撃破! 富士山麓前線基地


<オープニング>


「集まって頂いて、本当にありがとうございます」
 ぺこりと頭を下げた坂上・木犀(運命予報士・bn0059)は顔を上げると、まず言葉を選び始めた。いつもより、集まっている人数が遙かに多かったからだろうか。
「……先日、武曲さんの故郷を訪ねた皆さんが隠れ里にいた日本妖狐の方々を保護し、学園に連れ戻った事はご存じですよね」
 そして語り始める。一度皆の顔を見回してから、続けた。
「ですが、残念ながら……全員を連れて来る事が出来た訳ではありません。村が百鬼夜行を連れた妖狐の襲撃を受けた際に、攫われた方がいるそうなんです」
 そして、手前に置いた地図に目を落とした。日本妖狐達からの情報を元に調査した結果、隠れ里からそう遠くない富士山麓に妖狐の前線基地が発見された事。攫われた日本妖狐達はこの基地に捕らえられているようだという事。この基地には百鬼夜行の地縛霊やムカデ王の姿もあり、戦力を侮る事は決して出来ないという事──それらが落ち着いた声色で説明されてゆく。そして。
「……この前線基地を壊滅させ、捕らえられた日本妖狐さん達を無事に救出してください」
 前置きの結びは、そんな言葉だった。
 
「前線基地とはいえ敵の拠点ですから、こちらも相応の戦力で仕掛けなければいけません。作戦は30人ずつ3チームに分かれて行いますので、皆さん全力を持って、ご協力よろしくお願いします」
 木犀はいつもより遙かに多い人数──30人をぐるりと見遣り、小さく笑った。そしてすぐに表情を引き締める。
「皆さんにはこの前線基地の最大戦力である、ムカデ王を撃破してもらいます。洞窟入口での戦闘が始まるとムカデ王とその世話をしている妖狐に救援要請が入るのですが、その救援行動の阻止ですね」
 ムカデ王を倒す事が出来たなら、洞窟入口にいる敵は『来もしない援軍に期待して籠城戦をする状態』となる。
「洞窟入口に集まる敵妖狐は、入口を防衛していればムカデ王が現れて敵を蹴散らしてくれると思っていますから。要するにそれまでは積極的な攻撃をしてこないんです」
 それはつまり、残るチームが有利に戦う事が出来るという事だ。
 逆に考えるなら、もし自分達が負けた事でムカデ王が入口に到着してしまったら──
「そこにいる別チームの方々の、敗北を確定させるようなものですね」
 そう、木犀はきっぱりと言い切った。
 
「ムカデ王は全部で四体。一体の強さは……大体皆さん八人分、くらいでしょうか。それぞれ名前と特徴がありますので、覚えておくと良いかと」
 黒板の方を向いた木犀はチョークを手に取る。少々お待ちください、と告げてから黒板に書き始めたのは、ムカデ王についての事。

 一体目:妃紅、
 ムカデ王の中でもひときわ大きい、紅色の女王。陽気な性格。
 二体目:深藍、
 最も小柄(でも大きい)ながら最も強い凶暴性を持っている。
 三体目:雪灰、
 白に近い灰色の身体。広い場所が好きらしい。
 四体目:黒紫、
 ムカデ王達の中で最も気高く、刃向かう者を許さない。

 小綺麗な字で書き終えると、チョークを戻して振り返る。
「それと、ムカデ王の世話をしていた動物好きの妖狐が二人。皆さんは入口からの救援要請が入った後、妖狐達がムカデ王達を動かそうとしている辺りで乗り込めるかと」
 それらがいるのは洞窟から少し離れた谷の下。その巨体から洞窟に入る事が出来なかったムカデ王達が悠々と暮らす事が出来る程度の広さ──要するに戦闘を行うにも不自由が無いであろう──がある。
「上手く立ち回れば、四体をそこそこ引き離す事も可能かと。妖狐二人は……髪の長い方が沙緑、短い方が桔黄。彼女達はムカデ王達より前には出ませんが、ムカデ王達を援護するような行動を取るかと思います。可愛がっているようですから」
 ムカデ王達の攻撃手段については、武曲七星儀で戦ったものと同じ。妖狐も含め、それらにどう対応をするのかを良く考えなければ瞬く間に戦線は崩されるだろう。
「無茶をしろとは言いません。作戦の達成が難しい場合は、生きて戻る事を最優先に行動してください。……俺からは以上です」
 行ってらっしゃいと言いながら、運命予報士は始めより深く頭を下げる。
 日本妖狐の為に。再び、皆で会う為に。

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参加者
東・蓮歌(雪越えの鳥・b00534)
栂野・在人(オレンジ仕掛けの狩人・b01361)
時任・瑛二(バーミリオンクラッカー・b01400)
グローリア・フェン(アドリア海の陽・b03120)
ヴァイスリット・ヘルミナージュ(夜分かつ極光・b05280)
六地蔵・忌子(箱の姫君・b10273)
寿・司(鈍器使い・b11590)
天宮・泉水(天下無敵の役立たず・b13619)
黒木・幸(黒髭・b14562)
百地・凛花(片隅の撫子・b15564)
大塚・万里(ちょっと型破りな霊媒士・b17247)
八意・永琳(四季神楽・b19060)
円・未都(不撓不屈ハンドメイド手袋娘・b20117)
日比野・未来(光の使者フェニックスブライト・b21096)
穢宮・風月(禍祓いの巫女・b23521)
マリア・シンクレア(護衛メイド・b24391)
驫木・一驥(千載不磨・b24882)
斎鹿・肇(信の剣閃・b29256)
九条院・晶(深紅の暁・b29572)
蘇芳・沙那(鎮めの花・b31261)
宵咲・華散(陰陽の蜘蛛・b32711)
新山・沙織(清めの音を叩きこめ・b35062)
天乃空・ティーザ(白銀姫士・b40642)
ロイ・ベイロード(剣聖・b40959)
文乃・つるぎ(中学生黒燐蟲使い・b41336)
白銀・美雪(白・b45941)
鬼頭・翔(ミッドナイト黒服・b51394)
鳳凰寺・龍也(灰燼の魔剣士・b53591)
夢月・詩祈(彼岸と此岸を揺う月の姫・b57535)
真名崎・悠羽(玖耀剣姫・b57688)



<プレイング>

プレイングは1週間だけ公開されます。

東・蓮歌(雪越えの鳥・b00534)
護る為に…為す事は、一つだけ。戦う、だけ。


ムカデ王=王

防衛班:妃紅担当
仲間記載の共通事項には従う

加勢へ行かせない事を最優先

妃紅班が瓦解しそうであれば他班へ伝達
同じく伝達されたら其方の援護、突破した王が近くへ来たら追撃・食止め

妃紅撃破後は雪灰班に加勢

■誘導
陽気に、明るい歌を出来る限りに歌い続ける
分かり易い曲調で、他のひとも一緒になれる様なのを

状況が許せば身振り手振り笑顔で
踊りにでも楽しく誘う様に
(…あるべき姿へ、正すのだから、間違いでも、無いのかな。

他王と異なる方向へ誘導
複数の王の射線を受けない位の間隔を

■戦闘
惹き付けるのに要るなら歌い続ける

前衛より後ろ、必要なら前衛
より多くの仲間を回復範囲に入れられる場所へ、最小限の移動で位置取り
前後一直線に並ばぬ様

ヒーリングヴォイスでの回復主眼
他回復持ちとタイミングを調節し少しでも効率良く回復出来る様

回復の必要が無いときは撃つ
通常射撃、近ければ殴る
(僅かだろうと、穿つ。
目標は妃紅を重点、狐が射程に来れば其方を優先
Fキャノンは狐に、尽きれば通常
(…愛でる心を、知るならば。仲良くすれば、良いのに、ね。

攻撃はただ受けず
避ける・武器で受け止める努力

■撤退時
動けるなら仲間に手を貸し、速やかに


【共通事項:優先順位】
撃破優先順位は 深藍>黒紫>妃紅>雪灰
但し防衛班を突破しそうな百足が居る場合は優先順位を切り上げる。
妖狐は攻撃可能範囲内に捉え次第、早めに叩く。

栂野・在人(オレンジ仕掛けの狩人・b01361)
いつかの戦争じゃムカデに痛めつけられたしねぇ。借りは返すぜ

【事前準備】
ホイッスルを用意し、イグニッション後も使えるようにする

【戦闘】
全体の動きは仲間のプレにある【共通事項】に従い、ここからはそれ以外の行動を

◆流れ
「防衛班:妃紅担当」として行動
初手は妃紅に近づきながら自分に黒燐奏甲。その後は洞窟入口に向かったり、他のムカデに合流しそうになったら立ちふさがって妨害する。それ以外の立ち回りは後述の「◆行動」準拠で

妃紅撃破後は他の仲間の支援へ急行。そこでもやる事は同じだね

万一洞窟入り口を突破されそうな場合は、用意したホイッスルを強く吹き援護を要請。ホイッスルが使えない場合は仲間が気づくまで大声で叫ぶ

もし突破を許した場合、【共通事項】にある撤退条件を満たすまで戦闘を続行。ギリギリまで他チームの撤退を支援したいしね

◆行動
常に回復を優先し、仲間の防具の詠唱兵器が破壊されそうなら黒燐奏甲。自分が危ない状況になったら森羅呼吸法で回復。誰も癒す必要が無い時は獣撃拳で攻撃

攻撃「ぼくらと日本妖弧の未来のために、ドロけて弾けろっ!」

回復が自分のチームだけで間に合わない場合、回復班のアビリティ範囲まで下がって回復して貰う。それが終わったら妃紅の所まで再突貫

【撤退】
こちらも【基本事項】準拠だけど、戦況により仲間達に撤退の気配があればそれに従う
ぼくが無事な場合は、戦闘不能で逃げるのが困難な仲間を誘導、運搬する

時任・瑛二(バーミリオンクラッカー・b01400)
日本の妖狐は勿論、他作戦の皆の為にも援軍には行かせないぜ、ここで止めてやる!

★共通事項に従う

■事前
作戦や他依頼チームとの合図等を今一度確認
ホイッスルと鳴子を首から提げとく

■戦闘
【防衛班:妃紅】前衛として行動
仲間の楽器やアビの音に合わせ鳴子を鳴らして妃紅の興味を惹き
他ムカデの直線攻撃射程外に誘導しつつ戦闘
※誘導無視して入口や他ムカデの方に行くなら進行阻害を優先
進行方向前方に回り込み攻撃を加えて押し止める
※入口方向に突破されそうな時はホイッスルを吹き援護要請

ムカデは獣撃拳で攻撃。基本殴り時々頭突き
妖狐は狙える時に優先して(両方狙える時は傷が深い方に)通常射撃

攻撃に予備動作や動きの癖はないか等、敵の動きをよく見て
出来る限り回避・防御(ガトリングを盾にする)
吹き飛ばされた時は武器を支えにして体勢崩れるのを堪える
絶対倒れるもんか!

森羅呼吸法は体力減ってきてから使用
初期の防衛班は耐えることが肝心なので回復を優先
他班合流後は攻撃優先に移行

妃紅撃破後は他防衛班に合流
戦法は同上

■万一の時
>共通事項【突破された時】
突破された時点で撤退条件を満たしていなければ標的を他の敵に変え継戦
ただし突破から2分経過するか敵援軍が来た時は撤退

>戦闘不能者
できるかぎり戦闘の影響が少ない所に移す

>自分が戦闘不能
動けるなら後方か仲間の邪魔にならない所に後退

>撤退時
戦闘不能者の撤退を援護
動けない者は追撃から護る為なるべく前に抱えて運ぶ

グローリア・フェン(アドリア海の陽・b03120)
■心情
他の班の人たちの為にも、
自分ができることを精一杯がんばる、デスネ!


