ツルネンマルテイ_tsurunen_marutei
プロフィール 著書 事務所 リンク
English メルマガ スパークツル サイトマップ
 ツルネンTV
 日刊ツルネン
 リーフレット
 選挙
 視察レポート
 委員会議事録
 記事/コラム
 講演
 有機農業
 EM情報
 活動予定
 お便り紹介
民主党ロゴ
サイト内検索

一覧件数
 記事_コラム ←Back HOME

食卓の記憶 『素晴らしき日本料理』
参議院議員 ツルネン マルテイ

ツルネンのイラスト 北谷しげひさ 私の母国・フィンランドは、昨年発表されたOECD(経済協力開発機構)の学習到達度調査で、世界トップレベルの成績を収めたことから、教育政策について日本からの関心が高まっていますが、逆にフィンランドでは日本の食生活への関心が高くなっています。
 フィンランド料理というのは、いわゆる西洋料理に近いもので、どちらかというと肉を食することが多かったのです。それが、肥満や健康を損ねる原因の一つとなっていたことから、人々の健康への関心とともに、日本食が注目されるようになりました。かつては、(首都)ヘルシンキにも2、3軒しかなかった日本食レストランは、今では何件も、しかも驚いたことに回転寿司まであるそうです。

 この7月まで5年間、日本に駐在していたエーロ・サロヴァ−ラ前フィンランド大使も、日本料理が好きだと聞いていたので、離日されるにあたり、私と妻で大使ご夫妻を日本料理店にご招待しました。もちろん私も日本食は大好き。特に好きなところは、“組み合わせ”ですね。これが実によくできている。
 例えば、大豆を使った一品には、豆腐や豆乳、納豆などがあるし、日本各地の野菜を使って様々な調理法で作った野菜料理や、素材・料理ともバリエーションが豊富な海の幸。メニュー全体を通して、味はもちろんのこと、食材や調理法の豊富さと一品一品の、また全体の組み合わせはまさに芸術だと思います。私は特に、この大豆、野菜、海の幸の料理が好きなんです。
 サロヴァ−ラ前大使夫妻をご招待したこの日のメニューも、大豆は豆乳豆腐、野菜は京野菜、とうもろこし、加茂茄子、谷中生姜など、海の幸は鮪、平政、鳥賊などのお造り、甘鯛雲丹焼、蛸の五目釜焚きご飯など、季節の素材をふんだんに使った料理が並びました。フィンランド料理では、これだけの品数はありえません。せいぜい3、4品にデザートといった具合です。でも、日本料理はこれだけ食べても、苦しいほどお腹がいっぱいにならないところが、また魅力的だと思います。私は肉を食べない主義なので、この日も肉料理以外は、嫌いなものもなく全部食べました。前大使にも日本料理は大変参考になると、ご満足頂けたようでした。
 食事の供は、冷やの日本酒とフィンランド語での会話。これがまたとてもよかった。フィンランドと日本の料理の比較や、私が現在力を入れている有機農業の話、またフィンランドでは約10年前に行っている郵政民営化の話を含め、フィンランド語で意見交換したあっという間の3時間でした。
 こんな美味しい日本料理は、毎日でも食べたいですが、なかなかお金が続かないので、我慢、我慢です。
(取材・構成 細川珠生)
『週刊文春』9月22日号より

ツルネンマルテイ公式サイト Copyright (C) 2005 tsurunen.net. All Rights Reserved.
←Back HOME ▲このページのTOPへ