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過去の歴史から抜け出せなかった韓日関係にはっきりと変化の兆しが表れている。根強い優越感を捨てた日本人が韓国の大衆スターに熱狂する一方、植民統治時代に抹殺しようとしていた韓国語を現首相の母親とファーストレディーが習っている。‘倭色’または‘植民残滓’として韓国で排斥されてきた日本文化も堂々と市民権を獲得し、若者を魅惑している。
こうした傾向は中央日報の新年の世論調査でも表れている。今でも日本は韓国人が「最も嫌いな国」であるが、その比率(32.6%)は5年前(62%)に比べて半分近く減り、20代の回答者にはもはや「最も嫌いな国」ではないことが明らかになった。
こうした雰囲気の中、天皇の訪韓問題が両国関係の大きな話題に浮上している。懸案の敏感性のため議論自体が延ばされてきたが、庚戌国辱100年を迎え、これ以上回避できない話題になったのだ。
中央日報は韓日両国で芽生えた相互認識の変化を探り、日本百済学専門家から天皇の訪韓に関する意見を聞いてみた。これまで「近くて遠い国」と修飾されてきた日本。しかし最近の若者にとって日本は「(地理的に)近くて(情緒的にも)近い国」だ。
1998年の日本大衆文化開放以来、漫画・映画・ドラマ・音楽など日本のさまざまな文化コンテンツが若者の日常に自然に溶け込んだ。ケーブルテレビではいつでも日本のドラマに接することができ、インターネットではフジテレビのアニメが日本と同じ時間に楽しめる。
若者が主に集まる弘益(ホンイク)大・梨泰院(イテウォン)などは、従業員が「いらっしゃいませ」とあいさつするラーメン屋や日本式の居酒屋が並んでいる。‘日流’または‘ニッポンフィール’(Nippon Feel)という言葉は、最近の若者の間で‘洗練されたセンス’と同意語で使われる。いまや日本文化は私たちにとって珍しくない。
日本に対する韓国人の認識も大きく変わった。昨年10月、北東アジア歴史財団が韓国ギャラップに依頼して調査した結果によると、韓国人の44.3%が韓国と日本の関係を前向きに評価した。08年に比べて22.3ポイントも高まった。
特に30代(45.7%)の前向きな回答が他の世代に比べて高かった。植民地の経験から始まった日本に対する被害意識や根強い敵対感は30代以下の若者の間ではほとんど見られない。
韓国の若者「日本は近くて近い国」(2)
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