2009年11月24日(火)開催 第76回TBSラジオ&コミュニケーションズ番組審議会より
■番組審議
「安住紳一郎の日曜天国」
■出席者委員
・委員長
山野 勝
・委員
萩原 健太
野地 秩嘉
谷川 真理
高尾 佐姫子
(田中副委員長欠席)
(宮台委員欠席)
■局側出席者
・加藤 社長
・入江 取締役
・水野 番組審議会事務局長
・今井 プロデューサー
■委員の主な発言
★この番組は、私の大好きな番組の中でもかなり上位の番組です。私の友人にも、ご主人やお子さんと一緒に一家で楽しんで聞いている方がいらっしゃって、こんなにも番組のファンが広がっているのだと感心しました。
★安住さんのくそまじめさが表面に出ながら、どうしてこんなに面白いことが言えるのか、というのが魅力のひとつだと思います。
★これまで審議してきた番組の中で、一番インパクトがありました。特に、汗から塩を作るという話は非常に興味深く、そのライブ感を、安住さんが言葉巧みに話されていたのが、上手な描写で感心しました。「カレーの話」や「お出かけリサーチ」の家電の分解の話も面白くて、その日やっているイベントを紹介してもらえるのも非常にいいと思いました。
★日曜日の午前中の「まったりとした」「ボーッとしている」時間の中で、中澤さんの笑い声も非常に良かったと思います。2時間があっという間に過ぎてしまいました。
★やはりこれは人気番組だなと思ったのは、聞いている人の顔かたちが見える番組だと思いました。家族で聞けるし、複数で聞ける番組の中で、日曜向けで、どこのコーナーが良いとか悪いとかというよりも、何となく全体がいいのだろうという気がしました。
★リスナーのメッセージがとても面白い番組だから、もっといろいろなコーナーにいっぱい入れればいいのにと思いました。塩と汗の話のところでも、カレーの話のところでも、リスナーの声をもっと入れてもいいかなと思いました。
★とても面白かったです。局アナの方がメインでやっている番組ということになると、小島慶子さんの番組(キラ☆キラ)と、どうしても比較してしまいます。
小島さんが、アナウンサーなのにと思うような形で突然暴走し始めて、それがめちゃくちゃ面白いのとまったく真逆で、安住さんはプロとしての、アナウンサーとしての話術みたいなものから絶対に踏み出さない中で、めちゃくちゃ面白い。これは、小島さんと安住さんと、すごい武器をそれぞれ持っていらっしゃるなとつくづく感じました。僕の好みからすると、この安住さんの、絶対にアナウンサーというところから踏み出さない形でやるという方が、難易度が高そうな感じがして、聞きながらすごく感心してしまうというか、僕も一応ラジオで喋ったりすることもあるものですから、こういう芸風というのは並大抵のものではないなと感じました。
★ぼんやり聞いていると、「ここは笑うところ? どうなの?」という非常に微妙な線に踏み入る瞬間があるんですけれども、そこを中澤さんがすごくいいタイミングで笑って、「ここはいいんですよ」とさりげなくちゃんと示している感じで、もう3年ぐらいのコンビネーションなんでしょうけれども、なかなか巧みだなと感じました。
★今回の放送を聞いて、リスナーとの距離感みたいなものが結構クールだなと感じました。リアルタイムなやりとりみたいなことは取り入れずに、安住さんの自分の世界を保ちながら番組を作り上げていくという形の表れなのかなと、それなりに納得できました。
★「謝りたいこと」というこの日のテーマで寄せられたリスナーからの作品は、なかなかいい話が多かったです。安住さんが上手いからでしょうが、さすがに読み方によって違うんだなと思いました。
(TBS R&C番組審議会事務局)
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