韓国、省庁移転の白紙撤回発表 野党は計画履行求め対決へ【ソウル共同】韓国の鄭雲燦首相は11日、中部の忠清南道に行政都市「世宗市」を建設して中央省庁の多くを移転させる計画を白紙撤回し、代わりに大企業や研究機関の集中立地を図り「教育科学経済都市」をつくると発表した。 同計画は盧武鉉政権時代に決定。盧前大統領の流れをくむ野党民主党などは計画履行を求め政府と全面対決する方針。忠清道地域の住民の反発も強く、6月の統一地方選に向け最大の争点となり、2012年の総選挙、大統領選にも大きな影響を与えそうだ。 李明博大統領は、近く特別記者会見などを通じて国民に理解を訴えることを検討中。李大統領は11日の首席秘書官会議で、国家的な観点から計画見直しが必要であり「政治的な問題と区別して考えるべきだ」と強調した。 鄭首相は忠清道地域の住民に謝罪する一方で、大統領府を含む一部省庁をソウルに残して主要省庁の多くが世宗市に移転するのは「非効率で国費の無駄遣い」と強調した。 【共同通信】
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