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日高敏隆氏が死去
動物行動学草分け、京大名誉教授
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死去した日高敏隆氏(京都大名誉教授、動物行動学) |
日本の動物行動学の草分けで、滋賀県立大初代学長、総合地球環境学研究所初代所長を務めた京都大名誉教授の日高敏隆(ひだか・としたか)氏が14日午前9時46分、肺がんのため死去した。79歳。東京都出身。自宅は公表していない。葬儀・告別式は近親者で済ませた。喪主は妻喜久子(きくこ)さん。お別れ会の日時、場所は未定。
東京大で動物学を学び、1952年に卒業。岩波書店に勤めながら研究し、東京農工大教授を経て75年から京大理学部教授。95年から2001年まで滋賀県立大学長。総合地球環境学研究所長や京都精華大客員教授を歴任した。
動物と人間の行動を生理学、行動学、社会学を包括して研究し、昆虫の性フェロモンの機能、チョウの飛ぶ道と環境、琵琶湖での魚の水空間利用など多くの成果をあげた。動物行動学から見た環境論や教育論、ファッション論など、さまざまな分野で活躍した。
82年に日本動物行動学会を設立し、初代会長に就任。研究の集大成として08年に「日高敏隆選集」が発行された。ノーベル賞学者コンラート・ローレンツ氏(オーストリア)の「ソロモンの指環」、リチャード・ドーキンス氏(英国)の「利己的な遺伝子」など翻訳も多数。「チョウはなぜ飛ぶか」「春の数えかた」などの入門書やエッセーを執筆した。
2000年に南方熊楠賞、京都新聞大賞文化学術賞、08年に瑞宝重光章。01年に京都市青少年科学センター所長に就任。ソフィア京都新聞文化会議のメンバー。98年から本紙「天眼」を執筆した。
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