強襲! 富士山麓前線基地


<オープニング>


「来てくれて、本当にありがとう。……準備は、そろそろ終わるかな?」
 貴水・昴(高校生運命予報士・bn0098)は挨拶を終えるなり、教室内を見回した。普段扱う依頼よりも必要な人数が多い分、全員の準備が整うのにも時間がかかる。そう踏んだ上での行動であった。
「先日のことはもう耳にしているね? 武曲さんの里帰りと、日本妖狐の隠れ里の話。結果として、日本妖狐たちは無事に銀誓館学園が保護できた」
 昴は馴染ませるように一つ間を置き、
「けれど、その時に隠れ里で暮らしていた日本妖狐たち全員を保護できてはいないんだ。村が百鬼夜行を連れた妖狐の襲撃を受けたときに、攫われた人がいるんだよ」
 説明を続ける。曰く、隠れ里からさほど遠くない富士山麓に、妖狐達の前線基地が見つかったこと。その前線基地に、攫われた日本妖狐たちが捕らえられていること。
「キミ達にお願いしたいことは、もう解るね? 富士山麓の前線基地を壊滅させ、囚われの身にある日本妖狐たちを救出してほしいんだ」
 当該基地には百鬼夜行の地縛霊やムカデ王などの姿が確認されている。基地の壊滅が目的の一つである以上、こちらも相応の戦力を動かさねばならない。
 だからこその、30人3チーム編成であった。
 
 この場に集まった面々の役割は、前線基地である洞窟を正面から強襲し、基地内部の敵戦力を引きつけることである。
 洞窟の入口はさほど広くない。一度に10人しか、前線で戦うことが出来ないのだ。
「とは言え、救出チームが目的を果たし次第、洞窟の内側から敵戦力を挟撃する手筈になっている。形勢逆転、だね」
 だがそれは、この場の面々が十分に役割を果たすことが出来たという前提の上で成り立つ。そうでなければ、逆に救出チームに負担がかかってしまうのだ。
「先に言ったとおり、洞窟の入口は狭い。前線で戦うことが出来るのは、一度に10人が限界だね。それ以上は戦闘に支障が出るから、無理に大人数を詰め込もうとしないように」
 やんわり能力者達に釘を刺しながら、昴は説明を続ける。
「ここに配備される戦力は、妖狐と百鬼夜行の地縛霊。地縛霊の構成から見るに、妖狐達は洞窟の入口で侵入者を徹底的に足止めするつもりなんだろうね」
 地縛霊はいわゆる壁型が大半で、補佐として汎用型が混ざっている形。更にそこに、指揮や援護を受け持つ妖狐達が加わる。数にして壁型10、汎用型5、妖狐10。百鬼夜行の地縛霊たちに前衛を固めさせ、妖狐が後方から支援を行う形か。数だけならば能力者達より少ないものの、侮ってかかれば相応の出血を強いられるだろう。
「妖狐達はキミ達と同格、地縛霊はキミ達より強力――おおよそ倍。けれど、妖狐達は当分の間、キミ達を積極的に攻撃してはこないはずさ。地の利を活かせば攻勢に回っても十分勝算はあるだろうに、敢えて妖狐側が防衛戦を仕掛ける理由はね」
 妖狐側には、ムカデ王という切り札があるのだ。戦闘開始と同時に世話係の妖狐へと援軍要請を入れ、後は入口の側で侵入者を足止めし続ける。
 ムカデ大王が到着すれば、侵入者は一巻の終わりだ。
「ムカデ王のことまでは考えなくていい。キミ達は、キミ達の役割を全力で果たすんだ。出来るだけ派手に、長い時間ね」
 それがどれだけ大変なことか、解らない昴でもない。言い終えた後は瞼を伏せ、能力者たちへと、ゆっくりと頭を下げた。
「作戦達成が困難ならば、学園へ生還することを最優先にしてほしい」
 顔を上げ、能力者達を改めて見回しながら昴は告げる。
「キミ達の仲間が、キミ達の帰りを待っているんだ。銀誓館学園が保護した日本妖狐達が、囚われの仲間達を想うように」
 どうか、仲間たちの想いを徒花になどしないで欲しい、と。

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参加者
御神・京香(刻視の巫女・b00641)
佐原・利也(魔剣士・b02831)
麻生・瑠璃(呪われし瑠璃色・b03552)
ミリア・シルフィスト(フォレストマジックユーザー・b05814)
黒部・貴也(神魔を滅す深淵の刃・b08272)
雪女・つらら(薄幸の雪妖精・b14292)
九椚・斑鳩(翼持つ草・b14490)
御影・忌(狂気の花嫁・b14628)
姫川・アヅマ(哮剣・b17524)
折神・纏(魔剣士・b19765)
竜胆路・絣(白雪纏燐戦姫・b20394)
八坂・ひさぎ(粉雪に愛されし巫女・b23645)
御簾森・藍李(雨降公女・b25123)
桐嶋・宗司(深黒晦冥・b25663)
人住・レスチオーネ(中学生符術士・b25888)
リラ・リエンダ(妖艶なる女豹・b28374)
明夜・宵闇(中学生魔剣士・b30422)
湯城・愛美(私をアイミーと呼ぶなッ・b34387)
ユゼン・クロイラ(遍く強欲のもったいないお化け・b35092)
ケミス・トーリィ(機構化学の鳥居・b36129)
半井・閑(闘我・b40347)
パーシア・タチバナ(セレスタイト・b40635)
八雲・紫織(彷徨うマリス・b41675)
闘波・水夢(小学生半熟青龍拳士・b44651)
羽鳥・氷女(氷刀戦姫・b45222)
漣・朔耶(緋蜘蛛・b55687)
葛木・一(ちびっ子ファイター・b59305)
香坂・弓弦(月光プリズム・b61057)
月代・奏(クロアゲハ・b61344)
白塚・絹(爆裂暴走娘・b67544)



<プレイング>

プレイングは1週間だけ公開されます。

御神・京香(刻視の巫女・b00641)
【心情等】
折角繋がった、日本妖弧たちとの糸。ここで絶つわけには行きません。
この戦に似た依頼、必ず達成し日本妖弧の方々を救出して見せましょう。

「住む地域が違えど、同族同士。悲しいものですね。
ですが、感傷に浸っているわけにも行きません。任務遂行させていただきます。」

【目的及び最優先事項】
妖弧救出の援護の為、迎撃に出ている地縛霊等と基地内の敵妖弧撃破。

【作戦行動等】
●作戦の流れ
作戦開始は早朝に。
三列コの字型で陣形を組、各個撃破しながら前線を押し上げ
救出組みを援護、その後の挟撃まで同様に進行する。

●共通項目
各共通項目にしたがって行動します。

●班分け及び隊列
私は後列の中央に位置。

●戦闘行動等
敵と遭遇後、前・中列が隊列の間を取る間にその場で魔弾の射手を使用。
2ターン目に他の後衛と連動して所定の位置につく。
こちらの隊列が安定するまでは攻撃が集中している敵に後方より射撃。
射撃、アビ使用時はただ単に攻撃するのではなく、敵の死角方角からの攻撃。
集中されている標的への同時攻撃といった避けられにくい方法をとる。
アビは温存。隊列が安定したら隙の出来た敵にのみアビを使用する。
挟撃がはじまるまでアビリティの使用は炎の魔弾が8発、ジェットウィンドを2発とする。
挟撃が始まったら、使い切る。
バットステータスが発生したり回復が追いつかない場合は回復のほうを優先する。
自己回復は魔弾の射手で。

【撤退条件】
他の方に準じます。

佐原・利也(魔剣士・b02831)
★は共通項目

★隊列
前中後列の3列に別れ、【前進ローテ】を行う
前←前列‐中列‐後列→後(各列間7m程度を維持)
 【前右】⇔【中右】←【後右】
  【前中】⇔【中中】←【後中】
 【前左】⇔【中左】←【後左】
全体として進行方向(←)に向かいコの字型を描く陣形
※中央班への集中攻撃を避けるため

★撤退条件
・戦闘不能者12名以上
・救出チームによる挟撃不可能
・ムカデ王チーム失敗
撤退時は信号弾(光)と警報ブザー(音)などで他の参加チームに連絡
※救出班が妖狐救出していれば、撤退条件を満たしていても延長

●個人行動
山麓到着早々イグニッション。
救出に強敵。ふん、能力者冥利に尽きるじゃあないか。
囮に殲滅、やり遂げて見せよう。
洞窟前までに作戦確認。共通項目に従う。
俺は中衛左側で、敵射程内に踏み込む時に旋剣の構えを取り、その後鬨の声と共に攻撃。
前衛左側の誰かが負傷して引いたら、その前衛の元いた位置より少し前あたりに移動、その位置から攻撃。
俺もダメージ蓄積したら旋剣で回復。その時前列なら中列少し前まで引く。
攻撃優先順位は共通事項、同順位なら傷の深い敵。
攻撃はダークハンドを基本的に使用、移動後のみ射程範囲に敵がいれば通常攻撃。
隣の仲間の傷が深い時に攻撃がきたら、自分が戦闘不能にならん範囲で割り込んで武器受け。
この戦線の維持に重要なのは誰も倒れない事だ。
どんだけボロボロにされようが、誰も倒れなきゃ負けん!
妖狐は止めは刺さず捕縛。

麻生・瑠璃(呪われし瑠璃色・b03552)
●作戦
(前衛・中衛・後衛)×(左側・中央・右側)の9班に別れて洞窟に攻め込む。
集中砲火を受けやすい中央の班は、左右の班よりいくらか後ろに配置し、敵の中央部から順に集中攻撃をする。
前衛がダメージを受けた場合、いくらか後ろに下がって代わりに中衛に前に出てもらうローテーションで、被害を分散しつつ前進する。

私は前衛右側所属。

●行動
敵と遭遇した最初のターンには、虎紋覚醒で気術神の各攻撃力(及びガード力)を上げておく。

敵と射程内に入ったら、まずは射撃戦が始まる予定。
私は遠距離にダメージを与える手段が無いので、虎紋覚醒で自己回復をしつつ壁になる。
味方の支援もあるので、虎紋覚醒はHPが半減したら使う程度。

ローテーション移動によって、私と敵の妖狐達の距離が20m以内になるまで前進した時は、射程内の妖狐の武装を確認する。
射撃武器を装備していない妖狐が一人でも居たら、その妖狐に対してタイマンチェーン奥義を使う。

タイマンチェーンが成功すれば、超怒りに囚われている間は妖狐はアビリティも使えず、私に攻撃を仕掛けるために前進してくるはずだから、それを迎え撃つ。
凌駕の可能性はあっても、高レベルの地縛霊よりは倒しやすいはず。
「…みんな、こいつを狙って」

また、味方の誰かが瀕死になりそうな時、その味方を狙おうとする敵に対してタイマンチェーン奥義を使えば、時間稼ぎできるかもしれない。

撤退その他は仲間の指示に従う。

ミリア・シルフィスト(フォレストマジックユーザー・b05814)
【心情】
この作戦を必ず成功させて妖弧さんを助け出さないとなのです…
その為には皆さんと一緒に力を合わせないとなのですね…
他の方々も頑張ってますのでその分援護をしたいのですよ!

