性が低すぎる。
守備に関しては及第点で、箕輪の代役たる井川含め、この試合もほとんど崩されていなかった。まぁ京都もそんなに前に押してはこなかったんだけど、それなのにカウンター一発で負けるという。もったいなさ過ぎ。
こういうジリジリした試合って何かに似てるなーと思ったら、アレだ、日本代表のアジア予選系の試合。人数を掛けて守られて、ポゼッションでは完全に上回っているのに点が入らず、無駄に走らされ、足が止まり、強力なFWにカウンターでアボーン。
京都を弱者的にクレバーなサッカーをした、というのは非常に失礼な話になるが、身の丈にあったビジョンのあるサッカーをしていたと思う。スゲー強い訳じゃないけど、チームとしてまとまり、機能もしている。
逆に、川崎の方はどういうサッカーをしていくのかっていうのがまだ見えていない。山岸が馴染むのには時間が必要だし、5試合0点というジュニーニョの状態も気になる。特にどこかが悪いとかダメな感じには見えないんだけど、フィニッシュの精度が低く、らしくない感じ。
スキルフルな選手が多くボールは回せ、守備は破綻せずに機能しているから、当たり前の話だけど、FWが点を取れば勝てるw これまた当たり前の話だけど、点が取れないと勝てない。明確なウィークポイントもないが、ストロングポイントもないって感じで、しばらく勝ったり負けたりの流れが続きそうだ。
3−5−2でいくなら、やっぱ強力なトップ下の外人が欲しいよ。嗚呼、マギヌーン。大橋もイイ選手だしいい働きをしているが、レギュラーとして1年間チームの攻撃の引っ張っていける選手かというと、若干物足りなかったりして……。フッキの5億円で誰かスゲーの獲ってきてくんないかなー。
●08.04.02 「第3節 対千葉戦」
第3節の対千葉戦を観戦。結果は2−0。ナビスコ含めて5戦目にして初勝利ー。パフパフ。
つーか、開幕前に「Jリーグ最強3トップ」とか「史上最高のFW陣」とか言われてたのに、蓋を開けてみればフッキが退団、我那覇が怪我(1ヵ月以上)、ジュニーニョ、黒津、都倉も怪我で、なんと7人いたFW登録の選手が5人もリタイア中。
この日もテセ・久木野の2トップ、ベンチには当然FWの控えなしというなかなかファンキーな雰囲気でスタートし、色んな意味で色んな事が危ぶまれたのだけれども、試合の方は勝利ということでセーフ、色んな意味でセーフ。
昨期大ブレイク&北朝鮮代表としても活躍しているテセはともかく、相棒の久木野はFWとしては初出場。まぁ昨期は主に左サイドでプレーしていたけど元々はFWの選手で、小柄ながらスピードがあり、スペースに抜けていく動き、ゴール前に飛び込む嗅覚は独特のものを持っている感じ。ジュニーニョや黒津と比較すればまだまだ小粒だが、かなりのポテンシャルを秘めてる印象はある。
この日の勝因は、ぶっちゃけていうとFWがテセと久木野だったこと。
ひとつめは、両者共に非常に運動量抱負で、前線から相手のボールホルダーに対してかなりしっかりプレスをかけていたこと。FWが相手のDFやボランチがボールを持ってる際にとにかく追っていくことで、慌てた相手選手のフィードの精度が下がるし、守備の選手と相手を挟み込むことでパスカット、ボール奪取が高い位置になる。ボールを奪う位置が高ければ高いほど相手は守備の形が整わないので攻めやすくなるのだ。これは川崎が勝てるチームになっていくにしたがい徐々に失われていったチームの長所。2位に躍進した05シーズンの序盤はこういうサッカーをしていた。
