2010年01月07日
アローヘッド怖！
昨日の続きの四方山話ですが、とりあえず左掲図をご覧あれ。14：59：59の打刻の間に2919円から2932円まであっという間に駆け上がり（目で見えません（^^；）、1秒後の大引けは2920円。
引け成り注文を入れるところをただの成り行きで出しちゃったかな（笑）。
新高速システムの悲喜こもごも。
慣れるまでは皆さん注意してやりましょう。
2010年01月05日
新年のご挨拶＋アローヘッドの作った初富士？
ここを訪れてくださる皆様、
新年のご挨拶を申し上げます。
今年は波乱要因としてはやっぱり金利（市場参加者は筆者も含めみんな米国金融政策に対してcomplacentすぎるよね（＾＾；）とユーロ（ギリシャが引き金となったユーロ離脱国現出危機→崩壊懸念）だとおもいますが、確率の低いマイナーシナリオだし、概ね投資環境としては良好。皆さまにとり実り多き一年となりますように！頑張って稼ぎましょう！！
今年はもう少しまじめに更新したいなあとおもっております（単なる言い訳？）。
まあ正月ネタなので目出度いお題というか、現場にいた人たちからはシャレにならんと悲鳴が上がっていたのは今日のSMFG（三井住友フィナンシャルグループ）の日中の値動き。
新年1月4日から東証が高速の新システム（アローヘッド）へ移行したのはご存じの通り。なんでも大納会と大発会が前場で終わらなくなったのは、新システムに移行したのが後場まで取引があるときに使うシステムだけで、前場だけの日は別のシステムを実は動かしてたからだという信じられないようなお話がされてるんだけど、本当なのかな。昔を懐かしむ筆者としては、やっぱり大納会と大発会は午前中で終わってみんなで軽く一杯やって三々五々出払っていくというのが心象風景というか日本的「風情」になってるんだけどね（＾＾；。
さて四方山話はさておき、実際の三井住友の日中の動きが左掲図。
きれいな富士山とはいかないけどなかなかいい感じの図柄ではないだろうか。
後場があいてからあれよあれよの100円以上の上昇。で午後2時にはほとんどチャラまで急降下した。板見てた人はわかるとおもうけど、ほんとに目にも止まらぬ速さでビュンビュン約定されていった。
BASEL規制の実質延期にもかかわらず、SMFGがPOをやるであろうということは、北山社長の年末の発言などから、ほぼ確実視されており、あとは年初開けいつやるかに関心が集まっていた。今日のニュースでも8000億円やるとか、発表は明日だとかなにも決まってないとかいろんなニュースヘッドラインが流れてたよね。
増資発表を見込んで早い連中は昨年から、それなりにPOのアービトラージをやってきてる連中が今年に入ってゲームに参加していた（ようするにショートを振っていた）ことは下記のチャートをみても推測がつく。因みに12月に3000円近辺まで跳ねてるのはBASEL規制延期のニュースに反応したもの。
まあ左図をみればわかるようにこうしたショートポジションを積み増していた連中は上がれば売りに行ってたわけ。
ところが今日の後場になってジリジリとというよりもスルスルーっと急に上がり続けるのをみて気持ち悪くなって買い戻し（＝損切り）をしたい気持ちが湧いた。ところがここからが超高速アローヘッド板寄せのこわいところなんだけど、取引手法に誰も慣れていないところで、板がよく見えないため一体いくらで買い戻せるかわからないという事態になった。アローヘッドに成り行きで買い注文や売り注文をするリスクはみんなわかってるんだよね。でも指値してもあまりに早く動くので確実に買い戻すには成り行きで注文を入れるしかない。お互い疑心暗鬼の中で自分だけ確実に買い戻そうとするとみんなが成り行き買いをしてしまうという、いつものパターンが出現したわけ（＾＾；。
最後の絵は細かいけど1円単位でのVWAP=約定分布図。約定がビッドを売りたたいてついた価格なのか（青）、オファーをテイクして（つまり売り注文を買いに行って=赤）ついた値段なのかがわかる。こういうのすぐ絵になるのってすごいねえ（＾＾）。
見ての通り今日の高値近辺2740円あたりから上で結構オファーをテイクしている赤が多いのがわかるとおもう。VWAPの右側では総じて赤色のほうが多いのがわかるだろうか。まあ相場が強いときはこうなるんだけど、泣きながら買い戻した参加者が多いのかなあとおもってしまうね。
とはいえこのアローヘッドがつくった富士山、樹海（（ｃ）２ちゃんねる）に逝ったひとはまだいないとはおもうけど、偶然とはいえなかなか新春にふさわしい絵柄となりました（笑）。
ということで本年もよろしくお願いします。m(_ _)m
新年のご挨拶を申し上げます。
