魁皇 歴代最多の807勝!千代の富士に並ぶ
豪栄道(左)を寄り切りで破り、幕内歴代トップタイとなった魁皇
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大相撲初場所2日目は11日、両国国技館で行われ、大関・魁皇(37=友綱部屋)が豪栄道(23=境川部屋)を下し、千代の富士(元横綱、現九重親方)に並ぶ歴代最多の幕内807勝目を挙げた。幕内最年長のベテランが若手のホープを力でねじふせ、健在ぶりを見せつけた。3日目は単独1位の記録を懸けて千代の富士の弟子、大関・千代大海(33=九重部屋)の挑戦を受ける。
【初場所二日目】
区切りの白星は魁皇らしく力強かった。3連敗中の豪栄道に対し立ち合いで素早く左を差し、右手を伸ばして得意の上手を引くと、3度の投げで相手の体勢を崩しながら力任せに寄り切った。
若貴、曙と同じ88年春場所の初土俵から22年。史上最多記録を更新中の幕内在位99場所で、積み重ねた白星は国民栄誉賞の千代の富士に並ぶ807勝となった。「(記録は)あまり意識していたわけではない。相撲を取るからには勝負に対しての欲がある」と淡々としていたが、「でもお客さんはそういう目で見ていたのかな。人生としてはいいと思う」と喜びをかみしめるように話した。
若い頃は一升瓶3本を一晩で飲み干す酒豪だったが、25歳の時に左股関節筋断裂の大ケガをして変わった。「“付き合いが悪いな”と言われ始めた。治療や朝の稽古を優先させてもらった」。最近は焼き肉も控え、自宅から通う東京場所では充子夫人が作る特製野菜ジュースを毎日飲んで体調管理に努めている。「常に体のケアを考えているから、ケガをしても続けられていると思う」。整体、ハリにマッサージ、馬肉など体にいいものは何でも試した。師匠の友綱親方(元関脇・魁輝)は「一生懸命に相撲一筋でやってきた結果。ケガの後のケアや周りの人が優しくしてくれたから。それに応えようとしたからだ」と弟子を称えた。
記録で並ばれた九重親方は「手応えある相手で持ち味を出した最高の相撲。今後、抜けない記録をつくってもらいたい」とエールを送った。きょう3日目の相手は、その九重親方の弟子・千代大海。「目の前の一番しか考えていない」と地道に土俵に上がり続ける男はいつもどおりに平常心で勝負に挑む。
≪豪栄道807勝目献上≫豪栄道が魁皇に寄り切られ、今年初黒星を喫した。低い体勢から相手の懐に飛び込んだが、警戒していた右上手をあっさり許し万事休す。ベテラン大関の怪力に踏ん張り切れず、土俵を割った。「もう少し我慢して頭を相手の胸につけていきたかった」とガックリ。幕内通算歴代1位に並ぶ807勝目を献上したことについては「何も考えてなかった」と話した。
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