もうひとつは、久木野がセカンドストライカータイプで、ストライカータイプのテセとの相性がいいこと。ジュニーニョに対して我那覇の相性がいいのは、我那覇が攻撃の優先権をジュニーニョに譲っているだけでなく、如何にジュニーニョをフリーにするかという辺りまでを考えてプレーしているからで、この点、ジュニーニョとテセのコンビは両方が自分で決めに行くタイプ故の守りやすさみたいなのがあって、要するに相性が良くないんだけど、久木野は意識的にテセの周囲で衛星のように動き、相手の守備陣を混乱させていた。
FWがしっかり守備をして中盤で勝負できれば、DFラインを上げてゾーンをコンパクトにできる。ラインを上げれば選手の密度が上がり、相手は数的不利になってラインを下げ、そうすると中村憲剛や森といったスキルフルな中盤の選手がより攻撃的にプレーすることができる。
昨期の川崎は攻撃は攻撃、守備は守備という感じで、攻守の切り替えが悪い意味で明確になり、全体の連動性が下がっていたのだと思う。守備はFWから、攻撃はDFから。J2から上がってきた頃によく選手が口にしていた言葉で、それが川崎の3−5−2を活かす一番大事なことなんだなーというのを思い出した一戦。
この日は米倉の退場とか判定で千葉がちょっと可哀想だった部分もあり、相手が減ってからかなり自由に攻めることができたが、勝因は退場者が出るまでのプレーにあり、課題は退場者が出てから追加点が取れなかったことか。
最初の2点はテセと久木野のコンビだからこそ生まれ、逆にジュニーニョがいたら退場者が出た後に更に2、3点入ってたであろう辺りが非常に難しい。かなり自由にプレーした中村憲剛と比較し、相変わらず谷口が攻撃に絡めていないのも気になる。この日は大橋のプレーの質、運動量共に良かったが、思い切って中村憲剛をトップ下に上げ、菊地をアンカー気味に残す谷口とのダブルボランチなんかもアリかなー、と。
中村憲剛は中田ヒデと同じで、一番の武器は視野の広さとスルーパスのスピード&精度。故に、プレイゾーンを出来るだけ後ろに下げてパスを出せるエリアを広くとった方が長所が生きる(トップ下でプレーすると前が詰まって効果的にパスを出せないケースも多い)んだけど、ボランチの位置でマンマークされて封じられるとチームが全く機能しなくなるリスクもあったりとか。
あと、先日の日本代表の試合で遠藤が出てなかったから中村憲剛がプレースキッカーをやってて、世間一般ではいいキッカーみたいに評価されてるっぽいんだけど、マルクスの退団以降、中村憲剛がキッカーになってから川崎のセットプレイでの得点力は激減してる。キックの精度、スピード、曲げれる落とせるブラせるという蹴り方の抱負さなどどれをとってもキッカーとして一流っぽいのに、なぜかフリーキックで点が取れない。スゲー不思議。なので、川崎でもキッカーは大橋なのです。
あ、流れの中で動いているボールを正確に蹴る技術は間違いなくJリーグでトップクラスだよ。No.1と言ってもいいかもしれない。自分でボール奪ってから相手のボランチをかわし、前を向いた瞬間に30メートルくらいの縦パスをジュニーニョの足下に突き刺すプレーは、たまにならともかく狙って頻繁にやれる選手は他にはいないだろう。それをしっかりトラップしてDFをかわし、ゴール隅にキッチリ蹴り込むジュニーニョとのコンビはまさにホットライン。たった十数秒、二人合わせて数タッチでゴールが生まれるシーンは何度見ても痺れる。
そして、フッキの東京V再フッキが決定。シーズン中にいきなり謎の退団→東京V移籍はマルクスに次いで二度目。さすがに温厚なオレ様でもメラメラとドス黒い何かが沸いてきそうだ。とりあえず、移籍金6億円、しっかり払ってよね!
