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・JR岩見沢駅の新駅舎オープン(07.06.25)
JR北海道は23日、JR岩見沢駅の新駅舎オープンセレモニーを開き、市民らが見守る中テープカットをして駅舎部分の完成を祝った。引き続き市が駅舎併設の複合施設の建設に入るが、旧駅舎火災後の6年半の駅業務を支えたプレハブの仮駅舎では「さよならイベント」として道教育大岩見沢校の学生らが壁画アートに取りかかり、29日から7月1日まで公開される。
同日午前9時、新駅舎オープンセレモニーが駅舎前で行われ、多くの市民に見守られながら関係者6人がテープカットし、開業を祝った。岩見沢市観光協会の協力で、百餅祭りのミニチュアうすを使って餅つきを行い、おしるこの配布に長い行列ができた。
岩見沢駅舎は平成12年12月10日未明、昭和8年に建設した木造建築の3代目駅舎が建物施設の老朽化などに伴う漏電が原因と見られる火災で全焼。これまでプレハブの仮駅舎で鉄道業務を行いながら新駅舎の建設を目指してきた。
新駅舎はJR北海道としては初めての全国公募による建築デザインコンペを実施。およそ6億円投入し、石炭輸送の交通拠点として栄えた岩見沢をイメージして、赤レンガを基調に駅前広場に面した南側の壁を古い線路を窓枠に全面ガラス張りにした特徴ある駅舎に生まれ変わった。
開業式典では、JR北海道の中島尚俊社長は、駅舎焼失時に地元高校生から贈られた携帯カイロで駅員が励まされたエピソードを紹介し、「新しい駅舎にふさわしいサービスに努めたい」とあいさつ。式典に岩見沢東高の3人の生徒も出席した。
また、渡辺孝一市長は「新しい駅舎をマチのシンボルとして、これからまちづくりが始まる。2期目工事や北側との自由通路完成へと、新しい21世紀のまちづくりに魂を吹き込みたい」と述べた。イニシャルレンガで市民参加の駅舎づくりを呼び掛けた岩見沢レンガプロジェクトの仁志方紀本部長は「海外を含め4777個のレンガにメッセージが寄せられた」と、市民レンガ完成へ決意を新たにした。
新駅舎ホールからはサッシに使われた古レール越しに駅前通りなどの街が見え、見学に訪れた市民から「新しい駅の完成には時間がかかったが、ずいぶんと立派できれいな駅になった」と喜ぶ声が聞かれた。
今後、道教育大の学生らが役目を終えたプレハブ駅舎を飾る「仮駅舎さよならアート」を制作し、29日から公開する。
JR岩見沢駅新駅舎。2階は全面ガラス張り
JR岩見沢駅新駅舎。改札口