January 07, 2010

プロレスリング…アメリカでの人気、日本での衰退

一大ムーブメントとなったハルク・ホーガンのTNA入り。
親会社パンダエネジーとの直接契約でどうやらホーガンは
もの凄い巨額の金をTNAに投資させることに成功した気配がある。

連鎖反応は早かった。ホーガンと並ぶアメリカンプロレスの名横綱
リック・フレアーも「WWEの敵になりたくない」と言いながらTNA入り。

ホーガン自身は「黒のホーガン」での登場。
そしていつの間にかショーン・ウォルトマン(シックスパック、Xパック)
がメキシコのAAAから戻り、スコット・ホール、ケビン・ナッシュなど
WCW最盛期だった頃のNWOのメンバーたちが中心人物となろうとしている。

面白いのはここで素直にかつての仲間たちが手を組むという展開にならず
「ひねった形」になったことである。

「ホーガンは、過去の関係は現在の仕事に関与しない」

これによってホールとウォルトマンの軍団入りがすんなりいかなくなった。
果たしてホーガン&ナッシュとホール&ウォルトマンは対抗勢力として
敵対していくのか、それともホーガンにじらされながらも全員団結するのか。

先が読めない。素晴らしいではないか。

ホーガンのTNA入りはいきなり視聴率の新記録という形になって結果を出した。
1/4の平均視聴者数は220万人を記録し、瞬間最高では290万人に達していたという。

で、WWEが負けたかというととんでもない。ブレット・ハートを担ぎ出し
TNAの倍以上の視聴率をもぎとって見せた。

アメリカでのプロレス人気はまたしても黄金時代にさしかかろうと
している。

私自身のことを考えれば
このうねり…いまさら航空会社を辞めてのプロレスマスコミ界への完全復活
ということは考えられないが、自分自身をもっとプロレスの方にシフト
していくのはアリと考え出した。

同じ日…時差こそあったが同日に日本では新日本プロレスの
東京ドーム大会が行われた。

レスリングのアクションからしたらドーム大会の方が
数段上をいったものだったろうし、大会の規模自体は
日本がスーパービッグな大会で、アメリカの二団体は
毎週行っている規模の普通の大会だった。

しかし「うねり」ということに関してはアメリカの両団体
の方が日本の数段上。

プロレスリングのビジネス自体、次元が違いすぎる。

新日本とノアの対抗戦。なんで偶数に試合数なのか。
なんで2勝2敗なのか。さらに言ってしまえば
なんで誰もが結果を予想できるのか。

ケツが丸見えのものなんか栄えるわけがない。

なんでいまだに「いってこい」しか出来ないのか。

逆に言ったら、今回、仮にノアの全勝だったら最高だったろう。
なぜならば、それが最も「とんでもない結果」だからである。
その次にインパクトがあるとしたら新日本の全勝だが、
ホームチームの勝ちというのは面白くない。

とんでもない結果の次の展開は予想が出来なくなる。
でも日本のプロレス団体の首脳が単純な足し算や引き算しか
出来ないレベルなら、またまた見るものに見破られてしまう。

「ここでこっちが勝ったから、ここでお返し」
なんていうのはウンザリである。

なぜ1つ取ったら1つ、2つ取ったら2つといった物々交換
しか出来ないのか。アホらしいもいいとこである。
そんなことよりもっと変化球を使い
「借りなんかどうでもいいじゃないか」という柔軟な頭を
持たなければK-1やMMAに主導権をもっていかれた
日本のプロレス業界は生き返ることはないと
断言できる。

プロレスという商売は夢の世界でなければならない。
イメージビジネスである。

誰が動けるとか、どんな技を出したとか、
そんなことは二次的三次的なことだ。

ホーガンやブレット・ハートは一切受け身を取らず
もの凄いインパクトを残した。

厳密に言えばヒットマンはビンスに急所蹴りを喰らい
受け身を取ったのだが、あくまでもホストであり
選手ではなかった。

アントニオ猪木という人は受け身を取らずに何年輝き続け、そして
メシを食っているのか。

ホーガン、猪木、ヒットマンは受け身を取らなくても
中邑、杉浦、棚橋、丸藤らの数段上をいっているというか次元が違う。

断っておくが、これは中邑、杉浦、棚橋、丸藤らが悪いのではない。
彼らは素晴らしい試合をして彼らの任務を立派にはたした。

ここで私が何を言いたいか…

ズバリ言ってしまえば新日本とノアの首脳たちはボンクラだと
言わせていただく。

まあ良く考えれば
アホな人間が一人だけでも力を持っていると
いい形の交渉は成立しなくなるし、
全員の責任ではないのだが。

東京ドーム大会をつまらなくした犯人は誰なんだ?
日本のプロレスを低迷させ続ける元凶は誰なんだ?






jimmysuzukiusa at 16:41|PermalinkComments(22)TrackBack(0)この記事をクリップ!

