特集古いWindows OSのセキュリティ対策:Windows 98やMeをこのまま使い続けるべきではない理由 (2/2)2007年07月10日 08時00分 更新
とは言うものの、Windows 98/98SE/Meが稼働しているPCの多くは、数年前のマシンであり、ハードウェアの性能上、Windows XP/Vistaのインストールが事実上不可能であることが多い。Windows XP/Vistaへの更新にはハードウェアの買い替えが不可欠になり、そのため「即更新」というわけにはいかないケースも少なくないだろう。 そこで次に、Windows 98/98SE/MeユーザーがWindows XP/Vistaに更新するまでの一時的な対策として、今すぐ行うべき事項を紹介する。 「一時的な対策」だけでもすぐに実施をここで紹介する2つの対策は、あくまでWindows XP/Vistaに更新するまでの暫定的な対策に過ぎないが、ぜひ両方を実行してほしい。また、以下の対策を講じたとしても「100%安全」ではないことを認識し、一刻も早くWindows XP/Vistaに更新する準備を進めよう。 1)ウイルス検知ソフトウェアの導入 現時点でWindows 98/98SE/Meで使用可能なウイルス検知ソフトとしては以下のような製品がある。 当然ではあるが、単にウイルス対策ソフトをインストールするだけでなく、検出エンジンおよびパターンファイルを常に最新の状態に保つことを忘れてはならない。上記製品のうち、Windows 98/98SE/Meへの対応終了時期が未定のものについても、近い将来、対応が終了することが予想される。適宜各メーカーの提供する情報を確認しよう。 また、ウイルス対策ソフトのWindows 98/98SE/Meへの対応が終了するときこそWindows 98/98SE/Meの「使用期限」と考えるほうがいい。遅くともそれまでにWindowsXP/Vistaに更新するのが望ましいだろう。 2)ブロードバンドルータの導入 手元のPCを、ネットワークケーブルで直接、ADSLモデムや光ファイバの回線終端装置に接続するといった形態だろうか? その場合は間にブロードバンドルータをはさみ、インターネットに直接PCを接続する状態をやめるべきだ。 一般にブロードバンドルータには、標準でNAT(アドレス変換)機能が搭載されている。NAT機能を利用すると、結果的にファイアウォールを導入したのと同様に、外部からPCへのアクセスが制限される。 一刻も早くXP/Vistaへの移行を繰り返しになるが、上記の「対策」はあくまで、手元のマシンをWindows XP/Vistaに移行させるまでの一時的な対策に過ぎない。残念ながら、上記の対策を施してもボットやウイルスへの感染を完全に防ぐことはできないのだ。 Windows 98/98SE/Meを使い続けることが、自らを危険にさらすだけでなく、ほかのインターネットユーザーに迷惑を与える可能性もあるということを認識し、ぜひ、Windows XP/Vistaへの更新を一刻も早く検討してほしい。 関連記事関連リンク[山賀正人,ITmedia] Copyright© 2010 ITmedia, Inc. All Rights Reserved. アクセストップ10エンタープライズ・ピックアップ
世界で勝つ 強い日本企業のつくり方:国産ICTは極めてハイレベルだ
世界で勝つ 強い日本企業のつくり方:グローバルクラウドに潜む法的課題
ドジっ娘リーダー奮闘記:華麗なる信頼関係
不正事件に学ぶ社内セキュリティの強化策:LAN上のメールをすべて収集していた社員
賢者の意志決定:誰も教えてくれないiPhoneの秘密とiPhoneアプリ販売の現実 エンタープライズ インフォメーション |