■戦闘
所属:防衛班雪灰担当
幸(b14562)、悠羽(b57688)、肇(b29256)、美雪(b45941)

班内では後衛として行動。

射撃で牽制、こちらへ意識を向けさせるように攻撃し、
他のムカデ王3個体と引き離すように誘導を試みる。
雪灰が好む広い場所があった場合はそこへ先に向かってから
そちらへ引き寄せるように攻撃。
『可能な限り他の百足の射線が届かない位置まで
誘導する事で十字砲火の発生を回避』を念頭に動く。
誘導後は半円状に囲むようにする。

「こっちの方、広いデスネ!」

誘導成功の場合、フレイムバインディングで足止めを試みる。
無理そうであれば牽制射撃を続行。
攻撃班が合流後は残りのフレイムキャノン奥義で集中攻撃。
アビ切れ後は通常射撃(気魄)で攻撃を続ける。


■真・モーラットピュア:ブンザエモン

「いくデスネ、ブンザエモン!」

ぺろぺろなめるでの回復をメイン。
回復班からの支援が間に合いそうにない者を優先。
美雪との回復対象ができるだけ被らないように気を配る。
自分への回復はなるべく祈りを捧げるを使用。

アビ切れ後はパチパチ火花奥義で前衛担当へ。
それも切れた場合は、通常攻撃(神秘)に切り替える。


共通事項は各記載担当者のものに従う。

ヴァイスリット・ヘルミナージュ(夜分かつ極光・b05280)
ムカデムカデ…こいつらやり辛いんだよなぁ
つっても、救出の成功の為にも行かせる訳には行かねぇと
…しっかり抑えねぇとな

【共通事項】
共通の行動については【共通事項】に従う

【班分け】
大まかには三班構成
そこから更に役割別に解れる
各使役ゴーストは主人と同行
【攻撃班】百地、新山、六地蔵、寿、天宮、大塚、日比野、天乃空、文乃、ロイ、宵咲
【防衛班】驫木、鳳凰寺、鬼頭、蘇芳、栂野、東、円、ヴァイスリット、時任、斎鹿、グローリア、真名崎、黒木、白銀、九条院
【回復班】八意、マリア、夢月、穢宮


【流れ】
【防衛班】妃紅の担当で動く
まずは楽器等で気を引き、誘導
出来る限りは、同班の皆と演奏を合わせる様にする
誘導の際、範囲攻撃の集中攻撃を避ける為に他味方班と直線上に重ならないよう、
また可能ならば20m以上の距離を取るように留意


【戦闘】
誘導後は初手から攻撃
気を惹きつける事、耐え抜く事を第一に行動
攻撃班の合流までは攻撃は最低限に抑え、防御・回復を優先
森羅は、回復の際にのみ使用。麻痺等による構えのブレイク時は体力が拙い場合を除き使用しない

回復が間に合わない場合は回復班のいる範囲まで下がり、治療の後に再突撃

妃紅が他へ気を向けた場合は、楽器の演奏で惹きつけるか、アビリティを叩き込む
それでも行くのなら、間に入ってでも止める程度の気持ちで

攻撃班合流後は一刻も早く倒す事を考え、全力で攻撃
残敵の為に少量を残し、アビリティは放出

六地蔵・忌子(箱の姫君・b10273)
●誘導
崖に入ったら敵の配置を把握
それぞれの百足王に対応して部隊を動かす
作戦は≪共通事項≫を参考に

自身は攻撃班所属
攻撃優先順位は≪共通事項≫を参考に

初手は深藍に対応
他の百足の射線が届かない位置まで誘導する事で十字砲火の発生を回避
数の多い攻撃班が一塊で前に出ると誘導に支障を来たす可能性があるので半数程度で実施
自身も参加して相手の凶暴さを誘発させるようなるべくか弱そうな態度を取る
「な、何て恐ろしい風貌なのっ…!心が折れてしまいそうなの…」

また凶暴故に多くの相手を攻撃できる位置を好むと予想
故に自身も他の前衛達に合わせて前に出て近接攻撃範囲に入る人数を増やす事で誘導
他方面に興味を持たれたらジャンクプレス奥義(以下プレスと明記)で攻撃して気を引く

●戦闘
基本は後衛に配置し妖狐の動きも含めた戦況を把握
プレスを駆使して敵周囲の岩等から刃を生み出し、まるで巨大な掌で握り潰すかのように攻撃を加える
「貴方は既に私の掌の中、潰れるが良いの」

敵が多い序盤はプレスを優先使用
攻撃優先順位を基本に可能な限り早く敵数を減らすのに集中

また前衛に穴が開いたら装甲の厚い自身が前に出て穴を埋める
敵攻撃は気魄防具や詠唱兵器で防御して直撃を受けぬように対応

プレスが尽きた、または仲間が自己回復出来ぬ痛打を受けた場合は白燐奏甲による回復役に回る
百足は頭を潰さないと死なないと言うが、こちらも撤退条件に達するまでは弾が尽きても諦めず攻撃

寿・司(鈍器使い・b11590)
別チームのため、日本妖狐さん達のため
ムカデ王達の侵攻を全力で阻止
洞窟入口の妖狐達に待ちぼうけくらわせてやる

全体な動き、攻撃優先順位、撤退条件は【共通事項】に従う
味方の笛や信号弾等の合図を見逃さないよう注意


俺は前衛【攻撃班・誘導】
全ムカデ王撃破を第一に考え行動
叩き甲斐がありそうだ

>戦闘
まず言動で深藍の凶暴性を刺激して挑発し
他のムカデ王の射線範囲外まで誘導後
攻撃班待機組と共に攻撃
各ムカデ王への初手はインパクト奥義で超猛毒狙い
でかくて当てやすいなどと油断せず確実に深く攻撃を当てる
あの巨体に対して俺一人の攻撃は対したこと無くても
皆で一斉に攻撃をくらわせればきっと倒せる!
一匹でも倒せば妖狐への攻撃もしやすくなるはず
あとはロケットスマッシュ奥義を併用
使い慣れたアビだ、めり込ませてやる
誘導失敗時や包囲突破されそうな場合にも使えるよう最低一発はギリギリまで温存
吹き飛ばせなくても衝撃で気を引くことはできるかもしれない
アビ切れしたら術式攻撃も使い少しでも攻撃を通す
撃破後は即次の敵に標的を移す
防衛班が崩れそうな場合はそちらを最優先
ムカデ王の射線が重なる範囲に入らないよう位置取りには十分注意

アビ構成上超接近戦が予想されるのでムカデ王の近接全周攻撃は常に警戒
回避が無理でも武器で受けるなどし、直撃は避けたい
体力が半分以下の時は一旦下がって回復を受け体勢を立て直す
作戦の達成も生きて戻るのも、最後まで諦めませんよ

天宮・泉水(天下無敵の役立たず・b13619)
◎心情
責任重大だね。
ボクたちが突破されたら、作戦そのものが台無しになっちゃう。
何が何でもムカデ王は全滅させなきゃ。
絶対に突破させない!

◎全体の流れ
・班
攻撃、防衛、回復に役割を分担。

・撃破順(目安)
深藍>黒紫>妃紅≧雪灰

ボクは攻撃班に所属。
攻撃班は更に誘導班と待機班に分かれる。
ボクの役割は誘導。

◎戦闘時
まずは作戦通り、深藍を誘い出す。
エンチャントは後回しにして、直ちに攻撃。
敵との距離によりアビリティを決定。
移動して近接可能な場合は爆水掌を優先。

撃破優先順位は目安であり、状況に応じて臨機応変に攻撃対象を変更する。
ただし、単独での攻撃にならないように、周囲の仲間との連携を優先。

負傷してからライカンスロープを発動。

何が何でも突破されないという意気込みで戦い、突破しようとするムカデ王は最優先で攻撃する。
「そっちに行かせるもんかーーー!!」
近くにいる仲間に声を掛け、連携して突破を阻止する。
体を張ってでも絶対に阻止。

例え1匹の突破を許した場合でも、戦える状態なら残りのムカデ王撃破の為に最善を尽くす。

攻撃アビリティ全消費で、通常攻撃へ。

◎他戦場への連絡
装備している結社アイテム「信号弾」を使用。
ムカデ王に突破された場合に、即座に打ち上げる。
1匹→黄色
2匹以上→赤
間隔を開け、2回打ち上げて知らせる。
「お願い、気付いてよ!」

自分が戦闘不能で、信号弾の使用が困難な場合は、近くにいる仲間に代役を頼む。

黒木・幸(黒髭・b14562)
ムカデ王、あの戦争には参加できなかったけど30対4+2で戦闘が成り立つなんて相当厄介なゴーストのようね。あなたとはモノが違うんじゃないの?硬くて大きいところとかね…ガンナー?

それにしても吸血鬼にも言える事だけどせめて同じ妖狐同士仲良くできないのかしら?

戦闘行動
百足をひきつける防衛班に参加、雪灰を担当する。
広いところが好きなら谷の下で戦い続ければ自然と他のムカデから離されていくかな?仕留める位の気持ちじゃないと厳しそうだけど。
耐久力が低いので間合いには気をつける(システム的には13m以上をキープ)
範囲攻撃による被害を減らすために不必要に固まらず直線状にもならない様にする。が、回復班の範囲から大きく逸脱する事の無いよう注意する。
攻撃は後ろからひたすら水刃手裏剣で攻撃。24発撃ち切るまで戦闘が続いているようならすでに敗北しているようなものだから最初から出し惜しみせず全力でいく
霧影分身は回復にのみ使用。
ガンナーは最初に魔力供給を使ったら中衛でムカデを牽制していく。前衛に穴が開いたときはその代わりを務める。
いざという時の殿も生きていればガンナーが行う。
妖狐はできれば殺したくないが状況が許さないならやむなし。
捕らえたほうが色々有利なんだけどそれで失敗しちゃ意味ないしね。

百地・凛花(片隅の撫子・b15564)
ムカデ王……武曲の七星儀の時には散々な目に遭わされたけど、今日は怯むわけにはいかないわよね。
わたしたちが突破されれば、陽動に出ているみんなが危険にさらされてしまう。
1匹たりとも通さないわよ!

