日本ハムのダルビッシュ有投手(23)が9日、広島市内のジムで8日に撮影した阪神・金本知憲外野手(41)のウエートトレーニング映像を、今春の沖縄・名護キャンプに持ち込む意向を自身の公式ブログ「Thoughts of Yu」で明かした。チームの若手野手に見せるのが目的で、一番のターゲットは中田翔内野手(20)という。
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鉄人・金本のトレーニングを見学したダルビッシュ。この様子を実弟のダルビッシュ翔さんに撮影させた真意は、自身のトレーニングに役立てるのはもちろんだが、チームの若手野手に見せるためでもあった。
中でも一番見せたいのは、入団直後から気にかけている中田だ。この日更新された自身の公式ブログには「うちの若手野手(特に6番)に金本さんは40歳過ぎてもこれだけのトレーニングをしてるんやぞと映像に残して見せ、奮起させようという狙いもありました。キャンプではその映像を持って行って若手に見せたいと思います」と、つづられていた。
ダルビッシュは中田に対し、厳しいダメ出しをすることが多いが、それは中田の素質を認めているからこそ。自身がランニングより重要視するというウエートトレを取り入れさせ、飛躍を願っている。変化球の握りを公開した本を出すなど、「よい」と思った事は決して独占しない。
都内でロッテ・西岡らと合同自主トレ中の中田は、ダルビッシュの意向を伝え聞くと「ありがたいです。ぜひ見てみたい」と大感激。昨季の交流戦中に札幌市内で金本と食事をする機会があったが、トレーニングの話はしなかっただけに「あれだけ長くやっている人がどんなことをやっているのか興味がある」と声を弾ませた。
昨季までの4年間で3度のリーグ優勝と常勝軍団になったチーム。2月から始まる“ダルビッシュ・金本塾”で、さらなる底上げが期待できそうだ。