新春恒例の愛媛かるた選手権大会(県かるた協会、愛媛新聞社主催)が11日、松山市北持田町の県生活文化センターであった。61回目で86選手がエントリー。年齢や段位で10クラスに分かれ、記憶力や反射神経を競う真剣勝負を繰り広げた。
県かるた協会の河添英樹会長が西条市在住だった西郷直樹永世名人を引き合いに「西郷さんは9日の名人位戦を大逆転で12連覇の偉業を達成した。名人のようなかるたが取れるよう検討を祈る」と激励。昨年の最高クラス優勝者の4段水谷一郎さん(44)=西予市=が「かるた道にのっとり正々堂々と勝負する」と選手宣誓した。
一対一の対戦でトーナメント方式。出場者らはまず、50枚の札の並び順を15分間で暗記。読み上げられる小倉百人一首に集中し、電光石火の瞬発力で札をはね飛ばしていた。