2007年07月07日
■モンブラン＠銀座「申し訳ございません。なにぶん入社したばかりなものですから」
友人と銀座にあるモンブラン・ブティックに行った。
万年筆を扱っているフロアは２階のようだ。感覚がはっきりしない足をひきずるように２階へと向かった。
きらびやかなインテリアデザインだ。こちらは万年筆、あちらは革小物、という風にはレイアウトされていない。トータルコーディネートされた空間にモンブランの新しい世界が漂っている。
訪れた目的は、最近のモンブラン１４９は書き味が硬くなったといわれているが本当なのだろうか、意外と書きやすくなったりしているのではないか、この目で、この手で、確認してみようと思ったのだ。
金ペン堂の古矢さんが入院しているときに、最近のモンブランは仕上げがしっかりしてきている、という話をうかがって以来、気になっていたのだ。
やわらかい書き味が好きなわたくしは、昔のものほど書きやすいと思い込みがちだった。ペリカンＭ８００などは「絶対にpfニブが一番！」などと力を込めて説いていたぐらいなのだ。ところが、最新のＭ８００の、Ｍニブの、バッチリ調整されたのを書いてみたら、あまりの書きやすさにビックリ仰天してしまったのだった。
百聞は一見にしかず、ということで、モンブラン･ブティックをたずねたのだった。
２階。店内をあちこち見ていたけれど、「いらっしゃいませ！」と声をかけられることもなく、ゆっくり品定めをすることができた。黒の衣裳に身を包んだ店員らしき女性は、訪ねて来た友人らしき客々らと親しげに、にぎやかに、談笑していた。
ちょうど３階から降りてきた店員がいたので、試し書きをさせてほしい旨を伝える。
２階のスタッフらしき別の店員がやってきたので、
「おそれいりますが、モンブラン１４９の試し書きをしてみたいのですが」
と伝える。
「モンブラン１４９、ですね。少々お待ちください」
店員はそう言って、陳列ケースの下のほうから試し書き用のキッドのようなものを取り出した。
「私どもでは、テスターとよばれるもので、試し書きをしていただいております。こちらです」
そう言って見せられたものは、モンブラン１４６のテスターだった。ケースの中に、ＥＦからＦ、Ｍ、Ｂ、ＢＢ、ＯＭ、ＯＢ、ＯＢＢまでのペン先がついた１４６が並べられていて、字幅を確認できるようになっているものだ。
「これは、モンブラン１４６ですね」
とわたくし。
「はい。そうでございます」
と店員。
「私が試しに書いてみたいのは、１４６ではなくて、１４９なのですが…」
「ええ。ですから、こちらで試し書きをしていただいて、字幅をお決めいただいて、御購入していただいております」
「１４６と１４９ではペン先の大きさが随分と違いますよ。それにボディーの大きさも違うので、持ったときの感じがまったく違いますよね。そういうことも含めて、試しに書いてみたいのですが」
「申し訳ございません。私どもでは、そのような試し書きはお受けいたしておりません」
「お受けいたしておりません、って、高価な万年筆ですよ。実際に手に持って、書いてみなければ、買ってからずっと愛用していけるものなのかどうかわからないじゃないですか」
（店員の表情を、ビデオで撮影しておきたかった。あ、コイツ、万年筆オタクかよぉってな表情で、笑いはしなかったものの、冷ややかな視線を浴びせてくれたのでした）
（でも、ここは冷静に。おちついて）
「１４６には、金キャップや、プラチナキャップのモデルもありますよね。実際に持ってみなきゃ、ホールド感がつかめないですよね」
「お客様が試し書きを御希望されたのは、モンブラン１４９のほうですよね」
「そうですよ。私が試し書きしたいとお願いしたのは、１４９のほうですが、いま私は、ほしいな、買いたいな、と思った商品を実際に手にしてみなければ、自分に合うか、合わないか、判断かつけられないでしょう、ということを言いたいがために、モンブランの他の商品を思い出して、あえてうかがったわけです」
「大変申し訳ございません」
「それで、金キャップやプラチナキャップは実際につけさせて書かせていただけるのですか？」
「申し訳ございません。商品でございますので」
「万年筆という筆記具は、実際に試してみて気に入ったら買うという性質の商品じゃないのですか」
「（万年筆がそういう性質の商品だと知らないで）申し訳ございません。なにぶん、入社したばかりなものですから」
「そんなことを聞いているのではありません。謝っていただきたいわけではないのです。書かせていただかなければ、どれを買おうか決められない、と言っているのです」
「申し訳ございません」
「もし、購入して、書き味が気に入らなかった場合は、どうするのですか？」
「私どもには、カスタマーサービスがございますので、そちらで御相談いただくことになります」
「ペン先の調整や、交換には、どのくらい期間と費用がかかりますか？」
「申し訳ございません。上のカスタマーサービスでお問い合わせください」
「今日購入したとして、しばらく使ってみて気に入らなかったら、またこちらに持ってこなくてはなりませんね。そして調整なり修理なり交換が終わったら、また取りに来なくてはなりませんね」
「申し訳ございません」
「なんとか一度で済ませたいわけで、買いたいモデルを試し書きさせていただくわけにはいきませんか？」
「御購入いただいた後でしたら…」
「お金を払った後で、書いてみて、自分に合わない、想像していたような書き味じゃない、だから、返品するってわけにはいかないんでしょう」
「はい。そうでございます」
「失礼だけど、あなた、万年筆、持ってます？日々使っていらっしゃいます？」
「はい１４６を」
「１４６、１本だけですか？」
「申し訳ございません。なにぶん、入社したばかりなものですから」
帰宅して、あちこち電話した。
全国のモンブラン・ブティックに電話をかけて質問してみたのだ。
「モンブラン１４９がほしいのだけれど、１４６のテスターでなく、１４９を書かせてもらえますか？」と。
面白い結果になった。
東京地区以外のモンブラン・ブティックでは、１４９の試し書きはＯＫだという。
ある店と、ある店とでは、はっきりとこう言った。
「万年筆は書いてみないとわかりませんものねぇ。お書きいただいて御納得いただいたものをお買い求めいただきたいと思っております」
ある店では、
「これはどの店舗も同じだと思いますが、お買い求めにいらしてくださったお客様には、お求めのモデルをお出しして、お書きいただけるようにしております。ただ、全部のペン先を試させてほしいというお客様には御理解を求めております」
ところが、東京地区は、よほど社員教育が徹底されているのか、どこも駄目だという。御丁寧だったのは、伊勢丹新宿本店だ。
「試し書きはお受けいたしていないんです。どうしても、ということでしたら、丸善さんか、伊東屋さんに行かれてはどうでしょうか」
と明快に答えたのであった。
確かに、丸善も伊東屋も、試し書きに問題はないという。丸善では、
「私どもといたしましては、あくまでも、書いていただいて、御納得いただいてからお買い求めていただくというスタイルを変えておりません。一生お使いになられるものですから、いろいろ試されてお決めいただきたいと思っております」
品格ただよう、真のレディーが、丁寧にご説明になるひと言ひと言には、心がこもっていたナ。これぞ丸善なのだ。余裕綽々。安心感があふれているのだ。
ちなみに、都内では、書斎館や金ペン堂でも試し書きをすることできるし、そういう“流れ”で客は1本の万年筆を購入していく。
自信満々の表情で、わたくしの目の前に置かれたテスターだったが、まともにインクの出た１４６は、たった2本のみ。どちらも決して書き味のよいものではなかった。
「このテスターの１４６、カスタマーズサービスで調整したのを出していないのですか？」
って訊けばよかったなぁ。
それにしても。
「申し訳ございません。なにぶん入社したばかりなものですから」
という答えと、答えたときの表情が、なかなか忘れられないでいる。
この記事へのコメント
1. Posted by 二右衛門半 2007年07月08日 00:57
ふ〜ん、そういうふうになってきたんですか。
そのうち東京地域以外も変わってくるかもしれませんね。
どのぐらい時間がかかるかは見当つきませんけど・・。
インキのでないテスターというのが泣かせてくれます。
そのうち東京地域以外も変わってくるかもしれませんね。
どのぐらい時間がかかるかは見当つきませんけど・・。
インキのでないテスターというのが泣かせてくれます。
2. Posted by しし 2007年07月08日 03:36
興味深く読ませていただきました。
銀座店のやりかたが覆されるのか、それとも全国に広がってしまうのか。
いろいろな意味で楽しみですね。
万年筆はアクセサリーになって欲しくはないものです。
銀座店のやりかたが覆されるのか、それとも全国に広がってしまうのか。
いろいろな意味で楽しみですね。
万年筆はアクセサリーになって欲しくはないものです。
3. Posted by kugel_149 2007年07月08日 03:57
二右衛門半さん
関西人気質で、
なんとか、この悪しき習慣を食い止めてほしいものです。
ちなみに表向きは、全店舗、試し書きＮＯ！になっています。
テスターには、同じ色のインクでなく、
モンブラン社製のいろいろなインクが入っていて、
同一条件ではなかったんですよ。
ししさん
陳列方法を見ればすぐにわかりますが、
モンブランでは、筆記具はアクセサリーです。
「書き味」とか「書き心地」など、
味や心持ちを二の次にしているのがわかります。
関西人気質で、
なんとか、この悪しき習慣を食い止めてほしいものです。
ちなみに表向きは、全店舗、試し書きＮＯ！になっています。
テスターには、同じ色のインクでなく、
モンブラン社製のいろいろなインクが入っていて、
同一条件ではなかったんですよ。
ししさん
陳列方法を見ればすぐにわかりますが、
モンブランでは、筆記具はアクセサリーです。
「書き味」とか「書き心地」など、
味や心持ちを二の次にしているのがわかります。
4. Posted by gon 2007年07月08日 04:55
モンブランが総合「ブランド」だと言われてもちょっと
困りますよね。モンブランはただ万年筆の「ブランド」
だというだけで、時計や小物類をその名前で出されても、
広告を見る度にお笑い草だと思ってしまう。
底の浅いブランド商法で万年筆のブランドまで揺らいで
しまうのは残念です。でも、もう行くところまで行くしか
ないんでしょう。
困りますよね。モンブランはただ万年筆の「ブランド」
だというだけで、時計や小物類をその名前で出されても、
広告を見る度にお笑い草だと思ってしまう。
底の浅いブランド商法で万年筆のブランドまで揺らいで
しまうのは残念です。でも、もう行くところまで行くしか
ないんでしょう。
5. Posted by stylustip 2007年07月08日 08:28
暫く前から万年筆型アクセサリーメーカーに為ってますね、
モンブラン。
ホワイトスター型ダイヤなどの装飾性に重きを置いたモデルばかりが前面に出て、本来の機能や性能は置いてけぼりのような気がします。
私が現行モンブランに関心を持てなくなったのは、その様な姿勢が目に付きだした為でもあります。
白い星は2000年頃を境に、地平線の向こうに沈んでしまったのでしょう。
クラフトマンシップはもう無いのかも知れません。
開高先生が存命でしたら、きっと嘆き悲しんだ事でしょう。
モンブラン。
ホワイトスター型ダイヤなどの装飾性に重きを置いたモデルばかりが前面に出て、本来の機能や性能は置いてけぼりのような気がします。
私が現行モンブランに関心を持てなくなったのは、その様な姿勢が目に付きだした為でもあります。
白い星は2000年頃を境に、地平線の向こうに沈んでしまったのでしょう。
クラフトマンシップはもう無いのかも知れません。
開高先生が存命でしたら、きっと嘆き悲しんだ事でしょう。
6. Posted by 現行製品の愛用者 2007年07月08日 13:32
そんなに店員さんをイジメて楽しいのですか？
良くも悪くもMONTBLANCがブランド路線に走ったのは、「万年筆だけでは商売にならない」からでしょう？ビンテージに拘る人はブティックでは購入しませんし、そこの売上には貢献していません。
それに今の時代、万年筆を買う人は限られています。一般企業のヒラ社員が何人使っていますか？バッグや時計にお金をかけても、筆記具にはお金をかけていないでしょう？
なにより、高級でもメンテナンスフリーな筆記具しか求めていない。だからこそMONTBLANCはブランド路線に走ったのだと思います。
そんな時代ですから、書き味に拘る人は万年筆専門店で買えば良いだけだと思います。
ＰＳ．試し書至上主義なら、オークションや通販では購入できませんね。
良くも悪くもMONTBLANCがブランド路線に走ったのは、「万年筆だけでは商売にならない」からでしょう？ビンテージに拘る人はブティックでは購入しませんし、そこの売上には貢献していません。
それに今の時代、万年筆を買う人は限られています。一般企業のヒラ社員が何人使っていますか？バッグや時計にお金をかけても、筆記具にはお金をかけていないでしょう？
なにより、高級でもメンテナンスフリーな筆記具しか求めていない。だからこそMONTBLANCはブランド路線に走ったのだと思います。
そんな時代ですから、書き味に拘る人は万年筆専門店で買えば良いだけだと思います。
ＰＳ．試し書至上主義なら、オークションや通販では購入できませんね。
7. Posted by stylustip 2007年07月08日 13:54
現行品の愛用者さんの言うことも一理あるとは思う。
ライカを引き合いに出して良い物か迷うが、中古市場ばかりが活況で、路線変更をせざるを得なかった。そうなった責任の一端はユーザーにもあるとも思う。
しかし、やはり、本質である良い書き味の物を提供するメーカーの不断の努力・みんなが持ちたいと思える商品を提案する事こそが市場やユーザーを未来へと牽引するのだとも思う。
Kugel_149さんの趣旨は、販売業・接客業としての矜持はいるのではないか？
「申し訳ございません。なにぶん入社したばかりなものですから」 ではなく、「申し訳御座いません。判る者を連れて参りますので少々お待ちいただけますか？」
の一言が、「せめて」欲しかったのでは？と思いました。
ライカを引き合いに出して良い物か迷うが、中古市場ばかりが活況で、路線変更をせざるを得なかった。そうなった責任の一端はユーザーにもあるとも思う。
しかし、やはり、本質である良い書き味の物を提供するメーカーの不断の努力・みんなが持ちたいと思える商品を提案する事こそが市場やユーザーを未来へと牽引するのだとも思う。
Kugel_149さんの趣旨は、販売業・接客業としての矜持はいるのではないか？
「申し訳ございません。なにぶん入社したばかりなものですから」 ではなく、「申し訳御座いません。判る者を連れて参りますので少々お待ちいただけますか？」
の一言が、「せめて」欲しかったのでは？と思いました。
8. Posted by stylustip 2007年07月08日 14:00
ブランドとは、品質と信用に裏付けられた価値ある物を提供し続けてきた「老舗」だけが得られる物なのだと思います。
いつでも修理が出来、価値が衰えず、安心して孫子に伝えられる物だからこそ、苦労をしてでも手に入れ・買い増し、大切に使い続けるのだと思います。
見た目豪華で高額な物を作るから、高級ブランドなのではなく、本質を大切にし、顧客を大切にし続けた結果が、ブランド なのだと思いますよ。
いつでも修理が出来、価値が衰えず、安心して孫子に伝えられる物だからこそ、苦労をしてでも手に入れ・買い増し、大切に使い続けるのだと思います。
見た目豪華で高額な物を作るから、高級ブランドなのではなく、本質を大切にし、顧客を大切にし続けた結果が、ブランド なのだと思いますよ。
9. Posted by 現行製品の愛用者 2007年07月08日 15:02
Stylustipさんのブランドの定義は最もな内容だと思います。
しかし、今の日本においてはブランド＝ネームバリューになっていることも事実です。（私が上記で用いたブランドの定義もそうですが。）
