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　ノルディックスキー・ジャンプのＨＢＣ杯競技会は１１日、札幌市の大倉山ジャンプ競技場（ＨＳ１３４メートル、Ｋ点１２０メートル）で行われ、伊東大貴（雪印）が初優勝した。国内唯一のトーナメント方式による大会で、予選を２位で通過した伊東は順当に勝ち上がり、４人で争う決勝で国内大会２連勝と好調の葛西紀明（土屋ホーム）らを抑えた。葛西が２位に入ったほか、岡部孝信（雪印）が３位、竹内択（北野建設）は４位だった。伊東らは１６、１７日に同競技場で行われるワールドカップ（Ｗ杯）札幌大会に出場する。女子は渡瀬あゆみ（神戸クリニック）が初優勝した。　

　○…Ｗ杯から帰国後、国内大会で２戦連続の２位だった伊東が初優勝を飾った。勝ち抜き方式の大会で、４選手による決勝は前日まで連勝中だった葛西もいたが、この日、予選でバッケンレコードタイとなる１４５メートルを飛んだ葛西らを抑えて優勝し、「まさか勝てるとは」と喜んだ。決勝はアプローチに雪が積もる悪条件となったが、「風をつかむことができた」と唯一のＫ点越え。Ｗ杯札幌大会を５日後に控え、「どんな条件でも自分のジャンプをしたい」と意気込んだ。