お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光(44)が20年越しの夢を実らせ、長編映画の監督としてデビューすることが10日、分かった。自ら脚本を手掛けるコメディー映画で、早ければ年内の完成を目指す。妻で所属事務所「タイタン」の社長でもある太田光代氏(45)が代表を務める映画製作会社を今月20日に設立。二人三脚でのバックアップ体制も整った。お笑い界の先輩・北野武(62)を敬愛する太田が、満を持して映画界に乗りこむ。
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先駆者となった北野武をはじめ、最近では松本人志(46)らお笑い芸人が次々に映画監督デビューするなか、インターネット調査で「映画監督に挑戦してほしい芸人」1位に輝いた太田が、ついに長編映画監督に挑む。
大変な読書家として知られ、日大芸術学部の演劇学科出身(中退)の太田は、数々の著書を出版するなど、“脚本力”には定評がある。10日、兵庫・西宮市内でイベントを行った光代夫人は「出会ったころ(1989年)からコメディー映画を撮ることが目標だと言っていた」と証言。足掛け20年以上の夢を実現させることになった。
太田は昨年からコメディー作品を執筆中。本来は昨年中に脚本を完成させる予定だったが、いまだ未完成。「急がないといけないけど、それをいうと旦那が怖がる。今年、たまに言ってみます」(光代夫人)と多忙な夫を気遣いつつ、年内のクランクインを目指す。
気になる内容について「本人は納得するまで脚本を見せない」と社長である光代夫人にも秘密主義。それだけ“監督デビュー作”へのこだわりが強い。太田は1991年公開のオムニバス映画「バカヤロー!4」の第一話「泊ったら最後」の監督を手掛けているが、長編映画は初めて。
20日には光代夫人が代表を務める映画製作会社を設立すると明かし、「(映画製作会社を)立ち上げることで、脚本を仕上げなきゃとプレッシャーになってしまうかも」と笑顔。映画は今年末か来春の完成を目指すという。
26歳で太田と結婚。その3年後の1993年には所属事務所「タイタン」を設立し、愛する夫を支えてきた光代夫人。コメディー映画という夢実現のため、今回も全力でサポートする。