誰もがヴィトンのバッグを見てヴィトンと分かるように、ホワイトスターがMONTBLANCだと分かるようにしたい、大衆化したいというのが、現行MONTBLANCの考え方なんだと思っています。だからこそ、時計や名刺入れなどが販売されるのでしょう。 【続く】
しかし、今の日本においてはブランド＝ネームバリューになっていることも事実です。（私が上記で用いたブランドの定義もそうですが。）
誰もがヴィトンのバッグを見てヴィトンと分かるように、ホワイトスターがMONTBLANCだと分かるようにしたい、大衆化したいというのが、現行MONTBLANCの考え方なんだと思っています。だからこそ、時計や名刺入れなどが販売されるのでしょう。 【続く】
10. Posted by 現行製品の愛用者 2007年07月08日 15:02
多くの万年筆ユーザーは、今でも筆記具として品質管理やアフターサービスの行き届いた「筆記具メーカーとしてのMONTBLANC」を求めていますが、筆記具だけでは生き残れない、そして「本質である良い書き味の物を提供するメーカーの不断の努力・みんなが持ちたいと思える商品を提案する事」だけでは、もう手遅れだとMONTBLANC自身が気が付いているからこそ、こういうラインナップになっているのでしょう。
だからこそ、万年筆限定の愛用者よりも、新興ファッション・ブランドとしての顧客が大切にされているものだと思います。
だからこそ、万年筆限定の愛用者よりも、新興ファッション・ブランドとしての顧客が大切にされているものだと思います。
11. Posted by 現行製品の愛用者 2007年07月08日 15:16
あと補足ですが、接客態度等について疑問があるとはいえ、少なくとも「求めていない客」であったことは間違いないものと思います。そこで新人店員さん１人をイジメても製品や接客方針は変わらないと思います。
お客の側もMONTBLANCの方針を理解しつつ、歩み寄る姿勢も必要では。気に入らなければ買わなければ良いんですから。
お客の側もMONTBLANCの方針を理解しつつ、歩み寄る姿勢も必要では。気に入らなければ買わなければ良いんですから。
12. Posted by stylustip 2007年07月08日 15:17
現行製品の愛用者さん、私宛のお返事、有り難う御座います。
(kugel_149さん、占拠状態御免なさい。)
万年筆ファン、モンブランファンの端くれとして、
ブランドの知名度・看板の力を借りただけでない、
モンブランが考えるモンブランの世界を具現化した製品群の提案で、
我々を魅了し、古くからのモンブランファンをも引き込む日が来ることを願ってやみません。
さて、私も久しぶりにモンブランブティックに足を運んでみようかしら。
(kugel_149さん、占拠状態御免なさい。)
万年筆ファン、モンブランファンの端くれとして、
ブランドの知名度・看板の力を借りただけでない、
モンブランが考えるモンブランの世界を具現化した製品群の提案で、
我々を魅了し、古くからのモンブランファンをも引き込む日が来ることを願ってやみません。
さて、私も久しぶりにモンブランブティックに足を運んでみようかしら。
13. Posted by kugel_149 2007年07月08日 15:44
gonさん
私が残念だなぁと思っているのはその点なんです。
戦後、日本にモンブランがやってきて、
四半世紀にわたって、
多くの日本人が試行錯誤をしながら努力してきた結果、
モンブランは世界的に有名になったわけです。
ドイツ生まれのモンブランは日本で育てられた、と
当時のチャンボア社長がはっきりと言い切っています。
モンブランは、最近、自社製品を置くのに相応しい店と
そうではない店とに分けて、
一部のお店からは商品を引き上げさせました。
その中には、規模は小さくても、
客様との信頼関係を大切にしながら
万年筆を売ってきた店も数多くあったのです。
銀座旗艦店の対応に触れて、
もうモンブランを売れなくなった店にはあった、
心のこもった接客を見直してほしいと私は感じました。
私が残念だなぁと思っているのはその点なんです。
戦後、日本にモンブランがやってきて、
四半世紀にわたって、
多くの日本人が試行錯誤をしながら努力してきた結果、
モンブランは世界的に有名になったわけです。
ドイツ生まれのモンブランは日本で育てられた、と
当時のチャンボア社長がはっきりと言い切っています。
モンブランは、最近、自社製品を置くのに相応しい店と
そうではない店とに分けて、
一部のお店からは商品を引き上げさせました。
その中には、規模は小さくても、
客様との信頼関係を大切にしながら
万年筆を売ってきた店も数多くあったのです。
銀座旗艦店の対応に触れて、
もうモンブランを売れなくなった店にはあった、
心のこもった接客を見直してほしいと私は感じました。
14. Posted by kugel_149 2007年07月08日 16:32
stylustipさん
私はモンブラン社のホームページを見てから訪ねました。
翻訳調の日本語が気になりましたが、
表現されている内容が、地に足が着いていない感じがしたのです。
今回、旗艦店に一緒に行ってくれたのは、
ものづくりに長年携わってきた人物ですが、、
彼曰く、専門家が見ると、いまのモンブランの商品は、
コストがかかっていない割には、
非常に高額な価格設定になっている、というのです。
いくらで売ろうが、売る側の勝手だ、
という考え方があることは承知していますが、
本来成立し得ない付加価値をくっつけて売るということに、
日本人は毅然とＮＯ！というべきすし、
そういう戦略はモンブランらしくないと思う日本人が、
実はまだまだ結構多いんだということを
関係者には気づいてほしいと思っています。
私はモンブラン社のホームページを見てから訪ねました。
翻訳調の日本語が気になりましたが、
表現されている内容が、地に足が着いていない感じがしたのです。
今回、旗艦店に一緒に行ってくれたのは、
ものづくりに長年携わってきた人物ですが、、
彼曰く、専門家が見ると、いまのモンブランの商品は、
コストがかかっていない割には、
非常に高額な価格設定になっている、というのです。
いくらで売ろうが、売る側の勝手だ、
という考え方があることは承知していますが、
本来成立し得ない付加価値をくっつけて売るということに、
日本人は毅然とＮＯ！というべきすし、
そういう戦略はモンブランらしくないと思う日本人が、
実はまだまだ結構多いんだということを
関係者には気づいてほしいと思っています。
15. Posted by kugel_149 2007年07月08日 16:42
現行製品の愛用者さんへ （１）
あの日のやりとりを「店員イジメ」と決め付けられては、
モンブランは世界の中で生き延びていけませんよ（笑）
担当してくれた店員さん御本人が
「イジメられた」と言っているわけではありませんが。
「ビンテージに拘る人はブティックでは購入しませんし、
そこの売上には貢献していません」とお書きになられていますが、
そう一方的に決め付けるのはどうでしょうか。
わたくしが参加しているＷＡＧＮＥＲでも、
ボエムを購入した人は結構いますよ。
限定品を購入した人もいます。
更に、インクについていえば、かなりの人が購入しています。
あの日のやりとりを「店員イジメ」と決め付けられては、
モンブランは世界の中で生き延びていけませんよ（笑）
担当してくれた店員さん御本人が
「イジメられた」と言っているわけではありませんが。
「ビンテージに拘る人はブティックでは購入しませんし、
そこの売上には貢献していません」とお書きになられていますが、
そう一方的に決め付けるのはどうでしょうか。
わたくしが参加しているＷＡＧＮＥＲでも、
ボエムを購入した人は結構いますよ。
限定品を購入した人もいます。
更に、インクについていえば、かなりの人が購入しています。
16. Posted by kugel_149 2007年07月08日 16:48
現行製品の愛用者さんへ （２）
おっしゃるとおり一部の人々にしか愛されていない筆記具ですから、
その魅力を一人でも多くの人にお伝えしたくて、
私はこのブログを書いています。
このブログを読んだ方が、同じような万年筆をほしいと思われて、
実際に買いに行こうというときに、
万年筆専門店で買う人もいるでしょう。
最初のモンブランは、モンブラン本店で買いたい、という人もいるでしょう。
アイカードにポイントを貯めたいので伊勢丹で買いたいという人もいるでしょう。
どこで買うのも自由ですが、買いに行って、あるいは買って使ってみて、
もう二度とモンブランなんか買うか！とか、
万年筆なんて買うか！使うか！という気持ちになってほしくないのです。
おっしゃるとおり一部の人々にしか愛されていない筆記具ですから、
その魅力を一人でも多くの人にお伝えしたくて、
私はこのブログを書いています。
このブログを読んだ方が、同じような万年筆をほしいと思われて、
実際に買いに行こうというときに、
万年筆専門店で買う人もいるでしょう。
最初のモンブランは、モンブラン本店で買いたい、という人もいるでしょう。
アイカードにポイントを貯めたいので伊勢丹で買いたいという人もいるでしょう。
どこで買うのも自由ですが、買いに行って、あるいは買って使ってみて、
もう二度とモンブランなんか買うか！とか、
万年筆なんて買うか！使うか！という気持ちになってほしくないのです。
17. Posted by kugel_149 2007年07月08日 16:58
現行製品の愛用者さんへ （３）
現行製品の愛用者さんとは認識が違うようです。
万年筆自体の売り上げはここのところはっきりと伸びています。
２０代から６０代までどの世代も、平均して、
万年筆を購入しているという話を聞きました。
日本人は、他の地域の人々に比べて、
筆記具に対する関心度が高く、
とりわけ高額な万年筆を購入したいという思いが強いようです。
（これは先日のパーカー社の記者会見での説明です）
筆記具にお金をかけようとは思っているのですが、
失敗したくないという思いが強い、というのです。
どこの店舗でも、充分納得できる条件で購入できるようにすれば、
万年筆がもっと身近な筆記具になると私は思うのですが。
現行製品の愛用者さんとは認識が違うようです。
万年筆自体の売り上げはここのところはっきりと伸びています。
２０代から６０代までどの世代も、平均して、
万年筆を購入しているという話を聞きました。
日本人は、他の地域の人々に比べて、
筆記具に対する関心度が高く、
とりわけ高額な万年筆を購入したいという思いが強いようです。
（これは先日のパーカー社の記者会見での説明です）
筆記具にお金をかけようとは思っているのですが、
失敗したくないという思いが強い、というのです。
どこの店舗でも、充分納得できる条件で購入できるようにすれば、
万年筆がもっと身近な筆記具になると私は思うのですが。
18. Posted by kugel_149 2007年07月08日 17:04
現行製品の愛用者さんへ （４）
「試し書至上主義なら、オークションや通販では購入できませんね」
おっしゃるとおりです。
わたくしは、基本的には、万年筆という筆記具は、
靴や服、めがね、と同じで、
スペックの情報だけで購入すると失敗するので気をつけてね、
という立場です。
ただ、ＷＡＧＮＥＲの森さんや山田さんのように、
卓抜した技術と経験で、
万年筆の修理・調整をしてくださる万年筆愛好家がいらっしゃるおかげで、
随分と冒険をおかすことができるようになりました。
「試し書至上主義なら、オークションや通販では購入できませんね」
おっしゃるとおりです。
わたくしは、基本的には、万年筆という筆記具は、
靴や服、めがね、と同じで、
スペックの情報だけで購入すると失敗するので気をつけてね、
という立場です。
ただ、ＷＡＧＮＥＲの森さんや山田さんのように、
卓抜した技術と経験で、
万年筆の修理・調整をしてくださる万年筆愛好家がいらっしゃるおかげで、
随分と冒険をおかすことができるようになりました。
19. Posted by kugel_149 2007年07月08日 18:12
stylustipさん
stylustipさんのおっしゃるとおりです。
わたくしが今回拙文をまとめたのは、
単にモンブランをたたくことが目的ではありません。
むしろモンブラン愛好家の一人としては、
真のクラフトマンシップに立ち返ってほしいだけです。
クラフトマンシップをきちんと大切にしていけば、
モンブランはモンブランの活路を見出せるはずです。
少なくとも、売れ行きの悪かった商品を、
３０％から６０％値引いて、
ファミリーセールでさばかなくてもよくなるはずです。
ファミリーセールでも売れ残ってしまった商品が、
どのようなルートで、どのような店に処分しているのか、
モンブランは公言できないと思いますが…。
stylustipさんのおっしゃるとおりです。
わたくしが今回拙文をまとめたのは、
単にモンブランをたたくことが目的ではありません。
むしろモンブラン愛好家の一人としては、
真のクラフトマンシップに立ち返ってほしいだけです。
クラフトマンシップをきちんと大切にしていけば、
モンブランはモンブランの活路を見出せるはずです。
少なくとも、売れ行きの悪かった商品を、
３０％から６０％値引いて、
ファミリーセールでさばかなくてもよくなるはずです。
ファミリーセールでも売れ残ってしまった商品が、
どのようなルートで、どのような店に処分しているのか、
モンブランは公言できないと思いますが…。
20. Posted by 現行製品の愛用者 2007年07月08日 18:21
kugel_149さん、長文のコメントありがとうございます。
kugel_149さんのMONTBLANCに対する熱い思いは非常に伝わってきます。だからこそ、今回のような文章になっていることも。その熱い思いがあるからこそ今回の記事があることを。
しかし、私とは見解が異なる部分があることも事実です。
私も現行製品愛用者である以上、MONTBLANCのコストダウン・高価格路線には疑問があります。でも、その製品が好きだから使っている訳です。
もちろんMONTBLANCが日本で育てられてきた経過も知っています。しかし、あの時、あの方が辞めることになった時点でその方向性は変わったわけでしょう？ 【続く】
kugel_149さんのMONTBLANCに対する熱い思いは非常に伝わってきます。だからこそ、今回のような文章になっていることも。その熱い思いがあるからこそ今回の記事があることを。
しかし、私とは見解が異なる部分があることも事実です。
私も現行製品愛用者である以上、MONTBLANCのコストダウン・高価格路線には疑問があります。でも、その製品が好きだから使っている訳です。
もちろんMONTBLANCが日本で育てられてきた経過も知っています。しかし、あの時、あの方が辞めることになった時点でその方向性は変わったわけでしょう？ 【続く】
21. Posted by 現行製品の愛用者 2007年07月08日 18:22
もう、全国すべての市町村の文具店でMONTBLANCを販売することはできなくなりましたね。でも、それは全国すべての市町村の文具店で販売する方向で経営すると、売れ残るだけの在庫を抱えるというリスクがあるからではないでしょうか。やむをえない経営上の判断だったと思います。
現在、万年筆が売れていることも知っています。でも、私の周りでは新規購入者は自分しかいませんよ。（数人、数十人規模の話ではありません。念のため。）
現在、万年筆が売れていることも知っています。でも、私の周りでは新規購入者は自分しかいませんよ。（数人、数十人規模の話ではありません。念のため。）
22. Posted by 現行製品の愛用者 2007年07月08日 18:23
周りでは149や金張りのノブレスを使っている人もいますし、他社製もいます。でも、みんな昔に買った物を大切に使っているわけです。言い方を変えれば、普通は数本買えば当分買わないということです。手書き全盛の時代なら別ですが。
それに今の地方文具店で納得できる状況で購入することも難しいでしょう。首都圏は別として、地方文具店の店員さんに「○○社のコンバーターが欲しい」なんていっても、「何ですかそれ？」って言われるだけです。それだけ売れていない現実もあるのです。そこにMONTBLANCを卸しても在庫が残るだけでしょう？だからこそ地方文具店にはデッドストックがゴロゴロしているわけです。
