川嶋氏(右)とともに解説席に座る長谷川=東京ビッグサイト
WBC世界バンタム級王者・長谷川穂積(29)=真正=が11日、1階級上の王者から“挑戦状”をたたきつけられた。この日、2度目の防衛に成功したWBA世界Sバンタム級王者のプーンサワット・クラティンデーンジム(29)=タイ=が、試合直後のリング上で「対戦を望んでいることは聞いている。喜んで受けて立つよ」と、テレビ放送の解説を行うリングサイドの長谷川に直接ラブコールを送った。
プーンサワット陣営のマネジャーも「日本で一番の選手だし、期日が合えば気持ち良くやりたい。日本でもOKだ。(長谷川陣営からの)アプローチを待っているよ」と対戦を歓迎。だが長谷川は「(プーンサワットは)まあまあ強かった」とあまり関心を示さず、「オレの中で(次戦の)方向性は決まっている。あとは会長に任せている」と明言した。
真正ジムの山下会長は「WBCとWBAの問題がある。WBCで一番防衛している王者だから、裏切るようなことはできない」と語り、WBA王者のプーンサワットとの対戦には消極的。2階級上のWBCフェザー級王座を第1ターゲットにし、交渉がまとまらなければ11度目の防衛に臨む方針のようだ。
(2010年1月11日)