January 06, 2010

Bret The Hitman Hart

昨日はこちらアメリカの1.4は東京ドーム以上の
ガチンコ大戦争。
月曜夜のTV戦争が一夜限りの復活となった。

私が行ったのはWWEの方。
正直なところホーガン復活のTNAに行きたい気もした。
フレアーも動いたとなればなおさらだった。
TNAには以前からかなり世話になっているし、
ホーガンやフレアーはもう何十年もよくしてくれた。

ホーガンには家庭訪問取材までさせてくれたし、
フレアーはいつもアポなしでも取材に協力してくれた。

ただ私の決断ではなかったが「WWEに行ってくれ」という仕事依頼が来ただけ。
こう書くとWWEには行きたくなかったように取れるかもしれないが
そうではない。

昨日ほど「体が2つあれば」と強く感じたことは、ここ10年以上なかった…。

WWEが行われたのはオハイオ州デイトン。距離として約210マイル(326キロ)
私の単身赴任先から車で3時間半…
通常はの話。ところが大雪。
飛行機で行こうかと考えたが、万一帰りの便が大雪で欠航になったら
航空会社の仕事に穴をあけることになる。

大雪で自動車事故で仕事に穴をあけることも考えられなくもないが、
その場合は自分の責任として、まだ納得がいく。

長距離ドライブの場合、私は必ずレンタカーをするわけだが
昨日は最悪の天候のためジープのコマンダーという4駆の車を借りて
吹雪の中を突き進み、デイトンに到着。

priceline.comを使い40ドルで取ったラマダ・プラザ・ホテルに
昼寝のためにチェックイン。
ところがホテルのボイラーが故障。全室シャワーのお湯が出ないという
最悪の事態。ホテルを新たに探す時間がなく、しかたなくそこで
2時間昼寝してチェックアウト後、試合会場へ。

ブレット・ハート12年ぶりのW登場はホーガン&フレアーのTNAに
対抗するWWEの隠し玉だった。

番組最初から隠し玉が登場。ヒットマンがリングインして
マイクをつかむと「クリアしておかなければならないことがある」
としてショーン・マイケルズを呼んだ。

そして12年前のモントリオールでのタイトル移動劇が映し出される。
HBKがヒットマンの得意技であるシャープシューターを決めたところ
ビンス・マクマホンの指示でレフェリーがリングベルを要請。マイケルズを
勝ちとして新王者とした。

ギブアップしていないのにベルトをひっぺがされたヒットマンは
その後リングサイドのビンスに唾をかける。
これはガチンコ中のガチンコ。

なにはともあれこの日、ヒットマンとHBKは握手をして過去のことを
水に流した。

そして番組の最後のセギュメントでこんどはビンスとヒットマンの対面。
ヒットマンは「これまでWWEに戻ろうとしたがビンスがOKしてくれなかった」
と言い出す。ビンスも色々言い訳して「過去のことは水に流そう。俺から
謝る」と詫びた上、「今年のホール・オブ・フェイムはユーのお父さん
スチュ・ハート氏を殿堂入りとしたい」とヒットマンの機嫌をとり
握手…ところが次のシーンは急所蹴り! リングにうずくまるヒットマン。

さてレッスルマニアでヒットマンVSビンスが実現するのか、
それともHBKとヒットマンの再戦なのか…。

いずれにしろ最大限のインパクト。
ホーガン&フレアーを得て強敵となったTNAを撃墜すべく
最高の流れになってきた。

TNAは視聴率の新記録を上げたが
ストーリー的面白さではWWEに軍配があがったと思う。

とにもかくにもWWE対TNA…アメリカのプロレスが
もの凄く面白くなってきた。





jimmysuzukiusa at 13:55|PermalinkComments(4)TrackBack(0)この記事をクリップ!

January 02, 2010

1.4新日ドームの結果はどうなる?

1.4のドーム、ビッグショーにふさわしい好カードが揃っている。
一部でホーガンが登場という報道があったが
ホーガンはオーストラリアでの興行の際すでに
TNA入りが決まっていた。
今年の1.4はアメリカでも月曜夜戦争の復活ということで
盛り上がっている。ホーガンとフレアーという
千両役者二人を加えたTNAに勝機はあるのだろうか…。

さていきなり話がそれたが、東京ドーム、
蝶野選手あたりが8人タッグに組み込まれているのは
実にもったいないし、永田&曙VS田中&TAJIRIは
私ならセミにもってきたカード。別にナンバー2のカード
とは思っていないが、メリハリとかそういった意味で
その方がいい感じになると思う。

永田、TAJIRI、そして田中の3人が入っていれば
外すことも考えられないし、もしかしたら
この大会で一番の試合内容になるような気がする。

このベストバウと候補を下の方に使うのは実に勿体ない。
ただ売ろうとしているカードが食われてしまうという
危険を回避するためのマッチメークだというのなら納得できるが。