それに今の地方文具店で納得できる状況で購入することも難しいでしょう。首都圏は別として、地方文具店の店員さんに「○○社のコンバーターが欲しい」なんていっても、「何ですかそれ？」って言われるだけです。それだけ売れていない現実もあるのです。そこにMONTBLANCを卸しても在庫が残るだけでしょう？だからこそ地方文具店にはデッドストックがゴロゴロしているわけです。
23. Posted by 現行製品の愛用者 2007年07月08日 18:23
そこでMONTBLANCが恐れたのは、そのデッドストックを素人が購入することではないでしょうか？
自分も購入しましたが、使用しているうちに軸にヒビが入ってしまいました。何せ25年前の品でしたから。
自分は好きで買ったので自己流に修理して使っていますが、それこそ「MONTBLANCは面倒な物だ。もう買わない」ということになるのではないでしょうか？だからこそ販売店を限定したのだと思います。過去の在庫を切り捨てるため。
普通の人はペンクリニックのことも知りませんし、万年筆の調整ができることも知りません。そんな人が地方文具店で購入したらどうなりますか？
せめて、老店員が「万年筆は沢山文字を書いて自分の手に馴染ませるものだよ」と言ってくれれば良いのですが、そんな人も少なくなっています。
自分も購入しましたが、使用しているうちに軸にヒビが入ってしまいました。何せ25年前の品でしたから。
自分は好きで買ったので自己流に修理して使っていますが、それこそ「MONTBLANCは面倒な物だ。もう買わない」ということになるのではないでしょうか？だからこそ販売店を限定したのだと思います。過去の在庫を切り捨てるため。
普通の人はペンクリニックのことも知りませんし、万年筆の調整ができることも知りません。そんな人が地方文具店で購入したらどうなりますか？
せめて、老店員が「万年筆は沢山文字を書いて自分の手に馴染ませるものだよ」と言ってくれれば良いのですが、そんな人も少なくなっています。
24. Posted by 現行製品の愛用者 2007年07月08日 18:23
私もkugel_149さんと同じく万年筆を愛用する身ですが、どんなに良い物であっても、すべての現代人に受け入れられる筆記具ではないという現実も理解して欲しいと思っています。
25. Posted by kugel_149 2007年07月08日 18:24
現行製品の愛用者さんへ （５）
現行製品の愛用者さん、
モンブランの現行品は、本当に「大衆化」しているとお考えですか？
今回発売されたインクにしても非常に高額でした。
どの商品にしても、大衆が気軽に購入できる金額設定にはなっていないと思います。
「新興ファッション・ブランドとしての顧客が大切にされている」
とありますが、本当に大切にされているのでしょうか？
万年筆に不調が生じた場合、聞くところによると、
修理やパーツ交換に３ヶ月から４ヶ月も架かかるそうですよ。
日常生活で使うことを前提に購入したのに…。
現行製品の愛用者さん、
モンブランの現行品は、本当に「大衆化」しているとお考えですか？
今回発売されたインクにしても非常に高額でした。
どの商品にしても、大衆が気軽に購入できる金額設定にはなっていないと思います。
「新興ファッション・ブランドとしての顧客が大切にされている」
とありますが、本当に大切にされているのでしょうか？
万年筆に不調が生じた場合、聞くところによると、
修理やパーツ交換に３ヶ月から４ヶ月も架かかるそうですよ。
日常生活で使うことを前提に購入したのに…。
26. Posted by kugel_149 2007年07月08日 18:35
現行製品の愛用者さんへ （６）
現在のモンブランに対して、
「お客の側もMONTBLANCの方針を理解しつつ、
歩み寄る姿勢も必要では」とお書きになっていますが、
そこまで迎合する必要があるのかわたくしにはわかりません。
「気に入らなければ買わなければ良いんですから」
とありますが、このような考え方は、
わたくしは最も忌み嫌うものです。
このような考え方が広まれば広まるほど、
文化は衰退していくとわたくしは考えています。
接点をなくしてしまっては元の木阿弥です。
売る側と買う側が意見を交換し生かしていくべきだと思うのです。
現在のモンブランに対して、
「お客の側もMONTBLANCの方針を理解しつつ、
歩み寄る姿勢も必要では」とお書きになっていますが、
そこまで迎合する必要があるのかわたくしにはわかりません。
「気に入らなければ買わなければ良いんですから」
とありますが、このような考え方は、
わたくしは最も忌み嫌うものです。
このような考え方が広まれば広まるほど、
文化は衰退していくとわたくしは考えています。
接点をなくしてしまっては元の木阿弥です。
売る側と買う側が意見を交換し生かしていくべきだと思うのです。
27. Posted by こまねずみ 2007年07月08日 18:38
入社したばかりでも、やっぱり主力商品についてはきちんとした知識があることが求められると思います。もし、そのような知識の無い人間を販売に出しているとすれば、現在のモンブランはろくな新入社員教育もせずに現場に出しているということになります。
こんな新入社員を配置しているモンブラン・ジャパンの労務担当者は労務屋として失格ですね。
こんな新入社員を配置しているモンブラン・ジャパンの労務担当者は労務屋として失格ですね。
28. Posted by kugel_149 2007年07月08日 18:46
現行製品の愛用者さんへ （７）
「あの時、あの方が辞めることになった時点で
その方向性は変わったわけでしょう」とありますが、
おっしゃられていることがよくわかりません。
フルハルターの森山さんのことをさしているのでしょうか？
森山さんがモンブランを扱えなくなったというアナウンスをしたのは、
ひとつの事例に過ぎません。
現行製品の愛用者さん、万年筆を購入するのに、
それが新品であろうがデッドストックであろうが、
基本的に、玄人も素人もありませんよ。
きちんとした商品知識をもった者が消費者に売る。
責任をもって売ることができなくなったら、
「売れません」と扱いをやめる。
店の規模や雰囲気、年間の販売金額で、店を決めるのはいいのかなぁと言っているだけですよ。
「あの時、あの方が辞めることになった時点で
その方向性は変わったわけでしょう」とありますが、
おっしゃられていることがよくわかりません。
フルハルターの森山さんのことをさしているのでしょうか？
森山さんがモンブランを扱えなくなったというアナウンスをしたのは、
ひとつの事例に過ぎません。
現行製品の愛用者さん、万年筆を購入するのに、
それが新品であろうがデッドストックであろうが、
基本的に、玄人も素人もありませんよ。
きちんとした商品知識をもった者が消費者に売る。
責任をもって売ることができなくなったら、
「売れません」と扱いをやめる。
店の規模や雰囲気、年間の販売金額で、店を決めるのはいいのかなぁと言っているだけですよ。
29. Posted by kugel_149 2007年07月08日 18:53
現行製品の愛用者さんへ （８）
「（万年筆は）どんなに良い物であっても、すべての現代人に受け入れられる筆記具ではないという現実も理解して欲しいと思っています」
と現行製品の愛用者さんは考え方を指し示しておられますが、
わたくしの考え方は、
本来の機能がきちんと働いている万年筆は、
用途の向き不向きはあるものの、
万年筆を筆記具として使おうとする
すべての現代人に受け入れられる筆記具である
です。また、それに、
まだまだ書くことの愉しさや喜びを与えてくれ、
人と文字でコミュニケーションすることの素晴らしさを
教えてくれる筆記具である
ということも付け加えたいと思います。
「（万年筆は）どんなに良い物であっても、すべての現代人に受け入れられる筆記具ではないという現実も理解して欲しいと思っています」
と現行製品の愛用者さんは考え方を指し示しておられますが、
わたくしの考え方は、
本来の機能がきちんと働いている万年筆は、
用途の向き不向きはあるものの、
万年筆を筆記具として使おうとする
すべての現代人に受け入れられる筆記具である
です。また、それに、
まだまだ書くことの愉しさや喜びを与えてくれ、
人と文字でコミュニケーションすることの素晴らしさを
教えてくれる筆記具である
ということも付け加えたいと思います。
30. Posted by kugel_149 2007年07月08日 18:57
こまねずみさん
そうなんです。
モンブランのホームページを見ると、
人材育成にも力を入れていて、
特別な人材育成のためのプログラムがあるという書き方をしています。
実際に旗艦店に行って、
今のモンブランが「羊頭狗肉」という言葉を知らない気がしました。
そうなんです。
モンブランのホームページを見ると、
人材育成にも力を入れていて、
特別な人材育成のためのプログラムがあるという書き方をしています。
実際に旗艦店に行って、
今のモンブランが「羊頭狗肉」という言葉を知らない気がしました。
31. Posted by 二右衛門半 2007年07月08日 19:22
私の場合、やはり2000年以前のモンブランのラインナップに惹かれていました。
マイスタービュッテンの封筒とか、ブロッター、レターオープナー、インキ瓶など和風とは違ったかたちでの趣味の良さを伝えているように思えました。
万年筆もスターリングシルバーなど、少々重たそうですが手元の飾りとしてだけでなく実用的な文具として許せる範囲内でのデザインは「いつかはこのペンを」と思わせるのに充分な魅力を持っていました。
あくまで私見であるとの断りを入れさせて頂きますが・・・マイセンの磁器を軸に使った万年筆とか、使っているとすぐに破けてくる柔らかい革を使ったペンケースは使うことに不安を覚えます。
マイスタービュッテンの封筒とか、ブロッター、レターオープナー、インキ瓶など和風とは違ったかたちでの趣味の良さを伝えているように思えました。
万年筆もスターリングシルバーなど、少々重たそうですが手元の飾りとしてだけでなく実用的な文具として許せる範囲内でのデザインは「いつかはこのペンを」と思わせるのに充分な魅力を持っていました。
あくまで私見であるとの断りを入れさせて頂きますが・・・マイセンの磁器を軸に使った万年筆とか、使っているとすぐに破けてくる柔らかい革を使ったペンケースは使うことに不安を覚えます。
32. Posted by kugel_149 2007年07月08日 19:40
二右衛門半さん
銀の１４６をわたくしも使っていました。
尻軸にさしたときにキャップがぐらつくし、
首軸にはいつもインクが付着していました。
それでも、それ以上に、余りあるほどの、
魅力がその商品にはありました。
高額な商品を作る一方で、
大衆向けの、買いやすい値段で質のいいものが、
モンブランにはラインナップされていたように思います。
銀の１４６をわたくしも使っていました。
尻軸にさしたときにキャップがぐらつくし、
首軸にはいつもインクが付着していました。
それでも、それ以上に、余りあるほどの、
魅力がその商品にはありました。
高額な商品を作る一方で、
大衆向けの、買いやすい値段で質のいいものが、
モンブランにはラインナップされていたように思います。
33. Posted by 現行製品の愛用者 2007年07月08日 20:00
ずいぶんとkugel_149さんの神経を逆撫でしてしまったようですね。
>モンブランの現行品は、本当に「大衆化」しているとお考えですか？
kugel_149さんのいう大衆化とは「普及品」を指しているのでしょう？
ヴィトンは大衆化したとはいえ、普及品ではありませんよね。
いまMONTBLANCが目指しているのは、「高いけど憧れがあるから買いたい」というブランドだと思います。（過渡期にありますが。）
だからこそ限られた人しか購入できない価格設定の桜インクを売るんですよね。 【続く】
>モンブランの現行品は、本当に「大衆化」しているとお考えですか？
kugel_149さんのいう大衆化とは「普及品」を指しているのでしょう？
ヴィトンは大衆化したとはいえ、普及品ではありませんよね。
いまMONTBLANCが目指しているのは、「高いけど憧れがあるから買いたい」というブランドだと思います。（過渡期にありますが。）
だからこそ限られた人しか購入できない価格設定の桜インクを売るんですよね。 【続く】
34. Posted by ロブーオ 2007年07月08日 20:00
モンブランの方針は総合ブランドのようですが、
筆記具として使おうと思っている人に試筆させないのは、
何か奇妙な話ですね。
楽器を買う時に試し弾き出来ないなんてことは絶対にありません。
どんな高価な装飾的に作られた楽器でも、きちんと扱える客でしたら、必ず試奏させてくれます。
この社員の方は会社の方針に従ってるだけなので、少々気の毒なやり取りのようですが・・・
東京ではあまりに多くのお客さんがいるために、
試筆をすると万年筆が傷物になりやすいなどの問題があるのでしょうか。
筆記具として使おうと思っている人に試筆させないのは、
何か奇妙な話ですね。
楽器を買う時に試し弾き出来ないなんてことは絶対にありません。
どんな高価な装飾的に作られた楽器でも、きちんと扱える客でしたら、必ず試奏させてくれます。
この社員の方は会社の方針に従ってるだけなので、少々気の毒なやり取りのようですが・・・
東京ではあまりに多くのお客さんがいるために、
試筆をすると万年筆が傷物になりやすいなどの問題があるのでしょうか。
35. Posted by 現行製品の愛用者 2007年07月08日 20:00
>きちんとした商品知識をもった者が消費者に売る。責任をもって売ることができなくなったら、「売れません」と扱いをやめる。
だからこそ、多くの一般小売店では対応できないと判断して、MONTBLANC側は販売店を絞ったのではないでしょうか。
だからこそ、多くの一般小売店では対応できないと判断して、MONTBLANC側は販売店を絞ったのではないでしょうか。
36. Posted by 現行製品の愛用者 2007年07月08日 20:05
>東京ではあまりに多くのお客さんがいるために、
試筆をすると万年筆が傷物になりやすいなどの問題があるのでしょうか。
ロブーオさんのおっしゃるとおりだと思います。
現に試筆できる店舗には傷物が多いと思っています。
楽器店でも「試し弾きするときは傷をつけないようにお願いします」と張り紙をしなければならない時代ですからね。
そういった常識の無い人が増えていることも試し書き禁止の理由でしょうね。
試筆をすると万年筆が傷物になりやすいなどの問題があるのでしょうか。
ロブーオさんのおっしゃるとおりだと思います。
現に試筆できる店舗には傷物が多いと思っています。
楽器店でも「試し弾きするときは傷をつけないようにお願いします」と張り紙をしなければならない時代ですからね。
そういった常識の無い人が増えていることも試し書き禁止の理由でしょうね。
37. Posted by kugel_149 2007年07月08日 20:11
現行製品の愛用者さんへ（９）
わたくしは単純に「普及品」を出していることが
大衆化だとは言っておりません。
大衆を愚弄するものを作っていては、
真の意味での「大衆化」とはいえない、と思っているのですが…。
マスメディアをうまく利用しながら、
消費者をその気にさせて、
いままで積み上げてきたものを平気で壊しながら、
大衆を愚弄する商い（商品の出来、価格設定など）の仕方に対して、
わたくしは断固としてＮＯ！と言っているのです。
わたくしは単純に「普及品」を出していることが
大衆化だとは言っておりません。
大衆を愚弄するものを作っていては、
真の意味での「大衆化」とはいえない、と思っているのですが…。
マスメディアをうまく利用しながら、
消費者をその気にさせて、
いままで積み上げてきたものを平気で壊しながら、
大衆を愚弄する商い（商品の出来、価格設定など）の仕方に対して、
わたくしは断固としてＮＯ！と言っているのです。
38. Posted by kugel_149 2007年07月08日 20:19
