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鉄道廃止路線、10年で600キロ超す 高速無料化で拍車も

 2000年度から10年間に全国で廃止された鉄道は一部廃止を含め、30路線で計約635キロに上ることが5日、国土交通省のまとめで分かった。大半はローカル線で、東海道新幹線東京―新大阪間を上回る鉄道が消えた計算。乗客減による赤字が原因で、政府の高速道路無料化が実現すれば、廃止がさらに増える可能性もある。

 過疎化に加え、燃料費高騰や車両・施設の老朽化で地方の鉄道会社の経営は悪化。00年3月、地元合意なしに廃止できる規制緩和がされ「ハードルが下がった」(国交省)ことも一因とみられる。「足」を失い暮らしに影響が出る地域への対策も大きな課題だ。

 廃止された鉄道や路面電車30路線(貨物路線を除く)のうち6路線は、旧国鉄再建のためバスに切り替え対象となった路線を第三セクターなどで継承した。神岡鉄道(岐阜、富山)や三木鉄道(兵庫)などで、廃止距離は全体の約半分を占め、維持の難しさを示した。〔共同〕 (09:50)

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