●08.03.24 「最近のフロンターレ」
何にも書いてないのは勝てないのが悔しいからではなく、試合見てないから。見てないもんは書けん。しかし、第1節の引き分け以降、ナビスコ入れた3連敗、2戦目以降は元の3−5−2に戻しているにも関わらずダメで、代表組がいないのは言い訳にならないし結構重傷だねこれ。
一番ダメなのは4戦で2得点、それもモキュンと寺田という、FWが4試合全く仕事をしていない点。真面目な選手が多いため、結果が出ないと悩み過ぎ焦り過ぎで自分たちのサッカーが出来てない匂いがする。見てないからわかないけど。
多少の幸運には4戦の内半分がナビスコな事か。一番欲しいのはリーグ戦のタイトルなんで、ナビスコ予選敗退でもいいからなんとか調整して欲しい。
つーか、スカパー!の無料視聴に申し込んだんだけど、申し込みの翌日からしか見れないってことを先に言ってくれw そして、受信可能になってからしばらく受信状態にしてないと映らないってことももう少し説明してくれw 試合終わった瞬間に映って絶望的な気持ちになったwww お陰で2試合も見逃してしまったじゃないか。まぁ負けたから見なくてもよかったんだけど。ウヲーン。
●08.03.09 「第1節 対東京V戦」
ホーム等々力に東京Vを迎えてのJリーグの開幕戦。結果は1−1。ウッフォー、終了間際にPK取られてアボーンだぜウッフォー。
Jリーグ最強3トップも不発wwwサーセンwww
内容的にはあまり良くなくて、でもすごく悪くもないという感じの試合だったんだけど、システム、メンバーを変えたシーズン序盤ということもあり、細かい部分でいうとどちらかといえば悪い部分が多めに出ちゃったように思う。
フロンターレはずーっとやってきた3−5−2から、昨期終盤、関塚監督が就任当初からやろうとしていた4バックへの移行に手を付けたものの、フッキの復帰、山岸の獲得を経て前目のポジションが厚くなって左サイドの守備リスクが下がったこともあり、今シーズンも3バックを基軸にスタートした。
システムとしては、右から井川・寺田・伊藤の3バック、中村憲剛、谷口のダブルボランチ、右・モキュン、左・山岸の両サイドに、ジュニーニョ、フッキ、テセの3トップ。中盤はボックス型というよりは、ダブルボランチの横に両サイドが鶴翼の布陣的に広がり、トップ下を置かずに前線に3人入る布陣。
前3人に関しては、非常に流動的。最初は右・フッキ、中央・ジュニーニョ、左・テセという布陣で、守備時もこのゾーンを守っていたが、攻撃時はテセが中央の最前線で楔になり、その両サイドをジュニーニョとフッキが入れ替わりながら使う、という感じだった。3人揃って両足で蹴れるのも大きい。
1点目は自陣での寺田のフリーキックからモキュンが中央に抜け出し押し込む形で、これは寺田の展開力、モキュンのスピードというフロンターレの隠しストロングポイントが生きた非常に良い得点の形。
逆に3トップは不発で、まだまだ連携不足なのか、個の力で打開しようとし過ぎる故の単調さが目立った。確かに3人とも突破力がハンパないので東京V的にはかなりキツかっただろうが、中盤からFWがボールを持ってそのまま縦に抜けてってしまう(抜けてしまうからシュートまではいけるのだけれども、全体的にゴールへの距離が遠く、精度が下がる結果になった)ばかりで、両サイド、ボランチの攻撃参加や、チームとして崩していくリズムみたいなものはあまり作れていなかったように思う。
東京Vの方が予想以上に組織的に上手く守ってきたっていうのもあるんだけど、前半、特に3人が横一列に並んでしまう形が多く、相手の裏を狙えなかったため、突っ込んで大砲、突っ込んで大砲という悪循環。シュートで追われるだけ突破力がスゴいんだけど、点取れなきゃ抜けてっても意味ない訳で。何度か縦に抜けていったモキュン以外は、中村憲剛や山岸、谷口はほとんど攻撃に絡めなかった。