【戦闘】
全体の動き、撤退のタイミングについては他の方達が書いてます
【共通項】に合わせて行動しますのですよ。

今回、あたしのポジションは【後衛中央】なのです。
基本班の皆さんと連携、足並みをそろえた行動をしたいのです。

あたしはアビでの命中がアレですので今回は皆さんの支援、援護をしますのです。

1ターン目は前進した方の回復をしますのですよ。
「だ、大丈夫ですか!?今回復しますのです!」

2ターン目から前進しますのです。ここで敵前衛の射程範囲まで行くのですよ。
そこからは前列と離れすぎないように適度に前進しますのです。

あと、途切れさせないようにできれば一斉に動くのは避けますのです。

んで、射程範囲内に入って余裕があれば茨の領域奥義をしますのです。
「森の力よ…敵を封じて!!」

前衛さんが傷ついてある程度消耗してきましたら回復しますのです。
もし、その時に深刻なBSにかかってる方がいた場合は優先的に回復させますのです。
「○○さん!大丈夫ですか?今直しますのです!」

もし、他の所で応援が必要そうな時はその都度フォローしていきますのです。
ただ、その時は一応指示を仰いで見てそれから行きますのですよ。

自己回復はHPが5割になったら回復しますのです。

黒部・貴也(神魔を滅す深淵の刃・b08272)
隊列
前中後列の3列に別れ、【前進ローテ】を行う
前←前列‐中列‐後列→後(各列間7m程度を維持)
 【前右】⇔【中右】←【後右】
  【前中】⇔【中中】←【後中】
 【前左】⇔【中左】←【後左】
全体として進行方向(←)に向かいコの字方を描く陣形
※中央班への集中攻撃を避けるため

撤退条件
・戦闘不能者12名以上
・救出チームによる挟撃不可能
・ムカデ王チーム失敗
撤退時は信号弾(光)と警報ブザー(音)等で他の参加チームに連絡
※救出班が妖狐救出していれば、撤退条件を満たしていても延長

持参:ヘッドランプ

担当:前衛中央(漣朔耶、闘波水夢、半井閑と同班)

作戦開始の時間帯は【早朝】
敵前衛との距離20m超の時点で旋剣の構えで強化
【前進ローテ】でダメージコントロールを行いながら徐々に前線を押し上げていくことでプレッシャーを与え続ける
移動時にダメージを受けていれば旋剣で回復
落とされない事優先で、HP600以上なら攻撃、未満なら旋剣で回復
敵との距離が開いている序盤はダークハンド、敵との距離が縮まれば接敵して黒影剣を使用
基本的に各個撃破を目指す
傷ついた敵を優先して狙う
行動不能系BSの入った敵は後回しにする
壁型がいなくなれば汎用型より妖狐を重点的に狙う、ただし孤立化しないように注意する

撤退時
可能なら負傷者の移動の手助けを行う
HPが600以上残っていれば殿をかってでる

救出班への戦闘開始連絡
鬨の声をあげるなど、できるだけ大きな音を立てて戦闘を行う

雪女・つらら(薄幸の雪妖精・b14292)
【心情】(台詞描写可です)
囚われの日本妖狐を救出する為の陽動ですね。
あちらのチームの援護の為にも、わたしたちがしっかりしなければいけませんね。
何があっても退かない気持ちで頑張ります。

【隊列・位置】
後衛左側です。

【全体方針】
序盤は射撃中心で無理はせず。
前衛陣はローテーションを行いながらダメージをコントロールし、全体的に徐々に前線を押し上げていく。
戦闘開始時に鬨の声を上げ、救出班への行動開始の合図とする。
戦闘不能者は即ローテーションを行い後衛まで下げる。

【戦闘】
吹雪の竜巻を使用して攻撃。

前進移動時に、ローテーションで中衛に下がってきた方々の負傷度合いも確認し、支援が必要と感じたら白燐泰甲を施します。

救出班からの連絡が入るまでは、やや回復に意識を強め、仲間たちが欠けないように尽力します。

救出班合流後は、攻撃主体へ。
吹雪の竜巻消費後は白燐拡散弾を使用します。

洞窟に入り、周囲が薄暗いようなら白燐光を使用します。

基本的な撤退条件を満たした場合でも、救出班から成功の合図が出ている時は、その場に留まり作戦を継続します。
なんとか合流まで持ち堪えるように、全力を尽くします。

【他戦場状況確認】
前衛陣が洞窟へ侵入した際も、ギリギリまで外に留まり上空を確認。
ムカデ王撃破班からの緊急連絡(信号弾)を確認した場合は、即座に周囲に連絡。

九椚・斑鳩(翼持つ草・b14490)
●心情
陽動か。責任重大ね。
気合い入れていくわ。

「忌。帰ったら成人式よ」

●所属班
後衛右側班。
(他メンバー:人住・レスチオーネ、ケミス・トーリィ、月代・奏)
守備力は高いので、同一班の他のメンバーの壁役になる。
ローテーションに関しては全体案に準拠。

●行動
突撃時は、出来るだけ派手に行動。

所属班の壁役として位置を取り、水刃手裏剣を中心に攻撃。
仲間との連携を心掛け、1体ずつ確実に数を減らす。
3回に1度は、逆鱗による通常攻撃を織り交ぜる。

妖狐の姿が見えたら、オトリ弾を撃ち込んでみる。
釣り出せたら仲間に撃破を依頼。
「出てきたわ。倒して!」

前衛、又は中衛のメンバーが負傷して欠けてきた場合は、その穴を埋めるべく前に出る。
「負傷者を頼むわ。わたしが前に出る」

百鬼夜行の地縛霊に直接攻撃が可能な位置へ来たら、数体を巻き込めるように飛び込んで、暴れ独楽を使用する。

負傷時は霧影分身術で治療。ダメージが大きい場合は、仲間の援護を募る。

予め決めた撤退条件を満たした場合でも、救出班から救出完了の連絡が来ている場合は、その場に留まり粘る。
「みんな、あと少し粘るわよ!」

●他班からの連絡
ムカデ王を攻撃しているチームから、作戦失敗時に信号弾が上がるので、確認次第周囲の仲間に伝達。
黄色→ムカデ王が1匹突破
赤→ムカデ王が2匹以上突破
(間隔を開けて、2度打ち上がるそうです)

●その他
基本的な共通事項は遵守。

御影・忌(狂気の花嫁・b14628)
さて、根性の見せどころかねぇ。
あたしらが堪えなきゃ、救出に向かってる子たちが危険だしねぇ。
さぁて、みんな。気合い入れてくよぉ!

・所属班
前衛右側に、麻生、羽鳥と共に位置。

・準備
洞窟内での戦闘に備えて、ヘッドライトを持参。
戦闘開始度同時に点灯させておく。

・行動
攻撃開始時に鬨の声を。

中衛右側のメンバーと随時ローテーションを行いつつ、30人全員が徐々に前進。

敵との距離があるうちはバレットレインを掃射。
発射角度は調節し、できるだけ多くの敵を巻き込めるように発射。
「おらおら、怯んでるんじゃないよぉ」
時折大声を上げて、仲間を鼓舞。

負傷時、森羅呼吸法を使用。

救出班からの連絡がくるまでは、できるだけ派手に行動して敵を引き付けておく。

洞窟内に突入し、近接攻撃が可能になったら攻撃法を獣撃拳主体に切り替える。
時折チェーンソー剣での攻撃を行い、アビリティの消費を調節する。
妖狐が近くにいるようなら、最優先で妖狐を撃破。

最悪の状況下でも、妖狐の救出に成功した救出班が合流してくるまではその場を死守する。
(撤退条件を満たしていても、この場合は戦闘を継続)
「まだだぁ! まだ退くわけにはいかないよぉ。みんな、根性見せろぉ!!」

・その他
気分が高揚してくると、
「きゃはははは……!!」
と狂ったように笑いながらチェーンソー剣を振り回す。

姫川・アヅマ(哮剣・b17524)
【心情】
妖狐達とは色々あったし、まだ終りって訳じゃないだろうが、この辺で一区切りつけておきたいな。

【戦術】
事前に打ち合わせた全体作戦に従い行動。共通事項参照。
後衛として隊列を組む。
初手で移動しつつ旋剣の構えを使用。後衛中央班、作戦に合わせた配置につく。陣形を崩さない範囲で出来るだけ多くの敵を20m範囲内に収めるように・
次手でダンシングワールド使用。

戦闘開始時は大きな声や音で敵の気を引き、同時に他班に作戦開始を伝える。
「遊びに来てやったぜ、もてなしやがれ!」等と。戦術的に無意味だが、景気付けと思ってくれれば儲け物。可能なら行動の際同時にギターをかき鳴らし遠くまで響く音を立てる。

以降、回復支援を主体に行動。
最もダメージの大きい者にヘブンズパッション。他の回復役と連携し、過剰回復を避け効率的な支援を。増援が来るまで戦線を維持出来るように。
回復を他者に任せられる局面ではダンシングワールドで敵行動を抑える。
敵味方の陣形の移動や仲間同士の配置変更等、位置を変える必要があれば移動。ダメージを受けていれば同時に旋剣の構えを再使用しておく。
遠距離アビが尽きた場合、最もダメージを受けている敵に射撃。
増援到着後は連携し戦闘。
他チームからの合図に注意、全体に伝える。

後方から全体の被害状況を観察し把握出来るように留意しておく。
主行動が疎かにならない程度に人住と協力して全体に指示を行いローテーションの補佐。

折神・纏(魔剣士・b19765)
*各項目基本手順は他者共通項参照

[準備]
参加作戦の共通項確認
他作戦班とも作戦の流れや信号弾の色(合図の意味等)を互いに確認
真冬の富士山麓を早朝行軍なので防寒具準備(用意ない人多そうなので周知)


