「引きこもる能力」が高い男性
同時に、「引きこもる能力」も男性の方が高いように思います。
引きこもった人が何をやっているかというと、今ならPC、少し前はテレビゲーム、その前の時代がマンガでしょう。どれも圧倒的に男性ファン比率が高い娯楽です。そして、これらはどれも「引きこもって楽しめる」趣味ばかりです。
一方、女性が好きな「ショッピング」「おしゃれ」「ケーキの食べ歩き」などは引きこもっていては楽しめません。つまり、引きこもった状態を「そこそこ楽しくすごす」ための趣味が男性には多くあり、女性には少ないんです。言い換えれば「男性の引きこもり能力は、女性より圧倒的に高い」のです。
女性でも「人間関係も社会生活も苦手」な人はいるでしょうが、引きこもったとしても楽しく過ごせないので、「どっちもどっち」となり、そうなるとあえて引きこもる意味がない。男性とはちょっと事情が違います。
男女差の話とは違いますが、昔は引きこもりなんていなかったのではないでしょうか。鍵のかかる個室が確保されていた子どもは少ないでしょうし、子ども部屋にPCはもちろんテレビさえ置いていない。すると「引きこもる生活」が不可能、もしくはあまりに退屈になるので、物理的に「引きこもる」という選択肢がなくなりますよね。
「引きこもるかどうか」は、「引きこもらない日常のつらさ」と「引きこもる生活の快適度」の比較で決まります。男性は日常生活が女性よりつらく、引きこもる快適さの方は女性より高い、ということではないかと思います。
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