鳩山由紀夫首相は11日、東京・丸の内の書店「丸善・丸の内本店」を訪れ、経済書や思想書など計28冊を自費で購入した。記者団から経済書などが多かった理由を聞かれると「資本主義も新しいものが求められており、日本の風土にどう生かしていくか勉強したい」と語った。
編集工学者・松岡正剛氏らが企画した書店内の特別コーナーを訪れ、同氏の勧めを聞きながら約1時間かけて選んだ。購入したのは▽内田樹著「日本辺境論」▽デビッド・ハーベイ著「ネオリベラリズムとは何か」▽ロバート・ライシュ著「暴走する資本主義」▽佐藤優著「日本国家の神髄」▽トーマス・フリードマン著「フラット化する世界」など。
首相は「全部読むのはえらい話だ。1冊を5分間だけ読んでキーワードをつかむだけでも意味があると言われたが、5分掛ける28冊って結構大変だな」と苦笑いしていた。【山田夢留】
毎日新聞 2010年1月11日 19時43分(最終更新 1月12日 0時53分)