後半になると、FW同士の位置関係が詰まりすぎてるっていう関塚監督の指示があったっぽく、ジュニーニョが引き気味の位置に下がってボールを受け、自分で持ち込みつつフッキ、テセを使うシーンが何度かあり、また左の山岸が右のモキュンを追い越して右サイドを駆け上がるみたいなポジションチェンジもあって、攻撃の連動性はそれなりに向上したように思う。
しかし、追加点が奪えないことや、東京Vに両サイドをかなり押し込まれていたこともあって、最初はボールを持ってるサイドの選手のみが下がって4バックっぽくなっていたのが、反対のサイドも含めて最終ラインが下がってしまい、ダブルボランチも釣られて下がり(上がれない)、前線との距離が空き、中盤で自由にボールを持たせすぎるという去年と同じ悪癖状態に突入。
5−2−3っぽい布陣で後手後手に押し込まれ、これサイドから上げられるのとか危ねーなと思ってたが、案の定ゴールに近い位置での突破を許してPKを与えジエンドとなった。
このパターンが去年同様にフロンターレが優勝を狙う際に最も改善しなければいけない部分。押せ押せでいけばスゴいが、肝心な時に1点を取らせない我慢が利かず、勝てるゲームを引き分けてしまう。スタミナ的にもキツい時間帯で、後ろに人数かけて守りたくなるのだろうが、もう少し高い位置でボールにチャージする形にしないと失点リスクが高い。まだまだしたたかさが足りないのか、守りに入って守り切れることが少なすぎるw
確かに、ダブルボランチ含めた中盤より前の攻撃力はハンパなく、攻勢に回った時は強い。しかし、ダブルボランチも両サイドもどちらかというと攻撃的な選手、前3人の守備力もあまり期待できないため、守勢に回った際の脆さは不可避。要するに、3−4−3のリスクの部分が強く出た試合だった。
まぁ、でもいい部分も色々あったよ。箕輪さんの代わりに右CBに入った井川の守備は非常に安定していて、普通に箕輪さんより良かったように思う。左サイドの山岸も最終ライン近くでしっかりと守備的な位置取りが出来ていて、テセやフッキもそこそこサイドの守備をこなし、守備に関してチーム的に破綻はなく、というか、ほとんど崩されてなかったように思う。
課題は、中盤と前線の連動性、関係性の向上だろう。今のように低い位置でFWに任せても、3人のFW全てをケアしなければいけない相手チームからすれば十分に怖く、マークが分化する分シュートチャンスも作れ、試合もある程度は組み立てられる。しかし、ジュニーニョ、フッキ、テセ共にかなり遠い目の位置でも強引にシュートを打ってくる積極性があるため、これが裏目に出ると精度の低いシュートだけを数打つことになりかねない。
この辺で、テセなりジュニーニョなりが、二列目以降の上がりを待てるタメを作れればいいんだけど、今のところ後ろとの連携はまだまだ。そういう意味では、テセよりも我那覇を入れた方がチームとして機能するような気がする。
決定力だけを見れば今の方が上だが、攻撃力という全体のバランスでみれば、06シーズン序盤のジュニーニョ、我那覇、マルクスのトリオの方が凄かったんじゃないだろうか。あの時はジュニーニョが突破する、我那覇がポストになって敵を引きつける、マルクスが後ろから詰めるという役割分担が明確で、ボールを落ち着けさせられる我那覇のタメが中村憲剛(10得点)や谷口(13得点)の攻撃力を引き出していた。
なので、我那覇を1トップ気味にしたジュニーニョ・フッキの2シャドー、もしくは我那覇とフッキの2トップの後ろにジュニーニョをセカンドストライカーとして置く形の方がいいんじゃないかなー的。
前の方でもう少し攻撃の組み立てを意識しないと、ただ前のめりなだけでは攻撃力が活きない。守備時はもう少し早く高い位置でボールにアプローチし、攻撃時はカウンター以外はもう少し時間をかける、みたいな攻守の切り替えとコントロールが必要になってくるだろう。なんにせよ、もっと中村憲剛がボールを持てる形にしないとダメポ。
この試合では不発だったものの、チームとしての魅力やポテンシャルはとてもある。が、こういう試合でキッチリ勝ち点3を取れないと優勝は難しいなぁ。時節はアウェイで神戸戦。攻撃力の高いチームなので、今回のように押し込まれて後手に回らないように頑張っていただきたいと思う。