◆作戦
「攻撃」「防衛」「回復」の三班編制。
攻撃班は、序盤は更に「誘導」と「待機」に分かれて行動。
自分の所属は攻撃班・誘導組。

基本攻撃優先順位:深藍>黒紫>妃紅≧雪灰
あくまでも基本であり、状況により臨機応変に対応する。

妖狐は攻撃可能範囲内に捉え次第、早めに叩く。

◆行動
攻撃順に従い個別に刺激して誘導。
攻撃陣の火力を集中して各個撃破を狙う。

序盤は水刃手裏剣で誘導を行い、その後一気に接近して瞬断撃を叩き込む。
負傷時にミストファインダーを使用して、回復と同時に射程アップ。
射程アップ後はひとまず接近戦は避け、使い切るまで瞬断撃を使用。
その後は水刃手裏剣へスイッチ。
妖狐へ攻撃可能な位置にいた場合でも、ムカデ王が半数以上残っている時は、ムカデ王への攻撃を優先。
攻撃時は常に周囲の仲間との連携を心掛ける。

アビリティ消費後は、通常攻撃。

◆連絡
他の戦場との連絡用に信号弾を用意する。(アイテム装備済み)
ムカデ王の突破を許した場合、打ち上げて連絡。
1匹突破で「黄色」
2匹以上で「赤」
相手も戦闘中なので念の為二度打ち上げる。
自分が打ち上げられない状態の場合は、近くにいる仲間に託す。

◆戦闘後
「やったわね。後は、待つだけか」

大塚・万里(ちょっと型破りな霊媒士・b17247)
・持ち物
ホイッスル

・共通事項
全体行動は【共通事項】に従う。
事前に作戦のすり合わせをし齟齬があれば他の人に従います。

・心情
ムカデ王は強敵。上等です、それでこそ倒しがいがあるというもの。
しかし大陸妖狐は何故武曲ちゃんが捕まっただけで日本妖狐を襲撃し誘拐などという暴挙に……同族相手なのですよ?やりようは幾らでもあったでしょうに。


・戦闘
攻撃班(待機)。
最初は回復班の付近にて初手で合体、雑霊弾で攻撃。合体が解除されたら再度合体。
攻撃優先は攻撃可能範囲で深藍>黒紫>妃紅>雪灰の順で優先。ただし妖狐が攻撃範囲に入れば攻撃。
回復班から離れすぎず常にムカデ1匹を確実に射程に入れる。ただしムカデの集中攻撃を避けるため、2匹以上は射程に入れないようにする。

体力が6割を切ればムカデの射程から離れ、体力が7割以上に戻れば戦線復帰し攻撃再開。

おやっさんは私がマヒ状態なら祈りを。通常状態か祈りがアビ切れの時は火を噴く>突撃の優先順でアビリティを使って攻撃。アビが切れたら戦闘不能の人が後方に下がる手伝いをする。

半数以上戦闘不能など待機班が瓦解の危険が高くなれば用意したホイッスルを強く吹き援護を求める。
逆に合図で援護を求められたら援護に向かう。
万一ムカデに洞窟方向へ突破された時信号弾を上げる。色は1匹→「黄色」、2匹以上→「赤」

・台詞
「私の雑霊弾の威力見せつけてやりましょう」
「おやっさんお願いします!」(合体)

八意・永琳(四季神楽・b19060)
・心情
日本妖狐の救出…。1人でも多く助ける為に、私達は頑張らないといけませんね
・行動
『回復班』で全体の回復役として行動。位置は後方。
妖狐の機動に合わせて百足王1匹の射程に入る事は覚悟の上で行動。但し常に2匹以上の射程には入らないように注意する
また、成るべく敵の射程からは外れてるけど、味方後衛くらいへは回復が届く範囲を目安に動く
八意、夢月、穢宮の3人で状態異常の回復役を適時担う。
・台詞
赦しの舞:今癒します!
祖霊降臨:まだ行けますか!?
基本的に私、〜さん、ですます口調

【共通事項】
・全体の流れ
「攻撃」「防衛」「回復」に役割分担して行動。
「攻撃」「防衛」班で目標に攻撃をかけつつ誘導、分散させつつ、攻撃班が敵を各個撃破していく
・攻撃優先順位
深藍>黒紫>妃紅≧雪灰
但し防衛班を突破しそうな百足が居る場合は優先順位を切り上げる。妖狐は攻撃可能範囲内に捉え次第、早めに叩く。
・留意すべき事
出来る限り複数のムカデの範囲攻撃対象とならないような足場を取る

円・未都(不撓不屈ハンドメイド手袋娘・b20117)
先の戦いで脅威だった百足達や妖狐さんと対決…
これ以上同族同士争うのも終わりにして
心を開いて仲良くしたいよ
罪を憎んで人を憎まず
蟲さん達 皆に加護の力をお願い…!!

基本撃破優先度:深藍>黒紫>妃紅>雪灰
妖狐2人は百足王2体撃破後だが
援護状況や味方の被弾(2人の攻撃が射程内に入る場合)により
優先度を切り上げ応戦

行動【防衛班:妃紅】
主軸:白燐奏甲の回復兼援護で戦線支持
初手は自身に施し特に同班惹き付け役前衛を優先に
(攻撃班で近接型回復不能な人も含め)回復兼蟲の力を援護
範囲攻撃を受けたらヤドリギの祝福で
射程内の仲間を回復し自身も体勢を立て直す
更に消耗が激しい場合
回復班まで下がり治癒後戦線復帰

特に直線範囲攻撃(裂地)の十字砲火回避の為
可能な限り各百足の間隔を20m超にする様
攻撃を極力 近接単体(破壊)に抑えるべく
常に移動を促し範囲攻撃を封じ各個四方に引き離す
近接3m範囲(震撃)にも留意し
多数接敵し過ぎない様皆に声掛けを

※妃紅の性格を考慮し激戦ではあるが陽気に
蟲を愛でる様に蟲笛を吹き鳴らし
皆の歌や楽器に合せ誘導を試みる

撃破後:他防衛班に合流し引き続き防衛

作戦遂行困難時
別動班方面に笛を音高く鳴らし音信で伝達

撤退条件:半数以上戦闘不能
敵2体以上残存で応戦続行不可時
突破時:条件以下なら継続戦
撤退は2分経過後及び敵援軍確認時

可能なら本業能力(隠された森の小道)で
(成功時も円滑に移動可能な)ルート確保に努める
安全第一単独行動にならぬ様迅速に

日比野・未来(光の使者フェニックスブライト・b21096)
▼心情・目的
捕えられた日本妖狐さんの救出任務…
ボク達は敵の援軍・ムカデ王達を阻止、撃破する担当です。

失敗した時点で、全体の失敗に繋がります。
これは、絶対に、負けられない戦いです…!

▼戦闘時
全体的な動きは【共通事項】に従います。

■担当
ボクは【攻撃班・待機】として、【回復班】の付近で待機。
ムカデ達が分散するのに合わせて移動、優先順位に従い、他の【攻撃班】の皆と集中攻撃をかけていきます。
但し、援軍阻止が最優先です!

・攻撃班メンバー
【誘導】百地、新山、六地蔵、寿、天宮、ロイ、宵咲
【待機】大塚&シャーマンズゴースト、日比野、天乃空、文乃

・攻撃優先順位
深藍>黒紫>妃紅>雪灰、妖狐は攻撃範囲内に捉え次第、早めに叩く。

但し防衛班から突破されそうな合図があれば優先順を繰り上げ、現状の標的撃破後はそちらの相手を標的とします。
「一体撃破! そちらに向かいますっ!」

■行動
攻撃は「ミストファインダー」使用後の長射程での「瞬断撃改」または術式攻撃で。
初期が一番厳しいと思うので、初撃から全力攻撃です。
「ムカデ王!お前の身体とボク達の意志…どっちが先に折れるか、勝負だっ!」

自己のダメージ回復は(回数があれば「リフレクトコア」で回復力を上げた上で)「ミストファインダー」を使用します。
一撃が大きいので、ダメージは早めに回復を心がけます。
「ボク達はまだ…諦めないっ!」

▼その他
基地に向かった皆さん…どうか、ご無事で…!

穢宮・風月(禍祓いの巫女・b23521)
※戦闘の流れ及び撤退条件等、作戦全体の概要は仲間の<<共通事項>>に従う。

<前準備>
雑貨屋でホイッスル、信号弾を購入。
ホイッスルは戦場内への合図に、
信号弾は他戦場への連絡に使用する。


<戦闘前>
戦闘領域に入る前にイグニッションをしておく。


<陣形>
回復班。
回復役の自分が倒されたら終わりだと言う気持ち。
なるべくむかでの攻撃範囲から外れ、かつ前線の仲間に祖霊降臨が届くような後衛位置に陣取る。
ただし、最優先は味方の回復とし、後述の条件に当てはまるような、
緊急回復が必要な場合は、むかでの攻撃範囲に踏み込むことも厭わない。


<戦闘行動・せりふ>
戦闘開始
「…みんな、絶対に勝とうね…!」

仲間の治癒には、祖霊降臨改を使う。
「…かしこみ、かしこみもまうすっ…!」

赦しの舞の有効範囲内に居るBS状態の仲間が1/3を超えた場合は赦しの舞を舞って全体回復する。
「…祓い給へ…清め給へっ…!」

優先順位は、
【優先】 瀕死回復>BS状態の仲間が1/3を超えた場合の舞>前衛HP回復>後衛HP回復>【後回し】
の順番。
瀕死=HP残が2/3を切っている仲間がいる場合は何事にも優先して祖霊降臨で回復する。
回復する必要がない場合は下手に動かずに戦場の様子を良く見る。
常に全体の状況を見通し、HPが危険なのに回復しそびれたなんて事が絶対に無いようにする。

<その他>
一人称:わたし
年上を呼ぶ場合は「苗字」+「せんぱい」
同年代、年下を呼ぶ場合は「苗字」+「くん、さん」

マリア・シンクレア(護衛メイド・b24391)
■心情
日本の妖狐達のため
そして作戦に挑む仲間達のため
この戦い負けられません!

■事前準備
ヘッドランプ

戦闘前は照明を絞り見つかり難くする

■班
回復班:八意、マリア、夢月、穢宮

■全体の流れ
攻撃班と防衛班で
目標に攻撃をかけて誘導・分散させ
攻撃班が敵を各個撃破

回復班は専任回復役

■攻撃優先度
深藍>黒紫>妃紅≧雪灰

妖狐は
攻撃可能な場合は早めに叩く

■行動
仲間の記載する共通事項を遵守(撤退条件等を含む)

私は専任の回復役として行動

他の回復役よりも少し前方に位置し
ギリギリ味方前衛に回復が届く距離を原則とする
ただし
複数の敵の攻撃範囲に入らないよう厳重注意

前線の移動などで
回復班が移動する必要がでた場合は
他の回復班の仲間と移動タイミングをずらし
回復できない間が出来ないよう注意

回復の優先度は
残りHPの少ない者を優先
ただし
回復役が負傷している場合は
そちらを優先

回復に当たっては
他の回復役(回復班以外も含む)と
『声掛け』により回復対象の調整を取り
出来る限り効率的な回復に努める

移動時は
『リフレクトコア』で自己回復も兼ねる

攻撃時は
仲間と『声掛け』により意思疎通を図り
敵の攻撃を回避しやすいよう仲間に注意を促したり
集中攻撃対象を統一したり
攻撃を当てやすくするため
仲間と協力して同時攻撃や時間差攻撃を仕掛ける

■戦闘
まず『リフレクトコア』で強化

その後
行動基準に基づき『治癒符』で仲間を回復

回復の余裕が出た時のみ『光の槍奥義』で攻撃

驫木・一驥(千載不磨・b24882)
正直あんなバケモンどもを相手にするのは身震いが止まらんが、
他戦場の仲間達のためにも負けられん相手だ。
オレたちのおっかねぇとこを見せてやるぜ。

○作戦
百足を1体ずつに引き離し、各個撃破を試みる。
大まかにどちらに敵を引きつけるか、あらかじめ他班の連中と打ち合わせておく。
オレは蘇芳、鬼頭、鳳凰寺ら(以下黒紫班)と共にムカデ王黒紫をターゲットとして行動、
群れから引き離し、合流や他戦場への援軍を阻止する。
戦闘開始後、黒紫目指して黒紫班で移動、射程に収め次第タイマンチェーン改を使用。
成功時は黒紫を引き離すべく後退。
失敗時は再度試みるが仲間が誘導に成功していたらそちらに合流。

