新成人２人、福井会場で暴れ逮捕　入場断られ市職員ともみ合い（1月10日午後6時40分）

式典会場への入場を断られ、警察官や福井市職員らともみ合う新成人＝１０日午後１時２０分ごろ、同市のフェニックス・プラザ

　福井市の成人式会場のフェニックス・プラザで警備に当たっていた同市職員に暴行を加えたとして、福井署は１０日、公務執行妨害の疑いで新成人の男２人を現行犯逮捕した。福井市では一昨年から２年連続で一部の新成人がアトラクションの進行を妨げたため、今年は警備態勢と対応を強化。会場入り口では、飲酒などを理由に入場を断られた新成人と市職員らがもみ合いとなる事態となった。

　逮捕されたのは、福井市光陽２丁目、解体業山根木正人容疑者（２０）＝いずれも自称＝と、同市足羽２丁目、無職伊藤友二容疑者（２０）。

　逮捕容疑は、山根木容疑者は同日午後０時半ごろ、会場の正面入り口付近で、市職員（４４）にパイロンなどを投げつけた疑い。伊藤容疑者は同日午後１時４０分ごろ、会場の正面入り口付近で市職員（４２）に体当たりなどをした疑い。

　福井署によると、会場で警戒警備中の署員がそれぞれ現行犯逮捕した。

　主催者の福井市は今年、一部の新成人の“暴走”を防ごうと、昨年より多い市職員約９０人、民間の警備員約２０人を会場に配置した。事前に新成人全員に送った案内には「成人式の運営の妨げになる行為に対しては法に基づき厳正に対処します」と明記し、飲酒や大声で騒ぎ立てるなどした新成人には、会場正面の外に設けた受け付けで入場を断る措置を取った。

　会場外では午後２時開始の式典の１時間半前ごろから、派手な羽織はかま姿の新成人１０数人が酒を飲んだり、看板を倒すなど騒ぎ出し、入場を断られた数人が市職員や警備員と押し合いになった。市の依頼で福井署員も待機し、すきを突いて入場しようとする新成人ともみ合いになる場面もあった。

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