●08.03.06 「08シーズン開幕」
いよいよ今週からJリーグが開幕。我が川崎フロンターレはホーム川崎で元川崎の東京ヴェルディと対戦。川崎を捨てた恨み晴らさでおくべきか! 的な怨念が若干渦巻きそうな中、オープニングイベントはルー大柴と、相変わらず斜め上なのが川崎クオリティ。
オフの間はあまり情報を仕入れてなくて、先週くらいにFC東京と練習試合をやって3−0で勝ったらしい、とかそんくらいの事しか知らない。この試合ではフッキ、ジュニーニョ、テセの3トップ(もしくはジュニーニョ辺りが引き気味の2トップ)でスタートしたらしく、勝負師でありつつ意外と基本的な所の手堅い関塚監督が3トップやるのか? と若干懐疑的だったぼくのハートをウォーミングにしてくれたのだった。
守り勝つサッカーとか出来ないし求められてないんだから、3−2で勝つサッカー上等。いつ見ても点が入る面白サッカーを今期も目指していただきたい。ただし、4−1から引き分けとか、逆転負けとかは勘弁な。
そして、久々にオフィシャルサイトとか見てみたら、箕輪さんの離脱情報。グローインペイン症候群で全治未定とあり、開幕どころか当面出てこれないスかねこれは。グローインペイン症候群は中田ヒデが晩年(?)悩まされたサッカー選手の職業病ともいえる症状で、股関節から腰にかけて激しい痛みを伴い、完治も難しい。程度にもよるが、箕輪さんの年齢考えると選手生命に関わるようなこともないとはいえない。
しかし、箕輪さんの離脱はチームにプラスに働く可能性も大きい。応援するクラブの選手の怪我を喜んではいけないけれど、高齢化するディフェンスラインの世代交代はここ数年フロンターレの大きな課題で、しかし3バックでポジションが少なく交代機会も少ないDFの場合、なかなか他の選手が出る機会がなかった訳で。
特に、箕輪さんは高さと強さ、意外な足下の上手さもあるバランスのいいDFでありつつ、ミスが多い、スピードがないという特性や年齢を考えると、今後の伸びしろがない衰えつつある時期に来ていて、ぼく的には「フロンターレで最も補強する必要があるのは箕輪さんの位置」と言い続けてきたところもあり。
その辺で、CBの控えの一番手であった佐原をレンタルで移籍させてまで若手の出場機会を確保しようっていうチームとしてのビジョンがあったりとか、菊地、横山と守備力の高い即戦力の獲得に成功していたりとか含め、チームへの過去の貢献度が高く外しにくいはずだったDFのポジションが1つ空くっていうのは、長い目で見ると非常に重要なことかもしれないのだ。
開幕戦では今期サイドよりもCBの控えとして考えられてそうな井川が入るんだと思うけど、ここへ思い切って菊地、横山を入れてくるような大胆さにもちょっと期待してたりして。横山と菊地はぼく的に結構イイ選手な予感がしてる。一度も見たことないんだけどw サッカー選手とアイドルのポテンシャルを察する勘には根拠のない無駄な自信を持ってるぜ!
逆に、箕輪さんの離脱のマイナスの側面は、寺田の怪我。フロンターレは右・箕輪さん、中央・寺田、左・伊藤の3バックで、特に中央の寺田はリベロ的な攻守の要として最も替えが効かない選手になりつつある。しかも、去年寺田のバックアップとして欠場時に入った佐原は移籍、サテライトで真ん中をやってるっぽい井川の適性、安定感も全くの未知数だ。しかも、寺田は結構スペ気味で数度の長期離脱を経てフルシーズン完璧に稼働したことがほとんどないため、箕輪さんに続き寺田もリタイアとなると、DFラインが崩壊する危険性もあるw
菊地、横山に関しては、アンカータイプのボランチである菊地はストッパー向きっぽく、足下の技術が高くプレーが落ち着いていると言われる横山(ニックネームはソフティ)の方が寺田さんの後継者向きかもしれない。もしくは、ガツガツしたタイプの菊地を本来のボランチにアンカーとして置き、攻撃的資質の高い谷口をリベロに置くっていうのも面白そうな。谷口は攻撃的MF→DF→ボランチとやっていて、守備に専念させれば守備力もかなり高いし。まぁ本人がやりたがらないと思うけど。
