2010年01月11日

新年のご挨拶と「小沢問題」を語る

新年のご挨拶と「小沢問題」を語る

午後5時半より下記で生中継を行います。5時半〜6時

http://www.stickam.jp/profile/setohiroyuki

※ 現在、暫く利用していなかったために調整中です。時間までには間に合うとは思いますが、駄目な場合はユーチューブにUPさせて頂きます。尚、上手くいかない場合も想定し、小沢氏の韓国における発言については文章で書いておきました。


 
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    「騎馬民族国家」論を排す

 小沢一郎民主党幹事長が「たぶんこれが歴史的事実であろうと思っております」などと、韓国の大学で述べた「騎馬民族国家」論を厳しく批判する。

 この小沢氏が韓国の大学において、日本では決して見せないほどの笑顔で語ったトンデモ学説について、今日はこれを厳しく糾弾しなければと思っています。

 この学説を唱えたのは東京大学の名誉教授・江上波夫氏で、「騎馬民族国家ー日本古代史へのアプローチ」と題した研究書を世に出していますが、昭和28年に日本の天皇家は騎馬民族の末裔であり、騎馬民族によって日本は征服されて出来た国家であると発表しました。

 私もこのような説があることは知っていましたが、余りにも馬鹿げたことなので、読んで見る気にもなれなかったのですが、小沢氏がそれだけ高く評価して信じているものであればと思い、今回目を通すことになりました。

 このような古代史に関する学術論文的なものは、非常に難解である程度の知識を持つ人ならば、すぐにも理解出来るでしょうが、普通の人にはそう簡単には理解できない部分もあります。

 「まえがき」の中で著者(江上波夫)は次のように書いている。

 私はユーラシアに於ける農耕民族の歴史的諸類型と騎馬民族の歴史的諸類型を集成し、ユーラシアの農耕民族と騎馬民族の歴史の仮設的全体像の作成を試みてきたのである。

 そうして、この両種の仮設的全体像と古代日本の歴史を比較検討した結果、農耕民族の歴史的類型は弥生時代から古墳時代前期の日本には極めてよく即応するが、古墳時代後期(応神朝以後の大化前代)には、本質的に本質的には合致しない。

 一方後者は騎馬民族の歴史的類型ー征服王朝のそれにすこぶるよく照応することを知ったのである。

 すなわちその比較研究による結果は、古代日本の歴史は騎馬民族型、とくに征服王朝型を示したのである。私が「騎馬民族日本征服論」を提唱した。「古代史の具体的諸現象と、騎馬民族のそれと対比して、そこに無数に類似点や、共通の現象の見出されることを明らかにし、これはどうしても古代日本の歴史の主役そのものが、騎馬民族、とくに征服王朝のそれであったとしなければ理解のしようがないのではないかということを示したのである。

 また、次のような文章も見られます。

 弥生式いらい農耕民の天地であった日本に、もし大陸から朝鮮半島を経て、日本の征服に乗り出した、いわゆる天神族なる騎馬民族の到来と建国がなかったならば上述したような現象の少なくとも大部分はおこりえなかったと解されるからである。(同書322項)

 これ以上の長い引用は意味がないと思うので、私の感想などを述べることにします。先ずこの江上教授自身が述べているように、これは仮設に過ぎない。

 歴史的事実を検証したものではなく、頭の中で一つの推測を立てて、それを都合良く補強していっただけのモノです。それは確かに共通した類型の比較検討をしているが、それ以上存在する相違点に関する検証は何一つなし得ていない。

 AとBにはこれだけの共通点が見られるから、これは過去を辿れば同根ではないか。そのように説明してあるが、AとBにはこれだけの相違点があるので、これはそのようには考えられないーという説明がなされてはいない。

 ただこの江上教授の労苦を私は全て否定する気はありません。騎馬民族が日本を征服したか?という文言を見ると、すぐに武力で制圧したかのような印象をうけますが、そのようなことを主張する著ではありません。

 しかし、今日この征服という文言から我々が感じる意味合いは、文字通り武力を伴った征服でしょう。左翼が反天皇を叫ぶのは、天皇によって国民が支配されているなどと考えるからです。