ロブーオさん
事細かなやりとりを書くことによって、
モンブランの価値を一方的に下げてしまうのはイヤだな、
と思いましたので、本文には書かなかったのですが、
わたくしが訊いたところ、
試し書きをさせない理由のひとつは、
「試し書きさせた万年筆を洗浄するのが面倒くさいんです」
というものがありました。これが一番多かったです。
輸入筆記具協会の方や、あるメーカーの上級役員の方々に話を聞いたことがありますが、
日本人の商品に対するマナーは実に素晴らしく、
取り扱いも丁寧だというふうにおっしゃっていましたよ。
事細かなやりとりを書くことによって、
モンブランの価値を一方的に下げてしまうのはイヤだな、
と思いましたので、本文には書かなかったのですが、
わたくしが訊いたところ、
試し書きをさせない理由のひとつは、
「試し書きさせた万年筆を洗浄するのが面倒くさいんです」
というものがありました。これが一番多かったです。
輸入筆記具協会の方や、あるメーカーの上級役員の方々に話を聞いたことがありますが、
日本人の商品に対するマナーは実に素晴らしく、
取り扱いも丁寧だというふうにおっしゃっていましたよ。
39. Posted by kugel_149 2007年07月08日 20:27
現行製品の愛用者さんへ（１０）
わたくしが書いたのは、
扱いをやめる、と宣言するのは、小売店のほうです。
小売店の自主的判断ならかまいませんが、
モンブランが一方的に、扱いをやめる、というやり方には 私は嫌悪感を感じます。
現行製品の愛用者さんが
どのような情報に基づいて主張されているのかわかりませんが、
モンブラン社は、小売店の対応能力よりも
小売店のイメージや販売実績を優先させて決めたようですよ。
また、これじゃ、売った後、お客さんからクレームが来るなとわかっても、
調整して販売しない小売店に絞ったそうですよ。
わたくしが書いたのは、
扱いをやめる、と宣言するのは、小売店のほうです。
小売店の自主的判断ならかまいませんが、
モンブランが一方的に、扱いをやめる、というやり方には 私は嫌悪感を感じます。
現行製品の愛用者さんが
どのような情報に基づいて主張されているのかわかりませんが、
モンブラン社は、小売店の対応能力よりも
小売店のイメージや販売実績を優先させて決めたようですよ。
また、これじゃ、売った後、お客さんからクレームが来るなとわかっても、
調整して販売しない小売店に絞ったそうですよ。
40. Posted by 二右衛門半 2007年07月08日 20:32
私の場合（と断りますが）最近はカートリッジ/コンバーター式の万年筆をメインに据えて使っています。
かつては回転吸入式にあこがれを感じ、またレバー式などにもいつかは使いたいとの考えを抱いていました。
しかし・・・実際に使い出すとインクの色を変えるのにも一苦労・・・愛好家団体に所属しなかった時期が長かったので自己流あるいは漏れ聞く程度の情報しか持ち得ませんでした、正しい知識もなくいじると怖い、ということだけは感じてましたが。
ですから最近のモンブランがカートリッジ/コンバーター式になってきたのも致し方ないと考えるべきなのかもしれません。
でも、万年筆を初めて使いたい、という人の多くは回転吸入式を欲しがるんですよ、扱いがやっかいだから止めておけというアドバイスにもかかわらずね。
かつては回転吸入式にあこがれを感じ、またレバー式などにもいつかは使いたいとの考えを抱いていました。
しかし・・・実際に使い出すとインクの色を変えるのにも一苦労・・・愛好家団体に所属しなかった時期が長かったので自己流あるいは漏れ聞く程度の情報しか持ち得ませんでした、正しい知識もなくいじると怖い、ということだけは感じてましたが。
ですから最近のモンブランがカートリッジ/コンバーター式になってきたのも致し方ないと考えるべきなのかもしれません。
でも、万年筆を初めて使いたい、という人の多くは回転吸入式を欲しがるんですよ、扱いがやっかいだから止めておけというアドバイスにもかかわらずね。
41. Posted by kugel_149 2007年07月08日 20:33
現行製品の愛用者さんへ（１１）
おっしゃるとおり常識のない人、常識の乏しい人はいることでしょう。
「傷物」っていったいどんな状態のものでしょうか？
試し書きの際に、傷物にさせないように客に扱わせることも
それを生業にすることを決めた者の“義務”“定め”だとわたしくは考えます。
傷物が出たり、商品に問題が出たりすることも考えて、
モンブラン社は最初から高額な価格設定にしているようですが。
傷物を、傷物と知らずに、客に差し出すあたり、
いまのモンブランを象徴していると思います。
おっしゃるとおり常識のない人、常識の乏しい人はいることでしょう。
「傷物」っていったいどんな状態のものでしょうか？
試し書きの際に、傷物にさせないように客に扱わせることも
それを生業にすることを決めた者の“義務”“定め”だとわたしくは考えます。
傷物が出たり、商品に問題が出たりすることも考えて、
モンブラン社は最初から高額な価格設定にしているようですが。
傷物を、傷物と知らずに、客に差し出すあたり、
いまのモンブランを象徴していると思います。
42. Posted by kugel_149 2007年07月08日 20:40
二右衛門半さん
万年筆を使う上で、カートリッジやコンバーターのほうが
便利だし、使いやすいという人もいるわけで、
わたくしは、その点で、今のモンブランの商品を批判したりはしません。
回転吸入式が厄介だ、とありますが、
本来は、万年筆は、インクは途中から変えるべきではないという前提に立てば、
まったく厄介ではありませんよ。
ペン先を上方に向けて吸入器を回転させないなど、
簡単なお約束事を守っていれば、
回転吸入式はまったく厄介に感じることはないはずです。
万年筆を使う上で、カートリッジやコンバーターのほうが
便利だし、使いやすいという人もいるわけで、
わたくしは、その点で、今のモンブランの商品を批判したりはしません。
回転吸入式が厄介だ、とありますが、
本来は、万年筆は、インクは途中から変えるべきではないという前提に立てば、
まったく厄介ではありませんよ。
ペン先を上方に向けて吸入器を回転させないなど、
簡単なお約束事を守っていれば、
回転吸入式はまったく厄介に感じることはないはずです。
43. Posted by ロブーオ 2007年07月08日 20:48
Kugel_149さん
万年筆の洗浄が面倒ということが理由でもあるのですか。
ということは、東京のお客の多さとも関係があるのかもしれないですね。お客さんも万年筆に興味を持っている人はそれなりのマナーで試筆をすることは店員さんなら分かると思うので、ここまで硬直的な対応しか出来ないということは、
その店舗の方針として定められたルールになっているのでしょうね。
実用のために万年筆を求めるには店舗選びの段階から考えなくてはいけないということのようです。
貴重な情報を有難うございました。
万年筆の洗浄が面倒ということが理由でもあるのですか。
ということは、東京のお客の多さとも関係があるのかもしれないですね。お客さんも万年筆に興味を持っている人はそれなりのマナーで試筆をすることは店員さんなら分かると思うので、ここまで硬直的な対応しか出来ないということは、
その店舗の方針として定められたルールになっているのでしょうね。
実用のために万年筆を求めるには店舗選びの段階から考えなくてはいけないということのようです。
貴重な情報を有難うございました。
44. Posted by ロブーオ 2007年07月08日 20:54
現行製品の愛用者さん
楽器の場合は少数のコレクターズアイテムもありますが、
基本的には実用品と考えて作られ売られているものが大多数ですので、
買う側も小さな傷よりも、音や素材の方に注目しています。
そんなことも楽器店が試奏に関しておおらかな一因かもしれません。
100万円であろうと200万円であろうと、きちんと試奏させてくれますよね。それに比べるとモンブランブティック・・・ちょっとケチくさすぎるんじゃ？と思ってしまいました。
もちろん細心の注意を払って、商品に傷をつけないように丁寧に取り扱うのは当然のマナーですね。
楽器の場合は少数のコレクターズアイテムもありますが、
基本的には実用品と考えて作られ売られているものが大多数ですので、
買う側も小さな傷よりも、音や素材の方に注目しています。
そんなことも楽器店が試奏に関しておおらかな一因かもしれません。
100万円であろうと200万円であろうと、きちんと試奏させてくれますよね。それに比べるとモンブランブティック・・・ちょっとケチくさすぎるんじゃ？と思ってしまいました。
もちろん細心の注意を払って、商品に傷をつけないように丁寧に取り扱うのは当然のマナーですね。
45. Posted by kugel_149 2007年07月08日 21:35
ロブーオさん
今回の記事をそのように受け取ってくださると
大変ありがたく感じます。
モンブランは、魅力あふれるブランドですから。
今回の記事をそのように受け取ってくださると
大変ありがたく感じます。
モンブランは、魅力あふれるブランドですから。
46. Posted by らすとるむ 2007年07月08日 21:42
こんばんは。
149の試筆を申し出たところ・・・146の試筆キットが何の断りもなく出てきてしまうところが最大の問題点で有ろうかと思います。企業としてのモンブランは昔のモンブランとは経営方針の転換により違うものに生まれ変わったと充分承知しておりますが。やはり、心情的には驚きとともに怒りと深い悲しみを感じてしまいます。まことに残念なことです。
149の試筆を申し出たところ・・・146の試筆キットが何の断りもなく出てきてしまうところが最大の問題点で有ろうかと思います。企業としてのモンブランは昔のモンブランとは経営方針の転換により違うものに生まれ変わったと充分承知しておりますが。やはり、心情的には驚きとともに怒りと深い悲しみを感じてしまいます。まことに残念なことです。
47. Posted by shamal 2007年07月08日 21:45
試し書きに関する考え方は人それぞれなのでコメントを控えますが、
万年筆メーカーとしてではなく「ブランド」としても、実にお粗末な
対応であきれてしまいました。
店員の対応というのはブランドのイメージにとって非常に重要な位置を
占めていると思っています。
何よりもこの程度教育で店員を店頭に出すブティックに一番疑問を
感じますし、店員にも「自分はブランドを代表者している」という
プロフェッショナル意識の低さには驚かされます。
リシュモングループのブランドを愛するもの一人として、非常に
残念な印象を受けました。
万年筆メーカーとしてではなく「ブランド」としても、実にお粗末な
対応であきれてしまいました。
店員の対応というのはブランドのイメージにとって非常に重要な位置を
占めていると思っています。
何よりもこの程度教育で店員を店頭に出すブティックに一番疑問を
感じますし、店員にも「自分はブランドを代表者している」という
プロフェッショナル意識の低さには驚かされます。
リシュモングループのブランドを愛するもの一人として、非常に
残念な印象を受けました。
48. Posted by 現行製品の愛用者 2007年07月08日 21:48
らすとるむさん、こんばんは。
>146の試筆キットが何の断りもなく出てきてしまう
これこそMONTBLANCが筆記具メーカーではなくなってしまったということを表しているのではないでしょうか。
>146の試筆キットが何の断りもなく出てきてしまう
これこそMONTBLANCが筆記具メーカーではなくなってしまったということを表しているのではないでしょうか。
49. Posted by kugel_149 2007年07月08日 21:55
らすとるむさん
こんばんは。
言葉が通じなかったんです。
それが哀しく、つらかったです。
「１４９」といっても「１４６」が出てきちゃう。
shamalさん
わざわざケンかを売りに行ったわけではないんです。
納得のいくやりとりを求めただけなんです。
それはおかしい、それはどうしてですか、というと、
「申し訳ございません。なにぶん…」という受け答えが、
まるでマニュアルで教えられたかのように繰り返されました。
モンブラン･ファンのひとりとして、悔しいやら、腹立たしいやら。
こんばんは。
言葉が通じなかったんです。
それが哀しく、つらかったです。
「１４９」といっても「１４６」が出てきちゃう。
shamalさん
わざわざケンかを売りに行ったわけではないんです。
納得のいくやりとりを求めただけなんです。
それはおかしい、それはどうしてですか、というと、
「申し訳ございません。なにぶん…」という受け答えが、
まるでマニュアルで教えられたかのように繰り返されました。
モンブラン･ファンのひとりとして、悔しいやら、腹立たしいやら。
50. Posted by shamal 2007年07月08日 22:08
私も同じようなことを言われたら同じ事を聞いていたと思います。
好きなブランドであればあるほど、そのような対応をされるのが
悔しくて腹立たしくなるお気持ちはよく分かります。
このての質問は頻繁にされると思うのですが、そのような質問を想定
した教育は行われていないのでしょうか・・・
この店員も経験を積めば意識も変わって、もっと柔軟な対応もできる
ようになるのかもしれませんが、もっと顧客の気持ちを考えた対応
をしてほしいものです。
好きなブランドであればあるほど、そのような対応をされるのが
悔しくて腹立たしくなるお気持ちはよく分かります。
このての質問は頻繁にされると思うのですが、そのような質問を想定
した教育は行われていないのでしょうか・・・
この店員も経験を積めば意識も変わって、もっと柔軟な対応もできる
ようになるのかもしれませんが、もっと顧客の気持ちを考えた対応
をしてほしいものです。
51. Posted by 墨詠 2007年07月08日 22:24
書き込みを拝見し少々申し上げようかと思い、書き込み致します。私も分野は違いますが、ブランドの商売に関わっておりますので、ご参考になればと思います。
現在のモンブランの置かれている状況ですが、ご存知の通りリシュモングループの傘下に置かれています。その中ではモンブランの意思としてよりもグループの意思が尊重されます。その状況でモンブランは万年筆のみではなく、分野の違う(言わばお門違い)商品まで扱うようになりました。これはグループとしての意思であろうと思われます。(続)
現在のモンブランの置かれている状況ですが、ご存知の通りリシュモングループの傘下に置かれています。その中ではモンブランの意思としてよりもグループの意思が尊重されます。その状況でモンブランは万年筆のみではなく、分野の違う(言わばお門違い)商品まで扱うようになりました。これはグループとしての意思であろうと思われます。(続)
52. Posted by 墨詠 2007年07月08日 22:25
その中で万年筆もスターウォーカーやボエムのような商品が生まれ、それまでの顧客層とは違う層に売れ始めたと思います。それは企業として利潤追求のもとに行われています。文具メーカーに限らず、いい商品を作りながらも倒産するメーカーは存在します。モンブランもその選択の中でこのように変化しました。しかし、異なる層を相手にするという事で、それまでの層に対する対応までも変えてしまったのが、モンブランだと思います。万年筆(筆記具文化)一筋に追求するところから、大衆に分かりやすい方法に変更したようです。その為万年筆の出来栄えが変わり、ゴージャスになりましたが、筆記に関しては、比重が軽くなってしまったのでしょう。
53. Posted by 墨詠 2007年07月08日 22:26
その結果が現在のブティックにも現れているのです。モンブランに入社したい全ての方が万年筆を真摯に受け止めているわけではなく、やはり、ブランドの知名度やもっと軽く考えてカッコイイであるとか、銀座の一等地で働きたいであるとかそんな事もあるかもしれません。それはあくまで推論の範疇を超えませんので、あしからず。
