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文部科学省が、「英語を使える日本人」を教育目標の一つとして掲げ、「小学校からの英語授業」も検討が進んでいる今、児童の英語教育熱は大いに高まっている。いったい何歳から英語を習わせればいいのか。これは子どもを持つ人はもちろん、教育や語学に関心を抱く人ならば気になるところだろう。ORICON STYLE では、『子どもに英語を習わせたい年齢』をリサーチした。
「合計」を始め、男子中高生を除く全ての性別/世代別で第1位になったのが「3歳」。「合計」で【22.6%】を獲得して、他の年齢に差をつけた。一般市民の感覚は、文部科学省の先を行っているようだ。
第2位が「5歳」、第3位が「0歳」で、6歳以下を回答としてあげた人は、実に計【65.8%】に及んだ。これは相当な数字だ。しかし、乳幼児の脳が語学の習得に向いているのはまぎれもない事実。理屈で教わるのではなく、音が直接脳の神経回路にインプットされるので、ネイティヴな発音にも強くなる。何だか幼児向け英語スクールの宣伝を書いているみたいだけど、本当のことらしい。英語教育の低年齢化はこれからも強まりそうだ。
男女別に見てみよう。全体としては大きな違いはないのだが、5歳か6歳かで差が出る。女性は5歳の支持が高く、男性は6歳の支持が高い。男は就学同時派と言えるし、女性は就学前派と言える。やはり、女性の方が準備おさおさ怠りないとみえる。
男性は「13歳以上」と答えた人が結構いたのも特徴。30代では10人に1人だ。これは案外「俺は中学からだったが、ちゃんと通じてるぞ」という自信が裏づけになっているのかも。
また、今の世界では、ネイティヴにこだわらない、各国訛りの英語も英語として認めようという動きが出てきている。どうしてもRとLが区別できないジャパニーズイングリッシュも、堂々と使えるようになるわけだ。そこまで考えて、「英語は後からでもいい、まず日本語をしっかり学べ」と主張してるとしたら、見識だ。
世代別では、男女とも20代が低年齢志向のピークのようだ。逆に40代になるとちょっと冷める。中高生では男女の差が出ており、女子の方が低年齢からを支持する。やはり、女性の方が準備がいい傾向がある。
ただ、こうした低年齢化も、学歴競争的にヒートアップしていくとすると、ちょっぴり不安を感じる。せっかく英語は中学生に主要5教科で一番好かれる科目なのだから(B社調査)。児童英語の先生方は、子どもの未来を信じて、のびのびと教えてほしい。他者と比べてダメを出すのではなく、成長をほめてやれる教育であってほしい。児童英語教育が、子どもたちに幸せを運ぶものであることを祈りたい。
○<英語を学びたい>
■Oricon English
■英語を身に付けたい人たちの為の特集コーナー
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