前の方は全く心配してない。フッキ・ジュニーニョ・テセ(もしくは我那覇)の3トップに、山岸・モキュンの両サイド、中村憲剛・谷口のダブルボランチは、攻撃力に関していえば間違いなくJリーグトップクラス。守備力に関しては、うん、まぁどうでもいいよもう。更に黒津や久木野、大橋、養父と前の方はポジション足りないくらい人いるし。
ウフォー、楽しみになってきたー。
●08.01.18 「今期の布陣」
ヤベー、金管五獣奏・ズーラシアンブラスとのコラボレートキタwww
フロンターレの新体制発表会が開催。ほぼ同時公式サイトのTOPが山岸モードになるという異例の厚遇で、噂が先行した千葉の日本代表MF・山岸の加入が正式に告知された。
併せて、07シーズンの背番号も発表。1 川島、2 伊藤、3 欠番、4 井川、5 箕輪、6 田坂、7 黒津、8 山岸、9 我那覇、10 ジュニーニョ、11 フッキ、12 サポーター、13 寺田、14 中村、15 原田、16 鄭、17 菊地、18 横山、19 森、20 養父、21 吉原、22 植草、23 久木野、24 大橋、25 鈴木、26 村上、27 都倉、28 杉山、29 谷口、30 木村、31 杉浦、32 吉田、33 薗田と、新加入以外は大きな変更無し。
予想外は6の田坂くらいかな。プレーしてるの見たことないんだけど、去年青学在籍時に強化指定選手として加入したMFで、サテライトでは主に右サイドハーフとして出場し、結構活躍してたという話。ドリブル突破が武器のテクニシャンらしい。まぁ背番号に関しては、右モキュン、左山岸確定の現状ではポジションがないし、期待の現れよりも適任者がいないという部分が大きいような……。二桁番号の中盤主軸たる中村憲剛、谷口、モキュンなどは現在の背番号に思い入れがあるらしく、特に谷口が昨年6番への変更を打診されながらも断った経緯もあったりとか。養父や久木野も6番って感じじゃないしナー。
フッキ、山岸はレギュラー確定なので、個人的な注目は17番の菊地と18番の横山。菊地は大学屈指のボランチとして8クラブが競合したという逸材。高さがあり、空中戦や競り合いに強いアンカータイプのハードワーカー。横山の方は、学生時代はそれほど注目されていなかったが、やはり身体が強く、上背の割に足下の技術が確かと惚れ込んだスカウトが急遽獲得を決めた選手。早稲田対駒沢の試合で菊地より良かったという目撃談もあり、決まっていた野村證券への就職を蹴って加入した漢気も評価したいw 共にプレーエリアが中央の選手なので、菊地のDFへコンバート説も含め、4バック時のアンカー的なボランチや、高齢化する川崎山脈の後継者として頑張って欲しい的。
菊地と横山の即戦力度合いにもよるんだけど、印象としてはボランチとサイドバック的なDFがもう1枚欲しかったナーって感じ。守備的な外人を補強するのかと思ってたが結局発表はなく、探してて見つかってないのか、とりあえず今のところ外人2人制のつもりなのかは不明。後者っぽい雰囲気ではあるんだけど。まぁジュニーニョの残留と山岸獲得でスッカラカンに違いない。しかし、このまま守備的な位置の補強は無しということだと、4バック時に左サイドバックを伊藤がやるにしても層が薄いっつーか控えがいないので、千葉で3−5−2をやってた山岸の獲得も含め、今年も3−5−2が基本になるということだろうか。守備固め不要でサイドでの出番が減る井川がCBの控え一番手になるのかね。
山岸に関しては、去年の川島に続き「長期的にチームの柱になり得る、若くて日本代表クラスの選手」というコンセプトの補強。ずっとブラジル人でやってきた勝負所である左サイドを任せるという意味で、クラブ的な期待は非常に大きいはず。サイドの選手としてはスピードスターでもテクニシャンでもないけど、身体能力と運動量を兼ね備え、高めの位置から比較的後ろ目まで、右も左も出来るというマルチさ魅力だ。特に、ジュニーニョ、フッキ、テセと前線に強力なフィニッシャーがいるチームなので、運動量とプレイゾーンの広さは有意義に機能するだろう。モキュンの累積出場停止時に右に回し、左に黒津や久木野を入れるみたいな選択肢の幅も出る。モキュンの有給休暇は仕様。
