沖縄放送局

2010年1月11日 21時6分更新

ひき逃げ容疑のこう留認める

沖縄県読谷村で(よみたんそん)男性をひき逃げして死亡させたとして逮捕されたアメリカ兵について、裁判所は、こう留を認めない異例の決定をしましたが、検察庁が、不服を申し立てた結果、こう留が認められました。

去年11月、沖縄県読谷村で、近くに住む外間政和さん(当時66歳)が(ほかま・まさかず)ひき逃げされ死亡した事件で、警察は、今月8日、自動車運転過失致死の罪で起訴されている沖縄のアメリカ陸軍基地、トリイステーション所属のクライド・ガン2等軍曹(27歳)を、ひき逃げの疑いで逮捕しました。

警察は、ガン2等軍曹の身柄を那覇地方検察庁に送り、検察庁が、こう留を認めるよう那覇地方裁判所に求めていました。

これについて裁判所は、11日午前、こう留を認めない異例の決定をしましたが、検察庁が不服を申し立てた結果、こう留が認められました。

ガン2等軍曹は、警察の調べに対し、弁護士の立ち会いがなければ話せないとして、ひき逃げの容疑について、何も供述していないということです。

また、弁護士によりますと、アメリカ軍は、保釈を求める準備をしていて、認められた場合、軍として取り調べに出頭させることを約束し、必要に応じて身柄を拘束する意向を示しているということです。