[現地]
多人数の為作戦手順(共通項)の確認&周知を徹底
緊張で硬くなってる人には声を掛ける
「硬いよ(相手の名前)ちん〜。糖分取ってリラックスリラックス♪」
で、飴を渡す
人間、甘い物を口にしてると落ち着くもんだよ


[戦闘]
自分は『前衛左』に配置
開戦時救出班へ合図を兼ね鬨の声等大きな音を出す
「突撃だぜヤロウ共〜っ♪」(注:野郎は少ないです)
照明必要時は本業能力&有志電灯の類でカバー

初手に旋剣の構え&前進
以降『前進ローテ』しつつダークハンド奥義で攻撃
接敵状態まで前進していたら黒影剣奥義を使用
「おかわりあるなら持ってこ〜いっ!」
陽動だし集中されない程度に挑発
防具HP0で自分の手番に前衛に残るのであれば旋剣の構えを使用
(下がれるなら移動&回復)

指示役2人立てたけど狙われて落ちる可能性もあるから、
その時は中&後衛の片隅で発言率高かった人を適当に指定して引き継いでもらう
最悪前衛の自分が引き継いでも浮足立つのだけは防ぐ

逃げる妖狐は射程内なら射撃技で攻撃するが深追い厳禁


[撤退]
救出班成功時の延長案がどこまで粘るか未定なので
救出班到着まで持たないと判断したら撤退提案
(戦闘不能者過半&敵が自軍+7以上辺り想定)
撤退時は最大HPを保つため旋剣の構え&後退

竜胆路・絣(白雪纏燐戦姫・b20394)
●戦闘前の隊列・準備
前列左翼で準備を行う。可能ならば敵を視認して戦闘行動範囲内に入る前に強化を行っておく。
・朝駆けなので洞窟の中が薄暗く見通しの悪いことも想定して、見通しが悪いと感じたら先んじて白燐光を使って他の前衛の道行を照らし出す。

●戦闘不能者への行動
傷を負って戦闘続行不可能な者が出た場合、近くの者が壁になり、その間に後衛に下がらせ、ローテーションを行う。
前進ローテーションについては他の参加者に追従。

●撤退条件
戦闘不能者12名以上。救出チームからの挟撃不可能報告、及びムカデ王班の失敗報告。
ただし、救出班の成功と場の状況に応じて変更される。

●心情
大人数での依頼とはいえ、相手の数の方が多い。慎重に皆を守る必要がありますわね。

●戦闘
できれば開始前に雪だるまアーマーと白燐奏甲を済ませておきたいですが、無理であれば前衛班と同じように前進しながら自己強化を進めます。射撃範囲での射撃勝負になった場合、吹雪の竜巻で牽制しながら、ローテーションの合間に疲弊した前衛左翼の味方の傷を癒すことを目的にします。多少打たれ強さに自信がありますから、ひとまずは他者優先で参りますわ。
近接距離に移ればこちらの得手。武器で打ちかかりながら車懸を行います。

もしも撤退という状況になってしまった場合、自分に余裕があれば殿軍に立ち、他に殿を引き受ける者たちとともに皆を逃がすため奮戦致しますわ。
誰かを守るための刃に成る為に

八坂・ひさぎ(粉雪に愛されし巫女・b23645)
☆共通項に従う。

心情】妖狐の悪事はここで止めへんとな。

配置】中列中央。うちはBSによる足止めと回復を受け持つで。

戦闘】まずは敵さんをようけ巻き込めるように吹雪の竜巻を
放つで。
これが切れたら、吹雪の竜巻改に切り替えるで。

仲間の怪我の様子を確認して、大怪我には祖霊降臨。
状態異常や複数人を回復させる場合は赦しの舞にかえるで。

吹雪の竜巻をうたへん時は、なるたけ前衛の人を壁にして
敵さんの射線がとおらへんように気ぃつけるわ。

撃破の優先順位は全体指針の通りや。

回復アビが切れて戦闘不能者が出たら、
戦闘不能者を後列まで下げるのを手伝うで。

足止めが居るんやったら吹雪の竜巻やな。
吹雪の竜巻はあくまでも足止め程度に考えて、
ダメージが出るのはあんまり期待してへん。

回復の対象は、前衛が最優先や。
次点が中列。後列は一番優先度は下やな。

最悪、中列まで近接戦闘に巻き込まれてもうたら、
薙刀を振り回して相手を近づけさせへんで。

戦列が乱れた時は、声を出して注意を促すで。
うちの前が倒れた時は、隣の前列の後ろに隠れるで。
間に合わん時は吹雪の竜巻改で足止めを狙うで。

万が一、撤退する時は、吹雪の竜巻の無印か改が残ってたら
改>無印の順で足止めのために使うで。

無事、任務が完了したら、はよ帰って風呂に入りたいわ。
富士山、雪積もってるし、寒いしな。
うち、おなかすいたわ。
せやからはよ帰ろ。

うちが戦闘不能の時は、黒部はんに負ぶって貰うわ。

御簾森・藍李(雨降公女・b25123)
★全体の動き・撤退など、他者プレイング【共通項】に順ずる。


・目的
日本妖狐救出の為の陽動作戦
救出が完了するまで敵の目を惹きつける事

・強襲時間
早朝
早いので暗い場合の視界確保に
Hopea halla(ランプ)を点灯させておく

・隊列
形は凹字型
藍の位置は中列(中衛)中央

・戦闘
富士山麓に着いたら即イグニッション
「目的を果たすために・・・全力で、参りましょう。」

戦闘開始と同時に自身に白燐奏功を掛ける

約7m間隔の隊列を取る為前進、前進時は鬨の声をあげる
前列との間隔を、7m以上開けてしまわないよう気をつける

主に回復主体の行動、優先順位順に餞年睡夜+閃光で撃ち抜く
「逃しません、よ!」
敵が3対以上纏まっている位置に森王の槍奥義を仕掛ける
「森に、呑まれろ!」

森王が切れた場合、通常射撃・回復に徹する

攻撃優先順位は
種類問わず突出した敵→妖狐→壁型→汎用型の順

戦場の状態は出来る限り注意をする
攻撃が集中した場合は回避、受け流し、防御を心がける

前衛と入れ替わった状態でHP1/3以下になった場合、
入れ替わると同時に後退しつつ、自身に奏功掛ける
後方へ退避する時は敵側からの攻撃に注意する

入れ替わる時などきちんと声を掛ける
「大丈夫ですか? 今、代わります。」

前列と交替する時、少し前に出て前線を少しずつ押し上げてゆく

突入、撤退時期などは後方よりの指示に従う

桐嶋・宗司(深黒晦冥・b25663)
※全体の動き方や撤退など、他者プレイングの【共通項】に従う。

山麓に着き次第イグニッション。
俺は前列左側の配置。
さて……負けるわけにはいかんよな。
柄にもないけど、戦闘開始したら鬨の声でも張り上げてみるか。
『盛大に……蹴散らすとするかねぇ!』


最初の移動で旋剣の構えを使って強化。
前進中は武器を立て代わりにする等、敵の攻撃を極力防ぐ。
敵前衛に遠距離攻撃の届く位置まで前進出来たらダークハンド奥義で射撃戦を開始。
『ほーら……飛んでけ!』

優先順は『種類問わず突出した敵>妖狐>壁型>汎用型』。弱っている敵を連携しながら1体ずつ集中攻撃。
敵が接近してくるか、こちらが敵陣営に接近できるまでは黒影剣奥義は温存。

いずれにせよ全体の足並みを揃える事を重視する。
前衛にいる間は、中衛メンバー達から7m以上離れない様に注意。
早々に倒れるわけにはいかないからな。

乱戦に突入したら、近い敵から黒影剣奥義で仕掛けていく。
接近しきれない時のみダークハンド奥義で。
ここからは一切の出し惜しみ無しだ。
『さっさと沈め……!』
アビリティが尽きたら気魄通常攻撃で対応。

乱戦状態でもなるべく1体を集中攻撃するが、敵から集中攻撃を受けてる味方がいたら積極的にフォローに入る。
自分の隣の者やすぐ前にいる者など、自分の手が届く位置の味方が戦闘不能に陥ったらすぐに後方へ下げる。
傷の回復は味方のアビリティでもHPが2/3程を下回った時のみ、旋剣の構えを使用。

人住・レスチオーネ(中学生符術士・b25888)
★は共通項目
また、他メンバーの共通項目に従って行動

★戦闘前
早朝決行。
事前に作戦のすりあわせをを行い齟齬の修正と認識の統一を行う
敵を認識したら各々自己強化を使用、前列から順に洞窟入り口の正面方向から進軍開始

ボクらの目的は陽動。敵をひきつけて100点。
少しでも倒せれば120点、全滅させれればボーナス200点だけど…そこまでは高望みしすぎかな?
「学校の皆の為にも、日本妖狐の皆の為にも…がんばらないとねー」


★全体戦術
前列・中列・後列毎に右・中・左の計9班に分かれ、射撃戦を展開
前列はダメージが蓄積したら若干後退し回復・支援を受ける
中列は前衛の元の位置よりも少し前に出、攻撃を続行
対応する班単位でローテーションを行い、ダメージコントロールと共に少しずつ前進
距離が詰まった終盤は近接攻撃での乱戦

★攻撃優先順位は種類不問突出した敵→妖狐→壁型→汎用型
★戦闘不能者は後列まで下がらせる
★信号弾等の他グループからの合図は気付いた人が伝達する。


ボクの班は後衛右。役割は支援と回復、余裕があれば射撃。
それと、アヅマと同様に全体への指示。
ローテーションの指示や負傷者の回復等、アヅマの手が回らない時に
「左、弾幕薄いよー!」とか「○○が辛そう、治してあげてー!」とか。
全体の状況を皆に知らせるのがお仕事。勿論、自分で回復アビを飛ばせる時は口よりも手を動かすよ。

全部終って妖狐の皆が来てくれたら、しっぽもふもふさせてもらうんだーv

リラ・リエンダ(妖艶なる女豹・b28374)
■心情
日本の妖狐は絶対救出してみせる!

あたしらの役割は陽動
敵を倒す事も重要だが
派手に暴れて敵の注意を惹きつけてやる!

最初は辛くても
あとで巻き返すぜ!

