1月17日は阪神淡路大震災から15年。6434人の尊い命が奪われましたが、昨日のサンデープロジェクトという報道番組では、震災後も多くの人々の苦しみは続き、特に高齢者の「孤独生活」が問題視されていました。
私は、日本全国の山村(限界集落など)に大震災に備えた「友愛村」を生み出しておくべきであると考えます。
私も「一人ぼっち」であり、何日も人と「おしゃべり」しないと、生存欲が失せてくる気持ちは理解できます。(私には天の神がおられますので生存欲が失せることは絶対にありません。)
「愛と注目欠乏症候群(池田誠二郎著 株式会社チーム医療)」という約300ページの本があります。サブタイトルには「気づかなかった自分との出会い」「本物の自分との出会いの心理学」「著者のやさしいまなざしが『愛と注目』に充ちた生活をあなたに贈ります」という文言が並んでいます。
内容は本のタイトル通りです。「愛と注目欠乏症候群」は著者の造語ですが、実に的を射た表現です。
私は秋葉原連続殺傷事件の真因も2ちゃんねらーの心情も、この「愛と注目欠乏症候群」の一言で示すことができると考えています。
私は、人間とは母のおっぱいから離された瞬間から死ぬまで、「愛と注目」を追い求め続ける生き物であると認識しています。
以下に示すのは、私の講演資料です。私はディズニーランド時代から部下にストロークの大切さを説いてきました。このストローク・コミュニケーションこそが「愛と注目」の確認作業なのです。ぜひお読みください。
<転載開始>
資料 ストローク・コミュニケーションは心の食べもの、心の必須サプリメント
ストローク(Stroke)とは「なでる」「愛撫」という意味です。専門的には「肯定的ストローク」「否定的ストローク」などに分けることができますが、ここでは難しく考えず、ストローク = 「心の食べ物」と定義させていただきます。
健全な心を維持するために必要な精神的食べ物と言い換えることもできます。
あいさつをする、返事をする、握手する、ニコッと微笑む、肩にタッチする、子供を抱きしめる、褒める、手を振るなど、言葉や振る舞いでのコミュニケーションがストロークです。
「あなたがそこにいることを知っていますよ」「これからもより良い関係でいたいですね」というメッセージがストロークなのです。
外国の映画を見るとキスやハグ(Hug)などのタッチストロークが数多く見受けられますが、日本社会では言葉による情緒的、精神的なストロークがほとんどといってよいでしょう。
人は物質的な食べ物だけでは生きていくことはできません。「心の食べもの」ストロークが必要なのです。ストローク「心の愛撫」「心の食べもの」を得るために人は生きている、といっても過言ではありません。
そして、ストロークが不足すると「ストローク欠乏症」に陥り、その人らしからぬ行動をとってしまいます。その人らしさを失い「反抗的行動」に出てしまうのです。それが発展すると「口げんか」に進んでしまうことにもなるのです。
職場でも家庭でも、小さなストロークの積み重ねが大切です。ストロークが不足するとギスギスした人間関係になってしまい、職場では生産性の低下につながり、家庭では家族間のコミュニケーションに支障をきたすようになってしまうのです。
そうはいっても、とお思いでしょう。「照れくさい」「性に合わない」と思われるのは当然です。なぜならば、今までの日本社会は「黙って目を見ろ、何にも言うな」「以心伝心、阿吽の呼吸」を是としてきたからです。
それでも、接客現場などの職場では、こちらから相手に対して、積極的にストロークを与えていかなくてはなりません。
ディズニーランドでは、キャストはゲストに「積極的にフレンドリー」しています。ですから人が輝いているのです。あなたの職場も同じです、お客様やスタッフに「積極的にストローク」することが、あなたやあなたの職場が光り輝く秘訣なのです
ここで、ディズニーランドの格言の一つをお教えしましょう。それは、「あいさつは先手必勝」ということです。ストロークも先手必勝と言ってもよいと思います。相手より早く、あいさつの言葉を掛ける。こちらから相手に「ニコッと」目を合わせる、会釈するなどの言行を意識的に行いましょう。
だまされたと思って今日から「積極的にフレンドリー」「積極的にストローク」を「先手必勝」で行ってみて下さい。
明るく魅力的になります。元気になります。開放的になり、回りの人との関係も良好になります。いきいきとしてきます。自分に対する自信がつき、やる気も高まります。良い仕事の成果を生み出すことができるようになります。
決してうそではありません。なぜならばディズニーランドのキャストたちがこのことを実証してくれているからです。
ディズニーランドのキャストは「幸せポイント」をゲストの心の記憶装置「はーとディスク」に「積極的にインプット」しています。一日何百回とキャストはゲストとストロークの交換をしています。ありがとうの言葉や、手を振り返してもらうなど、ゲストからいただくストローク、つまり「心のたべもの」があるからこそ、ディズニーのキャストは皆、元気一杯なのです。
<転載終了>
以下は読売新聞や自民党が主導した弱肉強食の競争社会が前提の考え方です。
「この世はすべて自己責任。他人の情けや助けに頼るなんて甘ったれは通用しない。人生は他人を押しのけても前へ上へ進む競争だ。目標は成功、出世、具体的に言うと金だ。途中で立ち止まって弱いもの、負け組に情けなんか掛けていたら、絶対に勝ち組になれんぞ。(映画 ディズニー・クリスマス・キャロルより)」
私が目指す「ストローク・ビレッジ(友愛村)」は、「餓死」「凍死」「孤独死」「弱肉強食」「競争」が「引き算」され、「ストローク」「愛」「注目」「おしゃべり」「利他の心」「思いやりの心」「分かち合いの心」「感謝の心」がとめどなく溢れる、助け合いと共生の場所です。
そこには、誰もが「出番」と「役立ち」を実感することができ、誰もが勤労感謝の日の精神を大事にする・・・そんな場所づくりを急がなくてはいけない。私はそう考えます。
勤労感謝の日の趣旨
「勤労をたっとび、 生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」
限界集落を再生し共生集落にする「希望創造プログラム」
http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/article/13223432.html