この様に少し否定的に書いてしまいましたが、私自身モンブランブティックで頂いたカタログから万年筆党になりました。無人島に持っていくなら初めて手にした万年筆であるモンブランを持って行きます。ですから、まだ新米の店員に対して、それを全てであるかのようにお考えにならない方がいいと思います。全てのモンブランブティックの店員がそうであるとは思いたくありませんし、その新米店員も何年か経って己の行為に自責の念を持ちうるかもしれません。
取り留めのない文となってしまいましたがこの辺りで
この様に少し否定的に書いてしまいましたが、私自身モンブランブティックで頂いたカタログから万年筆党になりました。無人島に持っていくなら初めて手にした万年筆であるモンブランを持って行きます。ですから、まだ新米の店員に対して、それを全てであるかのようにお考えにならない方がいいと思います。全てのモンブランブティックの店員がそうであるとは思いたくありませんし、その新米店員も何年か経って己の行為に自責の念を持ちうるかもしれません。
取り留めのない文となってしまいましたがこの辺りで
54. Posted by ざとちゃん 2007年07月08日 22:30
お店の対応がこれですんでいるのは、このような
対応で差し支えない購入者が大部分だということ
なのでしょう。
もともと利殖目的であれば、自分で使うわけでは
ないから書き味など関係なくて、見た目がきれいで
パッケージと保障カードが完備していれば良いので
すから。
後日、オークションで高値で売りさばけますからね。
万年筆ブームも、かなりいびつな形のブームになり
下がってしまったようですね。
対応で差し支えない購入者が大部分だということ
なのでしょう。
もともと利殖目的であれば、自分で使うわけでは
ないから書き味など関係なくて、見た目がきれいで
パッケージと保障カードが完備していれば良いので
すから。
後日、オークションで高値で売りさばけますからね。
万年筆ブームも、かなりいびつな形のブームになり
下がってしまったようですね。
55. Posted by pelikan_1931 2007年07月08日 22:50
現在のMontblancはNo.146、No.149はどれを使っても製品のムラは殆ど無い。Lamyに近い品質管理レベルになった！
ブランドグループに統合されてから、ブランドとして必要な品質管理を求められてきているからかも。
鉛筆は削って使うが、ファーバーカステムの六本木ミッドタウンのブティックで試し書きさせろとは誰も言わない。
万年筆は鉛筆と同じ。気持ちよく書くにはまずは削って書く決心が必要です。アクセサリーで良いなら書き味は我慢すべし。
ブランドグループに統合されてから、ブランドとして必要な品質管理を求められてきているからかも。
鉛筆は削って使うが、ファーバーカステムの六本木ミッドタウンのブティックで試し書きさせろとは誰も言わない。
万年筆は鉛筆と同じ。気持ちよく書くにはまずは削って書く決心が必要です。アクセサリーで良いなら書き味は我慢すべし。
56. Posted by ｓｔｙｌｕｓｔｉｐ 2007年07月08日 22:56
＞万年筆ブームも、かなりいびつな形のブームになり下がってしまったようですね。
話を脱線させてしまい恐縮ですが、
私が以前、Kugel_149さんの開高モデルの仕様について記述されたことに、激しく反発したのは、まさしくこのことを危惧しての事でした。
意に反して、妙なブームのお先棒担ぎになりやしないかと、心配してのことでした。
一昔ほど前にに、似たような話は、他の分野でもありました。
一部の業者・コレクターが、ネット上での情報を操作し、一部の機種の価格をつり上げ売り抜けた事を多数見聞きしたからです。
時計でも何でも、同様のことがありました。
続く
話を脱線させてしまい恐縮ですが、
私が以前、Kugel_149さんの開高モデルの仕様について記述されたことに、激しく反発したのは、まさしくこのことを危惧しての事でした。
意に反して、妙なブームのお先棒担ぎになりやしないかと、心配してのことでした。
一昔ほど前にに、似たような話は、他の分野でもありました。
一部の業者・コレクターが、ネット上での情報を操作し、一部の機種の価格をつり上げ売り抜けた事を多数見聞きしたからです。
時計でも何でも、同様のことがありました。
続く
57. Posted by pelikan_1931 2007年07月08日 22:57
ブランドイメージを維持するには、デザインや価格と共に、修理のインフラ整備も必要。
昔のMontblancは持っていた修理のインフラを切って、あらたなブティックというインフラを構築しようとしている。
現在は移行期で、利用者もブティックも生みの苦しみの時期。
そういうときこそ、ボランティアのインフラは必要で、その一端を担うのがWAGNERだと考えている。
メーカーは無視したがるがそんな事はどうでも良い。WAGNERは万年筆の愛好家集団ではなく、【万年筆愛好家】を愛する集団じゃから。興味の対象は愛好家という人間であり、万年筆ではない。
昔のMontblancは持っていた修理のインフラを切って、あらたなブティックというインフラを構築しようとしている。
現在は移行期で、利用者もブティックも生みの苦しみの時期。
そういうときこそ、ボランティアのインフラは必要で、その一端を担うのがWAGNERだと考えている。
メーカーは無視したがるがそんな事はどうでも良い。WAGNERは万年筆の愛好家集団ではなく、【万年筆愛好家】を愛する集団じゃから。興味の対象は愛好家という人間であり、万年筆ではない。
58. Posted by stylustip 2007年07月08日 23:00
利殖の材料にしてもそれは買った人の自由と言えば自由ですが、
その物が正当な評価をされ、本来の適正な価値になるのならいざ知らず、
買ってしまえば、何をしてもかまわないと言う風潮が横行するのは、
真の用途のために、その物を欲している人の手に届かなくなるとしたら、物にとっても人にとっても大変不幸なことではないかと思いました。
それぞれのお立場で、色々ご事情があって今のような状態になったこととは思いますが、
やはり、本分・幹が有ってこその枝葉であり、花実だと思うのです。
続く
その物が正当な評価をされ、本来の適正な価値になるのならいざ知らず、
買ってしまえば、何をしてもかまわないと言う風潮が横行するのは、
真の用途のために、その物を欲している人の手に届かなくなるとしたら、物にとっても人にとっても大変不幸なことではないかと思いました。
それぞれのお立場で、色々ご事情があって今のような状態になったこととは思いますが、
やはり、本分・幹が有ってこその枝葉であり、花実だと思うのです。
続く
59. Posted by stylustip 2007年07月08日 23:04
このコメントがこれだけ伸びるのも、
皆さんがやはりモンブランに関心を持ち、現状を憂い
行く末を案じているからこそ、将来、希望する万年筆が入手できなくなるのをおそれる証なのだと思うのです。
業界に関係される方々には、常に消費者側の視点に立って、
各々の企業理念に沿った、他社に恥じない商品を提供して欲しいと願うばかりです。
コレはメーカー在籍の私自身に対しても、自戒を込めてですが・・・
皆さんがやはりモンブランに関心を持ち、現状を憂い
行く末を案じているからこそ、将来、希望する万年筆が入手できなくなるのをおそれる証なのだと思うのです。
業界に関係される方々には、常に消費者側の視点に立って、
各々の企業理念に沿った、他社に恥じない商品を提供して欲しいと願うばかりです。
コレはメーカー在籍の私自身に対しても、自戒を込めてですが・・・
60. Posted by 3579 2007年07月08日 23:07
記念真紀子
マイスターを作っていても、接客に達人はいないんですね。
銀座では気持ちよく買い物がしたいものです。
マイスターを作っていても、接客に達人はいないんですね。
銀座では気持ちよく買い物がしたいものです。
61. Posted by pelikan_1931 2007年07月08日 23:30
接客の達人を育てるのもその店の利用者の義務じゃ。
しかっても育たない。自分で気付いてもらわなばな。
特に嗜好品は売り手より客の方が詳しいのが当たり前。
販売員にもスキルトランスファーすることによって、そのブランド繁栄し、より良い製品が出てくる事こそが我々の狙いじゃ。
店側には知識の引き出しが無い。やるべき対応もわからない。それをやさしく教えてあげれば、心を開いてくれる。
良い万年筆でメーカーと販売店と利用者が満足しなければ繁栄しないとパイロットの社史にも書いてある。
しかっても育たない。自分で気付いてもらわなばな。
特に嗜好品は売り手より客の方が詳しいのが当たり前。
販売員にもスキルトランスファーすることによって、そのブランド繁栄し、より良い製品が出てくる事こそが我々の狙いじゃ。
店側には知識の引き出しが無い。やるべき対応もわからない。それをやさしく教えてあげれば、心を開いてくれる。
良い万年筆でメーカーと販売店と利用者が満足しなければ繁栄しないとパイロットの社史にも書いてある。
62. Posted by montblanc mania 2007年07月09日 00:14
モンブランの愛用者としては、現在、客の方を向いていないモンブラン社の姿勢には悲しみを覚えます。メーカーの繁栄は、「どれだけもうかったか」という短期的な視点だけでは無理ではないかと思います。むしろ、メーカーが真摯にユーザーに向き合うことでメーカーとユーザーが相互に高めあってはじめて、そのメーカーがブランドとして成り立っていくものではないかと思います。世界の企業がグローバル化しつつある現在、ある程度、「ブランド化戦略」をとらければならない事情があるのかもしれませんが、それにしても、モンブラン社のユーザーをあまりにも見下した一方的な姿勢には怒りを禁じえません。kugel_149さんのご意見もごもっともだと思います。一刻も早くこういう声にメーカー側が気付いてもらいたいと思っています。
63. Posted by watarow 2007年07月09日 00:43
「店は客に育てられ、客は店に育てられ。」という時代は、ずいぶんと遠くなってしまった感がありますね。
銀座モンブランブティックなどというところではないけれど、kugel_149さんが、感じたであろういらだちを感じることが多くなりました。
物わかりのよいオジンさんを決め込めば、モンブランブランドに求めるものが大きく変わってきているのだとおもう。ヤナセがフォルクスワーゲンを売らなくなったことも、サン・モトヤマがグッチの販売権を縮小されたことも、同様のことでしょう。
それにしても、１４９の試し書きを１４６で代行出来ると考えている店側のものさしには、納得がいかないなぁ。フラッグシップ１４９のテスター用を１，２本用意したところでモンブランブランドを損なうことにはならないと、思うのだか。
銀座モンブランブティックなどというところではないけれど、kugel_149さんが、感じたであろういらだちを感じることが多くなりました。
物わかりのよいオジンさんを決め込めば、モンブランブランドに求めるものが大きく変わってきているのだとおもう。ヤナセがフォルクスワーゲンを売らなくなったことも、サン・モトヤマがグッチの販売権を縮小されたことも、同様のことでしょう。
それにしても、１４９の試し書きを１４６で代行出来ると考えている店側のものさしには、納得がいかないなぁ。フラッグシップ１４９のテスター用を１，２本用意したところでモンブランブランドを損なうことにはならないと、思うのだか。
64. Posted by kugel_149 2007年07月09日 06:26
祈祷師ゑでぃ＠ペリカン好き（ぇさん
shamalさん
墨詠さん
ざとちゃんさん
pelikan_1931 師匠
ｓｔｙｌｕｓｔｉｐさん
３５７９さん
montblanc maniaさん
watarowさん
解熱剤が効いてうとうとしているあいだに
たくさんのコメントをお寄せくださりありがとうございました。
さまざまな側面から売り手と買い手のあり方等を
考えるきっかけになったかと思います。
このブログでは、おりあるごとに問題提議をさせていただきたいと思います。
shamalさん
墨詠さん
ざとちゃんさん
pelikan_1931 師匠
ｓｔｙｌｕｓｔｉｐさん
３５７９さん
montblanc maniaさん
watarowさん
解熱剤が効いてうとうとしているあいだに
たくさんのコメントをお寄せくださりありがとうございました。
さまざまな側面から売り手と買い手のあり方等を
考えるきっかけになったかと思います。
このブログでは、おりあるごとに問題提議をさせていただきたいと思います。
65. Posted by 二右衛門半 2007年07月09日 08:12
そういえば、fujicoronaというメーカーは製図用ペンシルを販売終了する直前の時期、ペンシルをパック詰めして文具コーナーではなく工具売り場に置いてありました。
出荷時の品質を保つには確かに万全の姿勢でしょうが・・筆記具メーカーのやることではなかった、と思います。
書き味は最高だったんですけどね。
出荷時の品質を保つには確かに万全の姿勢でしょうが・・筆記具メーカーのやることではなかった、と思います。
書き味は最高だったんですけどね。
66. Posted by ぱいたん 2007年07月09日 20:34
遅ればせながら、ひと言。
すべての万年筆の試し書きは無理にしても、１４６だけでなく１４９のテスターも必要ではないかと。
スターウォーカーやボエムを買う人はそれで大量筆記するつもりではないでしょうが、１４６や１４９を買う人には大量筆記を前提としていらっしゃる方が少なからずいらっしゃると思います。
「表現する人に使ってほしい」と某ＴＶ番組でおっしゃっていたのはほかならぬモンブラン・ジャパンの社長さん。
「飾りにしてほしい」とはおっしゃっていなかったはずですよ。
それとも、お得意のＴＶ用営業トークでしょうか。
業界の方を集めて話す場では「モンブランを筆記具メーカーとして考えている人には来て欲しくない」とはっきりおっしゃっていたそうですものね。
すべての万年筆の試し書きは無理にしても、１４６だけでなく１４９のテスターも必要ではないかと。
スターウォーカーやボエムを買う人はそれで大量筆記するつもりではないでしょうが、１４６や１４９を買う人には大量筆記を前提としていらっしゃる方が少なからずいらっしゃると思います。
「表現する人に使ってほしい」と某ＴＶ番組でおっしゃっていたのはほかならぬモンブラン・ジャパンの社長さん。
「飾りにしてほしい」とはおっしゃっていなかったはずですよ。
それとも、お得意のＴＶ用営業トークでしょうか。
業界の方を集めて話す場では「モンブランを筆記具メーカーとして考えている人には来て欲しくない」とはっきりおっしゃっていたそうですものね。
67. Posted by Blue Shell 2007年07月09日 23:32
表現や表現方法はそれぞれのやり方があると
思いますが、Kugel_149さんの文化を守ろうと
する一貫した姿勢に共感いたします。
また、モンブランは万年筆に始まり、書くという
文化を大きく支えて来たブランドであり、万年筆と
聞くと多くの方が１４６、１４９の形を思い出すように
、文化と切り離せないメーカーだと思います。
だから、モンブランのようなメーカーには景観法の概念のようなモラルを自発的に築いて欲しい、あるいは、文化を担おうとする我々から求めていきたいと思っております。
思いますが、Kugel_149さんの文化を守ろうと
する一貫した姿勢に共感いたします。
また、モンブランは万年筆に始まり、書くという
文化を大きく支えて来たブランドであり、万年筆と
聞くと多くの方が１４６、１４９の形を思い出すように
、文化と切り離せないメーカーだと思います。
だから、モンブランのようなメーカーには景観法の概念のようなモラルを自発的に築いて欲しい、あるいは、文化を担おうとする我々から求めていきたいと思っております。
68. Posted by イオリ(gon) 2007年07月10日 00:59
工業製品として品質が安定していて、個体差が僅少であるなら、試用品と売り物を分けるのは一つの見識でしょう。そう言う志が高い話かどうかは分かりませんが。