今年は波乱要因としてはやっぱり金利（市場参加者は筆者も含めみんな米国金融政策に対してcomplacentすぎるよね（＾＾；）とユーロ（ギリシャが引き金となったユーロ離脱国現出危機→崩壊懸念）だとおもいますが、確率の低いマイナーシナリオだし、概ね投資環境としては良好。皆さまにとり実り多き一年となりますように！頑張って稼ぎましょう！！
今年はもう少しまじめに更新したいなあとおもっております（単なる言い訳？）。
まあ正月ネタなので目出度いお題というか、現場にいた人たちからはシャレにならんと悲鳴が上がっていたのは今日のSMFG（三井住友フィナンシャルグループ）の日中の値動き。
新年1月4日から東証が高速の新システム（アローヘッド）へ移行したのはご存じの通り。なんでも大納会と大発会が前場で終わらなくなったのは、新システムに移行したのが後場まで取引があるときに使うシステムだけで、前場だけの日は別のシステムを実は動かしてたからだという信じられないようなお話がされてるんだけど、本当なのかな。昔を懐かしむ筆者としては、やっぱり大納会と大発会は午前中で終わってみんなで軽く一杯やって三々五々出払っていくというのが心象風景というか日本的「風情」になってるんだけどね（＾＾；。
さて四方山話はさておき、実際の三井住友の日中の動きが左掲図。
きれいな富士山とはいかないけどなかなかいい感じの図柄ではないだろうか。後場があいてからあれよあれよの100円以上の上昇。で午後2時にはほとんどチャラまで急降下した。板見てた人はわかるとおもうけど、ほんとに目にも止まらぬ速さでビュンビュン約定されていった。
BASEL規制の実質延期にもかかわらず、SMFGがPOをやるであろうということは、北山社長の年末の発言などから、ほぼ確実視されており、あとは年初開けいつやるかに関心が集まっていた。今日のニュースでも8000億円やるとか、発表は明日だとかなにも決まってないとかいろんなニュースヘッドラインが流れてたよね。
増資発表を見込んで早い連中は昨年から、それなりにPOのアービトラージをやってきてる連中が今年に入ってゲームに参加していた（ようするにショートを振っていた）ことは下記のチャートをみても推測がつく。因みに12月に3000円近辺まで跳ねてるのはBASEL規制延期のニュースに反応したもの。
まあ左図をみればわかるようにこうしたショートポジションを積み増していた連中は上がれば売りに行ってたわけ。ところが今日の後場になってジリジリとというよりもスルスルーっと急に上がり続けるのをみて気持ち悪くなって買い戻し（＝損切り）をしたい気持ちが湧いた。ところがここからが超高速アローヘッド板寄せのこわいところなんだけど、取引手法に誰も慣れていないところで、板がよく見えないため一体いくらで買い戻せるかわからないという事態になった。アローヘッドに成り行きで買い注文や売り注文をするリスクはみんなわかってるんだよね。でも指値してもあまりに早く動くので確実に買い戻すには成り行きで注文を入れるしかない。お互い疑心暗鬼の中で自分だけ確実に買い戻そうとするとみんなが成り行き買いをしてしまうという、いつものパターンが出現したわけ（＾＾；。
最後の絵は細かいけど1円単位でのVWAP=約定分布図。約定がビッドを売りたたいてついた価格なのか（青）、オファーをテイクして（つまり売り注文を買いに行って=赤）ついた値段なのかがわかる。こういうのすぐ絵になるのってすごいねえ（＾＾）。見ての通り今日の高値近辺2740円あたりから上で結構オファーをテイクしている赤が多いのがわかるとおもう。VWAPの右側では総じて赤色のほうが多いのがわかるだろうか。まあ相場が強いときはこうなるんだけど、泣きながら買い戻した参加者が多いのかなあとおもってしまうね。
とはいえこのアローヘッドがつくった富士山、樹海（（ｃ）２ちゃんねる）に逝ったひとはまだいないとはおもうけど、偶然とはいえなかなか新春にふさわしい絵柄となりました（笑）。
ということで本年もよろしくお願いします。m(_ _)m
2009年11月14日
徒然なるままに(abridged)
以下メモ書き。
同じ文脈で20年債のスワップスプレッド（国債利回りに上乗せされる銀行間(スワップ）金利との差額が下記。
そのヘッジ玉が市場をと歪めてたわけだけど、大量の１０/１０のswapのpayが出て急速に「正常化」。目いっぱい支払ってるのは日本はもう駄目＝日本売りポジションを取りにいったSorosだといわれているが、さて真相はどうやら。。。
(注）このマルチコーラブルのヘッジが株と債券の相関（株↓＝long end zone swap receive/長期金利低下、ただしカーブの形状やDurationが延びたときの保証金利水準にもよるので関係はもうすこしややこしいが）を図らずも産んでいるのはあながち嘘ではなさそう。あとはCTAやマクロの連中の株・債券スイッチングモデルの存在かな。