■準備
ヘッドライト

襲撃前までは照明を絞り
敵に気付かれにくいよう配慮

■班
中衛右側:白塚・絹、リラ・リエンダ、明夜・宵闇

班では真ん中に位置し
白燐奏甲で班員を回復しやすい位置取りをする

■攻撃優先度
突出してる敵>妖狐>壁型>汎用型

攻撃可能な距離にいる敵を優先

■行動
各キャラの共通事項を順守

陽動目的として敵の注意を引き付ける為
戦闘開始時や戦闘中は
なるべく鬨の声を上げるなど
敵にプレッシャーを与える

戦闘開始後
最初に『白燐奏甲』で強化
最初が移動となる場合もそのまま使用

戦闘中は
班員の負傷状況に気を配り
適宜『白燐奏甲』で仲間を回復
「あたしが応援するんだ、負けんじゃないよ!」

回復に当たっては
他の回復役と『声掛け』で調整し
無駄な重複回復などを出来るだけ減らす

また
余裕があれば『牙道砲改』で攻撃
「貴様らは邪魔なんだよッ!」

戦闘では
仲間同士で『声掛け』による意思疎通を図り
敵の攻撃を回避しやすいよう仲間に警告を送ったり
集中攻撃の対象を統一したり
攻撃を当てやすくするため
仲間と協力して同時攻撃や時間差攻撃を仕掛ける

■その他
右側前衛や中衛に戦闘不能者が出た場合は
同じ中衛なら後衛に下げ
前衛の場合は
自身に余力があれば前衛に参加
その際
仲間に『声掛け』で了解をもらうのを忘れない様に

明夜・宵闇(中学生魔剣士・b30422)
「さあ、年初めの『戦争』を開始しようか」

【戦闘行動】
配置は「中衛右側」班。
如何なる状況でも他班との連携を重視(最低でも救出部隊の作戦成功が確認されるまでは)。

目標確認後に魔弾の射手を使用。以降は共通項目に従って移動、隊列変更を行う。
隊列変更の際、姫川、人住両名から指名が有った場合はその人物が前衛と入れ替え、無かった場合は自分が積極的に前に出る。

戦闘方法は基本的に炎の魔弾での射撃攻撃。
撃破優先順位も共通項目参照。ただし、射程内に居る敵が「視認した限りあと一撃で倒れそう」と思った場合は、共通項目に反していてもそちらを攻撃する。

此方に戦闘不能者が発生した場合は、その人物を射程内に収めている敵に対して雷の魔弾を使用。最低でも挑発、BSにかかったら御の字で考え、可能な限り戦闘不能者の発生を気取られないようにする。

回復はHPが総計の二分の一を切った辺りで使用。三分の一を切ったら無理をせずローテ対象に組み込み。回復に専念する。

☆(共通項目):
撤退時の殿は、その時点でHPが高い順に五名が担当(中衛、後衛も対象に入る)。その後は逃走しつつ、重傷になっていない前衛陣が自己強化アビリティをかけて、中衛、後衛の殿と位置を交代する。
また、敵が追跡してきた場合、BS系アビリティを持っている者はそれで攻撃(味方側と敵側で十分な距離が開いていた場合のみ)し、可能な限り敵の足を止める。

湯城・愛美(私をアイミーと呼ぶなッ・b34387)
心情
休み明け早々の大仕事、気を抜かずにやろうか。


>配置
中央班中列。全体指針に従って行動。
最初の移動では指針に従い敵を射程に収める形で動く。

>攻撃
射撃を担当。
呪詛呪言をGU状態の敵に対して使用。
範囲内にGU状態で猛毒に掛かっていない敵が三人以上いれば地獄の叫び。
アビが切れた、またはGU状態の敵が居なければ通常射撃。
呪詛呪言の優先順位は麻痺していない敵>もう少しで倒せる敵の順。

>防御
同班のメンバーと連携してダメージコントロール。
立ち位置の調整、負傷に応じて一歩下がるなど細かく動く。
回復の手が追いつかない場合は祝福を使用。

>観察
中衛から射撃の際には一度敵を見渡す。
敵の消耗、妖弧の前進など気付いた事があれば報告。
特に地縛霊のダメージ蓄積には注意。
どれがどの程度で倒れるか把握し周囲に伝達しておく。

>移動
前衛とローテーションする際は班内で声をかけ、足並みを揃えるよう注意。
後ろにいるときは前列の体力の消耗に気を配る。

*特に全体から指示がない場合、防具HPを割る程度を基準にローテーション。前列の回復が済み次第交代する。



>指示
全体指示遵守。常に注意を払っておく。四人の内誰か一人でも気付くように班内にも共通認識を。
特に撤退・交替時の信号弾に留意。

>後退・撤退
撤退・交替時は残りHPに応じて殿に。
アビが残っていれば最初に呪詛呪言で足止め。
食い止めが一段落したら後退。

*行動に食い違いがある場合は全体行動を優先する。

ユゼン・クロイラ(遍く強欲のもったいないお化け・b35092)
救える命、零すにはもったいない

◆作戦前
行動内容に齟齬が無いか皆でチェック
時間がなければ利也やレスチが作戦・隊列概要を口頭で

◆隊列
戦闘開始までは各列間の距離はほとんどなく一丸となって手早く行動
最初の前中衛の移動で列間を開き、★共通項に従い隊列を完成させる

◆中衛左班のラピ
隊列を保ったまま軽く前進
敵が射程内に入れば射撃。数体入れば速攻でファイナルキャノン。反動が時間or味方により回復すれば連射も
左側前衛の誰かが負傷して引いてきたら、その前衛の元いた位置より少し前に前進して入れ替わり、前衛に
以後、パワーナックルも駆使しつつできるものなら共通事項の優先順に従い攻撃していく
時には祈る
危なくなったら再ローテ。以後ローテ
撤退時可能なら仲間と共に殿に

【★後衛左班】
射撃攻撃と味方の回復メイン
第1ターンでは移動せず、前中衛班の回復・補助
第2ターンで前進、敵前衛を射撃範囲に捉える
その後は前列と距離が離れすぎないよう適宜前進

◆後衛左班のわたし
暗ければライトを
ゴーストガントレット、ゴーストアーマーの順に使用
「どれだけ壁を積もうとも、わたし達は阻めない!」
鬨の声として威勢よく、強襲する30人だけで向かって来たように思わせられるよう強気で
速度を活かし皆を引っ張る
ただし自分は常に後衛、突撃皆無
撃破優先順に従いつつ前方の敵に穢れの弾丸改と射撃
ラピの体力半分以下時や強化が切れたなら再強化

◆他
共通項、指示役の指示に優先して従う

ケミス・トーリィ(機構化学の鳥居・b36129)
・思った事
ところで、何で日本妖狐を攫ったんだろうね?
武曲さんを屈服させる為?…なんか違うかなぁ。
まあ、救出できればきっとわかるよね。
違う所で戦ってるみんなもいるし、僕は僕のできることを全力でやります!
きっと上手くいくよ…ハッピーエンドで終わりたいからね!

全体的な流れは他の方が書いた★(または☆)の【共通項目】に従います。
基本的に作戦等は事前に確認しておき、語弊等あればすり合をして意思の統一を図ります。

・戦闘
僕は【後衛右側】所属です。
九椚さん、人住さん、月代さんはよろしくお願いします。

可能なら戦闘開始前に白燐奏甲で自己強化を、無理なら初手の移動中に行います。
初手の移動の後は、赦しの舞で麻痺の解除を優先していきます。
前衛の仲間のダメージが大きいときは、祖霊降臨を使って回復します。
回復するとき、誰を何で回復するか、を周囲に伝えます。
「赦しの舞、いきます!」
「○○さんに祖霊降臨使います!」

白燐奏甲はHPが5割以下になったときの自己回復用ですが、状況を見つつ近場の仲間にも使います。
アビリティの使用優先順位は、赦しの舞を最優先、次に祖霊降臨、次に白燐奏甲です。
回復について指示があった場合はそれに従います。

・撤退
撤退条件を満たしたら撤退します。
そのとき自身のHPに余裕があるなら、殿を買って出ます。
残った回復アビリティを駆使しつつ、後退して行きます。
「無理はできないけど、もしもの事を考えて…」

半井・閑(闘我・b40347)
・目的
大陸妖狐達の前線基地の襲撃時における敵戦力の陽動及び殲滅。
やれやれ、油断ならないものですね、斯様に前線基地など建てられては。
では、救出ついでに壊滅させておきましょうかね。
目に物を…見せて差し上げます。

・行動
前列中央班として行動します。
本作戦における共通項には従い、動きます。
戦場に近づいたならばイグニッションを行います。

戦闘開始後、まず『黒燐奏甲』を自分に使用。
また、自身のHPが50%を下回った場合、随時使用します。

戦闘時は前衛を務め、一人突出することは避けます。

基本的には、出来るだけ派手に『暴走黒燐弾』をぶっ放していきます。
他のメンバーが集中して狙っている敵付近で爆発するように攻撃を仕掛けます。
特に狙いが固まっていなければ、出来るだけ多くの敵を爆発範囲に収められるように攻撃を仕掛けます。
アビリティは惜しみなく使用します。
「…消え去るが良いですよ?」

『暴走黒燐弾』が尽きた時、
近接攻撃が出来る範囲に敵がいるならば、近接気魄攻撃を打ち込みます。
「さて、ここからが…私の本領発揮です」
敵がいないならば、『黒燐奏甲』を使用した他者回復を優先します。

・撤退条件(共通項)
戦闘不能12人、救出班との挟撃不可能、ムカデ王班失敗のいずれかの条件を満たした時。
ただし、救出班成功時は撤退条件を満たしていても続行。

なお、撤退時は殿を勤めます。
残存アビを駆使し、時間を稼ぎます。

パーシア・タチバナ(セレスタイト・b40635)
捕らえられた日本妖狐を救うため、襲撃者を陽動し釘付けにして、チームと連携し排除しませんと。

どれかが失敗しても遂行は難しい……。
細心の注意を払い、繊細かつ大胆に。

◆配置
私はユゼンさん、雪女さんとともに後列左翼へ。

◆概略
仕掛けるのは早朝。
敵前衛と味方前列が20m程の距離を取り戦端を開き、第1ターンに後列右翼、左翼は前進。

可能ならば、開戦前に白燐奏甲(奏甲)で自己強化。

中列左翼、右翼と7m程の距離を保ち、射撃戦から徐々に距離を詰め、戦線を維持しつつ陽動作戦を展開。

☆他者記載の共通事項を遵守。

◆準備
信号弾、懐中電灯を用意。
信号弾は誤用無いように。

◆交戦時
初手は移動に費やし、その後は赦しの舞(舞)での麻痺等の解除を最優先。
負傷した仲間へは、前衛で深傷の者を優先し祖霊降臨で回復。最寄りの者へは奏甲で回復。