黒紫を誘導したあとは可能な限り他ムカデの射程範囲外まで引き離す。
黒影剣奥義で攻撃を仕掛けつつ
「ムカデ野郎如きが人間さまに刃向かってんじゃねェよ」
などと挑発、引きつける。
敵の動きを観察し攻撃を予測、でかいのをもらわないように頑張ってみるぜ。

行動時は相手の直線範囲攻撃を受けないように敵から見て直線上に並ばないよう気をつける。

黒紫を倒したあとは攻撃班がターゲットにしていないムカデ王を相手にしているチームに合流、同様に行動、
ただし妖狐に攻撃を仕掛けられるチャンスがあればタイマンチェーン改含め狙う。

3割程度ダメージを受けたら随時旋剣の構えで回復、深傷を受けたら一旦引いて回復する。
その他【共通事項】に基づき行動。
○撤退
仲間の撤退条件に従う。

斎鹿・肇(信の剣閃・b29256)
斎鹿肇だ、よろしく頼む

【目的】
大ムカデと妖弧の退治

【心情】
2年越しの決着、きっちりつけさせてもらおう。

【行動】
●班分け
防衛班・雪灰担当

●全体行動
【共通事項】に従って行動

●作戦
序盤は開けた場所からの遠距離攻撃と、近接での誘き出しで雪灰を誘導
他の3体と連携しての十字砲火ができない距離まで引き離す

その後は、攻撃班が来るまで防御戦
後衛や回復担当に攻撃がいかないよう注意して行動しよう

攻撃班と合流したら、タイミングを合わせて反撃
一気に倒しきりたいと思う

妖弧は余力があるなら、相手をする感じだな

●戦闘
基本は日本刀での近接戦闘、壁役がメイン

黒影剣の出し惜しみはなし、全力でいかせてもらう
旋剣の構えは、HPが半分以下になったときに回復と強化を兼ねて使おう

声をかけあいながら連携を密にして行動
範囲攻撃に複数人が巻き込まれないように間合いをとって、広い場所へ誘き出す

誘き出しに成功したら、一撃離脱の戦法で防御戦
倒れないことと、後衛に攻撃がいかないことを最優先に考えて戦おう
とはいえ、こちらの連携が上回るなら、倒させてもらうがな
「倒すな、とは言われていないのでな」

攻撃班合流後は全力攻勢
残ったアビリティも全部使って、短期決戦で倒しきりたいな

●その他
・攻撃は基本「突き」
・連絡のための信号弾とホイッスルを携帯。自陣が突破されそうなときは、ホイッスルで連絡
・撤退条件はみんなに従おう。そのときは動けるなら殿を務めたい

九条院・晶(深紅の暁・b29572)
今さら敵討ち、というのもなんじゃがな…。
ムカデの一匹や二匹倒したところであやつが戻って来る訳でもない。
しかし…今後の憂いを断つ為、そして今苦しめられてる者を助ける為に、力を尽くそう。

【全体の流れ】
攻撃・防衛・回復に役割分担して行動
攻撃・防衛班で目標に攻撃をかけつつ誘導、分散させつつ、攻撃班が敵を各個撃破していく

【攻撃優先順位】
「深藍>黒紫>妃紅≧雪灰」
但し防衛班を突破しそうなムカデが居る場合は優先順位を切り上げる
妖狐は攻撃可能範囲内に捉え次第、早めに叩く

【配置】
防衛班:黒紫担当
驫木b24882
鬼頭b51394
鳳凰寺b53591
蘇芳b31261(&フランケン)と同行

【作戦行動】
黒紫を撃破した場合、攻撃班が向かう方とは異なる側の【防衛班】に加勢
なるべく他のムカデの射線が届かない位置まで誘導
十字砲火の発生を回避

【戦闘行動】
まず最初に黒燐奏甲を
その後、気魄直接攻撃
他の者と比べて力不足なので突出しないよう注意
無理をして他者に負担を掛けないように
自分の班が突破されそうな場合の連絡は驫木が担当か?
驫木が出来な場合は、自分が呼子笛で他の班に連絡

【心情】
前の戦争で亡くなった斉藤・亮(b18034)の仇が多少なりとも取りたく参加
彼の周りで残された者の気持ち、彼の後継者の死への恐怖を断ち切りたい想い、色々な想いが胸で渦巻いている

【撤退条件】
味方半数戦闘不能+ムカデ2体以上残存
勝てる見込みなしと判断した場合

蘇芳・沙那(鎮めの花・b31261)
◆心情
日本妖狐の皆様をお救いするために…。
何としてもこの戦(いくさ)は勝たねばなりません。
敵は大きな脅威ですけれど、皆様の力が一丸となれば
きっと敵わぬ相手ではない筈です。

そして私にとっても…この戦は今まで付き従ってくれた
龍鬼(フランケン)との暫しの別れを前にした戦。
更なる力を手にした龍鬼と再び共に戦える日まで…。


◆戦闘時
全体行動は【共通事項】に従う。

【防衛班:黒紫担当】として参加。
他のムカデ王からの多重攻撃を受けぬよう、黒紫を誘導し
攻撃班の加勢が来るまで持ち堪えるのが役目。

敵の射線を作らせぬように、前衛位置に布陣する仲間や龍鬼の
配置に注意しながら後衛に位置取り。
穢れの弾丸改と射撃攻撃を使用し黒紫の注意を惹く。
自身が負傷した場合には敵の攻撃を受けぬ位置まで下がり
戦闘不能を避け、仲間の支援、回復を待つ。
龍鬼の負傷時はゴーストアーマーで回復。
龍鬼は前衛の皆と共に前に立たせ、パワーナックル奥義で
黒紫に向かわせる。
龍鬼の攻撃範囲内に敵妖狐がいれば、ファイナルキャノン奥義で
黒紫共々巻き込むように攻撃を仕掛ける。
黒紫が倒れた後は再度起き上がることの無い様、念の為に
その頭を潰すよう龍鬼に指示する。

他の防衛班が倒れた場合には可能な限りそちらのムカデ王も牽制。
攻撃班の加勢を待つ。
黒紫を撃破した後は攻撃班と共に次の攻撃に参加。

宵咲・華散(陰陽の蜘蛛・b32711)
前線基地の破壊…今までにない大規模な依頼だけどその分、気合いも満点ってねっ!
さあ!気合い入れてぶっ飛ばしにいこー♪


ボクは攻撃班だね。
ひたすらムカデ王に攻撃を仕掛けていきます。

現地に着いたら敵の位置を確認後、最初の標的を捕捉しておくね。
全体の流れは【共通事項】に従い行動だよ。
攻撃優先順位は暫定的に深藍>黒紫>妃紅≧雪灰。

まずは深藍の誘導へ。
他のムカデ王と引き離すように誘導していくよ。

凶暴らしい深藍が乗ってくるようにか弱い乙女ぽい感じで行ってみよー。
「こ、こんなのボクには絶対ムリだってばぁ…」

そこらへんの大き目の石を思い切り投げつけたら上手い事こっちに来てくれるかもしれないし投げてみる。



まずは1匹確実に。
【インパクト】をメインに攻撃するよ。
常に前に出ずっぱりで他の面子と塊にならないように位置取りしながら攻撃。
十字砲火を受けないように時折位置を確認しながらやっちゃいます。
危なくなったら無理せず下がって回復してもらいますっ。

深藍を落としたら黒紫の方へ。
私以外で6名以上向かった際は妃紅の方へ応援に。
ここでは気魄通常攻撃を軸に【生気吸収】を織り交ぜていく。
戦い方自体は先と同様。

妖狐は射撃攻撃出来る方にお任せだよ。


万が一突破されても自分が元気であれば戦闘続行。

新山・沙織(清めの音を叩きこめ・b35062)
■心情
大切な作戦だからな、やれるこたーやるっつーことで
ムカデはぜってーぶっ潰すぜ
他の作戦にも響くしな

■戦闘前行動
仲間と【共通事項】について確認し、作戦の内容及び自分の役割をしっかりと覚えて置く
行動指針はこの【共通事項】に基づいて行動する

■戦闘時行動
【攻撃班の誘導係】として前衛で行動する
攻撃の優先順位は【共通事項】として確認した順番で攻撃
自己強化はできないのでまずは移動して接敵、そのまま【ヘビィクラッシュ奥義】で攻撃する
基本的には【ヘビィクラッシュ奥義】を使い切るまではアビリティで攻撃、その後は気魄攻撃という攻撃で戦う
【ヘブンズパッション】は、八意・永琳(b19060)・穢宮・風月(b23521)・夢月・詩祈(b57535)の3人の誰かが超マヒにかかった場合を最優先として、回復班>のこりメンバーとしてBS回復用に使用する
行動時は攻撃班の仲間と連携を心がけて行い、単独行動にならないように注意して行動する
仲間の【撤退指示】には必ず従う

「さてと…向こうで戦ってるヤツらの為にもこっちも頑張るとすっか」
「かかってきやがれ、あたしが粉砕してやんよ!!」
「それにしてもキモいなぁこいつ」
「あいたたた…すまん」
「テメェの相手はあたしだっつーの…どっかいくんじゃねぇよ」

天乃空・ティーザ(白銀姫士・b40642)
【動機】
新年早々に斯様な依頼…失敗なくこなし、一年に備えんとな
【目的】
全てのムカデ王と妖狐の足止めと撃破
【戦闘時の役割】
攻撃班としてムカデ王を各個撃破していく。攻撃班の人員は共通事項として纏められたものに従う
立ち位置は後衛。これは戦闘中は厳守。

【最初のムカデ王との戦闘】
攻撃班の前衛担当が最初の一匹を誘導するまで少し離れた位置にてライカンスロープを使用。
誘導に成功した場合、前衛が場所を移動するはずなので向かっている方向へ後衛のこちらも移動を。ムカデ王とは少し距離を取っておける位置へ動く。
前衛がムカデ王への攻撃を開始したら、クロストリガーでの攻撃を開始する。使用するのは改を優先し、通常攻撃は行わないつもりでクロストリガーを連続して使用。
敵が後衛の私達にまで届く攻撃を行ってきた場合は一度攻撃の手を休めて回復に専念。この際、旋剣の構え、ライカンスロープと交互に使用する。また、若干位置をずらすのも同時に行っておく。
また、妖狐がムカデ王についてきていた場合、ムカデ王を先に倒し、他班の加勢に行く前に通常射撃攻撃で倒しておく。
【最初のムカデ王を倒した後】
黒紫、妃紅、雪灰の順に担当している班と合流し、最初の一匹と同様に倒していく。但し、予想以上に苦戦している班がいる場合はそちらへの加勢を優先とする。
また、残ったムカデ王と戦闘中、妖狐が残っていればそちらを優先して攻撃を行う。

ロイ・ベイロード(剣聖・b40959)
>心情
助け出す。それだけだ。
そのための行動だ。

>作戦
ムカデ王を誘い出し、撃破する。
行動は【共通事項】に従う。
【共通事項:優先順位】
深藍>黒紫>妃紅>雪灰、妖狐は攻撃可能範囲内に捉え次第、早めに叩く。

ロイは最初、防衛班と共ににムカデ王を誘導する役割を持つ。

>心情活性化(冒険仲間)あふれた分
驫木・一驥、八意・永琳、穢宮・風月、九条院・晶、宵咲・華散、夢月・詩祈

文乃・つるぎ(中学生黒燐蟲使い・b41336)
■準備
合図用のホイッスル


■戦闘前
巨大なムカデ王に対し、巨体の持つ威圧感と多足の
生理的嫌悪感に圧倒されながら、仲間の奮い立つ姿を見て
勇気を振り絞る
「自分にできることを精一杯やります。さあ、行きますよ」


