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桜井翔 1・17未曾有の大震災を“体感”

「阪神・淡路大震災」を報じる95年1月17日付けの紙面を櫻井翔に手渡した神戸新聞・皆川広一東京支社長(右)とドラマに出演した高嶋政宏=東京・台場のフジテレビ
「阪神・淡路大震災」を報じる95年1月17日付けの紙面を櫻井翔に手渡した神戸新聞・皆川広一東京支社長(右)とドラマに出演した高嶋政宏=東京・台場のフジテレビ

 嵐の櫻井翔(27)が11日、都内で主演のフジテレビ・関西系特別ドラマ「阪神・淡路大震災から15年 神戸新聞の7日間〜命と向き合った被災記者たちの闘い〜」(16日、後9・00)の完成披露試写会を行った。被災者にレンズを向けることに悩みながらも震災を伝えた、神戸新聞社の実在カメラマンを熱演。櫻井自身も被災者の心の傷に触れるかもしれないという葛藤(かっとう)を乗り越えて、1・17と向き合ったことを明かした。

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 ニュースキャスターも務める櫻井だけに、この作品に携わったことは貴重な経験となったようだ。

 ドラマは、本社ビルが倒壊し、新聞休刊の危機に直面しながらも発行し続けるため奮闘した神戸新聞社員の様子を、インタビューや当時の映像を交えながら描く。櫻井は入社4年目のカメラマン・三津山を演じた。

 震災から今年で15年。「もしかしたら忘れてしまってる震災や、当時知ることのできなかった側面を知ってもらう機会になれば」と1・17を風化させないという使命を胸に秘めて撮影に臨んだ。クランクイン前には震災の資料リポート30枚を熟読。当時のニュース映像をまとめたDVDも観賞するなど、入念な“取材”を積み重ねた。

 一方で「震災のつめあとを掘り起こしてしまうのではないかという、怖さがありました」という被災者に対する思いもあった。自身が演じたカメラマンは震災時、被災者から罵声(ばせい)を浴びながらシャッターを押し続けた。伝えることとは何か?-。同じような葛藤が自らを襲った。

 「たくさんの方に震災を伝えた三津山さんを演じて、伝えるとは何か、前を向くとは何かを学びました」。未曾有の大震災を“体感”したことは、自身の成長にもつながったようだ。






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