他者との回復重複を避けつつも、深傷なら重複でも回復を。

懐中電灯で最前線付近を中心に中列、他の後列等も時折照らし、戦況を確認しつつ回復・BS解除に遅れが無いように留意。

敵妖狐の幻楼火等の攻撃が来そうなら、散開し後列左翼全員が巻き込まれるのを回避。

余裕があれば、共通事項の敵優先順位に準じ破魔矢で狙撃。
少しでも敵の頭数を減らします。

◆撤退時
撤退条件に抵触しそうならば、再度戦況を確認し必要なら撤退。
信号弾を発射し、撃破チームへ連絡が済み次第、残るアビを駆使し撤退支援。

戦闘不能者は確実に回収するように。

八雲・紫織(彷徨うマリス・b41675)
心情
カチ込みよカチ込み
楽しいわねぇ
「ららら、ピクニックにやって来て〜明るく楽しく殴り合い〜」

作戦
全体作戦に従う
隊列組んでジリジリ前進しながら思いきり暴れれば良いのよね?
信号弾を確認したら数と方向を大声で叫ぶ
目的地に着くまでは本業能力を使って道を作る

戦闘
中列中央班/積極攻勢
地縛霊に茨の領域をブチ込んで動きを止めるのが役目
戦闘開始時に鬨の声をあげる
「あははははは!さあ、怖い怖い狩人達が攻めて来たわよ!」
どうせ妖狐には効果が薄いから、と序盤から茨の領域を優先的に使う
隊列が完成するまでは移動しかできないんだけど
BSに掛かってない地縛霊をなるべく多く巻き込める様狙う
「少し五月蠅いわね。木偶は大人しく滅びなさい」
ヤドリギの祝福は、手近にやや負傷している仲間がいる時に回復用に使用
茨の領域が切れたら射撃攻撃に移行
弱っている敵、仲間が攻撃している敵を狙って各個撃破
前列中央の様子にも気を配り、消耗してそうならローテを提案
ただし他の中列班と同時にローテする事はなるべく避ける
ローテで前列に出たら、攻撃に耐える事を第一に考える
妖狐を狙えそうなら牽制射撃でプレッシャーをかける

撤退
戦闘不能12名以上で撤退……けど、救出終ってないのに引く訳には行かないわね?
救出班が脱出し終るまでは引かない
一人残る事になっても
「ちょっと、救出班からの合図はまだよ」
ムカデ王が1匹突破して来た場合も
敵と味方の戦力によっては踏み止まる事を提案

闘波・水夢(小学生半熟青龍拳士・b44651)
【心情】
「今回はオレ達と同じか上の実力を持つ強い相手…しかも多人数でのチーム戦!ワクワクするぜ♪」
しかし,前の百鬼夜行で地縛霊にやられた反省から,気をより引き締めて臨む。<重傷歴多数

【行動】前列中,iniと攻撃重視
「ヤツらを引き付けるだけじゃなくて,戦力を思いっきり下げてやるつもりでかからないと,逆にやられちまう!!」
・貴也さん,閑さん,朔耶と連携!
・洞窟前までに作戦確認。共通事項に従うが,臨機応変
・戦闘開始前,虎紋覚醒で攻撃力を上げておく
・洞窟の中は暗くても,鋭敏感覚と拳士独特の感覚で相手の動きを察知する
・龍顎拳奥義等で接近戦を図る。龍撃砲奥義も考えに入れ,可能なら汎用型を含めて複数体を攻撃。これまでの依頼にないほどの本気モードで闘う
・後衛の回復の手が足りなければ自己回復
・発勁手袋の吹き飛ばしを効果的に隙あらば使えたら…
・後列のBS攻撃が成功したら…
 「ナイスだぜ,○○!覇!!」欠かさず攻撃

【攻撃優先順位】
味方の攻撃が一番集中しやすい範囲にいる敵で,範囲に複数敵がいた場合は種類問わず「突出した敵→妖狐→壁型→汎用型」の順

【大ダメージで下がる場合】
「くっそ〜…!覚えてやがれ,回復したらすぐに叩き潰してやる!」

【不測の事態】
神経を張り巡らせて,鋭敏感覚で微妙な変化を察知したい

【救出組完了】
「よっし!救出組がきたぞ☆みんな〜!救出が成功したよ♪」

【撤退】
元気な状態ならば殿に回りながら退く

羽鳥・氷女(氷刀戦姫・b45222)
【動機】
戦いは好きではないですが…救い求める声を放っておく事など、できやしないので…
【目的】
洞窟入り口にて戦闘を行い、自縛霊と妖狐の目をできる限り長時間自分達へ向ける事
【戦闘時の位置】
こちらの30人中で前衛となって洞窟に入る10人のうちの一人。洞窟へ右手側の壁よりに入る。御影・忌、麻生・瑠璃、の二人と近い位置を保つ。一人で突出しすぎないように注意。
【戦闘時の行動】
洞窟に入る際に相手との距離を詰めながら雪だるまアーマーを使用しておく
最初の移動で相手の前衛と接近距離にまで詰める事ができたなら、吹雪の竜巻。詰める事ができなかった場合再度接近しながら自分に黒燐奏甲を自分に使用
相手への攻撃は吹雪の竜巻を使い切るまで吹雪の竜巻中心。使い切った後は神秘攻撃を主軸におく。
単体攻撃を行う時、近くの狙える範囲に弱っている敵がいればそちらを最優先。いなければ、壁型、汎用型、妖狐の順で狙う。

回復行動は、自身に一回黒燐奏甲をかけた後は雪だるまアーマーで行う。黒燐奏甲は同班二人の仲間の回復にとっておき、雪だるまアーマーを使い切った場合に自分に使う。

一度に大きなダメージを受けた場合、後ろの列に声をかけつつ一度後退する。入れ替わりに誰かが前衛に入っている間に回復に専念、終わり次第再度声をかけて入れ替わる。

【依頼失敗時】
戦闘を続けても目的を達成できる見込みがないと全体が判断し、撤退する際、余力がある者が殿を務める

漣・朔耶(緋蜘蛛・b55687)
※目的

日本妖狐救出の為の陽動作戦
救出が完了するまで敵の目を引き付ける

※強襲時間

早朝

※隊列

前列3:4:3の3班体制、中央が少し後ろ凹型に布陣する
私の配置は前列中央班

※戦闘

行動は決定した作戦共通項順守

富士山麓に着いたらイグニッション
指定の位置に着き自分に白燐奏甲

約7m間隔の隊列を取る為前進、前進時は鬨の声をあげる
前進中は防御姿勢を取り敵を良く見て、極力ダメージを減らす

前進完了戦闘開始
最初土蜘蛛の檻奥義を使用
土蜘蛛の檻は最初、妖狐が射程に入った時、突入し乱戦状態、
失敗して撤退の4回

反動で封術になる為、アビが使えない間は回復役を頼る

通常は鎖剣で攻撃を行う
攻撃集中し確実に1体ずつ倒す
攻撃優先度作戦共通項順守

戦場の状態は出来る限り注意をする
攻撃が集中した場合は防御姿勢を取り極力ダメージを減らす

ダメージがHPの60%以上になったら中列と交替回復にあたる
回復の為後退中も敵に背を向けず防御姿勢をとる

行動時は声を掛け合いながら

回復アビが使える時は優先して使いダメージを減らす

中列が前列と交替する時少しだけ前に出て、前線を少しずつ押し上げていく
   
乱戦状態になったら戦場の状態を見ながら紅蓮撃を使用

突入、撤退時期などは指示役に従う

「わ〜さすがに寒い」
「さあ滅びの舞を踊りましょう、 土蜘蛛の檻」
「必ず生きて戻るんです」
「これで終わりにしましょう」
「業火爆砕、紅蓮撃」

※撤退条件や他班からの合図についても決定共通項順守

葛木・一(ちびっ子ファイター・b59305)
心情
囚われてる日本妖狐の人達を早い所開放してやらないとな
その為にも敵の目は全力でこちらにひきつけて見せるぜ!

☆共通項
前進ローテ
前列班が消耗してきたら
前列班は後退し回復を受け、中列班が代わりに前に出ることで攻撃の分散を行う
このとき中列班は後退前の前列班よりも前に出て前線を押し上げる
これを繰り返し、少しずつ彼我の距離を詰めていく
前列と距離が離れすぎたら後列も前進


行動※各キャラの共通項目は順守
中衛左側に位置取り
可能なら戦闘前にダンシングワールドで強化
以降解除されたら使用する

ヘヴンズパッションで味方の回復を優先し通常射撃で攻撃も参加するぜ
攻撃優先順は範囲内の突出した敵>妖狐>壁型>汎用型

回復の優先はダメージの大きい人>BSを受けた人
BSは赦しの舞や浄化の風とかの範囲回復の人に任せるけどそれで回復しないで戦況に支障が出る場合に俺の手番ならパッションをかける
自身が攻撃を受けている場合はHP半分失っているなら自分で回復
余力があるなら他者優先
「絶対に支えぬくよ、だから安心してぶちかましてやれ!」

敵と距離が近く近接攻撃を出来るなら突出しない様配慮して龍顎拳
妖狐に対して射線が通っていれば優先順は変えずに射撃
「隠れてこそこそしてんなよな!」

その他
左側前衛や中衛に戦闘不能者が出た場合は同じ中衛なら後衛に下げ前衛の場合自身に余力があれば前衛に参加
その際声をかけるのを忘れない様に
撤退条件や他班からの合図も共通項順守

香坂・弓弦(月光プリズム・b61057)
●心情
厳しい戦いですが、堅実に、しっかりと役目を果たさせてもらいます
友達が救出班にいるから、カッコ悪いところなんて見せてられないですからね!