■位置取り及び移動
【攻撃班・待機】に所属
敵の十字砲火を受けないことと【攻撃班・待機】の移動から
孤立しない事を注意して動く

基本的に遠距離からの射撃攻撃に徹する


■攻撃優先順位
深藍>黒紫>妃紅≧雪灰
妖狐は攻撃可能範囲内に捉え次第、最優先に叩く

あと少しのダメージで倒せそうな敵が攻撃範囲に居た場合は
例外的にそちらを優先

但し防衛班から突破されそうな合図があれば優先順に関わらず、現状の攻撃目標撃破後、そちらを攻撃目標


■戦闘行動
初手は自己強化及び敵陣に突入せず位置取り
以降はアビリティがある限りアビリティで攻撃する
「突破させるわけにはいきません。全力で攻めます!」


残存HPが3割以下の場合自己回復
同様の条件で、且つ1ターンの移動で黒燐奏甲を掛ける
味方がいる場合は他者回復を行う

但し、その味方が自分より大きい回復が行える場合と
自分より大きい回復を行える別の味方が範囲内に居る場合は
攻撃継続


■敵援軍警戒
前衛の方よりも周囲を見渡す余裕があると思うので、
敵援軍にも注意を払う
発見した場合はホイッスルと声で味方に知らせる


■撤退時期
味方の指示に従う


■戦闘後
「やるだけのことはやりました。あとは他のチームの
勝利を信じましょう」

白銀・美雪(白・b45941)
【心情】
……ムカデ王を洞窟に向かわせるわけには行きません。
……日本妖狐のみなさんや、他の作戦のみなさんのためにも。


【配置】
・雪灰担当の防衛班
・雪灰が他の班や戦場へ行くのを阻止し、他班がムカデ王を撃破するまでは無理をせず耐えることを優先

【戦闘】
まず雪灰を誘き寄せるために広めの場所へ向かいつつ、
雪だるまアーマー、白燐奏甲改を自分に使用。
その後は雪灰へ射撃攻撃を行い、広い場所へ誘って他との分断を狙う。
雪灰が出てきたら洞窟側へ行かないように半包囲する形に持ち込むことを目指す。

その後は雪灰担当の味方のダメージが大きい人を優先で白燐奏甲改(400ダメージ以上で奥義があれば奥義)で回復。
但し自分HP400以下なら自分回復優先。
自分がブレイクした場合、雪だるまアーマー、白燐奏甲改を自分に。
回復対象がいなければ、射撃で雪灰を攻撃。
自分を含めて三人がムカデ王から直線になる位置には立たないよう
に位置取る。
白燐奏甲使用のため雪灰に近付く場合も可能な限り近接位置は避ける。

雪灰撃破後、他にムカデ王がいる場合は、妃紅>黒紫の優先順で、防衛班に加わる。
その場合も雪灰のときと同様の位置取りと回復重視の動きを。

妖狐が攻撃範囲に来た場合、回復対象がいなければムカデ王よりも妖狐の射撃を優先。

担当敵が増えても基本戦術は同じ。焦らず対応する。

【共通事項】
・ムカデ王に突破されたときは時任さんの記述に従う。
・撤退条件は鬼頭さんの記述に従う

鬼頭・翔(ミッドナイト黒服・b51394)
日本妖狐の救出か、気張らんとな
それはそれとして、七星儀ん時にフルボッコにされた借りはきっちり返すぜ、百足王


防衛班:黒紫担当で行動
他の百足王から引き離し、範囲攻撃による十字放火の発生を回避する
誇りを傷つけ誘導し分断を謀る。ただし、援軍に向かわせないことを優先
「はっ、的がでかくて助かるぜ!この独活の大木が!」
と馬鹿にしつつインパクトを叩き込む
戦法
攻撃班が合流する迄は倒れないことを念頭に守勢の構え。インパクトは温存。通常攻撃(神秘)での牽制、挑発程度は行う。とにかく一撃がでかいので、予備動作に注意してきっちり回避、最低限ガードはしたい

回復班からの支援が間に合って無い時は、一番ダメージが深い者から随時黒燐奏甲で癒す。前述通り一撃が恐いので回復は早めに行う

攻撃班が合流したら攻勢へ。温存しておいたインパクトを惜しみ無く叩き込む。アビが切れたら通常攻撃(神秘)へ切り替え。回復条件は合流前と同じ

撃破後は雪灰班へ合流。戦法は黒紫の時と同じ

誘導に失敗し突破された場合は可能な限り追走し足止めを。ただし、深追いはさける。振りきられた場合、撤退条件を満たしていなけば他防衛班(雪灰>妃紅)へ合流。戦法は黒紫の時と同じ
【共通事項:撤退条件
味方残存半数以下で百足王残存二匹以上かつ勝利が見込めない時(アビ残数が心許ない、妖狐がまだ健在、味方残存勢力のダメージが著しい(回復が間に合わない)等)】
全体行動は【共通事項】に従う

鳳凰寺・龍也(灰燼の魔剣士・b53591)
【防衛班】として黒紫を押さえ込むべく行動。
範囲攻撃を警戒し、出来る限り複数のムカデの範囲攻撃対象とならないような足場を取る。
初手で旋剣の構え後、全力でダークハンド改を放つ。
「害虫駆除、と行こうか」
ダメージ300程度ならライカンスロープで回復後再び旋剣の構え。
「この程度ならば、俺は倒せん」
ダメージが400を越えているようなら後方に下がり、回復後に前に出る。
もし黒紫が驫木のタイマンチェーンで怒ったなら、黒紫が驫木に接近しないように動く。
黒紫が倒れると妃紅、雪灰の順に援護に回る。妖弧は黒紫を倒した後、狙う余裕があればダークハンド改で攻撃。
「お前らは少々煩わしい。打ち砕け、ベディア・シャイク!」
漆黒の剣を振り上げる。
戦闘不能時
「まだだ、まだ倒れるわけには……」
【信号弾】
ムカデ王が一匹でも突破した場合に使用。1匹の時は「黄色」で、2匹以上の時は「赤」を使う。
【撤退条件】
他のみんなと同様、味方の半分が戦闘不能状態で敵戦力が半分以上残存であれば撤退する。
その際に無事であれば怪我人の補佐をしつつ撤退。

夢月・詩祈(彼岸と此岸を揺う月の姫・b57535)
【心情とか】
とても強い敵ですが…簡単に、負けません。確実に、討ちます。
他の班の人に迷惑はかけません。
一緒に戦う仲間もたくさんです。心強いのです。
……ここで倒れては、先に進めないのです。

【行動】
まず【共通事項】 を頭にいれ、それをきっちりと覚えておき、それを念頭において行動します。
戦闘開始前に、きっちりと全員で作戦内容を確認して齟齬のないように。特に撤退条件や、優先順位など。

−自分−
【回復班】八意、マリア、夢月、穢宮
私は【回復班】として皆さんの回復に専念します。
基本は百足の攻撃範囲外からの支援。後方に位置しておきます。
傷つき後ろに下がった人を中心に祖霊降臨で回復していきます。

妖狐の人が動けば、一体までの百足の射程に入るのを覚悟で移動してBS回復狙いで赦しの舞を使用します。
この際、二体以上の百足の攻撃範囲に被らない様に注意。

適宜、他の回復班の方と連携して赦しの舞と祖霊降臨の使い分けを図ります。
大きく声を出して、きっちりとお互いの行動を伝えます。
舞に集中しすぎて回復が必須の人を見落とさないように。


戦闘中は厳しいことも多いと思います。
しかし、仲間がいます。仲間の皆さんを癒し、支えます。それが私の仕事であり、戦う術です。
負けません。仲間を誰一人として倒れさせません。
ですから、皆さん頑張りましょう。
全員で無事に帰りましょう。待つ人が、いるのですから。

真名崎・悠羽(玖耀剣姫・b57688)
始まるか…
救出する面々が事を成せるように必ず勝たねばな…
どんなに巨大であろうと、頭を斬り落せば倒せる…、それでも生きてるなら…、倒れるまで斬り続ける、のみ…

・全体の流れ
攻撃、防衛、回復の3班に分かれ行動
攻撃、防衛で誘導、各個撃破(他細かい点は共通事項準拠)

・撃破優先順位
深藍>黒紫>妃紅≧雪灰(状況によって変化)

・担当
防衛班・雪灰担当
戦闘開始後、雪灰担当の5人で半円形のような陣形で囲み、雪灰が好みそうな広い場所へと誘導

一番の留意点は百足王の範囲アビが集中するような位置にならないような位置取りを心がける

誘導の際は、ダークハンドにより挑発、牽制(但しあまり刺激しすぎないよう)、攻撃が届くか届かないかのぎりぎりを保ちつつうまく誘導

・戦闘
誘導がうまく行ったら、あとは攻撃班が来るまで防御重視
基本相手との距離は近すぎないようにし、ダメージが大きくならないよう旋剣の構えでの回復は早め(最低HP7割は保つ)

妖狐が来た場合、妖狐のアビの範囲にも注意
距離を保ちつつダークハンドで攻撃する場合以外は一箇所に留まらず、陣形を崩さないように動く

攻撃班が来たら、一転攻撃に
妖狐がいて、かつ人数10人以上揃ってる場合、(狙えるなら)ダークハンドで攻撃、それ以外は雪灰相手に龍尾脚→ダークハンドの連携で攻撃

「悪いが…、行かせん…」

・撤退条件
共通事項準拠(勝利の見込みが無い場合即時撤退)




<リプレイ>

●谷下の脅威
 その谷下は、空に高々と信号弾が打ち上がるまでは早朝の平穏な空気に包まれていた。
 基地入口方向からの信号に気付き顔を上げたのは、髪の長い妖狐の少女、沙緑。その合図の意味を短く考えるよう小首を傾げ、戻す。
「……大変、敵が来たみたい」
 そして意味を察して振り向けば、傍にいたもう一人の妖狐の少女、桔黄が慌てて身を翻した。
「じゃあムカデ王達を動かさないと! おーい!」
 広々とした谷下には四つの大きな影が落ちている。四体のムカデ王、長閑に過ごしていたそれらが妖狐達の呼び掛けに反応し、動き始めた矢先の事だった。
 感じたのは幾多の気配、闘争を予感させる空気。咄嗟に洞窟へと続く道に視線を走らせていた沙緑が目を見開く。
「敵襲って……こっちに来たの!?」
「うそ、沢山いるよ!」
 目の当たりにしたのはなだれ込むようにやって来た多数の人間、能力者。ざっと見ただけでも数十人と分かるような人数でやって来た彼らが襲撃者の一部でしか無いという事に思い至れず、冷や汗を浮かべた沙緑は声を張り上げた。
「どういう事かよく分からないけど敵は敵! 皆、行くわよ!」
 どのみち武装した敵を無視をする事など出来ないのだから。妖狐の判断にムカデ王達がその足を不気味に蠢かせ、巨大な身体をうねらせた。

