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【格闘技】曙・浜組が相撲パワーで圧勝 KAI・ゾディアック組退ける2010年1月12日 紙面から
◇全日本プロレス「新春シリーズ最終戦」▽11日▽静岡県・浜北総合体育館▽観衆2300人 元力士コンビがマットで大暴れだ。アジアタッグ王座の防衛戦に臨んだ曙(40)、浜亮太(30)の王者組が、KAI(26)、ゾディアック(年齢非公表)組を自慢のパワーで圧倒。12分22秒、浜がゾディアックをリョウタハマーで叩きつけてV2を達成した。三冠ヘビー級選手権は王者・小島聡(39)が豪腕ラリアットでヒール軍団ブードゥー・マーダーズ(VM)の一員ジョー・ドーリング(27)を粉砕。初防衛に成功した。 リングがきしむ。挑戦者組が悲鳴を上げる。一体、この規格外のコンビをどのタッグチームが倒すのだろうか。210キロの曙、203キロの浜が自慢の体をフルにいかして2度目の防衛に成功した。2人の大男が開始からエンジン全開だ。元横綱の相撲仕込みのタックル。そしてデカ尻が自慢の浜のヒップアタックがゾディアックを襲う。早くも挑戦者組は相撲コンビの猛攻にフラフラ。攻め込まれる場面もあったが、コンビプレーもさえ渡る。ピンチを回避して最後は乗りに乗っている浜が必殺技リョウタハマーで試合を決めた。 昨年9月、頂点を目指してコンビを結成。アジアタッグ王座を奪取して初防衛にも成功。一躍、人気タッグチームに躍り出た。その活躍ぶりが認められて09年プロレス大賞最優秀タッグチーム賞を受賞。浜に至っては、新人賞もゲットして2冠に輝いた。 注目のV3戦は未定だが、曙は「武藤親方と真剣勝負がしたい」と、武藤、船木組が保持している世界タッグ王座挑戦に色気。浜も「どんどん新たなことに挑戦したい」と鼻息が荒い。最重量の相撲コンビが2010年も突っ走る。 (石川晴信)
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