杉浦VS後藤あたりよりも確実にいい試合になるのではないか。

そんなことを書きながらも新日VSノアの対抗戦の結末が気になる。
願わくば一ひねり、ふたひねりの結果となってほしいが…。

私の考える理想的な結果は

GHCヘビー級選手権試合 NJPW vs NOAH Battle Effusions -Blast-
(王者)    (挑戦者)
×杉浦貴 VS 後藤洋央紀○
※後藤新王者


第8試合
60分1本勝負
レッスルキングダム? スペシャルシングルマッチ
NJPW vs NOAH Battle Effusions -Radiance-
○棚橋弘至 VS 潮崎豪×
*大苦戦の長い試合の末、棚橋の勝利


第7試合
60分1本勝負
IWGPジュニアヘビー級選手権試合 〜Highest sky〜
(第58代チャンピオン) (チャレンジャー)
 ×タイガーマスク VS 丸藤正道○
※丸藤新王者

第6試合
60分1本勝負
レッスルキングダム? スペシャルシングルマッチ
NJPW vs NOAH Battle Effusions -Wilderness-
 ×真壁刀義 VS モハメド ヨネ○

この形の2勝2敗。真壁は気の毒だけど
逆に言えば1試合負けたところで価値が下がるような選手じゃない。
4試合組んだ場合3勝1敗は…ないだろうな。

で実際はどうなるかの予想は

GHCヘビー級選手権試合 NJPW vs NOAH Battle Effusions -Blast-
(王者) (挑戦者)
○杉浦貴 VS 後藤洋央紀×
※初防衛
二度負けている後藤には気の毒。
70%

第8試合
60分1本勝負
レッスルキングダム? スペシャルシングルマッチ
NJPW vs NOAH Battle Effusions -Radiance-
○棚橋弘至 VS 潮崎豪×
70%

第7試合
60分1本勝負
IWGPジュニアヘビー級選手権試合 〜Highest sky〜
(第58代チャンピオン) (チャレンジャー)
×タイガーマスク VS 丸藤正道○
※丸藤が王座奪取
99%

第6試合
60分1本勝負
レッスルキングダム? スペシャルシングルマッチ
NJPW vs NOAH Battle Effusions -Wilderness-
○真壁刀義 VS モハメド ヨネX
99%

予想が完璧に外れることを切に願いたいものだが…。













jimmysuzukiusa at 03:59|PermalinkComments(7)TrackBack(0)この記事をクリップ!

January 01, 2010

ドクターデス死去

言葉にならないというか
大ショック。
ぐだぐだ書く心境にもなれない。
頻繁にメールくれてたのに…。
彼に関しては後日またということで。

心からご冥福をお祈り申し上げます。

jimmysuzukiusa at 09:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!

December 30, 2009

一人寂しくウエスティン

12月30日は自分の誕生日ということで
30日から大晦日、そして三賀日とダラスで家族と過ごすために
休みを取った。

5日間も連続でどこにも行かずにテキサスで過ごすのは
航空会社に就職した2007年10月から記憶にない。

ただこれからは積極的に帰らないと家内がかわいそうな気がするので
その方向で考えている。

特に娘が大学に入学する来年の夏以降、家内は基本的に独り暮らしと
なってしまう。

娘の大学だがルイジアナの名門校が入学許可の手紙をくれたし、
ユニバーシティー・オブ・テキサス・ダラスもOKが出た。

以前は一流大学というイメージがまったくなかった
ユニバーシティー・オブ・テキサス・ダラスだが近年ぐんぐん評価を上げて
色々な研究の分野で全米のトップレベルにあるようなことを
ネットを見て知った。

ただ、それでもルイジアナの方が名門校としての名が強いようなので
娘はそっちになびきそう。UTダラスなら家内のところを離れずにすむのだが。

で、話は変わるが、今日、29日は仕事のあと最終便でダラスに帰る
予定だったが結局満席になってしまい、飛行機に乗れず。
明日朝一番の飛行機に再トライするのでアパートに帰らず
空港のウエスティンホテルにチェックイン。
勤務先の会社との提携料金があって一泊100ドル以下なのはいいが
なんといっても一人寂しくウエスティンである。

またまた話は変わって…
いま一人でホテルにいるが、そんな時にしていることといえば
ネットサーフ。2ちゃんねるをまったく見なくなって久しいが
私がよく読んでいるのは
CIMAや西村修のブログ。そしてたまに渕さんのブログも読む。

最近よく読んでいるのはWINGを復活させたミッキー茨城氏のブログ。

茨城さんのブログに「久々に会いたい」と書いたら
「ぜひ連絡下さい」と返答してくれた。
イバさんは私にとって大先輩。なんかとても嬉しくて
頭が下がる思いである。

ロッシー小川さんに宍倉さん、そして茨城さん。
みんなそれぞれの愛し方でプロレスを愛した人たち。
なんかすぐにでも日本に飛んで彼らに会いたいのだが、
1月はなぜか日本発アメリカ行きが混んでいて
難しそうな感じ。

jimmysuzukiusa at 14:52|PermalinkComments(4)TrackBack(0)この記事をクリップ!