 まずは四体のムカデ王を引き離すべき。能力者達はそう考え、それぞれが役割を果たすべく散った。凶暴性のある深藍を後に残したくないと、最も多数の能力者達がムカデ王の中では小柄な──けれど見上げる程には大きい──個体と対峙する。
 深藍。そう名付けられた、その名の通り深い藍色をしたムカデ王は鈍く牙を鳴らし、巣に踏み込んで来た者を見る。
「一匹たりとも通さないわよ!」
 そこへ鋭い声が響くと同時、細々とした鋼糸が仄かに香った。
 普段の緩やかな性格から一転、百地・凛花(片隅の撫子・b15564)が声と同じく鋭い身のこなしで水刃を放つ。先の戦争では散々な目に遭わされた。けれど、今日は怯む訳にはいかない。刃が巨体をかすめると同時、今度は寿・司(鈍器使い・b11590)が後方から挑発的な声を上げ、宵咲・華散(陰陽の蜘蛛・b32711)が怯えた仕草で深藍を見る。こんなのは絶対ムリだと嘆く華散のそれは勿論演技、どさくさに紛れて石を投げながら、二人は機を待っていた。
 すると、複数の仲間が動き出す。それを見て司が覚えたのは違和感。けれど明白な答えはまだ見えず、常より大きく目を見開いた。
「かかってきやがれ、あたしが粉砕してやんよ!!」
 小柄な身体を大きくしならせ、新山・沙織(清めの音を叩きこめ・b35062)が躍り出る。縦笛のような形をしたなにかを強く握り締め、それを渾身の力で深藍の身体へと叩き込んだ。
 手応えは、悪い。けれど沙織に退くつもりなどは無い。そこへ天宮・泉水(天下無敵の役立たず・b13619)が身を低く踏み込んで、練り上げられた体内の水分を撃ち込んだ。更にロイ・ベイロード(剣聖・b40959)が長剣で斬り掛かるも沙織や泉水同様に手応えが悪い。
「な、何て恐ろしい風貌なのっ……! 心が折れてしまいそうなの……」
 相手の能力の強さを改めて認識しながら、その三人に合わせるように前へと出た六地蔵・忌子(箱の姫君・b10273)が震える声で深藍への恐れ──これもまた気を惹く為ものであり、実際には敵でさえなければ好ましい外見とすら思うのかもしれない──を口にした。
 そこで、司は感じた違和感の答えを見る。
 司自身は誘導が、他のムカデ王の攻撃が届かぬ位置まで完了してから近付き、『ある事』に気を付けながら攻撃を仕掛けようと考えていた。けれど今の目の前の状況は。誘導したい方向よりも、深藍の傍にいる者の方が多いこの状況は。
「……っ、最初から近付きすぎると……!」
 ほぼ同時に空気が、震える。それは一瞬の出来事だった。深藍の傍にいた仲間達が一斉に、方々へと吹き飛ばされた。
 かろうじて堪えたのは武者鎧の力を借り、更に咄嗟に武器を構えていた忌子ばかり。深藍はまだその場から動いていない。それは動かずとも相手から飛び込んで来てくれたから。深藍はその場で暴れてくれようとでも言っているかのように、目の前に残った忌子を見下ろしギチギチと鳴いた。

 ムカデ王に対峙し始めたのは彼らだけでは無い。それらの動きを、二人の妖狐はやや退いた位置からじっと見ていた。
「……もしかして……沙緑、アイツら多分、藍ちゃんから倒すつもりだ!」
「なっ……させるもんですか!」
 ムカデ王一体に対し、数人の能力者が纏めて向かっていた。その人数配分から察した桔黄の声に、沙緑が怒りの表情を浮かべ身を翻す。

「……」
 増してゆく喧噪の中、蘇芳・沙那(鎮めの花・b31261)は自身のやや先に佇みこちらを向く黒紫を見た。大きな脅威だと、そう思うも勝たねばならぬという思いは折れない。日本妖狐の為、それに、この戦いが終わったらこれまで付き従ってくれたフランケンシュタインの龍鬼と暫し別れる事となるから。
 最終武装形態まで改造された龍鬼の背をそっと押し、沙那はその手を流れるように黒紫へと向ける。禍事を、罪を、穢れを飲み込む神の名を持つ指輪から放たれた弾丸に合わせ龍鬼が力強い攻撃で畳み掛けようとした。
 それに続いたのは馬鹿にするように真紅の呪髪を振るう鬼頭・翔(ミッドナイト黒服・b51394)。
「はっ、的がでかくて助かるぜ! この独活の大木が!」
 あの時手痛くやられてしまった黒服が、きっちりと借りを返すべく、そして気高い誇りを傷付けるように。思い切り叩き込まれた衝撃はガードされるも、確実に黒紫の意識を引いた。このままだと深藍に向かった仲間と同じ事になってしまう。けれど続いて踏み込んだ驫木・一驥(千載不磨・b24882)がそれを変えた。
 正直、こんなバケモンを相手にするのは一驥にとって身震いの止まらない事だ。けれど他の戦場で戦う仲間の為に、自分達は自分達の「おっかねぇとこ」を見せてやらなければならない。
 突き出された腕から出現した一本のチェーンは、黒紫の多数蠢く脚の一本としかり繋がったそれは、一驥の抱く覚悟の表れにも見えた。
 怒りに染まり一驥を追い始めた黒紫を見遣りながら、鳳凰寺・龍也(灰燼の魔剣士・b53591)は幾何学模様の刻まれた刀身を旋回させる。
「害虫駆除、と行こうか」
 短い言葉には確かな攻撃性が宿っていた。その近くで黒燐蟲を繰り出した九条院・晶(深紅の暁・b29572)は、黙したまま黒紫を見つめていた。
(「ムカデの一匹や二匹を倒したところであやつが戻って来る訳でもない……しかし」)
 敵討ちだけではなく今後の憂いも断てたならば。今苦しめられている者を助ける事が出来たならば。
 先の戦争で逝ってしまった『彼』への複雑な気持ちと、死への恐怖を断ち切りたい想い、色々な感情が胸の中で渦巻いている。晶はいまだ黙したままで、蟲に纏われた刀の柄を強く握り締めた。

 痛めつけられた借りを返したかった。己の持つ爪のどちらか片方でもが、ゴーストの命を刈り取れればそれで良いと思っていた。その爪に黒燐蟲を纏わせながら、栂野・在人(オレンジ仕掛けの狩人・b01361)は最も大きなムカデ王、女王と呼ばれる妃紅を目指して駆ける。その後方で唐突に響き始めたのは楽器の音色と陽気な歌声。胸中にある感情とはおおよそ正反対であれ、妃紅の気を引く為ならば奏でる事は容易だった。
(「私の中の、蟲さんの力……」)
 これ以上同族同士で争うのも終わりにしたい。心を開いて仲良く出来るのならばそれがいい。
 素朴ながら蟲を愛でるような笛の音は内心を表すかのように優しい。円・未都(不撓不屈ハンドメイド手袋娘・b20117)の内に住む白燐蟲達がその音色に乗るようにして光を放ち、笛と戯れる。歌うは東・蓮歌(雪越えの鳥・b00534)、青と白を纏い歌う鳥の声に隠れるのは「戦うだけ」という覚悟。
(「ムカデムカデ……こいつらやり辛いんだよなぁ」)
 時任・瑛二(バーミリオンクラッカー・b01400)と共に手にした楽器を鳴らしながら、眉根を寄せたヴァイスリット・ヘルミナージュ(夜分かつ極光・b05280)は他班の様子を見遣って方向を選び身を退いてゆく。出来る事ならば妃紅以外のムカデ王からの攻撃が届ぬ位置へ──冷静さを保つ脳裏でそう思う反面、それが実際は厳しい理想なのではと薄々感じてしまった事に、ヴァイスリットは眉根の溝を深めた。
 まるで遊び相手を見つけた子どものように、妃紅が軽快な動きで付いて来る。
 その様子は少しだけ──気のせいであれば良いけれど、無邪気ゆえの残酷性を思わせた。

「こっちの方、広……そこが一番広いデスネ……」
 雪の色にも似た灰色が、戦場となった谷下のおよそ中央に在った。
 ムカデ王、雪灰。広い場所を好むという個体を誘い出そうとしたグローリア・フェン(アドリア海の陽・b03120)が言葉を濁す。もとより広いと聞かされていたこの場所で、最も雪灰が好みそうな場所と言えば恐らく日常的に居る事が多いであろう現在地。
 困惑を振り払うように首を横へと振ったグローリアは、デイジーの花を想わせる壮麗なガトリングガンを構えると牽制の弾丸を放った。
(「自分が出来る事を精一杯がんばる、デスネ!」)
 雪色に降る弾丸を見つめ、そこから視線を上向ける。なぞるようにしながら自分が対峙しているものの全貌を見て、黒木・幸(黒髭・b14562)は短い溜息を吐いた。これは相当厄介なゴーストなのだろうと、先の戦争に参加出来なかった自分でも感じ取る事が出来たから。
 視線をちらりと右下に移せば、幸の傍らにいた真ケットシー・ガンナーが幸を見上げる。あなたとはモノが違うんじゃないの? と呟いてから再び溜息を吐いた。
(「吸血鬼にも言える事だけど、せめて同じ妖狐同士仲良く出来ないのかしら?」)
 そして、ガンナーからの魔力が届くなり二対のナイフを振るい、水刃を撃つ。自分が撃てるだけの弾数を撃ち切るまで戦闘が続いているのなら、それはもう敗北しているようなもの。出し惜しみなど考えず、ひたすら撃ち続けようと幸は考える。
「……」
 白き少女は雪玉を纏った。水刃を弾いた雪灰を静かな表情のまま見つめる白銀・美雪(白・b45941)に続いて真名崎・悠羽(玖耀剣姫・b57688)が放った腕の形を成す影。死を紡ぐ刀で倒れるまで斬り続けるのみという強い覚悟はあれど、今はまだ耐える時だという事も分かっていた。
 深藍を倒そうとしている者達に必要なのは、回復を他者に任せてでも攻撃の手を緩めずに少しでも早く倒す事。
 他の者達に必要なのは、時が来るまで自分達の力で耐え、僅かでも削りながら防衛し続ける事。
 今は厳しい状況であれど、一体でも倒してしまえたならば力関係は一気に逆転するのだから。
 雪灰と向き合っている自分達は、他のムカデ王と対している仲間より長く耐える必要があった。一体のムカデ王に対して戦力的に足りていないとはいえ、頭数は二番目に多い。年期の入ったロングコートの胸元を掴み、悠羽は静かながらに強い意志を目に宿す。
 ただ、ムカデ王達の誘導が全体的に順調では無い事にも気付いていた。同班の仲間達の壁になるように日本刀を構え前に出た斎鹿・肇(信の剣閃・b29256)は、雪灰が自分では無くその先を見た事に気付く。誘われるように同じ方向を向いた肇がその時目の当たりにしたのは、いまだ遠くは無い位置にいた深藍と、その大きな力に吹き飛ばされた数人の仲間の姿。
 嫌な予感を感じるより先に、ゆらりと動いた雪灰の足下から一直線に地が──裂けた。

