金属バットで襲撃された事件から丸一年を迎えた「中田カウス・ボタン」のカウス(右)
人気漫才コンビ「中田カウス・ボタン」のカウス(60)が、昨年1月に大阪市内の路上でフルフェイスマスクをかぶったバイクの男に金属バットで襲撃された事件から、9日で丸一年を迎えた。事件は有力な手掛かりがなく未解決のまま。同日、デイリースポーツの取材に応じたカウスは「一日も早い解決を望んでおります」と心境を語った。
一年前と同様に、この日は大阪・なんばグランド花月での通常興行にコンビで出演。「去年は車乗ってたら襲われるし、家おったら脅迫状届いた」などと一連の事件もネタに交え、記念の?漫才を繰り広げ、客席の爆笑を誘った。しかし舞台裏で、カウスは「自分はともかく、一緒におる人に何かあったらと思うと怖い。今でも気を使います」と不安な表情ものぞかせた。
事件をめぐっては吉本興業の創業家と経営陣の間のお家騒動との関連も指摘されたが、解決に至っていない。カウスは「警察からは捜査の経過をずっと報告しますと言われたが、その後何の連絡もない。あれほど世間を騒がせた事件なんやから何とか解決してもらわないと。警察の意地に期待します」と話していた。