ドーリングをウエスタン・ラリアートでなぎ倒し、初防衛を果たした小島(右)=静岡県・浜北総合体育館
「全日本」(11日、静岡県・浜北総合体育館)
3冠ヘビー級選手権が行われ、王者・小島聡が挑戦者のドーリングを下し、初防衛に成功した。
スパイラルボムを被弾し絶体絶命だったが、「10年以上オレを守ってくれた」という豪腕を連発し逆転勝ち。「誰でも大歓迎だ。危なっかしいチャンピオンかもしれないけど、のさばってやる」と、長期政権を誓った。
「王者として申し訳ない…」。昨年9月に高山善廣から約3年ぶりに王座奪取も、その後はインフルエンザで欠場するなど精彩を欠いた。今シリーズは左わき腹を負傷。39歳。状態維持に苦労するようになっている。
それでも、盟友と娘が力を与えてくれた。年明け、天山広吉から「応援している。頑張って」と激励された。3歳の娘と何度も2時間以上も公園で一緒に遊び「オレより元気でクタクタになる。だけど癒やしになる」と気力が沸いた。
新世代の突き上げはあるが、「追求すべきものはまだある」と譲る気はない。
(2010年1月11日)