☆は共通項
基本的な作戦は各プレの共通項に準拠

●事前準備
☆他チームとの連絡手段
撤退時の他チームへの連絡用に信号弾と警報ブザーを事前に用意
他チームとの連絡手段については互いに齟齬のないよう事前に打ち合わせ、確認しておく

●戦闘
配置は【後衛中央班】
班の仲間と連携、足並みを揃えて行動する
アヅマさん・レスチオーネさんの指示に従い臨機応変に動く

☆後衛中央班の動き
主に射撃攻撃と回復・補助を行う
第1ターンでは移動せず、前進する味方の回復・補助
第2ターンで前進、敵前衛を射撃範囲に捉える
その後は前列と距離が離れすぎないよう適宜前進
※移動の際、他の後衛班と一斉に動くのは避ける(後列からの回復・射撃を途切れさせない)

☆撃破優先順
種類問わず突出した敵→妖狐→壁型→汎用型

・自分の行動
初手はサイコFで全員を強化「幻夢の護りを…!」
※できればユゼンさんと連携、速い行動順で/可能なら交戦開始前に

次に前進しながらRコア
その後は味方の被害状況を確認し、数人が負傷していればサイコF
余裕があれば光の槍で射撃「貫けっ!」
攻撃は撃破優先順に従いつつ特に弱った敵に集中

HP6割以下→Rコアで自己回復

他班への応援が必要な場合は、指示に従いフォローを行う

●呼称
年上:下の名前+さん
同級生以下:下の名前+くん/ちゃん

月代・奏(クロアゲハ・b61344)
心情
日本妖狐さん達を助けるためがんばりましょう
他のチームのためにもここで釘付けにしますよ
難しい戦いですがとにかく全力を尽くします

戦闘
全体的な作戦は各プレの【共通項】に従います
★は共通項
【★作戦開始】
早朝作戦開始
事前に他チームとも合図など全体的な作戦のすりあわせを行い認識を統一する
敵を確認したら可能なら交戦前に各自強化を行い
前列から進軍開始、列間を開く
この際鬨の声をあげるなど、できるだけ大きな音をたて戦闘を行い
救出班への作戦開始の合図とする

【★後衛右側班及び左側班の動き】
主に射撃攻撃と回復・補助を行う
第1ターンは前進、敵前衛を射撃範囲に捉える
その後は前列と離れすぎないよう適宜移動
※移動時には他の後衛班と一斉に動くのは避ける(後列からの回復・射撃を途切れさせない)

【★戦闘不能者へのフォロー】
戦闘不能者の出た班は即ローテーションを行い
後列まで戦闘不能者を下がらせる

私は【後衛右側】
普段は班員と連携、足並みを揃えて行動
姫川さんとレスチオーネさんの指示と自己判断で
臨機応変に他班の応援・フォローに入る

初手で敵前衛に射撃が届く範囲まで移動し自身に黒燐奏甲
基本はDハンドで優先順位に従いつつ弱った敵を狙う
全体に余裕があれば旋剣の構えで二重強化を行う
近くにHPが半分以下の人がいれば黒燐奏甲を優先する
自分の場合は旋剣の構えで回復

口調
ですます調の丁寧語
一人称:私
二人称:基本は名前+さん
年上の男の人には苗字+さん

白塚・絹(爆裂暴走娘・b67544)
おっしゃー!陽動とかけちな事言わんでぶっ潰したるで!

班分け&陣形は【共通項】
全体の初期班分けは以下の通りとする(敬称省略)
左右は進撃方向基準
前衛中央:黒部、漣、闘波、半井
前衛右側:御影、麻生、羽鳥
前衛左側:竜胆路、桐嶋、折神
中衛中央:御簾森、八坂、八雲、湯城
中衛右側:リラ、白塚、明夜
中衛左側:ラピエサージュ(フランケン)、葛木、佐原
後衛中央:御神、姫川、香坂、ミリア
後衛右側:九椚、人住、ケミス、月代
後衛左側:ユゼン、パーシア、雪女

前中後のそれぞれの間は幻桜火に2列以上が巻き込まれないように7mほどを目安に距離を取る
陣形としては中央を少し下げた凹字に近い陣形が基本

全体的な戦いの流れや退却条件は他者のプレにある【共通項】と同一

うちは最初は中衛右側でスタートや
最初に陣形整えながら踏み込む時に森羅呼吸法で自己強化
次にタイマンチェーンで集中攻撃目標に自己強化目的で投げつける
その後は牙道砲連発で集中攻撃に参加、牙道砲が尽きたら射撃攻撃に切り替える
集中攻撃目標の選び方は羽鳥はんのプレにある順番で集中攻撃や

HPが半分切るようなら森羅で自己回復
ブレイクや凌駕で強化が切れたらタイマンをなるべく後ろの方の敵に向かって投げつける

敵の攻撃がうちに集中したら無理に攻撃せずに防御に徹する

前衛の消耗等で前衛中衛を前進しながら交代する際は他者のプレにある【共通項】通りで姫川はんや人住ちんの合図や指示に従って交代する




<リプレイ>

●重圧の森に炎は灯り
 早朝の森の中を、能力者達は全速力で駆けていく。
 樹海とはよく言ったものだ。早朝の寒気に加えて、独特の圧力が能力者達を圧迫する。まるで、氷海の奥底のような。
 例えヤドリギ使いが同行していようと、白燐光や懐中電灯、ランプなどで構成される明かりで道を照らそうと、これだけは免れることは出来ないだろう。だが、それは対処法がないのとイコールではない。
 三列縦隊で構成された隊列の中心で、黒衣を纏った少女が歌っている。
「ららら、ピクニックにやってきて〜♪ 明るく楽しく殴り合い〜♪」
 八雲・紫織(彷徨うマリス・b41675)。物騒な鼻歌を引き連れて駆ける姿は、言うなればアンチ・メルヘンの象徴。重圧を春のそよ風と同等に扱いながら、少女は樹海を気ままに泳ぐ。
「――決戦のけの字もねぇな。そういや、最終確認やってるときもあんな感じだったが」
「ま、かっちこちじゃないならいいんだよ♪ それよりそーちん……」
「飴は要らん。喉に貼り付く」
 硬軟対照的な男女二人の声は、前列の左翼から。桐嶋・宗司(深黒晦冥・b25663)と折神・纏(魔剣士・b19765)である。
 二人とも、戦闘においては最前線で敵の攻撃を引き受けることになる。その重圧を鑑みるに、たかが大自然がもたらす重圧程度に屈してはいられないのだろう。宗司は覚悟を支えきる強靱な意志で、恐らく纏は生来の気質で、それぞれプレッシャーをはね除けている模様。
「賑やかですね、前は」
 後列右翼。月代・奏(クロアゲハ・b61344)が零す。
「そうね」
 零れた言の葉を拾ったのは、同じポジションに属する九椚・斑鳩(翼持つ草・b14490)。気のないように聞こえる物言いが返る。
「全力を、尽くします」
 それでも構わないとばかりに、言葉の糸を繋げる奏。
「そうね。万全?」
「万全です。体調管理くらい出来ます」
 抗議とともに吐き出す息は白く、頻度はやや多め。ただし、リズムは乱れていない。移動中に体力を切らすほど奏は未熟ではないし、樹海内の移動とは言え、悪路続きではない。邪魔な低木や根の類は、中列と後列に一人ずつ配置されたヤドリギ使い達が既に手懐けてくれている。幼いと言うことは、何のハンデにもなっていない。
「そうだったの」
 短い返答は、必要な言葉を必要だと判断した長さだけ投げかけた結果。まるで機械じみた返答でも、今はそれが何より心強い。
「成人式、――行ってください。ちゃんと、お二人で」
 口にしたのは、打ち合わせの終わりごろに小耳に挟んだこと。この依頼が終わった後の、斑鳩の予定である。
 奏が知る限りでは、斑鳩にとって、ここは後輩だらけの戦場のはずだ。確か、彼女の同期はたったの四人。そのうち一人とは結社が同じで、この戦いが終わったら成人式に出席すると。そう、小耳に挟んでいたのだ。
 願いを告げ、返答を待つ。地面を蹴り、木の根と低木のアーチを抜け、決戦の地を目指しながら。
「ありがとう」
 数拍の間を置いて返ってきたのは、相変わらずの短い答え。だが、その一言が奏の胸の奥に炎を灯す。
 早朝の寒気でひり付く胸に、かじかむ指に、消えない熱を与える炎。
 人はそれを、決意と呼ぶ。

