ワタナベジム３５年目で初の男子王者

ファン・カルロス・サルガドに１２回ＴＫＯ勝ちし、世界王座を奪取した内山高志が両手を広げて雄叫びを上げる Photo By スポニチ

　【ＷＢＡ世界スーパーフェザー級タイトルマッチ】内山の所属するワタナベジムは女子ＷＢＣ世界ライトフライ級王者・富樫直美に続く男子初の世界王者。５日に還暦を迎えた渡辺均会長は「男子の世界王者がどうしても欲しかった。長かった」と安どの表情を浮かべた。

　現役引退後に２５歳で栃木・今市市（現日光市）にジムを開いたが、練習生が集まらず上京。勤めていた国鉄を辞め、８１年に東京・五反田にジムをオープンした。開設３５年目での悲願成就に「田舎の土地を手放したり、サラ金に手を出したこともあった。大変だったけど、好きだから辞めようと思ったことは一度もない」と言う。男子６度目の世界挑戦で、すべての苦労が報われた。

[ 2010年01月12日 ]