●戦いの刻・1
 日本妖狐の為、作戦に挑む仲間達の為。
 負けられない戦いとは分かっているけれど、マリア・シンクレア(護衛メイド・b24391)の顔には僅かな困惑の色が浮かんでいた。
 自分を含めた四人が、回復の専任者──回復班として纏まっている。けれど自分達の覚悟が甘かったのだと、そう気付かされたから。
 一体のムカデ王の攻撃射程に入る事はやむなしと思っていた。現実を見てみれば、それは遠い理想だった。
 移動の出来ぬ回復手段しか持たぬ自分達がこの広い戦場に散る仲間全員の回復を担おうとするのならば、全体の広がりを小さくし、全てのムカデ王からの攻撃余波を受ける事を覚悟する位でなければ成り立たない。ましてや仲間達が行っているのは『引き離す為の誘導』で、能力者達が広がる事でムカデ王に付いて来て貰うという事は、回復班と他班の間にムカデ王の姿が在ってしまう事すらあるという事。
(「……せめて、広がり方を合わせてもらうべきだったのかもしれません」)
 けれど戦場を見回せば、遠さ近さだけでなく方向もバラバラとしたもので。
 全てのムカデ王の射程範囲を交わらせないようにしようとすればする程、それぞれの班で全てを賄わねばならなくなるリスクを覚悟するべきだった。
 ──あるいは、自分達四人がそれぞれ各班に付いて行けば良かった、か。
(「それでも」)
「他の班の人に迷惑はかけません。絶対です」
 自分の隣で夢月・詩祈(彼岸と此岸を揺う月の姫・b57535)が零した言葉を聞いた。
 厳しい事だって多い。けれど心強さをくれる仲間がいる。その仲間を癒し支える事が、自分達の仕事であり戦う術。
 詩祈の意志に意を決したマリアは一方を向く。
 自分達で専念出来るの範囲が限られているのならば、いま向かうべきは皆が真っ先に倒す事を望んだ深藍と戦っている仲間の元である筈だ、と。
 それに自分達の傍では深藍との戦いに加勢出来るよう待機している仲間がいる。
「おやっさんお願いします!」
 相棒で師匠である真シャーマンズゴースト・フレイムのおやっさんを自身の中に取り込みながら立ち位置を探す大塚・万里(ちょっと型破りな霊媒士・b17247)、緊迫した表情で戦況を見守る日比野・未来(光の使者フェニックスブライト・b21096)と文乃・つるぎ(中学生黒燐蟲使い・b41336)。天乃空・ティーザ(白銀姫士・b40642)は魔狼の形を成すオーラを纏いながら、備える。
「みんな……!」
 彼らを見遣ったマリアが詩祈や、八意・永琳(四季神楽・b19060)と駆け出そうとしたところで穢宮・風月(禍祓いの巫女・b23521)が悲痛な声を上げた。吹き飛ばされた仲間と、別方向からの直線攻撃。それにより一人の仲間が地に伏せた瞬間を、目の当たりにしたからだ。

 自分達の八人分程の強さを持つという相手にそれを越えた人数で挑んだとて、ムカデ王から放たれる力にその瞬間抵抗するのは自分一人の能力、一対一だ。
 力で負けているのなら何を持って少しでも対等な位置に立つべきか。その一撃が奪う体力は生半可な量では無いのだと、ロイは意識がぶつ切れる寸前にその身を持って感じ、助け出す為に何が出来ただろうかと思いながら膝を折った。
「させないんだから!!」
 皆が体制を立て直すより先に、深藍を挟んで能力者達の反対側に回り込んでいた沙緑と桔黄が揃って子狐達の幻影を作り出し、放つ。その群れは能力者達を襲うと同時に深藍が受けていた傷のいくぶんかを癒してしまう。
「っ……!」
 思わず歯噛みした泉水が地面を蹴る。白のリボンが風に乗り、駆ける姿に魔狼のオーラが重なった。
 何が何でも、体を張ってでも。絶対に突破を許したくなかった。ムカデ王達を全滅させたかった。
 もし直線攻撃を誘発してしまったならムカデ王達はその場から動いてくれない事になる。だから多くの仲間が直線攻撃に警戒し、一列に並ぶ事を極力避けている事は正しい選択だったと思えた。
 大きく引き離す事を優先とするならば移動を誘うべきで、けれど複数の仲間が攻撃を間近から仕掛け続けようとしそのまま退かずにいれば、格好の相手を得たムカデ王は動く必要を無くしてしまう。
 この誘導が上手くいかなかった時の事は考えていない。諦めずに刃向かい続ける仲間がいるのならば、手段を変えるつもりが無いのならばやるしか──気合いを入れてぶっ飛ばすしかないのかもしれないと、華散もまた凶気を宿す赤手を振り上げ狙い澄ました一撃を叩き込みにゆく。状況に対し腹を決めた司が駆けながら随分と大きなスパナを担ぎ上げ、勢いに乗せて振るえば華散が与えきれなかった分も合わせるような衝撃が深藍の全身を駆け抜けた。
 ようやく得た大きな手応えは、自分一人で与えたものでは無いのだと感じる。内からの猛毒に蝕まれた深藍へと一気に肉薄し、凛花が残像すら残す速さで切り付けた。速さに追い付けず一瞬遅れて生まれた傷に尖った刃が幾つも生えた岩が多数飛び、それを生み出した忌子がゆらりと手を伸ばす。
「貴方は既に私の掌の中」
 そして、掌を握り締めた。
「潰れるが良いの」
 言葉通り、押し潰す為に。
「テメェの相手はあたしだっつーの!」
 吹き飛ばされた先から跳ね起きて戻って来た沙織が武器を打ち込んだ直後、再び深藍が動く。この空気の震えは、二度目。そう感じるより早く、地面から数人の足が再び浮いた。
「っ……」
 出来る限りの警戒をしていたとしても、咄嗟に武器で受けようとしたとしても、気を抜けば後方に飛びかねない。長く感じた一瞬が過ぎ、どうにかその場に留まった司が勢い良く振り返ると、近くにあった筈の凛花と華散の姿が遠ざかり体勢を崩していた。そして、同じく吹き飛ばされた沙織が地に伏せている事に気付く。
「……ふざけんな」
 けれど、名を叫ぼうとした所で低く響く声がした。沙織の身体がぴくりと動く。
「あたしが粉砕してやんよって、言っただろ!!」
 そして、少女は魂の力を持って立ち上がった。
 まだ完全に崩れてはいない。
 まだ、諦める訳にはいかなかった。

●戦いの刻・2
 深藍側の事も気になれど、沙那は真っ直ぐ前を見た。
「ムカデ野郎如きが人間さまに刃向かってんじゃねェよ!」
 挑発を仕掛ける一驥を追って近付いて来る黒紫と距離を取るように身を退いて、横合いから攻撃を仕掛けようとしている龍鬼の様子を伺った。同じく牽制攻撃を仕掛けながら戦場を見遣った翔が、僅かに険しい表情を浮かべる。
(「……回復班からの支援は、少し厳しいか」)
 それは、黒紫の誘導にある程度成功しているからこそという皮肉な話。自身が癒し手として動く時が来るかもしれないと胸中でひとりごち、翔は再び黒紫へ向く。一驥に攻撃を行かせまいと、龍也が足下から伸ばした影で黒紫を引き裂きにかかった隣を駆け抜けて、晶が斬馬刀一本で横合いから斬り付けた。
 晶は自身の力不足を自覚していた。無理をして仲間に負担を掛けるべきでは無いとも分かっていた。その反面で、直に斬り掛かる事しか出来なかったのはそうしなければ気が済まないという想いもあったのかもしれない。けれど、それらを易々と避けた黒紫はそのまま一驥に肉薄した。
 ──でかいのがくる。咄嗟に悟った一驥が二対の直刀を構えるとほぼ同時、怒りを込めた一撃が黒紫によって繰り出された。一対一の力勝負、一驥は自身の身体が上げた悲鳴を聞く。
 明滅しかけた意識を強引に引き戻せば、足下にぼたぼたと落ちた朱に気付く。けれど、一驥はそこにいた。口の端を上げ、黒紫を見上げ、立っていた。
 戦場には蓮歌の歌が響き続けている。あるべき姿へ正すためと思えば妃紅を踊りにでも誘うようなそれは間違いでも無いのだろうかと、頭の隅でそんな事を考えた。
「ぼくらと日本妖狐の未来のために、ドロけて弾けろっ!」
「ここで止めてやる!」
 在人と瑛二が同時に動き、武器に宿した獣の力を妃紅の身体に叩き込む。出来ればもう少し引き離したいと考えたヴァイスリットは楽器を鳴らしながら様子を伺い、未都は妃紅に立ち向かう二人に白燐蟲の加護を与えるべく前へ出ようとした。そして、はたと気付く。
「あまり接敵しないように──!」
 未都が警告を発しかけた瞬間、まるで遊びを楽しむ子どものように、妃紅が空気を震わせた。
「っ! 絶対倒れるもんか!」
 オレンジのラインが映える黒のガトリングガンを支えにし、瑛二は歯を食い縛りながら堪える。僅かに反応の遅れた在人は堪えかけるも吹き飛ばされ、地面に叩きつけられた。
「大丈夫!?」
 すかさず未都が駆け寄り蟲を呼ぶ。回復班の所まで下がって回復を受けようとすれば、妃紅の反対側に抜けなければならない上に決して短くは無い時間、前衛に穴が空いてしまう。
「──っ」
 自分の力で出来る限りの加護を。そして争いの終わりを。未都は強く拳を握り、蟲達により強く呼び掛けた。

「いくデスネ、ブンザエモン!」
 グローリアの声が響いた。反応を見せたのは一体の真モーラットピュア、ブンザエモン。グローリアの相棒は羽根を揺らしながら、傷を癒すべく肇の元へ飛ぶ。出し惜しみなく水刃を放つ幸と銃を放つガンナー、白燐蟲を自身の結晶輪に纏わせる美雪。
「悪いが……、行かせん……」
 悠羽は少しでも雪灰の位置を動かそうと遠方からの攻撃を続ける。ブンザエモンに短く礼を告げ、肇は再び雪灰と向き合った。こちらが上回るなら倒させてもらおうと思っていたものの、それは厳しい事だという予感もあった。
 それでも、全力で。闇色のオーラを纏い斬り付ければ、今度こそ雪灰はこちらだけを見る。
 比較的近くにいる為に、受けようと思えば回復班の援護を受ける事も出来るだろうけれど。それでも後どれだけ耐えれば良いのか、それはまだ見えてこない。冷淡さを宿す目で、肇はただ静かに雪灰を見つめ返した。