ただし、高級「ブランド」の旗艦店舗なのに、各型・各ニブの組み合わせで試用品の用意がないのは貧乏くさい。せめてクルマの試乗みたいに、「後日でよろしければ系列店で探してみます」とか「社員の○○が使っていると思いますので、私物でよろしければ、ちょっとお試しいただけます」くらいのことを言われないと、もてなされ感がありませんよねえ。
ただし、高級「ブランド」の旗艦店舗なのに、各型・各ニブの組み合わせで試用品の用意がないのは貧乏くさい。せめてクルマの試乗みたいに、「後日でよろしければ系列店で探してみます」とか「社員の○○が使っていると思いますので、私物でよろしければ、ちょっとお試しいただけます」くらいのことを言われないと、もてなされ感がありませんよねえ。
69. Posted by kugel_149 2007年07月10日 06:13
二右衛門半さん
方法論を誤ると、真価が損なわれる、という例ですね。
ぱいたんさん
その問題発言、存じ上げております。
今回、あえて駄文からカットした部分でもあります。
モンブラン社の過渡期における迷言なのかもしれませんが、
モンブラン･ジャパンの社長の言動は、
少なくとも銀座旗艦店に浸透しているように感じました。
残念なことです。
方法論を誤ると、真価が損なわれる、という例ですね。
ぱいたんさん
その問題発言、存じ上げております。
今回、あえて駄文からカットした部分でもあります。
モンブラン社の過渡期における迷言なのかもしれませんが、
モンブラン･ジャパンの社長の言動は、
少なくとも銀座旗艦店に浸透しているように感じました。
残念なことです。
70. Posted by kugel_149 2007年07月10日 06:25
Blue Shell さん
筆記具を製造すること、販売すること、
いずれも文化を守る大事なことだと思います。
同様に、筋の通った商いも、文化だと思っています。
イオリ(gon)さん
おっしゃるとおりだと思います。
「PEN」として売っている以上、
書かせなくては駄目だとわたくしは思います。
もしも、モンブラン旗艦店で売っている万年筆が、
金ペン堂やフルハルターで購入するものと同じくらいに、 あるいは、pelikan_1931師匠が調整したものと同じくらいに、
書きやすいものだと判断できたら、
私は自説持論を撤回します。
筆記具を製造すること、販売すること、
いずれも文化を守る大事なことだと思います。
同様に、筋の通った商いも、文化だと思っています。
イオリ(gon)さん
おっしゃるとおりだと思います。
「PEN」として売っている以上、
書かせなくては駄目だとわたくしは思います。
もしも、モンブラン旗艦店で売っている万年筆が、
金ペン堂やフルハルターで購入するものと同じくらいに、 あるいは、pelikan_1931師匠が調整したものと同じくらいに、
書きやすいものだと判断できたら、
私は自説持論を撤回します。
71. Posted by 魚眼 2007年07月10日 23:18
149を所望する者に対し146を出すところに大きな問題が潜んでいると思います。
客の要望を無視していますし、製品ごと(個体差ではなく)の違いを利点として提示できないのでは、製品ごとに設計を変える意味がなく、損失を増やすだけでしょう。
設計開発と販売戦略に乖離があるように見え、高級ブランド化とは別種のもっと深刻な問題を孕んでいるように思えます。
客の要望を無視していますし、製品ごと(個体差ではなく)の違いを利点として提示できないのでは、製品ごとに設計を変える意味がなく、損失を増やすだけでしょう。
設計開発と販売戦略に乖離があるように見え、高級ブランド化とは別種のもっと深刻な問題を孕んでいるように思えます。
72. Posted by kugel_149 2007年07月11日 09:33
魚眼さん
コメントをお寄せいただきありがとうございます。
モンブランが、１４６のテスターを用意しているのは、
字幅だけ確認させればよい、という考え方のようです。
「万年筆は鉛筆と同じ」という書き込みもありましたが、
万年筆が万年筆として存在し、販売され、愛用する人がいる以上、
万年筆の特質に基づく売り方というものは大事にされるべきだと思っています。
コメントをお寄せいただきありがとうございます。
モンブランが、１４６のテスターを用意しているのは、
字幅だけ確認させればよい、という考え方のようです。
「万年筆は鉛筆と同じ」という書き込みもありましたが、
万年筆が万年筆として存在し、販売され、愛用する人がいる以上、
万年筆の特質に基づく売り方というものは大事にされるべきだと思っています。
73. Posted by pallid 2007年07月11日 09:54
舞台がマクドナルドの店頭なら、店員の対応にも納得できます。
ハンバーグにちゃんと火が通っているかどうか心配だから、買う前にちょっと
かじらせてよと言っている、とんでもない客が、 kugel_149 さんですね。
店員が小馬鹿にした目つきで冷たくあしらうのは当然です。
今や万年筆も、ハンバーガーと同じように販売されているのかな。
店員もハンバーガーショップと同じようなマニュアルで、受け答えのひとつひとつまで
トレーニングされている。
そして、マニュアルどおりの受け答えしかするなと厳命されているのでしょう。
ところで、 kugel_149 さんはだれかがちょっとかじった跡のあるハンバーガーでも、
美味ければ買いますか？
ハンバーグにちゃんと火が通っているかどうか心配だから、買う前にちょっと
かじらせてよと言っている、とんでもない客が、 kugel_149 さんですね。
店員が小馬鹿にした目つきで冷たくあしらうのは当然です。
今や万年筆も、ハンバーガーと同じように販売されているのかな。
店員もハンバーガーショップと同じようなマニュアルで、受け答えのひとつひとつまで
トレーニングされている。
そして、マニュアルどおりの受け答えしかするなと厳命されているのでしょう。
ところで、 kugel_149 さんはだれかがちょっとかじった跡のあるハンバーガーでも、
美味ければ買いますか？
74. Posted by kugel_149 2007年07月11日 10:24
pallidさん
万年筆とハンバーガーとを同じように考え語るのは難しいのですが…。
美味しいだけでは買いません。
かじった跡をよく見ないと…。
人間がかじったものであることがわかったら、誰がかじったかが鍵ですね。
ユマ・サーマンや、マギー・キューだったら、
長谷川京子ちゃんや新垣結衣ちゃん、
香椎由宇ちゃんだったら、買うかもしれません。
もうひとつ、食べるまでは、それが美味いかどうかわかりません。
それが美味いことを伝えてくれた人が誰かで買います。
もちろん、すべて、お金があって、おなかが空いていればですが。
万年筆とハンバーガーとを同じように考え語るのは難しいのですが…。
美味しいだけでは買いません。
かじった跡をよく見ないと…。
人間がかじったものであることがわかったら、誰がかじったかが鍵ですね。
ユマ・サーマンや、マギー・キューだったら、
長谷川京子ちゃんや新垣結衣ちゃん、
香椎由宇ちゃんだったら、買うかもしれません。
もうひとつ、食べるまでは、それが美味いかどうかわかりません。
それが美味いことを伝えてくれた人が誰かで買います。
もちろん、すべて、お金があって、おなかが空いていればですが。
75. Posted by ｋｉｙｏｍｉ 2007年07月11日 14:18
ハンバーガーの例えは、ちょっと比較しにくいと思います。
簡単に言えば、お値段の釣り合いという物があると思うのです。
（金額で差を付けるのは不本意ですが）
ハンバーガーは子供でもお小遣いで買えるものだし、不味ければ破棄することも容易ですよね。
ですが、万年筆となると子供のお小遣いではもちろん買えません。
余程のお金持ちでも容易に破棄することはできないのでは。
それくらい、“吟味して購入したい”ものだと思うのです。
モンブラン・ブティック というブティック絡みで、女性的な解釈をするならば・・・・。 【続く】
簡単に言えば、お値段の釣り合いという物があると思うのです。
（金額で差を付けるのは不本意ですが）
ハンバーガーは子供でもお小遣いで買えるものだし、不味ければ破棄することも容易ですよね。
ですが、万年筆となると子供のお小遣いではもちろん買えません。
余程のお金持ちでも容易に破棄することはできないのでは。
それくらい、“吟味して購入したい”ものだと思うのです。
モンブラン・ブティック というブティック絡みで、女性的な解釈をするならば・・・・。 【続く】
76. Posted by ｋｉｙｏｍｉ 2007年07月11日 14:21
有名ブランドの10万円近くの高価な洋服を購入しようとブティックに行ったとします。
バーゲン品を買うのと違い、大枚を叩いて買うわけですから、
試着しないで、「これ下さい」は無理です。
どんなに店員さんが、「お客様はＭサイズで宜しいでしょう」と勧めて下さっても、実際、思ったよりブカブカだったり、キチキチだったり、或いは、自分には似合わないとなるかもしれません。
それでも、「私どもの製品は万全を尽くし、完璧で確かな物ですから試着はご遠慮下さい。どうぞマネキンが着ている雰囲気でご理解下さい。」
と店員さんに言われたらどうでしょう。
「高価な物なので、お客様が袖を通された物は売り物にはなりません。試着はご遠慮下さい。」
と言われているのと同じです。 【続く】
バーゲン品を買うのと違い、大枚を叩いて買うわけですから、
試着しないで、「これ下さい」は無理です。
どんなに店員さんが、「お客様はＭサイズで宜しいでしょう」と勧めて下さっても、実際、思ったよりブカブカだったり、キチキチだったり、或いは、自分には似合わないとなるかもしれません。
それでも、「私どもの製品は万全を尽くし、完璧で確かな物ですから試着はご遠慮下さい。どうぞマネキンが着ている雰囲気でご理解下さい。」
と店員さんに言われたらどうでしょう。
「高価な物なので、お客様が袖を通された物は売り物にはなりません。試着はご遠慮下さい。」
と言われているのと同じです。 【続く】
77. Posted by ｋｉｙｏｍｉ 2007年07月11日 14:24
完璧な製品と言われても、自分に合うか分からない10万円の洋服を買えるでしょうか。
でも、ハンバーガーと同じ位の金額とか、或いは手の出せる数千円なら買うかもしれませんが。
それだけ、簡単に選べる物ではないと言うことを言いたいのです。
まぁ・・・ハンバーガー同様、洋服に例えるのも筋が違うかもしれません。（流行もあるし）
ですが、少なくとも万年筆を購入する際は、「自分の右腕」に成り得る特別な一本として
求める訳ですから、そこには「選別」したいところです。
個体差もあると思いますし。
でも、ハンバーガーと同じ位の金額とか、或いは手の出せる数千円なら買うかもしれませんが。
それだけ、簡単に選べる物ではないと言うことを言いたいのです。
まぁ・・・ハンバーガー同様、洋服に例えるのも筋が違うかもしれません。（流行もあるし）
ですが、少なくとも万年筆を購入する際は、「自分の右腕」に成り得る特別な一本として
求める訳ですから、そこには「選別」したいところです。
個体差もあると思いますし。
78. Posted by ｋｉｙｏｍｉ 2007年07月11日 14:25
私もkugel_149さん同様、試し書きはしたいです。
見た目一緒でも、いつも自分の書く文字が「綺麗に書けるか、書きやすいか」はとても重要です。
例え、何人もの人が試し書きされたとしても、直接「傷物」とは思いません。
（もちろん、落としたとか、故意に傷を作ったとか、ペン先が曲がってるとかは別として。）
ですから、書いてみて自分にとって書きやすかったら購入するでしょう。
試し書きに関して言うなら、
その場に店員さんがいるわけでしょうから、「傷物」にしてしまう程の試し書きをされる人は注意を受けるべき事であり、全く万年筆を触ったことがない人が無茶な試し書きをしてる様子なら、店員さんが親切に説明して差し上げたら良い事だと思います。
対面販売の基本がここにあると思います。
店員さん（スタッフさん）は、誰にも触らせない「無垢への製品管理」よりもそういう「管理」をされるべきだと私は思います。
見た目一緒でも、いつも自分の書く文字が「綺麗に書けるか、書きやすいか」はとても重要です。
例え、何人もの人が試し書きされたとしても、直接「傷物」とは思いません。
（もちろん、落としたとか、故意に傷を作ったとか、ペン先が曲がってるとかは別として。）
ですから、書いてみて自分にとって書きやすかったら購入するでしょう。
試し書きに関して言うなら、
その場に店員さんがいるわけでしょうから、「傷物」にしてしまう程の試し書きをされる人は注意を受けるべき事であり、全く万年筆を触ったことがない人が無茶な試し書きをしてる様子なら、店員さんが親切に説明して差し上げたら良い事だと思います。
対面販売の基本がここにあると思います。
店員さん（スタッフさん）は、誰にも触らせない「無垢への製品管理」よりもそういう「管理」をされるべきだと私は思います。
79. Posted by ｋｉｙｏｍｉ 2007年07月11日 14:26
単に、《視察だけで購入できる物》と、《試着（試用）が必要な物の購入》と分けるなら、
万年筆は後者だと思います。
そうやって選び抜いた一本というのは、自分にとって高価な物を購入した「喜び」「満足感」と共に「一生の物」となると思うのです。
最後に・・・・・・
「何分、入社したばかりなので・・・」という言葉がマニュアルにあるとするなら、
憤りを感じます。（そういうマニュアルは無いと信じています。）
私もモンブランファンとして、気持ちよく買い物が出来る本質的な「サービス向上」を願っています。
万年筆は後者だと思います。
そうやって選び抜いた一本というのは、自分にとって高価な物を購入した「喜び」「満足感」と共に「一生の物」となると思うのです。
最後に・・・・・・
「何分、入社したばかりなので・・・」という言葉がマニュアルにあるとするなら、
憤りを感じます。（そういうマニュアルは無いと信じています。）
私もモンブランファンとして、気持ちよく買い物が出来る本質的な「サービス向上」を願っています。
80. Posted by pallid 2007年07月11日 16:00
kugel_149 さん、ｋｉｙｏｍｉ さん
ハンバーガーを引き合いに出して、ピントがずれましたね。
kugel_149 さんが体験された店員の対応をこういうことで、
解釈することも可能かという意味で、コメントしました。
かじったハンバーガの件も補足させてください。最近は、
一度でも他人が手を触れたものを自分の所有物とすることなど
考えられないという人が増えているのではないでしょうか。
「潔癖症」というのでしょうか、電車のつり革は触るのもいや、
自宅外でトイレを使うことなど考えられない、他人と鍋をつつく
など論外という人達です。
今、万年筆を購入する人の大きな部分をこのような人たちが
占めていると、販売店が考えているなら、試筆させないのは
当然の対応です。これは品物の価格とは関係のない問題です。
ハンバーガーを引き合いに出して、ピントがずれましたね。
kugel_149 さんが体験された店員の対応をこういうことで、
解釈することも可能かという意味で、コメントしました。
かじったハンバーガの件も補足させてください。最近は、
一度でも他人が手を触れたものを自分の所有物とすることなど
考えられないという人が増えているのではないでしょうか。
「潔癖症」というのでしょうか、電車のつり革は触るのもいや、
自宅外でトイレを使うことなど考えられない、他人と鍋をつつく
など論外という人達です。
今、万年筆を購入する人の大きな部分をこのような人たちが
占めていると、販売店が考えているなら、試筆させないのは
当然の対応です。これは品物の価格とは関係のない問題です。
81. Posted by pallid 2007年07月11日 16:01
食べ物ならどこまで、衣服ならどこまで、筆記具ならどこまで
許せるという境界線は、物によっても違うし、それぞれの個人、
世代、所属集団などによって違うはずです。
kugel_149 さんの体験は、このブログの読者の筆記具に
ついての境界線が、外の世界の人たちのそれとはかなり違って