 だから天皇制打倒!などと言って今度は自分たちの支配権力を打ち立てようなどと企てています。

 「江上先生の説では、朝鮮半島南部、今の韓国にあたりますが、この地域の権力者が海を渡って九州にたどり着き…今の奈良県に入って奈良盆地で政権を樹立した。それが日本の神話で語られております。神武天皇の東征という、初代の天皇がそうであります」(小沢一郎)

 この小沢氏の言葉にはそのようなニュアンスが隠されているように思えてなりません。又、騎馬民族が朝鮮民族とイコールでないことは確実です。

 そもそもこの著の中には騎馬民族の定義が見当たりません。あるのは、この紹介した「まえがき」部分の農耕型民族と騎馬民族の対比に過ぎません。

 農耕民族以外は全て騎馬民族というのは、余りにも乱暴すぎます。この騎馬民族とは狩猟民族なのか、或いは放牧騎馬民族なのかも定かではない。その半分半分の特徴を持った民族もあったかもしれません。

 まとめることにしましょう。

 征服などという言葉は日本の歴史には似合わないし、そのような征服という過程がなかったことが、日本の国家体制と他国との大きな違いです。

 日本民族が古代において朝鮮民族に征服されたなどというのは、これはいかがわしい限りの怪しい学説に過ぎない。影響を受けたという事くらいまでは同意しても、それを上手に同化して自らの文化としたのが、我々の誇りある日本人の祖先達であった。

 影響が強かったので、それを受けたから、それを征服だなどとにわかに即断すべきではなく、それ故にこのような説は受け入れられなかったのです。

 それを固く信じる小沢一郎という人物が、今の日本国の最高権力者として振るまい、そこに民主党の多くの政治家が馳せ参じる。こんな日本はもう民主主義による議会選挙などでは再生出来ない。

 平成維新による日本の出直しこそが、唯一の手段となることを自覚する人が今急速に増えつつあるのではないでしょうか。


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Posted by the_radical_right at 15:29│Comments(18)TrackBack(0)この記事をクリップ!

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この記事へのコメント
江上波夫氏の「騎馬民族国家」論のような妄想は「厳選!韓国情報」に一杯出てきます。唖然とするより、あほか!の方が近い妄想で埋め尽くされ、問題にするのも馬鹿らしくなります。知らない方は、一度ご覧になれば、大笑い、間違いなしです。
Posted by 正論の瀬戸氏 at 2010年01月11日 15:38
せとさん
私を殺さないでしょ
Posted by 殺さないで at 2010年01月11日 15:43
「国民が知らない反日の実態」が表示されない件。
Posted by 反日に邪魔される日本 at 2010年01月11日 15:43
一方、上海派遣軍の司令官であった朝香宮鳩彦王(当時、陸軍中将)については訴追されなかった。これは朝香宮が皇族であり、天皇をはじめ皇族の戦争犯罪を問わないというアメリカの方針に基づいている。
中支那方面軍
# 第16師団 - 師団長:陸軍中将 中島今朝吾
憲兵司令官在任時、宇垣一成大将が組閣の大命を受け参内途中の車を多摩川六郷橋で停め、宇垣を脅迫して組閣を妨害した。第16師団長として南京攻略戦に参加した時の日記に捕虜を日本刀の試し斬りに使ったこと、捕虜を一ヶ所にまとめて銃殺した記述があり、南京事件における中国兵捕虜の違法処刑が事実であることを証明する重要な証拠の1つとされる。
田中正明田中の主張は水間政憲が保守系雑誌で、松尾一郎がインターネットなどで引き継いでいる。田中は、1966年(昭和41年)9月に岸信介元首相の名代として5名の日本人台湾使節団の一人として、蒋介石と面談した。

帰国後の松井は、栄養失調から風邪をこじらせ、軽い肺炎を起こした。敗戦までの間、松井は仏門に励み、朝昼の二回、近くの観音堂に参拝するのが日課だった。
Posted by 読んで at 2010年01月11日 15:45
>Posted by 殺さないで at 2010年01月11日 15:43