●狭き虎口に炎は至る
 能力者達の進軍は続く。深い森の中、ヤドリギ使い達が作り上げた小道を縫うように、大陸妖狐達の前線基地へと。
「そろそろだな、地図によると」
「見張りの一人二人がいてもおかしくない位置だよね」
「向こうさんに見つかっていてもおかしくない距離だ。……おおよそ何分だ?」
 声の主は三列縦隊の最後列から。姫川・アヅマ(哮剣・b17524)と人住・レスチオーネ(中学生符術士・b25888)。指揮を任された二人が言葉を交わす。ポジションはそれぞれ後列中央と後列右翼。列を大きくまたがずとも情報交換が可能な位置取りをしていた。
「あと五分も走れば、予定ポイントに」
 ええと、と間を空けたレスチオーネに代わり、アヅマと同じポジションのミリア・シルフィスト(フォレストマジックユーザー・b05814)が返す。他のヤドリギ使いと共に道を作るのも、あと僅か。残り五分の道程が半ばを過ぎれば、先に進む面々は今以上の緊張感にさいなまれるはずだ。
 入念な打ち合わせを済ませたとは言え、なすべき事は多い。強襲、陽動、敵戦力の誘引、防衛線構築、挟撃。皆がベストを尽くすために、自分も支援手として尽力する。ミリアはそう決めていた。
「陣形の展開は当初の予定通りです?」
「うん、予定通り。前衛がしっかり踏み込んだのを見てから、距離を調整する感じ」
「まさか、無防備で居るわけがないしな。きっちり、俺達の姿を妖狐どもの目に刻み付けてやろうぜ?」
「まるで戦のようですからね、この依頼は。折角繋がった絆を絶たぬためにも、志を同じくする皆様のためにも。確実に成功させなければ」
 頷くミリアの横で、御神・京香(刻視の巫女・b00641)が告げる。指示役二人の返答を受けてた上での言葉には、微かに緊張の色が乗っていた。
 無理もない。今回の依頼は戦争に似ていると言うだけであって、戦争そのものではない。生命賛歌の加護は無く、その分を自分達の働きで補わねばならないのだから。
 たった一度機を読み違えるだけで、仲間の命が失われるかもしれない。危機感が緊張を呼ぶ。
「堅実に、しっかりと役目を果たせば大丈夫です。皆さんが居て、ちゃんとすり合わせないといけないところもすり合わせて、……何より、待ってる人達がいるんですから!」
 京香の後を受ける形で、香坂・弓弦(月光プリズム・b61057)が続く。囚われの日本妖狐を救出するチームに友人がいるということが、弓弦の語気に更なる力を込めていく。
 ――実のところ、後列右翼のやりとりに当てられてもいた。一つ下の後輩と卒業生が交わした短い会話。後輩を可愛いと感じると同時に、責任感が弓弦の胸に沸き立ってきたのだ。
「堅実に役目を果たして、確実に頼まれた事を成功させて、かっこよく勝って帰る。ホントやる事だけは山盛りですよね、このチーム」
 後列右翼側から声が飛ぶ。ケミス・トーリィ(機構化学の鳥居・b36129)、打ち合わせの際にハッピーエンドで終わらせると宣言した少女だ。確か、回復に特化した支援手。
 朝日のような明るさで笑う彼女がいるならば、と、弓弦は期待をせずにはいられなかった。
 更に、後列右翼で灯った炎は後列左翼にも及ぶ。
 風の音に混じって届くやり取りと、視線を動かせば見える表情。例え一瞥のみであっても、精神的なものに由来する熱は伝わるものだ。
「しっかり、やれそうですね。これなら」
「どれだけしっかりと打ち合わせを行っても、合わせきれない部分は存在しえますから。……これなら、いけます」
 語り合うのは、雪女・つらら(薄幸の雪妖精・b14292)とパーシア・タチバナ(セレスタイト・b40635)。これならば磐石の態勢で挑む事が出来ると、二人は笑む。
 扱う力が攻撃であれ回復であれ、戦線の維持が後列の役目。後列が磐石であるからこそ、前列と中列は難敵との戦いを続けて行けると言って良い。
「何一つ零さなくて済むなら、それはいいことだから。もったいないなんて、言わなくて済むし」
 笑む二人の間で、ユゼン・クロイラ(遍く強欲のもったいないお化け・b35092)が零す。中列に自身の使役ゴーストを配置し、彼女自身はその援護に徹する構えである。
 徹底的に強化を施した使役ゴーストは、ほぼ同格の能力者に引けを取らないだけの戦力と化す。イレギュラーな三十一人目が生まれることになるのだ。
 後列右翼や中央に比べて、言葉でのやり取りは少ない。だが、彼女らにも確かに熱は伝わっている。
 熱は勢いを生む。敵の眼前での陣形展開。
 進行方向には既に、目的地である洞窟が見えている。
 対する妖狐は、予報士から事前に教わったとおりの布陣を展開。入り口手前で展開された地縛霊の陣列は、洞窟の中へと能力者を誘うかのように下がっていく。
 洞窟の入り口の幅もまた、事前の情報どおり。戦闘行動を考慮した場合、横に十人並べる程度の幅しかない。
「もうすぐだよ? 行けるよね、みんな!」
「VIP待遇で迎えてもらうんだ、今のうちに準備は終わらせとけ! いい音出せても、いい顔してなきゃなあ!」
「あははははは! さあ、怖い怖い狩人達が攻めて来たわよ!」
 後列右翼と中央から、指示役の声。それに重なる形で、中列から声が上がる。
 威圧、挑発、あるいは咆哮。三十人それぞれが異なるやり方で己の存在を誇示し、戦場に踏み込んでいく。
「行こう、ラピ。あそこには、もったいないものが沢山ある」
 それに合わせて、ユゼンは自分の七メートル前を走る使役ゴースト――フランケンシュタインFW『ラピエサージュ』へと下知を下す。更なる力を与えながら。
 与えた力の名はゴーストガントレット。意味するところは、『継ぎ接ぎ』よ、あの洞窟へと腕を伸ばせ。
 ――あそこにあるのは、手を伸ばせば掬える命。零すにはもったいない。

●炎は幻火に惑わされ
 能力者たちが事前に想定したとおりの形で、前線基地正面戦力との戦いは始まった。
 陣形の展開は予定通りに行われ、能力者たちは倒した凹の字にも似た形で布陣。前列が地縛霊の攻撃範囲に踏み込みつつある中、各種強化を終了。
 ときの声を挙げ、あるいは妖狐を挑発し、威圧しながら、前列に展開した能力者達が洞窟へと踏み込んでいく。
「来るとは思ってたよ。あの子みたいに確信はしてなかったけど、来ない理由は無いんだよね?」
 能力者達が踏み込むなり、洞窟の奥から声――妖狐。十代後半と思しき細身の少女。切れ長の目が特徴的。彼我の距離が十メートルを優に超えているせいか、張り上げた声の語尾は伸ばし気味。
 確認の形を取るのは、妖狐達なりに能力者達の目的を察しているせいか。それともただの誘導尋問か。
「騒がしくしながら正攻法って、勇気あるよね。無駄に。小細工を企む余裕、無くなった?」
「一つ一つ丁寧に回答する必要がありますか? 今はもう、力の時間だと言うのに」
 返答は前列中央から。黒部・貴也(神魔を滅す深淵の刃・b08272)が妖狐の問いをはぐらかす。時間稼ぎにしては随分と安い、と零すおまけ付き。
「それもそうか。まあ、どういう答えが返ってこようと」
 妖狐の合図に合わせて、地縛霊達が攻撃態勢を取る。右腕の砲身を展開し、あるいは突撃銃を構え。
「――無謀な突撃の代価は、支払ってもらうよ?」
 妖狐側が迎撃を開始した。攻撃に参加した地縛霊は全体の半数、後列に展開している妖狐に至っては二人だけ。
 だが。
「そういう狙いかよ!」
 闘波・水夢(小学生半熟青龍拳士・b44651)が叫ぶ。視線は自分より前方に展開している前衛両翼を往復。妖狐達はそこだけを狙って、攻撃を仕掛けたのだ。
「わざわざ前に出て来ているんだ。耐久力に自信はあるんだろうな?」
 声の主は、地縛霊の射撃と並行して前列右翼側に幻の炎を展開した妖狐。十代前半の少年である。低音が洞窟内に響く。
 幸いにも、炎に意識を奪われた者は少ない。幻楼火は左右両翼に一度ずつ展開されたのみで、意識を奪われたのは両翼合わせて三名。浄化の風や赦しの舞による援護で即持ち直す。
 問題はむしろ、射撃攻撃の威力であった。地縛霊の攻撃対象は前衛の両翼のみに均等に配分されたと言うのに、
「羽鳥さん、折神さん――!?」
「右翼側は一度ずつしか攻撃を受けていませんから、立て直しも問題なく。……ですが、その分左翼が!」
 半井・閑(闘我・b40347)の声に、羽鳥・氷女(氷刀戦姫・b45222)が返す。こちらは防具が機能を停止しただけで済んだものの。
「折神様を下げます。私が残って、桐嶋様に折神様の後退を支援していただく形に」
「お替わり持って来いって言ったら本当に持ってくるとか、運が良いのか悪いのか。絣ちん、そーちん、ごめ……」
 後ろを振り向かぬまま、竜胆路・絣(白雪纏燐戦姫・b20394)が声を挙げる。
 一度目の直撃で動きを止めてしまったところに二度目の砲撃が命中。宗司が割り込む間もなく、戦闘不能に追い込まれてしまったのだ。
「竜胆路、佐原とラピを回す。桐嶋が戻るまで耐えてくれ」
「かしこまりました!」
 アヅマへの返答を済ませつつ、絣は薙刀の切っ先を中段へ。纏や宗司への追撃を行うようならば身を挺してでも守ると、構えのみで告げる。
「わざと見逃すとは、随分と余裕を――」
 語気を荒げながら、半井・閑(闘我・b40347)が黒燐蟲を眼前に集中させる。
「反撃の時間です。――さあ、滅びの舞を踊りましょう」
 続いて、漣・朔耶(緋蜘蛛・b55687)が小柄な身体に力を込める。放たれる無数の蜘蛛の糸が束縛せんと向かう先は、壁を構成する地縛霊達の中でも中央部に布陣する八体。
「おらおら、怯んでるんじゃないよぉ!」
 無数の糸に上から覆いかぶさるように、御影・忌(狂気の花嫁・b14628)が弾雨を放ち。
「後悔しなさい、手を抜いた事を」
 麻生・瑠璃(呪われし瑠璃色・b03552)が先ほど自分達に向けて幻楼火を放った妖狐へとチェーンを飛ばすものの、こちらは敢え無く弾かれ。
 蜘蛛の糸が地縛霊を絡め取り、弾雨に続いて中列から放たれた茨の領域や森王の槍、吹雪の竜巻が範囲内に捉えた地縛霊達を戒め、貫き、穿ち。
 閑が黒燐蟲の弾丸を地縛霊の中央に向けて撃ち出す。
 幻の炎に惑わされたかのように、あるいは誘われたかのように。能力者達の反撃が地縛霊へと、また、妖狐へと向かう。
 この反撃により最前列で壁役を務めていた壁型地縛霊二体を撃破できたものの、能力者達に重圧が圧し掛かる。
 耐え凌ぐか、それとも攻勢に出続けるか、と。