きていることを示しているのかもしれません。
許せるという境界線は、物によっても違うし、それぞれの個人、
世代、所属集団などによって違うはずです。
kugel_149 さんの体験は、このブログの読者の筆記具に
ついての境界線が、外の世界の人たちのそれとはかなり違って
きていることを示しているのかもしれません。
82. Posted by kugel_149 2007年07月11日 16:13
kiyomiさん
せっかくのお休みの日に、
御丁寧にお考えを綴ってくださってありがとうございます。
「吟味して購入する」
これは今回の事象を考える有益なキーワードかもしれませんね。
また「対面販売の基本」というキーワードも大変重要だと思いました。
売る者としての心得と買う者としての心得を、
私たちはもう一度基本に立ち返って考える必要がありそうですね。
せっかくのお休みの日に、
御丁寧にお考えを綴ってくださってありがとうございます。
「吟味して購入する」
これは今回の事象を考える有益なキーワードかもしれませんね。
また「対面販売の基本」というキーワードも大変重要だと思いました。
売る者としての心得と買う者としての心得を、
私たちはもう一度基本に立ち返って考える必要がありそうですね。
83. Posted by kugel_149 2007年07月11日 16:21
pallidさんへのメッセージ １
御指摘のような「潔癖症」の人々も増えているのかもしれませんが、
インターネット・オークションの盛り上がりや、
全国各地で開催されている大小さまざまなフリーマーケットや、
各種リサイクルショップの隆盛を考えたときに、
必ずしも、pallidさんがおっしゃられているような側面ばかりとは
言えないような気がしています。
ヴィンテージ万年筆の人気ぶりをみても、
「古いもののほうが…」という情報に、
興味関心をいだいている人が多いような気がしています。
御指摘のような「潔癖症」の人々も増えているのかもしれませんが、
インターネット・オークションの盛り上がりや、
全国各地で開催されている大小さまざまなフリーマーケットや、
各種リサイクルショップの隆盛を考えたときに、
必ずしも、pallidさんがおっしゃられているような側面ばかりとは
言えないような気がしています。
ヴィンテージ万年筆の人気ぶりをみても、
「古いもののほうが…」という情報に、
興味関心をいだいている人が多いような気がしています。
84. Posted by kugel_149 2007年07月11日 16:31
pallidさんへのメッセージ ２
今回コメントの中でわたくしは「文化」という言葉を用いましたが、
日本の商人というのは、
非常に厳しく接客サービスというものを
実践してきたようにわたくしは思っています。
売る側が大事にしてきたことは、
「無駄足を運ばせない」
「無駄足を踏ませない」
「一度でなるべく済まさせる」
ということです。
商品を買いにきたお客さんが、いかに満足して買い物をし、
買った物でいかに満足するか、
という点に商人は心血を注いできたように思います。
今回コメントの中でわたくしは「文化」という言葉を用いましたが、
日本の商人というのは、
非常に厳しく接客サービスというものを
実践してきたようにわたくしは思っています。
売る側が大事にしてきたことは、
「無駄足を運ばせない」
「無駄足を踏ませない」
「一度でなるべく済まさせる」
ということです。
商品を買いにきたお客さんが、いかに満足して買い物をし、
買った物でいかに満足するか、
という点に商人は心血を注いできたように思います。
85. Posted by kugel_149 2007年07月11日 16:36
pallidさんへのメッセージ ３
ですから、買ったあとにお客様が不具合を訴えるようなことが
予想されるような売り方は、厳に慎んできたはずです。
「顧客満足度」なる言葉がありますが、
日本人は古くから、おなじみさんになってもらうために
お客様の立場に常にたって物事を考えてきたはずなんです。
それこそが「文化」だとわたくしは思うのです。
ただそこにはお客様に「迎合する」「平伏する」といった発想は
まったくないと思います。
「お客様は神様です」というフレーズを短絡的に受け取り、
安直に行動に表した結果、堕落した商店が増えたように
わたくしは考えております。
ですから、買ったあとにお客様が不具合を訴えるようなことが
予想されるような売り方は、厳に慎んできたはずです。
「顧客満足度」なる言葉がありますが、
日本人は古くから、おなじみさんになってもらうために
お客様の立場に常にたって物事を考えてきたはずなんです。
それこそが「文化」だとわたくしは思うのです。
ただそこにはお客様に「迎合する」「平伏する」といった発想は
まったくないと思います。
「お客様は神様です」というフレーズを短絡的に受け取り、
安直に行動に表した結果、堕落した商店が増えたように
わたくしは考えております。
86. Posted by pallid 2007年07月11日 18:37
kugel_149 さん、お返事ありがとうございます。
モンブランの日本支店関係者だって、馬鹿ではないでしょうから、
kugel_149 さんが体験された販売方法で別に問題はないという
ことなのでしょうね。文句も言わずに買いに来る客はいくらでも
いるのですよ、きっと。
「顧客満足度」もびっくりするくらい高いのかもしれませんよ。
「顧客」が変われば、「顧客満足度」も変わるのは当然です。
当所では、「満足度」は「使用しての満足度」が当然と皆が考えて
いますが、世の中では「美しいブランド物を所有できた満足度」を
意味する状況になったということではないでしょうか。
モンブランの日本支店関係者だって、馬鹿ではないでしょうから、
kugel_149 さんが体験された販売方法で別に問題はないという
ことなのでしょうね。文句も言わずに買いに来る客はいくらでも
いるのですよ、きっと。
「顧客満足度」もびっくりするくらい高いのかもしれませんよ。
「顧客」が変われば、「顧客満足度」も変わるのは当然です。
当所では、「満足度」は「使用しての満足度」が当然と皆が考えて
いますが、世の中では「美しいブランド物を所有できた満足度」を
意味する状況になったということではないでしょうか。
87. Posted by pallid 2007年07月11日 18:38
だから、こうるさいマニアは丸善や伊東屋へ行けという態度も
とれる。マニアを排除した場合の、メリット・デメリットの
シュミレーションもちゃんと済んでいるのだと思います。
裏にある事情は分かりませんが、私達がまだ気づかないだけで、
彼らのやり方がこれからの時代に即した万年筆の販売方法なの
でしょう。
とれる。マニアを排除した場合の、メリット・デメリットの
シュミレーションもちゃんと済んでいるのだと思います。
裏にある事情は分かりませんが、私達がまだ気づかないだけで、
彼らのやり方がこれからの時代に即した万年筆の販売方法なの
でしょう。
88. Posted by pallid 2007年07月11日 20:39
ｋｉｙｏｍｉ さん
女性の洋服の購入方法についてはあまり良く知らないのですが、
極端な話、下着はどんなに高価なものでも、試着はお断りでは
ないのでしょうか。オーバーコートなら、試着お断りはまず
ないでしょうね。
万年筆が、衣服の場合の、下着にあたるのか、コートにあたる
のかは、人それぞれで決着はつきませんね。
機能が優れていれば他人の手に渡りかけたものでも結構という
のもひとつの立場、食事もする自分の素手で毎日触るものだから、
他人の手に触れたものはまっぴらごめんというのもひとつの立場。
女性の洋服の購入方法についてはあまり良く知らないのですが、
極端な話、下着はどんなに高価なものでも、試着はお断りでは
ないのでしょうか。オーバーコートなら、試着お断りはまず
ないでしょうね。
万年筆が、衣服の場合の、下着にあたるのか、コートにあたる
のかは、人それぞれで決着はつきませんね。
機能が優れていれば他人の手に渡りかけたものでも結構という
のもひとつの立場、食事もする自分の素手で毎日触るものだから、
他人の手に触れたものはまっぴらごめんというのもひとつの立場。
89. Posted by pallid 2007年07月11日 20:40
「何分、入社したばかりなので・・・」という対応は、万年筆の
性質についての質問と所有万年筆に対する質問に対してですね。
いずれも、マニュアルには載っていない質問でしょうね。
マニュアルに無い状況に対してはこう答えろと、マニュアルの
最後に書いてあるような気がします。
kugel_149 さんの記述を読む限り、２つの質問以外の質問に
対する店員さんの対応（あしらい）はお見事といってよく、
とても「入社したばかり」の店員さんとは思えません。
性質についての質問と所有万年筆に対する質問に対してですね。
いずれも、マニュアルには載っていない質問でしょうね。
マニュアルに無い状況に対してはこう答えろと、マニュアルの
最後に書いてあるような気がします。
kugel_149 さんの記述を読む限り、２つの質問以外の質問に
対する店員さんの対応（あしらい）はお見事といってよく、
とても「入社したばかり」の店員さんとは思えません。
90. Posted by ｋｉｙｏｍｉ 2007年07月11日 21:09
私はマニアは排除・・という売り方は違うと思いますが。
マニアに購入してもらえるようになる事が専門ショップとしての本望では？
と思えるほどです。（あくまで私、個人の意見。）
逆を言えば、ビギナー相手を主流に販売している専門ショップって奇妙ではありませんか？
【それがこれからの時代に即した万年筆の販売方法なのでしょう】ということは
伊東屋さんや、丸善さん、書斎館さんなどはどうなのでしょう。
kugel_149さんの「商いの文化」としての考え方に賛同します。
マニアに購入してもらえるようになる事が専門ショップとしての本望では？
と思えるほどです。（あくまで私、個人の意見。）
逆を言えば、ビギナー相手を主流に販売している専門ショップって奇妙ではありませんか？
【それがこれからの時代に即した万年筆の販売方法なのでしょう】ということは
伊東屋さんや、丸善さん、書斎館さんなどはどうなのでしょう。
kugel_149さんの「商いの文化」としての考え方に賛同します。
91. Posted by ｋｉｙｏｍｉ 2007年07月11日 21:14
・・・何処でどんな風に購入するかは個人の自由であり、楽しみでもあるわけで、
ここで議論してもはじまりませんが、要はモンブランブティックでは
「試し書きをさせないでそのデザイン、用途で購入しなければならない」と言う事実ですね。
モンブランブティックに行く時は心して行くようにします。
多分、私的には眺めるだけで終わりそうです。
購入は試し書きをさせて貰えるところにします。
決してマニアではないのですけどね。
ここで議論してもはじまりませんが、要はモンブランブティックでは
「試し書きをさせないでそのデザイン、用途で購入しなければならない」と言う事実ですね。
モンブランブティックに行く時は心して行くようにします。
多分、私的には眺めるだけで終わりそうです。
購入は試し書きをさせて貰えるところにします。
決してマニアではないのですけどね。
92. Posted by ｋｉｙｏｍｉ 2007年07月11日 21:21
pallidさん、私は直接付ける「下着」の試着までの考え方はしていませんよ。
でも、補足するなら、ブラは試着させて下さるみたいですよ。「ご試着されますか？」と聞かれることは何度かありましたから。
私も洋服の試着の話をして回りくどかったと思いますが、例え話はもう止めましょう。
下着の話まで飛躍しては本末転倒です。
あくまで、万年筆のお話ですから。
でも、補足するなら、ブラは試着させて下さるみたいですよ。「ご試着されますか？」と聞かれることは何度かありましたから。
私も洋服の試着の話をして回りくどかったと思いますが、例え話はもう止めましょう。
下着の話まで飛躍しては本末転倒です。
あくまで、万年筆のお話ですから。
93. Posted by 現行製品の愛用者 2007年07月11日 22:26
いいかげんに諦めたらどうですか？
これ以上、ここで議論したところでMONTBLANCの態度は変わらないでしょうから。
自分は今のMONTBLANCで満足していますし、接客態度が悪かったこともありません。
書き味を追求したうえで買いたいなら、試し書きさせてくれる専門店で買えばよいのです。
それがイヤなら改善依頼の署名でも出せば良いのでは？相手にされないと思いますが。
これ以上、ここで議論したところでMONTBLANCの態度は変わらないでしょうから。
自分は今のMONTBLANCで満足していますし、接客態度が悪かったこともありません。
書き味を追求したうえで買いたいなら、試し書きさせてくれる専門店で買えばよいのです。
それがイヤなら改善依頼の署名でも出せば良いのでは？相手にされないと思いますが。
94. Posted by 二右衛門半 2007年07月11日 22:32
水着は（試着用は）ガードが付けられるようですが、下でも試着可能らしいです、・・・・まぁそんな横道はどうでもいいです。
普通、筆記具は試し書きをして購入するものです。
ボールペンや鉛筆、シャープ売り場でも試し書き用が用意されていて、試し書き用の紙もあることが多い。
ノートでも、さすがに試し書きはできませんが、封された商品が並んでいる中、一冊だけ商品の中が確認できるようになっていることが多いじゃありませんか。
これがモンブランのパトロンシリーズとか149の金無垢仕様みたいに、あきらかに装飾品であることを目的に購入されることが予想される商品というなら試し書きができないのも当たり前です。
ところが149は実用品であることを主たる目的につくられた商品です。
試し書きができないのはおかしいんじゃないですかね？
普通、筆記具は試し書きをして購入するものです。
ボールペンや鉛筆、シャープ売り場でも試し書き用が用意されていて、試し書き用の紙もあることが多い。
ノートでも、さすがに試し書きはできませんが、封された商品が並んでいる中、一冊だけ商品の中が確認できるようになっていることが多いじゃありませんか。
これがモンブランのパトロンシリーズとか149の金無垢仕様みたいに、あきらかに装飾品であることを目的に購入されることが予想される商品というなら試し書きができないのも当たり前です。
ところが149は実用品であることを主たる目的につくられた商品です。
試し書きができないのはおかしいんじゃないですかね？
95. Posted by 現行製品の愛用者 2007年07月11日 22:45
そもそも、この話題の万年筆自体がボールペン、シャープペン売り場にある商品と価格が違いすぎるのでは？
だからこそ、146とはいえサンプルとしてテスターが用意されているのでは？
普通、これだけ書き味にこだわるのであれば、銀座で買わず調整済の老舗専門店に行くものと思います。
だからこそ、146とはいえサンプルとしてテスターが用意されているのでは？
普通、これだけ書き味にこだわるのであれば、銀座で買わず調整済の老舗専門店に行くものと思います。
96. Posted by 二右衛門半 2007年07月11日 22:54
パソコンだって店頭ので試すことができます。
あっちの方が149よりもっと高いのがいくらでもありますよ。
あっちの方が149よりもっと高いのがいくらでもありますよ。
97. Posted by ヴィンテージモンブラン愛用者 2007年07月11日 22:56
現行製品の愛用者さん
あなたこそいい加減にしたらどうですか？ここでは本当に万年筆を愛している方々がいらっしゃっています。議論が無駄だとお考えになるのなら、はじめからここに書き込まなければいいのでは？あなたのような方にまでkugel_149さんが冷静に返答している姿勢には頭が下がります。私でしたら、あなたのような方の書き込みには一切相手にしませんが（笑）。現在のモンブラン・ブティックの接客は、他のブランドショップと比べてもかなりひどいと私自身は感じています。ここの書き込みをご覧になればわかりますが、やはりモンブラン・ブティックの姿勢に疑問を持っている方々の書き込みがほとんどです。これだけ反応があるのですから、議論する価値は十分にありますよ。