2億5000万ともいわれる移籍金の金額的に費用対効果的な部分が疑問視されているところもあるが、じゃあ日本に山岸以上の左サイドがどれくらいいるかというと、かなり悩ましいという話。攻撃だけを考えればもっとスキルフルなアタッカーはいるけど、システム的にサイドの守備負担が高い川崎の場合、ある程度守備が出来る人じゃないと厳しい訳で。その辺で、守備力がすごく高い訳ではないものの、守備意識や運動量があるタイプの方が、巧くても走らない選手よりもチームを助ける度が高いかも的。
フロンターレの補強は日本人なら高さや強さを結構重要視してて、外人には「速さ、上手さ、性格の良さ」、足りない部分をトライアウトなどからベテランで補強する感じ。クラブとしては貧乏な部類になるが、お金の使い方は的確。なぜその選手だったのかという理由にクラブのビジョンや戦術などがちゃんと反映されていて心強い。荒削りでも育てばいいってことなんだろう。そりゃ毎日ジュニーニョとかの相手させられれば、守る方も上手くなるしね。
とりあえず、発表された選手数が31人ということで、もう1、2人の加入はあるかもしれないが、基本的には大きな上積みはなさそう。レギュラーは実力のわかっている選手ばかりなので問題ないが、守備陣の層の薄さを新加入の選手でカバーできるかという部分がシーズンの鍵になるだろう。新人に経験を積ませるために控えの一番手だった佐原をレンタルに出すくらいだから、なんとかなるという自信があるということだと信じたい。
あとは、いつもみたいにレンタルやトライアウトでひとつ。井川、大橋、河村、村上みたいな「あれ、実は結構イイ選手じゃーん」みたいな中堅の獲得を期待してるぜ。
とりあえず、選手層やバランス的に優勝は難しい気がするが「優勝を狙える」という期待を抱かせる陣容だとは思う。個人的に希望するシステムは3−5−2よりも、我那覇のトップにジュニーニョ、フッキを2シャドー気味に配した3ー4−3気味な布陣。元々右OMF無しの変則4−4−2やマギヌンが右に流れる3−5−2みたいに、真ん中開けてそこに谷口や中村が飛び込む形が多かったから可能なんじゃないかと。黒津やテセ含め、FWを2人しか入れないのは勿体なさ過ぎるし。
我那覇
フッキ ジュニ
山 岸 モ キ ュ ン
谷 口 中 村
伊 藤 寺 田 箕 輪
守備時は我那覇を戻してフッキとジュニーニョを前線に残し、攻撃時はDF3人残して超突撃だぜw 後ろスカスカで川島が涙目になりそうだが、倒れる時も前のめり、それが川崎クオリティ。まぁ我那覇と両翼下げて、いつもみたいに5−3−2気味で守ればそんなに守備も悪くない気はする。堅くはないけど。
川崎の失点の多さはチームの戦術として前がかりなせいと、中村・谷口の両ボランチ共に攻撃的な選手だからで、DFの能力が低い訳ではない。守備的な選手の人数が少ないというだけの話。寺田とか怪我がなければ日本代表に選ばれてもおかしくないと思うし。山岸の加入で多少は改善されると思うが、サイドやボランチが攻めた裏を狙われれるのは避けられず、故に、後ろ5人の入れ替えがない今期も失点はきっと減らないw とにかくいっぱい点取るしかないwww
とりあえず、カウンターでジュニーニョ&フッキと相手DFが2対2になってGK涙目、みたいなシーンが早く見たいw 組織的に守ればともかく、スペースのある状態で前向いてボールを持たせれば、並みのDFではこの2人は止められない。どっちかなら止まるが、両方は無理。2人揃って速くて巧く、フィニッシュの精度に関しては間違いなくJリーグ最強だろう。
あー、開幕楽しみー。ちなみに、選手個人で誰を一番応援しているかと問われれば、そんなのはモキュンに決まっている。イエローカードをもらって頭に来てペットボトル蹴って更にイエローカード→退場、試合に出ていないのにベンチから審判に文句言いまくって退場等、こんな勇者を愛さずに何を愛せというのか! モキュンカワイイヨ、モキュン。