岡山放送局

2010年1月11日 19時8分更新

無病息災願い てっちりこ祭り


「てっちりこ」と呼ばれるワラ細工で体をたたいて、子宝やこの1年間の無病息災を願う伝統の祭りが、11日岡山県鏡野町で行われました。

この祭りは、鏡野町の奥津羽田地区で、農家の跡継ぎが生まれるのを願って古くから受け継がれてきたお正月の伝統行事です。
「てっちりこ」は、長さがおよそ50センチほどの先端が丸く太くなったワラ細工で、これで腰やお尻などを軽くたたいてもらうと、子宝に恵まれ、1年間、無病息災に暮らせるとされています。
11日は、「てっちりこ」を手にした地域おこしグループの人たちが、とんど焼きにあわせて大勢の人が集まった温泉の駐車場で、「ことしも元気に暮らしてください」と声をかけながら、訪れた人たちの腰や肩を叩いて回りました。
なかには勉強がよくできるようにと、頭を叩いてもらう子どもの姿も見られました。
「てっちりこ」でおなかを叩いてもらった妊娠中の女性は、「安産で元気な子どもが産まれたらいいなと思います」と話していました。