岡山放送局

2010年1月10日 20時47分更新

刀剣の里で打初式


古くから日本刀の生産で知られる瀬戸内市長船町で10日、新年を迎え刀の打ち初め式が行われました。

瀬戸内市長船町の「備前おさふね刀剣の里」では、刀づくりを行う鍛刀場に関係者らおよそ20人が集まり、ことし1年の無事故と精進を願って神事を行いました。
この後、刀の打ち初めが行われ、刀鍛冶たちが古式にのっとった刀づくりの最初の工程を披露しました。

作業は砂鉄からできた鉄の塊、「玉鋼」をたたいて薄くのばすもので、刀鍛冶たちはふいごの風を利用して「玉鋼」を熱すると、大鎚をすばやく振り下ろし薄く伸ばしていきました。

10日は見学に訪れた人たちもこの作業を体験し、刀鍛冶の指導を受けながら重さがおよそ8キロもある大鎚を振り上げ、「玉鋼」を打ち付けていました。

刀鍛冶の1人、玉木道明さんは「新年を迎え気分も一新しました。これからも精進し、手抜きをせずに自分の目指す刀を作っていきたいです」と話していました。