あなたこそいい加減にしたらどうですか？ここでは本当に万年筆を愛している方々がいらっしゃっています。議論が無駄だとお考えになるのなら、はじめからここに書き込まなければいいのでは？あなたのような方にまでkugel_149さんが冷静に返答している姿勢には頭が下がります。私でしたら、あなたのような方の書き込みには一切相手にしませんが（笑）。現在のモンブラン・ブティックの接客は、他のブランドショップと比べてもかなりひどいと私自身は感じています。ここの書き込みをご覧になればわかりますが、やはりモンブラン・ブティックの姿勢に疑問を持っている方々の書き込みがほとんどです。これだけ反応があるのですから、議論する価値は十分にありますよ。
98. Posted by 現行製品の愛用者 2007年07月11日 22:58
おぉ！なるほど！
パソコンなどの電化製品には展示品がありますね！
って、あれは最後に処分価格で売るでしょう？
試し書きした万年筆は定価販売。条件が違うと思いますが。
パソコンなどの電化製品には展示品がありますね！
って、あれは最後に処分価格で売るでしょう？
試し書きした万年筆は定価販売。条件が違うと思いますが。
99. Posted by 現行製品の愛用者 2007年07月11日 23:06
ヴィンテージモンブラン愛用者さん。
今の客には、万年筆としてのMONTBLANCを欲しい人と、MONTBLANCとしての商品を欲しい人の２つのパターンがあるということを言いたいだけです。
素直に住み分けすればよいだけではないでしょうか？
それで商売にならなければ、ブティック側も考えるでしょう。
万年筆屋さんとしてブティックを経営するなら、他の宝飾品や皮革製品を前面に出した経営はしないと思います。
それから、なぜそんなに試し書きにこだわるのかが理解できません。
あきらかに不良品であるなら別として、実用品として考えれば、しばらく使えば馴染むでしょう？それとも馴染むだけ使わないから試し書きにこだわるのか。
今の客には、万年筆としてのMONTBLANCを欲しい人と、MONTBLANCとしての商品を欲しい人の２つのパターンがあるということを言いたいだけです。
素直に住み分けすればよいだけではないでしょうか？
それで商売にならなければ、ブティック側も考えるでしょう。
万年筆屋さんとしてブティックを経営するなら、他の宝飾品や皮革製品を前面に出した経営はしないと思います。
それから、なぜそんなに試し書きにこだわるのかが理解できません。
あきらかに不良品であるなら別として、実用品として考えれば、しばらく使えば馴染むでしょう？それとも馴染むだけ使わないから試し書きにこだわるのか。
100. Posted by 二右衛門半 2007年07月11日 23:41
現行製品の愛用者さん、試し書きした万年筆は定価販売しませんよ、ブティックは別として一般のお店はね。
そうした商品がいろいろなルートを通じてオークションなどにも流れているようです、セール品にもなってますわな。
モンブランは筆記具メーカーだという自覚をもつべきだと思います、皮革製品や宝飾品を前面に打ち出すのではなくてね。
たとえばルイ・ヴィトンについてですが、うちの親戚の家が放火にあって家の前に停めてあった車も見かけはともかくなかが焼けて使えなくなったそうです。
ところが車中にあったルイ・ヴィトンのバッグは外装は焦げてどうしようもなくなっていたものの、中に入っていた品物は無事だったそうです。
ブランド、というと嗜好品と捕らえがちですが、ヴィトンはカバンメーカーとしてきっちりやるべきことはこなしているという例です。
そうした商品がいろいろなルートを通じてオークションなどにも流れているようです、セール品にもなってますわな。
モンブランは筆記具メーカーだという自覚をもつべきだと思います、皮革製品や宝飾品を前面に打ち出すのではなくてね。
たとえばルイ・ヴィトンについてですが、うちの親戚の家が放火にあって家の前に停めてあった車も見かけはともかくなかが焼けて使えなくなったそうです。
ところが車中にあったルイ・ヴィトンのバッグは外装は焦げてどうしようもなくなっていたものの、中に入っていた品物は無事だったそうです。
ブランド、というと嗜好品と捕らえがちですが、ヴィトンはカバンメーカーとしてきっちりやるべきことはこなしているという例です。
101. Posted by stylustip 2007年07月11日 23:44
上の方で、正規ルートでのサポート・修理体制に対しての問題提起がされてますよね。
百家争鳴で、だんだん感情的な揚げ足取りの書き込みになっているようにも思われます。
そろそろ、タイムアウトし、クールダウンしてみてはいかがでしょうか？＞ＡＬＬ
百家争鳴で、だんだん感情的な揚げ足取りの書き込みになっているようにも思われます。
そろそろ、タイムアウトし、クールダウンしてみてはいかがでしょうか？＞ＡＬＬ
102. Posted by SA 2007年07月11日 23:45
むかーし、まだ学生だった頃、女子高生の家庭講師をしていて、「女子高の教師に格好いい人なんてほとんど居ないけど、どんな男性教員にも、不思議と一人はファンの女子学生がいる」と聞かされ、目から鱗が落ちたことがあります。
モンブランがブランドとしては貧弱で中途半端なこと、銀座のお店がまさにその体現であること、万年筆店としてはまったく見当違いであること、すべて事実では？ブランドファンも万年筆愛好家も、食い足りないでしょう。
どなたかが書いていたように、モンブランはあらゆる意味で過渡期で、文句が出るのも道理、見放されるのも道理、それでもファンが付くのも世の習い。
モンブランに文句が付いて、現状のファンが怒るのもわかりますが、文句が出るのは愛情があるからでしょう。喧嘩腰になることはないですよ。
私はモンブランに興味がないので、現状にも別に文句はありません。
モンブランがブランドとしては貧弱で中途半端なこと、銀座のお店がまさにその体現であること、万年筆店としてはまったく見当違いであること、すべて事実では？ブランドファンも万年筆愛好家も、食い足りないでしょう。
どなたかが書いていたように、モンブランはあらゆる意味で過渡期で、文句が出るのも道理、見放されるのも道理、それでもファンが付くのも世の習い。
モンブランに文句が付いて、現状のファンが怒るのもわかりますが、文句が出るのは愛情があるからでしょう。喧嘩腰になることはないですよ。
私はモンブランに興味がないので、現状にも別に文句はありません。
103. Posted by 今はペリカン 2007年07月12日 03:47
10年ほど前のことですが，EU域内に長期出張していたときに，私の父親のモンブランを現地で修理に出しました．父の友人の形見の万年筆で，日本のモンブランでは，当時，古すぎて修理不能といわれたモデルです．
その文具店はドイツまで陸送してくれて，３週間ほどできれいに修理されて戻ってきました．修理費用は１万数千円ほどでした．日本に帰国後に父にその万年筆を渡すと，よみがえった姿に大変喜んでいました．
ヨーロッパ大陸では，良いものを修理して長く使うという伝統がありましたが，モンブランがその路線をアングロ・サクソン流に変更したことは，時勢でしょうがないとはいえ，一抹の寂しさを感じます．
その文具店はドイツまで陸送してくれて，３週間ほどできれいに修理されて戻ってきました．修理費用は１万数千円ほどでした．日本に帰国後に父にその万年筆を渡すと，よみがえった姿に大変喜んでいました．
ヨーロッパ大陸では，良いものを修理して長く使うという伝統がありましたが，モンブランがその路線をアングロ・サクソン流に変更したことは，時勢でしょうがないとはいえ，一抹の寂しさを感じます．
104. Posted by kugel_149 2007年07月12日 05:00
星に願いを！ 特定のどなたかに宛てた訳ではないメッセージ
�ー畦爾量襪坊悩椶靴慎�事『■モンブラン＠銀座「申し訳ございません。なにぶん入札したばかりなものですから」』に対する反響は、予想をはるかに上回り、掲載後５日目には、コメント数が１００を超えてしまいました。まずもって、コメントをお寄せくださった皆さまに御礼申し上げます。また、コメントをお寄せにはならなくともコメントをお読みになりながら推移を見守ってくださった読者の皆さまにも御礼申し上げます。
�ー畦爾量襪坊悩椶靴慎�事『■モンブラン＠銀座「申し訳ございません。なにぶん入札したばかりなものですから」』に対する反響は、予想をはるかに上回り、掲載後５日目には、コメント数が１００を超えてしまいました。まずもって、コメントをお寄せくださった皆さまに御礼申し上げます。また、コメントをお寄せにはならなくともコメントをお読みになりながら推移を見守ってくださった読者の皆さまにも御礼申し上げます。
105. Posted by kugel_149 2007年07月12日 05:01
�△錣燭�しはこれまで２８年近くモンブランの万年筆を愛用してまいりました。商品が値上がりしたり、商品ラインナップの新旧交代が行われたり、インク瓶のデザインが変わったりと、会社の方針や体制が変わったのかなぁと感じることが何度かありましたが、今回、モンブラン・ブティック銀座旗艦店を訪れて感じたことは、「モンブラン」というブランド名は存続していますが、そこで販売されているもの、そこでの販売の仕方は、モンブランが大好きで、モンブランの万年筆を使っていることが誇りであったわたくしにとっては、絶対に受け入れがたいもので、味わったことのない哀しみがこみ上げてきたのでした。
106. Posted by kugel_149 2007年07月12日 05:02
��モンブラン・ブティックを訪れる少し前、わたくしのブログをお読みになってくださっている読者の方々、ある２組の御夫婦と、社会人になりたての２０代の読者の方と、転職をして別の会社に勤めることが決まった３０代の読者の方など、数人の方々からお便りを頂戴しました。わたくしのブログや雑誌での記事をお読みになって万年筆に興味を抱かれて、どうせならモンブランを買いたいと思われ、せっかくならモンブランの万年筆はモンブランの直営店で買おうと、モンブラン・ブティックに行かれて、不愉快な思いをされたり、理不尽な気持ちになられたりした方々でした。
107. Posted by kugel_149 2007年07月12日 05:03
�い海離屮蹈阿離織ぅ肇襪蓮嵋�年筆が好きである」としています。万年筆を長年使ってきてよかったという思いが泉のようにわき出てくるのは、それが単に実用品だったからではありません。筆記具ではありますが、自分と同じように万年筆が好きで愛用してきた方々との交流の中で、無数の心あたたまるやりとりがあり、万年筆を通して、四季のうつろいの美しさをあらためて知り、人と人とが思いあう尊さにふれ、一人であっても独りではあらず、ということに気づかされ、生きていくうえでの何らかの“心のよりどころ”のような気がしてきて、この「万年筆が好きである」という思いを多くの人々に伝えてみたいなぁと思ったからにほかなりません。
108. Posted by kugel_149 2007年07月12日 05:03
�ナ源�を書く。絵を描く。線を引く。万年筆を使う理由は十人十色ですが、自分の思いを書き残したいとか、自分の気持ちを相手に伝えたいとか、自分の心の中にあるものを理解してもらいたいといった理由で文章を綴る人は、 “書く”ということにこだわりを持つことが多く、それらの人々は概して書き味や書き心地にもこだわりをもつようになるものです。「意、到りて、筆、随（したが）う」気分で、文字を書いたり、「雲煙飛動」よろしく、文章を書き綴りたくて、この万年筆、あの万年筆と、万年筆を求めて彷徨するわけです。
109. Posted by kugel_149 2007年07月12日 05:21
�Δ海世錣蠅�あるために書くことにこだわり、書くことにこだわるがゆえに書き味や書き心地にもこだわる人にとっては、ペン先の調整というのは大いなる関心事です。同じモデルの、同じ字幅の万年筆を、同じように調整しても、気に入る万年筆と、あまり気に入らない万年筆が生じてしまうわけで、指先の感覚は、実に繊細で、お気に入りの一本を選ぶ心の中はなかなか論理的に説明しにくいものです。実用品としての完成度を求めつつも、実用品以上の“何か”を書き味や書き心地に求めている人にとっては、我慢してしばらく使っていれば書きやすくなってくるというような話は、まったくありえない話です。
110. Posted by kugel_149 2007年07月12日 05:24
�Гい�つもの万年筆に関するブログの記事や万年筆関連本の文章を読んで、線を引いて文字を形作り文章を綴るという意味での“書く”とはまた別の、さらに一歩奥に入り込んだところにある“書く”に何やら心をはずませ、自分も生涯の友と呼ぶのにふさわしい万年筆を手に入れたいなぁと思われた方は、この何年間、決して少なくないはずです。行きつけの文房具店や万年筆専門店が決まっている人は別ですが、万年筆は、何かの記念や節目といった、何か特別なときに購入するケースが多く、記念の品であるがゆえに、デパートや直営店でお買い求めになることが多いようです。
111. Posted by kugel_149 2007年07月12日 05:28
�┘屮蹈亜嵋�年筆が好きである」にお立ち寄りになる方は、どちらかというと、ただ単に実用的な筆記道具として万年筆を使っているだけでなく、思い出の品として万年筆を特別視する方が多いようです。そういう人々にとって“買う”という行為は、ほしいものを手に入れる対価としてお金を支払うだけでなく、心がときめき、期待で胸躍る、スペシャルイベントなのでしょう。どんな日のどんな時間に、誰と店を訪れ、どんな雰囲気の中で、どんな風に一本の万年筆を買ったのか、一連の物語は、お気に入りの映画のシーンを説明するときのように、描写は細かくなり、思いがあちこちで吹き出てきて、その人にとっては、永遠に語り継ぐべきストーリーになるわけです
112. Posted by kugel_149 2007年07月12日 05:30
��夢見てやってきたのに、わたくしに便りをくださった方々は愉快な気分ではいられなかった。快く思い出の品を買い求めることができなかった。わたくし自身、「恨み心は我を削る」、「諦めは心の養生」という言葉を思い出しながら店を後にしたのでした。今のモンブランは「山、高きがゆえに貴からず。樹あるをもって貴しとなす」という古人のことばを知らないようです。何をもってどう貴いのか、という本質を見失ってしまっている現在のモンブランが販売している商品は、どれも「已己巳己（いこみき）」です。
113. Posted by kugel_149 2007年07月12日 05:32
��作り手と使い手がいる。売り主と買い主がいる。物がある。人がいる。七夕の夜にあえて、モンブラン・ブティックでのやりとりを取り上げたのは、異なった二者が出会い、密なるコミュニケーションを育んでほしいという思いからでした。さまざまな立場から、御意見、御感想、御提言をお寄せいただきましたが、次第に、寄せられたコメントを読んでいくうちに「万年筆が好きである」という人よりも「万年筆ってウザくない？」「万年筆持ってる人ってキモイ」と思う人が現れてしまうような気がしてきました。
114. Posted by kugel_149 2007年07月12日 05:35
��『When You Wish upon a Star』（邦題：星に願いを）という名曲があります。コオロギのジミニー・クリケットが歌った『ピノキオ』の主題歌です。悪さをたくさん仕出かしたピノキオはジミニー・クリケットによって“良心”を取り戻します。わたくしにとってホワイトスターは今でも希望の星。これからもホワイトスター輝く万年筆を使いながら夢を追い続けていきたいと思います。御反論もあるかとは思いますが、わたくしの長々とした空文を最後に、『■モンブラン＠銀座「申し訳ございません。なにぶん入札したばかりなものですから」』に対するコメントのご寄稿はご遠慮ください。誠に勝手ではございますが、ご投稿いただいたコメントは削除させていただきます。皆さまのご理解とご協力に感謝申し上げます。