●戦いの刻・3
 飛ばされた位置からそのまま退きながら、凛花は眼前に大きな霧のレンズを生み出した。受けた傷の半分も回復出来ていない、一撃の大きさが改めて身に染みた。
「手を出すなって言ってるのよ!」
 妖狐に仕掛ける余裕も無く、深藍越しに怒鳴った沙緑と桔黄から再度生み出されたアヤカシ達に耐え続けていた沙織が膝を折る。
「……すまん」
 叩き付けられるように倒れた、固い地面の感触が悔しい。けれどそこに、沙織の気概を受け継ぐかのように炎が飛んだ。
「突破させるわけにはいきません。全力で攻めます!」
 炎を喰らい魔炎を受けた沙緑が目を見開けば、遠方に眼鏡を押し上げたつるぎの姿。
「ムカデ王! お前の身体とボク達の意志……どっちが先に折れるか、勝負だっ!」
 金色に煌めくレイピアの剣先を向けながら凛花と同じ霧のレンズを眼前に生み出した未来が力強い声を上げ、ティーザは凛とした決意のもとにライフルを構え、立て続けに撃つ。
 万里は茜色を空に揺らしながら長槍を掲げ、集めた雑霊を撃ち放った。強敵であるがこそ倒し甲斐があるというもの、上等だと言わんばかりに。
「まだ行けますか!?」
 同時に、立ち位置を定めた回復班から癒しの力が届き始めた。土蜘蛛の魂を呼び寄せ宿らせる永琳と詩祈、風月。彼女達よりも前に立つ事を選んで符を放つマリア。互いの行動を伝える声が頼もしく響き、崩れかけていた前線を立て直してゆく。
(「……簡単に、負けません。確実に、討ちます」)
 詩祈は胸中でひたすらそう繰り返した。いくらでもいくらでも、仲間の為に癒しの力を放ちたい。ただ、時が遅れたという事と深藍が十分な余力を残している事は変わらない。もどかしいほど通りにくいこちらからの攻撃に対し、深藍が動けばたやすく能力者の体力を削り取る。
「行かせるもん、か──っ!」
 誰よりも強い意志を持って体を張り続けた泉水が遂に、最後まで縋り付こうとしながらも落ち、前に残るのは四人。耐え続けている別班の仲間を思えば、これ以上の時間は掛けられない。

 痛ェと笑った一驥が、白い刀身を旋回させながら更に退く。傷は多少癒えたものの、黒燐蟲を繰り出してくれた翔のそれと合わせてようやくという所。
 出来ればもう少し──そう願った一驥は黒紫の動向が変わった事に思わず舌打ちする。
 黒紫を支配していた一驥のみに対する怒りが、解けてしまった。その間近には晶と龍鬼がいた。黒紫の放った震えるような衝撃は一驥の肌をも撫で、晶と龍鬼を吹き飛ばす。
「龍鬼!」
 沙那がいっそう大きな声を上げ、すかさず龍鬼の為に作り上げた深紅の鎧を纏わせた。素足で地面を踏みつけ立ち上がった晶はくすぶる感情を目に宿し、再び斬馬刀を構える。
「お前らは少々煩わしい」
 それを見ていた龍也が、鋭く尖った声色で告げる。
「打ち砕け、ベディア・シャイク!」
 そのまま漆黒の剣を降り上げて、軌道に追従するかのように生み出した影で喰らい付いた。
 ムカデ王達が洞窟へ向けて突破しようとせずにこちらへ向かって来る事は、恐らく幸運な事だった。戦線の維持に追われている現状ではきっと、抜けられてしまえば追いきれない。
 戦うだけ、ひたすらに戦うだけ。歌に癒しの力を乗せて、蓮歌は更に歌い続ける。飛ばされた先から勢い良く駆け戻った在人は妃紅の身体に死を刻むべく、両手の獣爪に渾身の力を込めて斬り付けた。
「弾けろって言ってんだ!!」
 まだ深藍も、黒紫の姿も見える。まだ耐えなければならない。自然の息吹の力を借りて、瑛二は己を癒し力を高める。
 距離は取れただろうか──そう判断したヴァイスリットも動いた。燃えるような真紅の爪に不死鳥の力を宿し、同時に対となる灰色の爪で燃やし尽くすように。
 立ち向かう背中を守る為、未都は白燐蟲を呼び続ける。陽気で残酷な女王ムカデはいまだ、そこで威厳を保っている。
 時間の流れが妙に遅く感じた。雪灰の前に一人だけ前に立つ肇に掛かる負担は大きかった。それでも倒れない事、後方に攻撃がいかない事を最優先とし、雪灰の気を引きながら武器を振るい続ける。
 その甲斐もあり最初は他方を向いていた雪灰も、今では肇達の方だけを向いている。
 そして繰り出されたのは破壊の力。ただでさえ重い一撃に更なる重みが重ねられたような感覚は、肇に残る体力を根こそぎ削り取った。
(「二年越しの決着、は──」)
 倒れ込む寸前に、途切れかけの意識で思う。
 それでも肇は確かに、後ろに立ち肇の名を叫んだ仲間達をこの時まで、守っていた。

 黒紫と戦う者達が他のムカデ王と距離を取る事に成功した事が仇になったと実感したのは、追い付かない回復に息が切れ始めたから。予測はしていたけれど回復班からの支援を受ける事が難しい。他者を癒す術を持った者が少ない。それでも黒紫は容赦なく向かって来る。
「──!」
 敵を討つ事を望み続けた晶が誰かの名を呼んだ。そのまま倒れてゆく姿を目の当たりにし、一驥の額に冷や汗が浮かぶ。蘇る身震いを振り払うようにオーラを纏い斬り付けるも、黒紫は動じない。
「っ……まだか!?」
 焦りを含んだ声が響いた。向いた先では深藍が、重なる攻撃を受けながらも暴れている。
「これは、絶対に、負けられない戦いです……!」
 自分に言い聞かせるように叫んだ未来が、霧のレンズを通して深藍に斬り付けた。レイピアの切っ先だけが深藍の眼前に出現し、断つ。
「私達の雑霊弾の威力、見せつけてやりましょう」
 自分の内に頼もしいおやっさんの存在を感じながら万里が放った雑霊、それに追従するように十字架型の紋様を放ったティーザは、その中央めがけて次々と弾丸を撃ち込んだ。
 妖狐からの妨害には回復班が動く。
「今癒します!」
「……祓い給へ……清め給へっ……!」
 永琳、風月、詩祈の舞と放たれる祖霊、そしてマリアの符に乗るのはこれ以上誰も倒れさせないという気概。戦場の様子を見通しながら適時声を上げる風月に、詩祈が応えて叫ぶ。
「全員で無事に帰りましょう!」
 最前では、使い慣れたアビリティをめり込ませてやるとばかりに身を捻った司が噴射の勢いに乗せたスパナを、華散が幾度目かの衝撃を叩き甲斐のある巨体に喰らわせて、やや後方では忌子が冷静に戦況を伺いながら攻めと援護を織り交ぜる。
 やがて、深藍の身体が不安定に揺れた。それは今までの攻撃の予兆とは明らかに違う。
 もしかして、と思うと同時に覚えたのは高揚感。
 最後にいっそう長く身体を伸ばした深藍は、次の瞬間一気に崩れ落ちるようにして──消えた。

●終わりの刻
 深藍が消え去った。それは、待ち望んだ瞬間のようにも思えた。これまでに受けた痛手は決して小さなものでは無い。けれど深藍と向き合っていた者達は次々と身を翻す。
 黒紫の元へ。耐え続けてくれた仲間の為に。
「っ……待ちなさいよ!」
 それを追おうとした沙緑と桔黄の前に、二つの影が立ちはだかった。
「言いましたよね、突破させるわけにはいきません」
「……」
 真っ直ぐに見据えながら告げたつるぎと、ただ黙して立つティーザ。ほとんどの仲間が次のムカデ王の元へと向かった中で、二人は妖狐の撃退を優先とする事を選んだ。
 仲間の奮い立つ姿──特に諦めずに立ち上がった沙織の──はムカデ王に圧倒されていたつるぎに勇気を与えてくれた。
 より強くある為に戦いを夢見たティーザは静かにライフルを構えた。
 妨害に舌を打ち、応戦する事を選んだ二人の妖狐が扇で空を切る。
「さあ、行きますよ」
 ──つるぎの一声が、互いに力を放つ合図となった。

 ようやく。
 ようやく戦況をひっくり返せたのだと、誰ともなくそう思った。待ち焦がれたこの時は、多少の遠回りをしてしまったけれど確実に自分達で掴んだ時だ。
 妖狐達の援護が途切れた。当たり難かった攻撃も、数を重ねればムカデ王の身に傷を蓄積させる。抵抗されたとしても増えた癒し手が倒れさせまいと守る。
 繋げて、重ねて、繰り返して。ギリギリの所で耐えていた残る班の元にも自己判断で数人の援軍が駆け付けた。
 一体に向かう人数が増える程、直線的に重ならない位置取りが難しくなってゆく。やがてどうにか黒紫を倒した頃には攻め続けた者、体力の低かった者、攻撃に耐え続けた者の何人かが限界を迎え地に伏していたけれど。その仲間の代わりに立った者が──皆が、意志を受け継いだ。
「ボク達はまだ……諦めないっ!」
 未来の声が力強く響く。初めから今まで、諦めようと思った者は誰一人としていない。
 未都が与えた祝福を、ヴァイスリットが受け取った。傍にいた瑛二と一瞬だけ目を合わせ、二人同時に地面を蹴った。不死鳥の力と獣の力、紅色の巨体に二重の衝撃が駆け抜けて、吹き出した炎が舐めてゆく。
 それが、女王の最期。消え去ってゆく妃紅を見て美雪が覚えたのは安堵。
 途端にこちらへ駆け出してくれた仲間達の姿に、耐え続け、癒し続けた事がそう長くない先で報われるのだろうと思った。
 息が上がっても、全身が軋むような感覚に支配されていたとしても、それでも。
「……負けてやらん。私には生きる理由がある……」
 やがて猛攻の末にライフルを下ろしたティーザが、倒れ伏す妖狐の背中に告げてから振り向いた。早朝独特の香りを持つ冷えた風が吹き、熱を持った頬を撫でる。
 目を向けた先にも、そこからぐるりと見回したどこにも巨大な影は無い。
 そこにあったのは成すべき事を成し遂げた仲間達の姿だけ。だから目を細めたティーザは小さく、笑った。

●取り戻されし
 満身創痍──この状況にはその言葉がふさわしいとしみじみ思った。それでも伴うのは心地良さ。吸い込んだ朝の空気を、ようやく美味しいと感じる事が出来たから。
 深い傷を負い、意識の無い者もいる。無事ではあれど座り込んだまま、あるいは武器を投げ出し地面に転がったまま動く気力すら無い者もいる。
 けれど、誰も欠けてはいない。
「あ……連絡、どうしよう」
 やがて、誰ともなく呟いた。
 洞窟入口ではまだ沢山の仲間が戦っている筈だ。勝ったという事を伝えなければいけないだろうという話になり、比較的余力を残した者が向かう事にした。
「やれるだけの事はやりました。あとは他チームの勝利を信じましょう」
 つるぎの言葉に、残った者達は祈るような気持ちで仲間の背中を見送る。
 役割を果たした自分達、役割を果たそうと別の戦場で戦う仲間達、そして囚われている日本妖狐達。
 もう暫くの時が経ったなら皆で向き合い、手を取り合って笑う事が出来るだろうか。
 晴れやかな朝を迎えた、この場所で。
 それを、望まずにはいられなかった。


マスター:笠原獏 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知 的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:30人
作成日:2010/01/12
得票数:楽しい1  泣ける1  カッコいい37  怖すぎ2 
冒険結果:成功!
重傷者:栂野・在人(オレンジ仕掛けの狩人・b01361)  グローリア・フェン(アドリア海の陽・b03120)  天宮・泉水(天下無敵の役立たず・b13619)  黒木・幸(黒髭・b14562)  斎鹿・肇(信の剣閃・b29256)  九条院・晶(深紅の暁・b29572)  宵咲・華散(陰陽の蜘蛛・b32711)  新山・沙織(清めの音を叩きこめ・b35062)  ロイ・ベイロード(剣聖・b40959) 
死亡者:なし
   あなたが購入した「2、3、4人ピンナップ」あるいは「2、3、4バトルピンナップ」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 マスターより許可を得たピンナップ作品は、このページのトップに展示されます。
   シナリオの参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。