また、おかしい工作員が湧いとる。
Posted by 早く祖国へ帰れ at 2010年01月11日 15:45
1945年8月15日、松井は終戦の玉音放送を熱海の自宅で聞いた。10月19日、松井は戦犯指定を受けたが、この時肺炎を患い、病床にあった。松井の個人通訳を務めていた、岡田尚は松井の巣鴨出頭を遅らせようと、松井とも親交のあった岩波文庫の岩波茂雄社長に頼み、岩波と親しい間柄であるGHQの派遣医師である武見太郎に松井の診断書を書かせてもらい、巣鴨出頭を1946年3月5日まで延期させることに成功している。この間松井は、死後に備えて「支那事変日誌抜粋」と「我等の興亜理念にその運動」を書き上げている。
長野県下伊那郡喬木村出身。松井石根の元私設秘書。南信時事新聞・元編集長。拓殖大学講師。日本アラブ協会常任理事。晩年には南京大虐殺の存在に否定的な立場からの発言を活発に行った。

田中の主張は水間政憲が保守系雑誌で、松尾一郎がインターネットなどで引き継いでいる。

博士の戯言
こうした小稿を記せば、ブログの表示障害
Posted by よんで at 2010年01月11日 15:45
帰れないのよ
Posted by 祖国は瀬戸さんのサイト at 2010年01月11日 15:47
瀬戸さんは他の右翼に比べたら偉いと思うよ。
自分が犠牲になっているもんね。
可愛げがあっていいよ。
Posted by 可愛いのは私も同じ at 2010年01月11日 15:52
>Posted by 殺さないで at 2010年01月11日 15:43
>Posted by 読んで at 2010年01月11日 15:45
>Posted by よんで at 2010年01月11日 15:45
>Posted by 祖国は瀬戸さんのサイト at 2010年01月11日 15:47

拍手のクリックすら、しない奴。
Posted by 一般人 at 2010年01月11日 15:55
歴史は事実でも捏造でも声の大きな方の勝ち
証拠の出来がいいか悪いかは、物語の出来の話
これが基本認識
Posted by 白銀正男 at 2010年01月11日 15:56
大陸民族は馬をならす方法の一つとして、
雄馬を去勢することが多いが、
日本列島では、雄馬を去勢する習慣がなかった。

馬を取り扱う文化がまったく異なるとことは、
騎馬民族説が間違っている重要な証拠の一つだそうです。
Posted by マタンゴ at 2010年01月11日 16:01
拍手のクリックって何か知らないんだもん!
瀬戸さん、私は違う立場だけど、野菜作り頑張ってね。
体を大事に奥様も大切にしてね。
夫は死んでしまいました。
Posted by 消していいよ at 2010年01月11日 16:07
【主張】外国人参政権 自民は反対姿勢を明確に
(あした)引用
Posted by 私も そう思う at 2010年01月11日 16:12
「博士の独り言・闘魂編」の富士は、いつ見ても、こころ癒される。
Posted by 日本っていいな at 2010年01月11日 16:14
>Posted by よんで at 2010年01月11日 15:45
>博士の戯言

はくしのたわごとって、なんだ?

Posted by カラッポ工作員かい at 2010年01月11日 16:20
江上波夫の著書は出鱈目が過ぎます。
発禁本か焚書処分が妥当でしょう。
Posted by 國民 at 2010年01月11日 16:34
反小沢デモをやって頂けませんか?
Posted by ヴォルカノ at 2010年01月11日 17:44
1月10日

台湾が今の立場を取る限り我が国が支援する義務はない。 そして、介入する価値がない。
http://awfuljapan.livedoor.biz/archives/51386578.html

フリーターやニートが老後に生活保護を受けることになった場合、17兆〜19兆円の生活保護費が発生する
http://sbietc.blog43.fc2.com/blog-entry-927.html

派遣村住民「受け取ったお金をどう使おうと俺の勝手だろう、この先返そうが返すまいが!」
http://awfuljapan.livedoor.biz/archives/51387277.html

30代正社員が切られまくる時代がやってくるぞー
http://mootoko.blog.shinobi.jp/Entry/2801/

耕作放棄地を増大させる減反政策は、「食糧自給力」を低下させた。
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/0148a2d2997d2d844c60fdbdebe9c667

グローバル化と日本人
http://darknessofasia.blogspot.com/2010/01/blog-post_09.html
Posted by あああああの忘備録 at 2010年01月11日 17:46

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