プロ野球12球団の本拠地で初の太陽光発電を導入する広島市南区のマツダスタジアム(新広島市民球場)で、太陽電池パネルの設置工事が進んでいる。来年3月の広島東洋カープのオープン戦から稼働を始める。
南向きで高さ約30メートルの内野席の屋根に、パネルが並ぶ。1枚は縦1メートル、横1・3メートル。28枚で1セットを構成する。11月に着工し、4セットを設置した。オフシーズン中に計20セットを、約200メートルにわたって据える。事業費は約9千万円。
市の推定では、年間の発電電力量は10万4800キロワット時。ナイター照明にすべて使うとすると33試合分(1試合3・3時間)に当たるが、実際にはナイター照明のほか、空調設備などに使う。
球場全体の電力消費量に占める割合は約4・3%になり、二酸化炭素の年間排出量を約4・3%(約70トン)削減できる。
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【写真説明】銀色に輝く内野席の屋根に並ぶ太陽電池パネル
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