●炎は揺らぐも、未だ消えず
 前進ローテーションを幾度も繰り返し、能力者達は妖狐達との距離を詰めていく。
 列の入れ替えと並行して前進を行うこの戦術は、確かに妖狐達にプレッシャーを与えていた。
「たった一人リタイヤしただけだって言うのに、随分と焦ってるね?」
 最初に声をかけてきた妖狐が嘲り笑う。
「余計なお世話だ。余裕ぶってる暇があったら、戦線を立て直したらどうだ?」
 佐原・利也(魔剣士・b02831)がすかさず返す。ラピエサージュと共に前列左翼の穴を埋めた直後から数えて四度目の交代。
 既に、地縛霊に近接攻撃を仕掛けられる間合いまであと二巡か三巡ほど。ここを耐え凌げば、光明が見える――利也ならずとも、そのような希望が能力者達の心中に浮かぶ。
「絶対に全力で支え続けるって決めてるんだ、焦ってる暇なんて無いんだよ!」
 葛木・一(ちびっ子ファイター・b59305)。中列左翼へと復帰したばかりの彼が叫ぶ。二巡前にローテーションの都合上一度前列に出たものの、即攻撃の対象に選ばれて後退せざるを得なかったのだ。
 纏の事例を繰り返さぬよう、交代のペースは想定よりやや速めに。攻勢に出ていられる時間が短くなりはしたものの、結果として一が回復のために後退できたのだ。回復手を失わずに済んだのは非常に大きいと言うべきだろう。
「そ。おかげでうちは竜巻が余りっ放しなんやけどね」
 八坂・ひさぎ(粉雪に愛されし巫女・b23645)もまた、一と同じく巡回ペースの加速に救われた身であった。妖狐達が前衛両翼を主な攻撃対象として選んでいるため、間を埋めるために前衛に出る回数は一より少ない。
 だがその分、前に出た場合には攻撃対象として選ばれる頻度が上がってしまっていたのだ。
 いかに妖狐達が全面攻勢に出て来ないとは言え、無意味に攻撃を分散させることはない。彼ら彼女らが言うところの、食い破りやすいところ――回復・支援能力の使い手を直接狙ったり、中列まで幻楼火の間合いに踏み込む事になってからは、行動を制限すべく幻楼火の使用頻度を上昇させたり。
 あるいは、ローテーションによって前列へと移動せざるを得ない状況を作ろうとしたり。能力者達の戦術を利用して、少ない労力で高い戦果を上げようとしているのだ。
「……これは、いけるかも知れないな」
 湯城・愛美(私をアイミーと呼ぶなッ・b34387)が呟く。自らの傷を癒した直後の汎用型地縛霊の動きを呪詛真言で妨げながら、観察から得た情報で、仮説を組み立てる。
(「回復手狙いも、ローテーション誘発も、ムカデ王の到着までの時間を稼ぐための行動だ。なら、事ここに至ってあのような物言いをしたということは……?」)
「解が見えましたか?」
 前列から下がってきたばかりの御簾森・藍李(雨降公女・b25123)の問いに、
「時間はかかるかもしれない。……けれど、耐え続けるだけの価値はある」
 妖狐達の動きが活発になってきただろう、と、付け加えながら愛美が返す。
 地縛霊達に指示を下すだけで、足止めよりも回復を優先し始めた妖狐達。回復の手として用いていたアヤカシの群れが尽きつつあるのか、それとも、能力者達は彼ら彼女らの予想を超えて健闘できているのか。
「狩人達の大暴れは続く。そういうことね?」
「当然だ」
 紫織へも、そう。眼鏡の奥の瞳に、不敵に輝かせながら。
「だったら手は決まりさ。全力で動き続けるだけだね!」
 リラ・リエンダ(妖艶なる女豹・b28374)が。
「ガス欠になっても構わず続けよや!」
 白塚・絹(爆裂暴走娘・b67544)が。
「総力戦だな。ああ、こういう戦場を待ち望んでいたのかもしれないな。俺は……!」
 明夜・宵闇(中学生魔剣士・b30422)が。
 ――中列右翼を構成する三人が、呼応する。
 既に戦闘は折り返し地点を越え、この戦線は総力を用いて支えるべきと双方が認識しつつある状態である。
 妖狐側は地縛霊を新たに三体(壁一、汎用二)失い、妖狐一人が戦闘不能に追い込まれ。
 能力者側も、防具の耐久力を全快させ続けられる回数に限りが見え始め。
「要は根性比べさ。あたしたちと、あいつらとの。……例え身体が動かなくなっても、誰一人諦めなきゃ勝ちの芽が出てくるってもんさ!」
 リラの言葉が表すとおりの状況に、なりつつあった。
 どちらの心がより先に折れるのか。能力者か、それとも妖狐達か。その答えはまだ、誰も知らない。

●炎が消える時
 ローテーションが更に四巡した。
 能力者達が防戦主体に切り替え始めた関係上、撃破数に殆ど変化はない。
 妖狐達は未だに全力での攻勢に出ないというのが救いではある。
「いい加減しぶといね?」
「少し五月蠅いわね。木偶と一緒に大人しく眠りなさい、人形遣い」
 前列中央に出る事になった紫織が、妖狐の少女に返す。
 茨の領域は既に尽き、牽制射撃の合間に、温存していたヤドリギの祝福で回復を行っている状態である。
「――私は耐え続けるつもりだから、何の問題もないけれどね?」
 自分以外の面々も自分と似た状況に陥っている。
「わたしも、ラピも同じ。……言ったよ、最初に。忘れるなんてもったいない」
 後方から聞こえるのは、ユゼンの声。ラピエサージュに強化アビリティをかけ直し、射撃を指示しながら宣言する。
「どれだけ壁を積もうとも、わたし達は阻めない!」
 主の指示に忠実に従い、ラピエサージュは地縛霊に対して猛攻を仕掛ける。砲とガドリングガン、その次は突撃銃とガドリングガン。地縛霊の反撃を受けても怯まず、継ぎ接ぎの巨人は忠実に主人の命令を遂行し続ける。
「そう、そう! なら、そろそろ折ってあげてもいいのよ? こんな風にねっ!」
 妖狐達が指示を飛ばす。――能力者側の消耗は、妖狐達にも既に見て取れる。消耗の激しい人員や、既に射程内に入っていた回復手。
 戦闘開始後から約三分の二まで減った戦力でも、十分に能力者達を相手に出来るのだと証明するかのように。
 それでも妖狐達は全力を出していないのだと、強弁するかのように。
「「――……っ!」」
 閑が。水夢が。朔耶が。氷女が。一が。
 ひさぎが。絹が。愛美が。宵闇が。紫織が。
 負傷者を庇おうとするたびに、戦闘不能者を後方へ下げようとするたびに。ローテーションが巡るたびに、一人ずつ脱落していく。
 凌駕したなら容赦なく、彼ら彼女らの反撃により、新たに妖狐二人が戦闘不能に追い込まれたとしても。
「なりふり、構わなくなりましたね……」
「……へへっ、でも、これで……」
「滅びの舞は、……完成、します……」
「自分達で、証明してしまいましたから、ね……」
「信じて、待っとったんやろ?」
「あんたたちのとっておき、……知らんはずがないやろ」
「ムキになってまでわたしたちを狙ったのは、……だろう?」
「……焦りが、今回の失策を引き起こしたんだ」
「私達も犯すところだったのよ、同じ失策を。……解るかしら、人形遣い。木偶を並べて悦に浸るようなあなた達に、理解できて?」
 逆上した妖狐に打ち倒された者達が、口々に問う。能力者達の布陣には最早、ダメージコントロールの能力はない。
 打ち倒された面々を庇う事が容易に出来る程度の意味しか、存在しない。
「いまさら、何を。いい? あなた達は負けてるの」
 妖狐は笑う。追撃を行わずに、長広舌を振るう。能力者達がどれだけ抗おうと、この基地最大の戦力であるムカデ王に蹂躙されるであろうこと。
 たとえ死力を尽くしたとしても、複数体存在するムカデ王達全てを倒しつくす事は出来ないだろうこと。
 妖狐を侮った報いとして、蹂躙と暴虐の限りを尽くすこと。
 能力者達の言葉の意味を知ろうともせぬまま、飽きもせずに語り続ける。

●新たな火種の色は、澄み渡る朝空のように青く
 後列の更に後ろ、洞窟外部。纏は身体を横たえながら、空を見上げていた。
 ――運悪く最初に洞窟の外へと搬出された身だからこそ、解ることがある。
 朝の空に走る、青い信号弾。他の班と伝達手段のすり合わせを行った身だからこそ、その意味を瞬時に理解することができた。
 戦闘不能に追い込まれた身にも、力が篭る。再びイグニッションするまでには至らぬものの、沈みかけた心に炎が灯る。
 声を挙げる。身体が痛もうとも構わずに、洞窟の中へと向けて。
「救出完了、これより挟撃に移る――! 救出班がやり遂げたんだ……!」

●――再び炎は灯る
 まだ戦闘続行可能な面々は、難しい判断を強いられていた。
 現在戦闘不能に追い込まれた人数は十一人。あと一人戦闘不能になったならば、撤退を考慮しなければいけない。
 戦闘不能組が抱く希望は、理解できる。これは明らかに妖狐側の勇み足。相手の挑発に乗せられてしまい、結果として大きな戦果を確保できたものの、大きな弱点を晒してしまったのだから。
 だが、如何ともしがたい戦力差をどう埋めるのか。
(「これだけ時間を稼いでいられたならば、救出班は任務を果たしているはず」)
 貴也は思考する。あと少し、このおしゃべり好きな妖狐が好き勝手言い続けてくれたならば。もしかしたら、こちらの増援が到着するかもしれない、と。
(「……ムカデ王は、来ない」)
 斑鳩は思う。強大なムカデ王に立ち向かう仲間達が、敗走するわけがないと。
(「来てくれるって、信じてる。みんな、頑張って戦ったんだから!」)
 弓弦は信じている。必ず、友人と合流できると。
 奏は今も願っている。
(「……勝ちます。思うままになんて、させません」)
 能力者を嘲笑いながら、妖狐が攻撃態勢にはいったそのとき。
「お待たせっ! ちゃんと助けてきたぜ、日本妖狐!」
 妖狐の背後から声がした。続く足音は非常に多い――二十人を余裕で超える。
「ちょっと手間取ったけど、間に合ったな」
 救出班のメンバー、合計二十五人。日本妖狐の護衛に人数を割いているため、全員ではない。だが、これだけの数がいれば、何も恐れることなく、攻勢に転じることができる。
 更に、外からも声が。
「ムカデ王も片付けてきました。私達も合流します!」
 ムカデ王担当メンバーの一部だ。無事、後顧の憂いも断つことができた様子。
「残念だったなぁ? とっておきの切り札だったんだっけ?」
 忌が笑う。妖狐達を心底哀れむかのように。
「嘘……そんな、ことって……。わたしたちは、あいつの尻拭いをさせられたようなものなのに……!」
 最早、妖狐の優位を示す要素は何もない。崖っぷちの妖狐は窮鼠たりえず、増援を得た能力者達の攻勢は哀れな妖狐を蹂躙する。
 魔蝕の霧が妖狐達の力を戒め、吹雪の竜巻が二重三重に巻き起こり。
 黒燐蟲や白燐蟲は、怒濤の如くに戦場を埋め尽くし、走り抜け。それらに混じって、閃光が幾度も走る。
 光の十字架、サンダーブラスト、ライトニングヴァイパー。妖狐達が精神を奮い立たせ、食いしばろうとも、容赦なく光は彼ら彼女らを打ち据える。
 残った地縛霊達がどれだけの時間持ちこたえ、妖狐達が何度凌駕したかなど、記す必要はないだろう。
 最終的に能力者達は勝利し、富士山麓前線基地を壊滅させた。
 その事実だけで、十分過ぎるはずだ。
 全ては、仲間を信じ、共に戦おうとする思いが導いた結果である。


マスター:貴宮凜 紹介ページ
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参加者:30人
作成日:2010/01/12
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冒険結果:成功!
重傷者:折神・纏(魔剣士・b19765)  半井・閑(闘我・b40347)  闘波・水夢(小学生半熟青龍拳士・b44651)  羽鳥・氷女(氷刀戦姫・b45222)  漣・朔耶(緋蜘蛛・b55687)  葛木・一(ちびっ子ファイター・b59305) 
死亡者:なし
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